事前準備
物理L-Server
「設計ガイド CE」の「D.2 サーバの事前準備」の手順を参照してください。
仮想L-Server
「設計ガイド CE」の「付録E 仮想L-Server作成のための事前準備」のVM種別ごとの手順を参照してください。
ポイント
以下のすべての条件を満たす場合、仮想マシンに割り当て済みのIPアドレスをL-Serverへ取り込むことができます。
仮想化ソフトウェアはVMwareを使用している
仮想マシンの電源がONになっている
仮想マシン上でVMware Toolsが動作し、仮想化ソフトウェアがIPアドレスを検出している
仮想化ソフトウェアの画面(vSphere ClientまたはvSphere Web Client)での確認方法は、以下のとおりです。
仮想マシンの[サマリ]タブの[VMware Tools]ラベルに、実行中である旨が表示されている
仮想マシンの[サマリ]タブの[IPアドレス]ラベルに、仮想マシンに割り当てているIPアドレスが表示されている
本製品が仮想マシンを検出している
仮想マシンの電源ON後、約6分待ってください。
ネットワークリソースが以下のすべての条件を満たしている
ユーザーがアクセスできるリソースプールにネットワークリソースが登録済み
ネットワークリソースに設定されているIPアドレスの範囲に、仮想マシンに割当て済みのIPアドレスが含まれている
仮想マシンとL-ServerのVLAN IDが一致している
異なるVLAN IDで、サブネットアドレスが同一のネットワークリソースが複数登録されていない
仮想マシンからVLAN IDが取得できない環境では、仮想マシンに割当て済みのIPアドレスの範囲を含むネットワークリソースが、アクセス可能なリソースプールに1つだけ登録されている
上記の場合、IPアドレスの範囲が重複したネットワークリソースが、2つ以上存在しないようにしてください。
注意
本製品で分散仮想スイッチ(VMware vDS)を利用している場合、仮想マシンからVLAN IDを取得できません。
VMware vDsの設定については、「設計ガイド CE」の「E.1.4 ネットワークの事前準備」およびVMwareのマニュアルを参照してください。
VMホストのネットワーク情報が最新の状態である
仮想化ソフトウェアの画面(vSphere Client)で以下の手順を実行し、ネットワーク情報を最新にします。
なお、以下の手順はすべてのVMホストに対して実行してください。
インベントリから[ホストおよびクラスタ]へ移動します。
情報を更新するVMホストを選択します。
[構成]タブをクリックします。
[ハードウェア]の[ネットワーク]をクリックします。
[更新]をクリックし、ネットワーク情報の更新タスクが正常に完了するまで待ちます。
注意
VMware vSphere 6.5の場合、vSphere Web Clientで以下の手順を実行し、ネットワーク情報を最新にしてください。
インベントリから[ホストおよびクラスタ]へ移動します。
情報を更新するVMホストを選択します。
[設定]タブをクリックします。
[ネットワーク]の[仮想スイッチ]をクリックします。
[ネットワークシステムの更新]アイコンをクリックし、ネットワーク情報の更新タスクが正常に完了するまで待ちます。
本製品の構成定義情報にVM管理製品の最新情報が反映されている
管理サーバ上で以下のコマンドを実行してください。
【Windowsマネージャー】
>インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm vmmgr refresh <RETURN> |
【Linuxマネージャー】
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm vmmgr refresh <RETURN> |
セットアップ
構築済みの物理サーバやVMホストのリソースを本製品に登録します。
構築済みの物理サーバを物理L-Serverに関連付ける場合
構築済みの物理サーバをL-Serverに関連付ける場合、以下の手順を行ってください。
リソースの登録
ストレージ管理製品の登録
管理対象サーバの登録
リソースのリソースプールへの登録
物理サーバリソースをサーバプールに登録します。
サーバプールの[リソースの登録]ダイアログで、[OSインストール済のサーバを表示]チェックボックスにチェックを入れ、OSがインストール済みの物理サーバを指定してください。
L-Serverに関連付ける物理サーバに接続されているディスクを、ストレージプールに登録します。
アドレスセットリソースを登録します。
構築済みの物理サーバで使用中のMAC/WWNアドレスが含まれる範囲を指定してください。
ネットワークリソースを登録します。
L-Serverに関連付ける物理サーバで利用しているIPアドレスを含むサブネットアドレスおよびサブネットマスクを指定してください。
詳細は、「14.3 ネットワークリソース」および「14.3.1 ネットワークリソースを新規に作成」を参照してください。
注意
物理サーバに関連付けるL-Serverで利用する予定のIPアドレスを、[対象外とするIPアドレス]に含めないでください。含まれていた場合、IPアドレスは取り込まれません。
構築済みの仮想マシンを仮想L-Serverに関連付ける場合
構築済みの仮想マシンをL-Serverに関連付ける場合、以下の手順を行ってください。
リソースの登録
VM管理製品の登録
管理対象サーバの登録
リソースのリソースプールへの登録
VMホストリソースをVMプールに登録します。
VMホストが登録されているVMプールのオーバーコミット属性が、L-Serverに設定されます。
オーバーコミット用のVMプールの作成については、「第20章 リソースプールの操作」を参照してください。
L-Serverに関連付ける仮想マシンで使用している仮想ストレージやディスクリソースを、ストレージプールに登録します。
【Solarisゾーン(Solaris10)】【OVM for SPARC】
サーバ管理製品で管理されていないVMホストを利用する場合、仮想ストレージやディスクリソースを登録する必要はありません。
ネットワークリソースを登録します。
L-Serverに関連付ける仮想マシンで利用しているIPアドレスを含むサブネットアドレスおよびサブネットマスクを指定してください。
詳細は、「14.3 ネットワークリソース」および「14.3.1 ネットワークリソースを新規に作成」を参照してください。
注意
仮想マシンに割当て済みのIPアドレスをL-Serverへ取り込む場合【VMware】
仮想マシンに関連付けるL-Serverで利用する予定のIPアドレスを、[対象外とするIPアドレス]に含めないでください。含まれていた場合、IPアドレスは取り込まれません。
IPアドレスをL-Serverへ取り込むための設定
仮想マシンに割り当て済みのIPアドレスをL-Serverへ取り込む場合に設定してください。
「事前準備」の「ポイント」を参照し、前提条件を満たしているかを確認してください。
IPアドレスの取り込みのための設定については、「17.8.1 導入」の「表17.17 定義ファイルの指定項目一覧」を参照してください。
注意
L-Serverに関連付ける仮想マシンで、使用している仮想ストレージやディスクリソースをストレージプールへ登録しない場合、ストレージプールで容量は管理されません。しかし、仮想L-Serverに関連付けることはできます。なお、仮想ストレージ上に作成されたディスクは、仮想L-Serverから操作できます。
確認
「18.4.2 物理サーバの場合」および「18.4.3 仮想マシンの場合」の手順を実行して、構築済みの物理サーバや仮想マシンと関連付けられたL-Serverは、以下の方法で確認できます。
GUIでの確認方法
オーケストレーションツリーでL-Serverを選択し、[リソース詳細]タブを表示させ、[状態テーブル]の[制御対象リソース]に、情報が表示されているか確認してください。
[制御対象リソース]には、以下の文字列が表示されます。
[Server]の場合
物理L-Server
サーバが操作できる仮想L-Server
[Server,Storage]の場合
サーバとストレージが操作できる仮想L-Server
[Server,Storage,Network]の場合
本製品でIPアドレスを管理し、サーバとストレージが操作できる仮想L-Server
コマンドでの確認方法
rcxadm lserver showコマンドを実行し、制御対象リソースの範囲(ControlledResources)が表示されているか確認してください。
詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.6 rcxadm lserver」を参照してください。
制御対象リソースの範囲には、以下の文字列が表示されます。
[Server]の場合
物理L-Server
サーバが操作できる仮想L-Server
[Server,Storage]の場合
サーバとストレージが操作できる仮想L-Server
[Server,Storage,Network]の場合
本製品でIPアドレスを管理し、サーバとストレージが操作できる仮想L-Server