以下の手順で、ネットワークリソースを新規に作成し、ネットワークプールに登録します。
なお、サーバ仮想化ソフトウェアとしてVMwareを使用する場合で、サービスコンソールとポートグループで同一VLANを使用したいとき、"VMware除外ポートグループ定義ファイル"にネットワークの自動設定から除外したいポートグループの名前を事前に設定してください。
これにより、同一VLANを持つ複数のポートグループが存在する構成でもL-Serverを作成できます。
また、利用者が任意の物理NICを使用してネットワークの自動設定を行いたい場合、サーバNIC定義ファイルに使用する物理NICを定義し、サーバNIC定義の物理LANセグメントをネットワークリソースから指定してください。サーバNIC定義ファイルで指定した物理NICの構成を本製品に反映するには、rcxadm nicdefctl commitコマンドを使用します。
これにより、任意の物理NICを使用する構成でもネットワークの自動設定が行えます。
参照
ネットワークの自動設定から除外したいポートグループの指定については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.14 VMware除外ポートグループ定義ファイル」を参照してください。
rcxadm nicdefctlコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.15 rcxadm nicdefctl」を参照してください。
サーバNIC定義の詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.13 サーバNIC定義」を参照してください。
RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のネットワークプールを右クリックし、表示されたメニューで[ネットワークリソース作成]-[新規]を選択します。
[ネットワークリソースの作成]ダイアログが表示されます。
以下の項目を入力します。
ネットワークリソースの名前を入力します。
種別に[管理LAN]を選択した場合
先頭半角英字(大文字/小文字)で、半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")、ピリオド(".")およびハイフン("-")で構成された16文字以内の文字列を入力します。
種別に[管理LAN]以外を選択した場合
先頭半角英数字(大文字/小文字)で、半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")、ピリオド(".")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列を入力します。
注意
ネットワークリソース名は、WWNとMACアドレスを管理するアドレスセットリソースのリソース名と異なる名前を指定してください。
作成するネットワークリソース種別を、以下のラジオボタンで設定します。
業務LAN
管理LAN
iSCSIブート
業務LANを作成する場合、ネットワークリソース名とVLAN IDは必ず入力してください。
管理LANとして作成する場合、ネットワークリソース名、VLAN ID、サブネットアドレス、およびサブネットマスクは必ず入力してください。
iSCSIブート用として作成する場合、ネットワークリソース名、VLAN ID、サブネットアドレス、およびサブネットマスクは必ず入力してください。
初めて管理LAN用のネットワークリソースを作成する際に、マネージャーをクラスタで運用している場合、「5.11 管理LANサブネットの登録」の「マネージャーをクラスタで運用している場合の設定」を行ってください。設定を行う際、"管理LANサブネット"は"管理LAN用のネットワークリソース"に読み替えてください。
これは、ネットワークリソース作成を新規で実施した場合、同時に管理LANサブネットも設定されるためです。
参考
管理LAN用のネットワークリソースは、本製品インストール時に指定する管理用ネットワークとして自動的に1つ作成されます。
2つ以上の管理用ネットワークを使用する場合、2つ以上の管理LAN用のネットワークリソースを作成してください。
なお、サーバリソースツリーの管理LANサブネットの登録は必要ありません。
管理LANサブネットの登録については、「5.11 管理LANサブネットの登録」を参照してください。
利用目的に合わせて、以下を設定します。
設定済みの仮想スイッチを利用
事前に設定された仮想スイッチを使用する場合にチェックボックスにチェックを入れます。
LANスイッチブレードの外部接続ポートに対してVLANを自動設定する場合、本チェックボックスのチェックを外します。
外部接続ポートに対してVLANを自動的に設定
LANスイッチブレードの外部接続ポートに対してVLANを自動設定する場合にチェックボックスにチェックを入れます。
VLAN IDと外部接続ポートの設定をします。
LANスイッチブレードと仮想スイッチに設定するVLAN IDを指定します。LANスイッチブレードの外部ポートに設定されているVLAN IDから選択するか、数値を入力できます。事前に設計したVLAN IDを指定してください。
1~4094までの整数を入力してください。
ブレードサーバを含む外部ネットワークの場合
外部ポートのVLAN IDから選択してください。
内部ネットワーク、またはラックマウント型サーバだけの外部ネットワークの場合
VLAN IDを入力してください。
VLAN IDを指定して、[設定]ボタンをクリックすると[外部接続ポート設定]ダイアログが表示されます。
L-Serverに外部ネットワークを接続すると、指定したポートと通信できるように、LANスイッチブレードの内部ポートと仮想スイッチの設定を行います。
1つの外部接続ポート情報は以下の情報から構成されています。
シャーシ名
外部接続ポートが所属するシャーシ名を表示します。
スイッチ名
外部接続ポートが所属するスイッチ名を表示します。
実装位置
外部接続ポートが所属するシャーシのスロット番号を表示します。
ポート番号/ポート名
外部接続ポートのポート番号を表示します。外部接続ポートがリンクアグリゲーショングループの場合、メンバーポートのポート番号をカンマ(",")区切りで表示します。
また、イーサネット・ファブリック(Converged Fabric)の場合はイーサネット・ファブリック(Converged Fabric)のCIRポートのポート名を表示します。
LAG名
外部接続ポートがリンクアグリゲーショングループの場合にリンクアグリゲーショングループ名を表示します。
Untagged VLAN
外部接続ポートに設定されているUntagged VLAN情報を表示します。
Tagged VLAN
外部接続ポートに設定されているTagged VLAN情報をカンマ(",")区切りで表示します。
外部接続ポートの設定は以下のように行います。
[ネットワークリソースの作成]ダイアログの[VLAN/外部接続ポート設定]画面の[設定]ボタンをクリックします。
[外部接続ポート設定]ダイアログが表示されます。
ブレードサーバを含む外部ネットワークを自動設定する際に使用する外部接続ポートを指定します。
対になるポートを2つ選択します。
LANスイッチブレードへのリンクアグリゲーションの設定については、「設計ガイド CE」の「C.3.2 事前準備」を参照してください。
シャーシが複数ある場合
利用するすべてのシャーシのポートを選択してください。
Converged Fabricを使用する場合(リンクアグリゲーション構成以外の場合)
Converged FabricのCIRポートを1つ以上選択します。対になるポートおよびシャーシが複数ある場合の対応は不要です。
リンクアグリゲーション構成のポートを指定する場合(LANスイッチブレードPY CB 10Gb FEX Nexus B22の場合)
事前にLANスイッチブレードの設定を確認し、リンクアグリゲーションが設定されている外部接続ポートを1つ以上、選択します。
リンクアグリゲーション構成のポートを指定する場合(Converged Fabricの場合)
事前にConvergied FabricのCIRポートにリンクアグリゲーションの構成を設定し、本製品にリンクアグリゲーション情報を反映してから、設定したリンクアグリゲーションの構成に対応するリンクアグリゲーションポート識別情報を選択します。
リンクアグリゲーション構成のポートを指定する場合(それ以外の場合)
事前にLANスイッチブレードの外部接続ポートにリンクアグリゲーションの構成を設定し、本製品にLANスイッチブレードのリンクアグリゲーション情報を反映してから、設定したリンクアグリゲーショングループ名を選択します。
pinning接続を使用する場合(LANスイッチブレードPY CB 10Gb FEX Nexus B22の場合)
内部接続ポートのいずれかとpinning接続を行なっている外部接続ポートをすべて選択します。
"選択対象の外部接続ポート"に表示されるポートは、以下の項目でフィルタリングできます。
・"VLAN IDでポートを絞り込む"
・シャーシ名
・スイッチ名
・実装位置
・ポート番号/ポート名
・LAG名
外部接続ポートのVLAN自動設定を行う場合は、[VLAN IDでポートを絞り込む]チェックボックスを外し、事前に設計した外部接続ポートのチェックボックスにチェックを入れます。
内部ネットワークの場合や、ラックマウント型サーバだけの外部ネットワークの場合、設定しないでください。
種別に[業務LAN]を指定した場合、省略できます。
L-Serverにイメージを配付する際に、ネットワークリソースと接続したNICに対して、ネットワークとIPアドレスを自動設定したい場合に入力してください。L-Serverにはサブネットアドレスに含まれるIPアドレスが割り当てられますが、割当て対象外とするIPアドレスの範囲を指定できます。[追加]ボタンをクリックすると[開始IPアドレスと終了IPアドレスの追加]ダイアログが表示されますので、対象外とするIPアドレスの範囲を指定し、[追加]ボタンをクリックしてください。対象外としたIPアドレスを再度、有効にする場合、一覧から有効にするIPアドレスのチェックボックスにチェックを入れて、[削除]ボタンをクリックしてください。[OK]ボタンをクリックすると、入力した内容が元のダイアログに表示されます。
なお、ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスは自動的に除外されます。
参考
ネットワークリソースにサブネットアドレスが設定されている場合、L-Serverへのイメージ配付時に、IPアドレスを自動的に設定できます。
サブネットアドレスが設定されていない場合、DHCPの設定になります。
設定するサブネットのアドレスとサブネットマスクを、"xxx.xxx.xxx.xxx"の形式で入力してください。
サブネットマスクの最大値は、255.255.255.255(32bit mask)、最小値は、255.255.0.0(16bit mask)です。ただし、255.255.255.254は指定できません。
注意
- 物理L-Serverを作成する場合、業務LANのサブネットは、管理LANと異なるサブネットを指定してください。
- 管理LAN用のネットワークリソース間で同じサブネットを指定できません。詳細は、「設計ガイド CE」の「第9章 ネットワーク環境の決定と設定」を参照してください。
種別に[管理LAN]以外を選択した場合、省略できます。
サブネットの外部と通信する際に利用するデフォルトゲートウェイのIPアドレスを入力してください。
ほかの装置で利用している、または今後利用する予定などの理由で、L-Serverに自動的に割り当てたくないIPアドレスを指定できます。
参考
L-ServerとのIPアドレスの重複を防ぐため、構築済みの物理サーバおよび仮想マシンやほかの装置で利用されているIPアドレスは、本項目に指定する必要があります。
注意
サブネットアドレスおよびサブネットマスクで指定されるIPアドレスのうち、以下のアドレスは、割当てから自動的に除外されます。対象外とするIPアドレスには指定できません。
- 管理サーバ
- ネットワークアドレスおよびブロードキャストアドレス
ネットワークリソースで利用可能なルールセットの中から利用するルールセットを選択します。
なお、利用するルールセットは、ネットワークリソース用のネットワークデバイス共通のフォルダーに登録してください。ネットワークリソース用のルールセットを登録するためのフォルダーについては、「設計ガイド CE」の「F.3.2 ネットワークリソース用」を参照してください。
ネットワークの自動設定を任意の物理NICを使用して行いたい場合、物理LANセグメントを指定します。
なお、サーバNIC定義に1つも定義されていない場合、物理LANセグメントの"設定"ボタンは表示されません。
サーバNIC定義の詳細については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.13 サーバNIC定義」を参照してください。
ネットワークリソースに、業務内容などを元にした分かりやすい別名を付けたい場合に入力します。
日本語(半角カナを含む)、半角文字に関係なく32文字以内の文字列を入力します。
ネットワークリソースに関する情報を自由に記述できます。例えば、業務内容の詳細や、障害発生時の対処方法を登録しておくと、迅速な対応ができます。
日本語(半角カナを含む)、半角文字に関係なく256文字以内の文字列を入力します。
[OK]ボタンをクリックします。
ネットワークリソースが作成され、ネットワークプールに登録されます。
VLAN/外部接続ポート設定で、[外部接続ポートに対してVLANを自動的に設定]チェックボックスにチェックを入れた場合、ネットワークリソースの作成時に、LANスイッチブレードの外部接続ポートにタグVLANが自動で設定されます。