以下の手順で、仮想マシンを仮想L-Serverにします。
RORコンソールのオーケストレーションツリーで、登録したVMプールのVMホストを右クリックし、表示されたメニューで、[L-Serverへ関連付け]を選択します。
[L-Serverへの関連付け]ダイアログが表示されます。
以下の項目を入力します。
L-Serverを格納するリソースフォルダーまたはテナントを選択します。
省略した場合、仮想マシンとL-Serverの関連付けを実行したユーザーのルートフォルダーに格納されます。
指定したVMホスト上に作成されている仮想マシンのうち、L-Serverと関連付いていない仮想マシンが表示されます。仮想マシン名以外に、OS種別、L-Server名、作成先フォルダーも表示されます。
仮想マシン名が先頭半角英数字(大文字/小文字)で、半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")、ハイフン("-")およびピリオド(".")で構成された64文字以内の文字列で構成される場合、仮想マシン名が、L-Server名の初期値として表示されます。
仮想L-Serverにする仮想マシンを選択します。
指定したVMホストに登録されているすべての仮想マシンを仮想L-Serverにする場合、[全て選択]ボタンをクリックします。
L-Server名、ラベル、コメント、作成先を設定します。
[詳細]ボタンをクリックすると、[VMゲストの設定]ダイアログが表示されます。
各項目に設定できる情報については、「18.4.2 物理サーバの場合」を参照してください。
なお、L-Server名には、先頭半角英数字(大文字/小文字)で、半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")、ハイフン("-")およびピリオド(".")で構成された64文字以内の文字列が入力できます。
設定したい項目を入力して、[OK]ボタンをクリックするとVMゲスト一覧に表示されている項目に反映されます。
[OK]ボタンをクリックします。
仮想マシンを仮想L-Serverとして管理できます。
【VMware】
仮想マシンに割当て済みのIPアドレスをL-Serverへ取り込む設定を行った場合、L-Serverのネットワーク情報にIPアドレスが表示されていることを確認してください。
【VMware】【Hyper-V】
IPアドレスが表示されない場合、rcxadm lserver modifyコマンドでIPアドレスを設定することができます。
rcxadm lserver modifyコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.6 rcxadm lserver」を参照してください。
コマンドで作成する場合、rcxadm lserver convertコマンドを実行します。
rcxadm lserver convertコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.6 rcxadm lserver」を参照してください。
注意
管理サーバをVMwareとHyper-V環境の仮想マシン上で動作させる場合、管理サーバ自身の仮想マシンについてはL-Serverとの関連付けを行わないでください。
VMware FTのセカンダリ仮想マシンは、L-Serverと関連付けが行えません。
構築済みの仮想マシンと関連付けられた仮想L-Serverは、RORコンソールの[リソース詳細]タブに表示される[ディスク情報]の[用途]にハイフン("-")が表示されます。
【VMware】
L-Serverと関連付けを行った仮想マシンの、CPU/メモリの制限値が"制限なし"の場合、L-Server換算表示の換算方法、およびL-Serverの仕様変更の方法が異なります。
換算方法については、「20.6 表示」の「L-Server換算表示」を参照してください。
仕様変更については、「18.5 構成変更」を参照してください。
【Hyper-V】
ネットワークアダプターをもつ仮想マシンが、一度も起動されていない状態で、L-Serverとの関連付けを行った場合、L-ServerがもつネットワークのMACアドレスが、"00:00:00:00:00:00"になる場合があります。その場合、L-Serverとの関連付けを解除し、VM管理製品からその仮想マシンに対して静的MACアドレスを割り当てるか、または仮想マシンを起動後、3分程度待機したあと、L-Serverとの関連付けを行ってください。
【Solarisゾーン】
L-Serverと関連付けを行った仮想マシンのCPU/メモリのcap値が指定されていない場合、L-Serverの換算方法が異なります。
換算方法については、「20.6 表示」の「L-Server換算表示」を参照してください。
L-Platform管理機能にL-Server化したSolarisゾーンを取り込む場合、L-ServerにNICの情報を追加する必要があります。必要に応じてネットワークリソースを事前に作成後、NICを追加してください。
取り込む予定のVMゲストのNICが接続しているネットワークのVLANとサブネットの情報を確認します。VLANとサブネットの組み合わせに対応するネットワークリソースがすでに存在している場合には、ネットワークリソースの作成は必要ありません。
存在しない場合、以下の手順で新たにネットワークリソースを作成してください。
RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のネットワークプールを右クリックし、[ネットワークリソース作成]を選択します。
新規に作成する場合は、続いて[新規]を選択します。
登録済みの管理LANサブネットを利用して作成する場合は、続いて[管理LANサブネットから]を選択します。
[ネットワークリソースの作成]ダイアログが表示されます。
ネットワークリソース作成に必要な項目を入力します。
VLAN ID
VLAN を使用している場合、その値を設定してください。使用していない場合、作成済みの他のネットワークリソースが使用しておらず、今後も利用する予定のないVLAN IDを任意に指定してください。
外部接続ポート
何も指定しないでください。
詳細設定
設定しないでください。
L-ServerへのNIC情報の追加については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.6 rcxadm lserver」を参照してください。
【OVM for SPARC】
CPU性能、CPU数については、「導入ガイド CE」の「8.8.8 OVM for SPARC利用時の注意点」の「L-ServerのCPU性能、CPU数の表示について」を参照してください。
L-Platform管理機能にL-Serverを取り込む場合、L-ServerにNICの情報を追加する必要があります。必要に応じてネットワークリソースを事前に作成後、NICを追加してください。
ゲストドメイン上にSolarisゾーンを構築し、該当ゲストドメインをVMホストとして登録した場合、そのゲストドメインと関連付けられた仮想L-Serverは、L-Platformへ取り込めません。
ゲストドメイン上にSolarisゾーンを構築した仮想L-Serverは、システム全体を管理する管理者(supervisorまたは兼任管理者)が管理するようにしてください。
本製品からは、複数のL-Serverでディスクを共有する設定は行えません。共有するディスクをVMホスト上で設定してください。
【Citrix Xen】
L-Serverと関連付けを行った仮想マシンのCPU性能値が"-"の場合、L-Server換算表示の換算方法が異なります。
換算方法については、「20.6 表示」の「L-Server換算表示」を参照してください。