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Symfoware Server V12.4.0 クラスタ導入運用ガイド
FUJITSU Software

3.1 フェイルオーバ運用のセットアップの流れ

Symfoware ServerでMSFCと連携したフェイルオーバ運用を行う場合には、MSFCへのサービスやアプリケーションの登録作業、Symfoware Serverのセットアップ作業などが必要です。

フェイルオーバ運用のセットアップには、フェールオーバー クラスタ管理ツール(フェールオーバー クラスター マネージャー)を利用します。

フェールオーバー クラスタ管理ツールは、クラスタの管理をローカルマシンやリモートマシンで行うアプリケーションです。

フェイルオーバ運用のセットアップには大きく分けて、以下の手順が必要となります。

Symfoware Serverのセットアップ作業、フェイルオーバ運用のセットアップ作業の流れについて説明します。

セットアップの手段

Symfoware Serverをセットアップする手段として以下の2つがあります。

以下にそれぞれのセットアップ方法の概要を示します。構築したい環境に合ったセットアップ方法を選択してください。

表3.1 各セットアップ手段の概要

セットアップ方法

概要

WebAdmin/WebDBtoolsによるセットアップ

  • GUIが示す手順に従って、必要な項目を設定するだけで、自動的に最適な環境を設定するため、簡単にセットアップすることが可能

  • 以下のセットアップが可能

    • 監査ログデータベースのセットアップ

    • アーカイブログファイルの作成

    • パフォーマンスモニタのセットアップ

  • Webブラウザからリモートでオンラインマニュアルの参照が可能

コマンドによるセットアップ

  • セットアップの手順に応じて、各ファイルの編集やRDBコマンドを実行することにより、詳細な定義内容でのセットアップが可能

セットアップ作業の流れ

Symfoware Serverのセットアップ作業の流れを、以下に示します。また、各作業の参照先については、“セットアップ作業と参照先”を参照してください。

図3.1 フェイルオーバ運用のセットアップ作業の流れ

注1)MSFCでの作業です。

注2)作業用ファイルの削除、共用バッファの開設およびDSIのメモリ常駐を行う場合に行ってください。

セットアップ作業と参照先

各セットアップ手段における作業とその説明の参照先をそれぞれの表に示します。

表3.2 WebAdmin/WebDBtoolsによるセットアップにおける作業とその説明の参照先

作業項目

運用系

待機系

参照先

MSFCとSymfoware Serverのインストール

3.2.1 MSFCとSymfoware Serverのインストール

準備作業

資源の見積りと配置

3.2.2.1 資源の見積りと配置

環境変数の設定

3.2.2.2 環境変数の設定

Symfoware Serverのセットアップに必要な作業

3.2.3 Symfoware Serverのセットアップに必要な作業

RDBシステムごとのセットアップ

RDBシステムの登録

“セットアップガイド”の“WebAdmin/WebDBtoolsによるセットアップ”

RDBシステムの環境設定

Symfoware/RDB環境の作成

ロググループ管理ファイルの作成

ログ管理ファイルの作成

テンポラリログファイルの作成

RDBディクショナリの作成

監査ログデータベースのセットアップ

アーカイブログファイルの作成

ユーザロググループのセットアップ

3.2.5.9 ユーザロググループのセットアップ

XMLアダプタのセットアップ

RDB運用ガイド(XMLアダプタ編)

共有ディスクのノード移動

3.2.6 共有ディスクのノード移動

パフォーマンスモニタのセットアップ

“セットアップガイド”の“WebAdmin/WebDBtoolsによるセットアップ”

登録されたSymfoware Serverのサービスの組込み

3.2.10 登録されたSymfoware Serverのサービスの組込み

プロシジャの登録

3.2.11 プロシジャの登録

○: 必須作業です。

△: 必要に応じて行う作業です。

-: 不要です。


表3.3 コマンドによるセットアップにおける作業とその説明の参照先

作業項目

運用系

待機系

参照先

MSFCとSymfoware Serverのインストール

3.2.1 MSFCとSymfoware Serverのインストール

準備作業

資源の見積りと配置

3.2.2.1 資源の見積りと配置

環境変数の設定

3.2.2.2 環境変数の設定

Symfoware Serverのセットアップに必要な作業

3.2.3 Symfoware Serverのセットアップに必要な作業

RDBシステムごとのセットアップ

RDBシステムの登録

3.2.4.1 RDBシステムの登録

RDBシステムの環境設定

3.2.4.2 RDBシステムの環境設定

RDA-SVのセットアップ

3.2.4.3 RDA-SVのセットアップ

Symfoware/RDB環境の作成

ログ管理ファイルの作成

3.2.5.1 ログ管理ファイルの作成

テンポラリログファイルの作成

3.2.5.2 テンポラリログファイルの作成

RDBディクショナリの作成

3.2.5.3 RDBディクショナリの作成

暗号化のセットアップ

3.2.5.4 通信データの暗号化のセットアップおよび3.2.5.5 格納データの暗号化のセットアップ

ロググループ管理ファイルの作成

3.2.5.6 ロググループ管理ファイルの作成

監査ログデータベースのセットアップ

3.2.5.7 監査ログデータベースのセットアップ

アーカイブログファイルの作成

3.2.5.8 アーカイブログファイルの作成

ユーザロググループのセットアップ

3.2.5.9 ユーザロググループのセットアップ

XMLアダプタのセットアップ

RDB運用ガイド(XMLアダプタ編)

共有ディスクのノード移動

3.2.6 共有ディスクのノード移動

パフォーマンスモニタのセットアップ

3.2.9 パフォーマンスモニタのセットアップ

登録されたSymfoware Serverのサービスの登録

3.2.10 登録されたSymfoware Serverのサービスの組込み

プロシジャの登録

3.2.11 プロシジャの登録

○: 必須作業です。

△: 必要に応じて行う作業です。

-: 不要です。

参照

セットアップ時の省略値については、“セットアップガイド”を参照してください。

注意

  • 同一のRDBシステムに対する運用系のセットアップと待機系のセットアップでは、同じ値を設定してください。

  • MSFCと連携したフェイルオーバ運用を行う場合のセットアップでは、ノードごとに運用系と待機系のセットアップが必要になります。なお、待機系のセットアップは、必ず運用系のセットアップ後に行ってください。