事前にOSプロパティ定義ファイルに初期値を指定することで、仮想L-Server作成時の[OS]タブの情報などの初期値が生成されます。OSプロパティ定義ファイルの文字コードはUTF-8にしてください。
ポイント
OSプロパティ定義ファイルの設定は、RORコンソールのセットアップウィザードからも設定できます。
セットアップウィザードの詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「3.1 セットアップウィザード」を参照してください。
[OS]タブについては、以下を参照してください。
【VMware】
「8.2.9 [OS]タブ設定」を参照してください。
【Hyper-V】
「8.3.10 [OS]タブ設定」を参照してください。
【KVM】
「8.6.8 [OS]タブ設定」を参照してください。
【Solarisゾーン】
「8.7.8 [OS]タブ設定」を参照してください。
【OVM for SPARC】
「8.8.7 [OS]タブ設定」を参照してください。
【Citrix-Xen】
「8.9.8 [OS]タブ設定」を参照してください。
【OVM for x86 3.x】
「8.10.8 [OS]タブ設定」を参照してください。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data
定義ファイル名は、ユーザーグループごととシステム共通で利用できる定義を分けて使用できます。ユーザーグループごとの定義ファイルとシステム共通の定義ファイルのキーが重複した場合、ユーザーグループごとの定義ファイルに記載されている値が優先されます。
ユーザーグループごと
os_setting_ユーザーグループ名.rcxprop
システム共通
os_setting.rcxprop
定義ファイルでは、1行ごとに定義する項目を記述します。各行は、以下の形式で記述します。
キー = 値 |
コメントは、先頭文字をシャープ("#")で記述します。
定義ファイルで以下の項目を指定します。
指定項目 | キー | 値 | 備考 |
---|---|---|---|
ドメイン名 | workgroup_name | (注1) | Windows用 |
domain_name | (注1) | Linux用 | |
DNS検索パス | dns_search_path | (注1) | - |
フルネーム | full_name | (注1) | - |
組織名 | org_name | (注1) | - |
製品キー | product_key | (注1) | - |
ライセンスモード | license_mode | 以下のどちらかを指定します。
| - |
最大接続数 | license_users | (注1) | - |
管理者パスワード | admin_password | (注1) | - |
管理者ユーザー名 | admin_user | (注1、注2) | - |
Root役割パスワード | root_role_password | (注1、注2) | - |
ハードウェア時計設定 | hwclock | 以下のどちらかを指定します。
| - |
DNSサーバ | nicN_dns_addressX | 半角数字(0~255)とピリオド(".")で構成されたIPアドレスを指定します。 (注3) DNSサーバを設定しない場合、ハイフン("-")を指定します。 | Nには、NIC番号を指定します。 |
DNSサーバ | dns_addressX | 半角数字(0~255)とピリオド(".")で構成されたIPアドレスを指定します。 | Xには、プライマリー"1"、セカンダリ"2"を指定します。 nicN_dns_addressXの指定が優先されます。 |
DNSサーバ | dns_addressX | 半角数字(0~255)とピリオド(".")で構成されたIPアドレスを指定します。 | Xには、プライマリー"1"、セカンダリ"2"またはターシャリ"3"を指定します。 |
参加するActive Directory ドメイン名 | windomain_name | 64文字以内の半角英数字、ハイフン("-")およびピリオド(".")で構成されたActive Directoryドメイン名を表す文字列を指定します。 | ドメイン名の名前付け規則については、以下のURLを参照してください。 http://support.microsoft.com/kb/909264/en-us (注4)、(注5)、(注6)、(注7)、(注8) |
ドメイン参加の認証で利用するドメイン参加アカウント | windomain_user | ドメイン参加に使用するユーザー名を以下の形式で指定します。(注9) ドメイン名\ユーザー名 または ユーザー名@ドメイン名 256文字以内(半角の場合)の文字列を指定します。 | ユーザー名の文字列長の制限については、以下のURLを参照してください。 http://technet.microsoft.com/en-us/library/active-directory-maximum-limits-scalability (注4)、(注5)、(注6)、(注8) |
ドメイン参加の認証で利用するドメイン参加アカウントのパスワード | windomain_password | 半角英数字および記号を含む文字列を指定します。 | (注4)、(注5)、(注6)、(注8) |
注1) 値については、以下を参照してください。
【VMware】
「表8.18 設定項目一覧」を参照してください。
【Hyper-V】
「表8.25 設定項目一覧」を参照してください。
【KVM】
「表8.30 設定項目一覧」を参照してください。
【Solarisゾーン】
「表8.32 設定項目一覧」を参照してください。
【OVM for SPARC】
「表8.34 設定項目一覧」を参照してください。
【Citrix-Xen】
「表8.35 設定項目一覧」を参照してください。
【OVM for x86 3.x】
「表8.37 設定項目一覧」を参照してください。
注2) Solarisゾーン(Solaris11)の場合に指定できます。それ以外の場合は指定しても無視されます。
注3) キーまたは値を省略した場合、WindowsですべてのNICを同一設定にする"dns_addressX"の値を各NICの定義として使用します。
注4) VM種別が"VMware"の場合に指定できます。
注5) 仮想L-ServerのOS種別が、Windowsの場合だけ有効です。
注6) 仮想L-Server作成時の[OS]タブの情報などの初期値としては使用されません。
注7) ドメイン名(workgroup_name)と、参加するActive Directory ドメイン名(windomain_name)を両方指定した場合、Active Directory ドメインへの参加が優先されます。
注8) 本製品のドメイン参加の認証におけるサポート範囲は、下記のとおりです。
ただし、仮想化ソフトウェアのバージョンによって、仮想化ソフトウェアのサポート外となる仮想L-ServerのOS種別があります。詳細は、仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
対象 | サポート範囲 |
---|---|
仮想化ソフトウェア | VMware vSphere 4.0 |
仮想L-ServerのOS種別 | Microsoft(R) Windows(R) 2008 |
本製品のマネージャー | Windowsマネージャー |
注9) 【VMware】仮想L-ServerのOS種別により、指定形式が異なります。詳細については以下のURLを参照してください。
http://kb.vmware.com/kb/1012314 |
例
定義ファイルの例を以下に示します。
# Windows workgroup_name = WORKGROUP full_name = WORKNAME org_name = WORKORGANIZATION product_key = AAAA-BBBB-CCCC-DDDD license_mode = server license_users = 5 admin_password = xxxxxxxx nic1_dns_address1 = 192.168.0.60 nic1_dns_address2 = 192.168.0.61 nic2_dns_address1 = nic2_dns_address2 = windomain_name = Test.TestDom.com windomain_user = Administrator@Test.TestDom.com windomain_password = test0000 # Linux domain_name = localdomain dns_search_path = test.domain.com hwclock = LOCAL dns_address1 = 192.168.0.60 dns_address2 = 192.168.0.61 dns_address3 = # Solaris (SPARC) admin_user = admin root_role_password = xxxxxxxx |