RDBシステムごとに行うセットアップの操作手順を以下に説明します。
RDBシステムの登録方法について説明します。
注意
以降の作業は、Administratorsグループに属するユーザで行ってください。
以下の手順で操作を行ってください。
セットアップ画面の起動
RDBシステムの登録
コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行し、RDBシステムセットアップを起動します。
<サーバ機能のインストール先>\SYSSETUP.EXE
注意
以下の画面と同じ[ユーザー アカウント制御]ダイアログが表示された場合、[続行]ボタンをクリックして、処理を継続してください。
RDBシステムに関連したセットアップ画面が、以下の順番に表示されますので、必要な機能のみセットアップ画面の指示に従って操作してください。
操作の詳細は、各セットアップの説明を参照してください。
1つのRDBシステムについてのRDBシステムに関連したセットアップが終了すると、システム一覧画面に戻ります。マルチRDB運用の場合は、RDBシステムごとにセットアップを繰り返します。
RDBシステムの登録
以下の手順でRDBシステムを登録してください。
RDBシステムを登録する
RDBシステムセットアップを起動すると、システム一覧画面が表示されます。
図3.2 システム一覧画面
新規にRDBシステムを登録する場合は、[新規作成]ボタンをクリックします。
RDB構成パラメタファイルを先に作成し、それをもとにRDBシステムを登録する場合は、システム一覧から対象のRDBシステムを選択し、[登録]ボタンをクリックします。
セットアップ済みのRDBシステムを削除する場合は、システム一覧から対象のRDBシステムを選択し、[削除]ボタンをクリックします。
セットアップ済みのRDBシステムを更新する場合は、システム一覧から対象のRDBシステムを選択し、[更新]ボタンをクリックします。
システム一覧に最新情報を表示する場合は、[最新]ボタンをクリックします。
参考
<default>を選択した場合は、RDBの制御ファイルがインストールされているディレクトリ\RDB\ETC(C:\SFWETC\RDB\ETC)内のテキストファイルRDBSYSCONFIGに定義します。
データ格納先と運用種別を指定する
新規にセットアップするRDBシステム名、データ格納先および運用種別を指定します。以下の画面は、新規作成または登録時にのみ表示されます。
図3.3 基本情報設定画面
以下に設定項目について説明します。
セットアップしたいRDBシステムの名前を入力します。
RDBシステム名は、英数字で構成される8バイト以内の文字列で命名します。また、大文字(SYSTEM)と小文字(system)を、等価として扱います。
RDBシステム名には、“RDBII”を命名することはできません。
データ格納先には、RDBディクショナリ、RDBディレクトリファイル、ログ管理ファイルおよびテンポラリログファイルの情報が格納されます。
運用種別として、“フェールオーバークラスタリングを使用する”を指定します。
また、対象のRDBシステムが運用サーバか、待機サーバかを指定します。
RDB構成パラメタ値の変更
指定したデータ格納先に合わせて、RDB構成パラメタを変更するかどうかの問合せ画面が表示されるので、変更する場合は[はい]を指定してください。
RDBシステムに関連したセットアップ
RDBシステムに関連したセットアップ画面が順番に表示されるので、画面の指示に従って操作してください。
操作方法の詳細については、“3.2.4.2 RDBシステムの環境設定”を参照してください。
[Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスで、RDBの環境をセットアップします。
参照
セットアップ時の省略値については、“セットアップガイド”を参照してください。
コマンドによるセットアップを行う場合は、[スキップ]ボタンをクリックし、“3.2.5.1 ログ管理ファイルの作成”へ進んでください。
[Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスには、以下の6つのタブがあります。
注意
上記のタブのうち、[ログ]タブおよび[ディクショナリ]タブは、初めて環境をセットアップする場合またはフェイルオーバ運用で運用サーバのシステムを登録する場合にのみ表示されます。
ポイント
より詳細なRDBの環境設計を行いたい場合は、“RDB運用ガイド”を参照して、運用形態に合った詳細設計を行うことをお勧めします。その場合は、[Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスで、[スキップ]ボタンをクリックしてください。
以下に、各画面での設定項目を説明します。
アプリケーションの多重度に関する情報を設定するタブです。
図3.4 [Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスの[多重度]タブ
ローカルのサーバに接続するコネクションの数の最大値を指定します。
[計算]ボタンをクリックすることにより[RDBCNTNUM]と[RDBEXTMEM]の推奨値を自動設定することができます。自動設定時の計算式は以下のとおりです。
[ローカルアクセス数]×2+200
1024+[ローカルアクセス数]×([システム用の動作環境]タブのパラメタ[COMMUNICATION_BUFFER]の値+7)+200×11
リモートアクセス数に1以上を指定した場合に、リモートアクセスで使用するポート番号を指定します。
ポート番号は、5001~49151の範囲で未使用の値を指定してください。
RDBが使用するデフォルトの共用バッファに関する情報を設定するタブです。
図3.5 [Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスの[共用バッファ]タブ
RDBの動作を規定する各種情報が格納されたRDB構成パラメタファイルに関する情報を設定するタブです。
図3.6 [Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスの[RDB構成パラメタ]タブ
RDB構成パラメタが一覧表示されるので、変更するパラメタを選択します。
値を入力し、[設定]ボタンをクリックすると、値に指定された内容がRDB構成パラメタファイルに反映されます。
[削除]ボタンをクリックすると、指定されたパラメタと値を削除します。
注意
以下のパラメタは、本タブでは編集することはできません。
RDBSYSBUF
RDBSQLENV
RDBCNTNUM
RDBEXTMEM
RDBCNTNUM、またはRDBEXTMEMの値は、“図3.4 [Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスの[多重度]タブ”で編集してください。
また、RDBSYSBUFおよびRDBSQLENVの編集方法およびRDB構成パラメタファイルの詳細については、“セットアップガイド”の“RDB構成パラメタファイルによる定義”を参照してください。
RDB構成パラメタファイルの以下のパラメタは、作成時には設定しないでください。設定した場合は、RDBシステムの作成に失敗します。
RDBLOGGROUPMANAGE
スケーラブルログ運用を行う場合のRDBLOGGROUPMANAGEの編集については、“セットアップガイド”の“RDB構成パラメタファイルによる定義”を参照してください。
RDBの動作環境のうち、アプリケーション実行時の動作環境を規定する、システム用の動作環境ファイルに関する情報を設定するタブです。
図3.7 [Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスの[システム用の動作環境]タブ
システム用の動作環境パラメタが一覧表示されるので、変更するパラメタを選択します。
値を入力し、[設定]ボタンをクリックすると、値に指定された内容がシステム用の動作環境ファイルに反映されます。
[削除]ボタンをクリックすると、指定されたパラメタと値を削除します。
参照
システム用の動作環境ファイルの詳細については、“セットアップガイド”を参照してください。
注意
以下のパラメタは、本タブでは編集することはできません。
MAX_CONNECT_SYS
MAX_CONNECT_TCP
MAX_CONNECT_SYSの値を編集したい場合は、“図3.4 [Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスの[多重度]タブ”の[ローカルアクセス数]で、MAX_CONNECT_TCPの値を編集したい場合は、“図3.4 [Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスの[多重度]タブ”の[リモートアクセス数]で編集を行ってください。
運用系と待機系のRDBシステムのシステム用の動作環境ファイルに、以下のパラメタを設定してください。
WORK_PATH
サーバ側で使用するソート作業域、作業用テーブル域の獲得先ディレクトリを指定します。ソート作業域は、ローカルディスクに配置するため、運用系の異常事象を契機に待機系に切り替わると、旧運用系で利用していたソート作業域がローカルファイルシステム上に残ります。運用対処として、待機系を起動する前にdelコマンドを利用して、ソート作業域(SYMFORDB*)を必ず削除するようにしてください。ソート作業域を削除しやすいように、作業用の専用ディスクを用意し、本パラメタを設定して、ソート作業域の所在を明確にすることをお勧めします。ソート作業域は、RDBの動作環境ごとに、異なったディレクトリを準備して利用してください。ソート作業域の削除は、プロシジャを登録することにより、簡単に行うことができます。プロシジャの登録方法については、“RDB運用ガイド”の“プロシジャの登録”を参照してください。
RDBのログに関する情報を設定するタブです。ここで設定した情報に基づいて、ログ管理ファイルとテンポラリログファイルを作成します。
図3.8 [Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスの[ログ]タブ
RDBディクショナリに関する情報を設定するタブです。ここで設定した情報に基づいて、RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルを作成します。
図3.9 [Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスの[ディクショナリ]タブ
RDBディクショナリを配置するファイルを、絶対パス名で指定します。
パス名は英数字128バイト以内で指定してください。
ディクショナリファイルは、共有ディスクを指定する必要があります。
RDA-SVを利用する場合は、RDA-SVの環境をセットアップします。
参照
RDA-SVのセットアップの詳細については、“セットアップガイド”の“RDA-SVのセットアップ”を参照してください。