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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.3.0 導入ガイド
FUJITSU Software

8.3.10 [OS]タブ設定

L-Server作成時にOSに設定パラメーターを入力します。[基本情報]タブでイメージを指定した場合だけ有効です。

初回起動時に設定処理が動作します。イメージ名を指定しない場合、すべて入力する必要はありません。

入力の必要性がない項目については、値が設定されないため、指定しないでください。

表8.25 設定項目一覧

指定項目

Windows

項目の説明

入力の必要性

省略時の値

ホスト名・コンピュータ名

L-Server名

ホスト名またはコンピュータ名を入力します。

先頭文字を半角英数字とし、半角英数字、およびハイフン("-")で構成された15文字以内の文字列を入力します。
数字だけの指定はできません。

本項目が未指定のとき、L-Server名を設定します。
ただし、L-Server名にアンダースコア("_")およびピリオド(".")を使用している場合、ホスト名に使用できない文字のため、ハイフン("-")に置き換えられます。

ドメイン名

WORKGROUP (注)

ワークグループ名を入力します。ドメインに参加する設定は行えません。
コンピュータ名と同じワークグループ名は指定できません。
先頭文字を半角英字とし、半角英数字、ハイフン("-")、およびピリオド(".")で構成された15文字以内の文字列を入力してください。
ワークグループ名に入力できる文字列については、Microsoftから提供されている情報もご確認ください。

DNS検索パス

不要

-

DNSの検索に利用する1~32767文字のドメイン名のリストを入力します。ドメイン名と同じ文字を指定できます。
複数指定する場合、区切り文字に空白を指定します。

フルネーム

WORKNAME (注)

1~50文字のWindowsのフルネームを入力します。
初期値は、OSプロパティ定義ファイルに定義された値が入力されます。
以下のOS種別の場合、フルネームは設定されません。

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2016

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 R2

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2012

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008

  • Microsoft(R) Windows(R) 8.1

  • Microsoft(R) Windows(R) 8

  • Microsoft(R) Windows(R) 7

  • Microsoft(R) Windows Vista(R)

組織名

WORKORGANIZATION (注)

Windowsのシステムのプロパティに表示される組織名を1~50文字で入力します。
以下のOS種別の場合、組織名は設定されません。

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2016

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 R2

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2012

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008

  • Microsoft(R) Windows(R) 8.1

  • Microsoft(R) Windows(R) 8

  • Microsoft(R) Windows(R) 7

  • Microsoft(R) Windows Vista(R)

製品キー

必須

- (注)

省略できません。有効な製品キーを必ず指定してください。

ライセンスモード

不要

-

ライセンスモードを指定しても、ゲストOSに設定されません。

最大接続数

不要

-

最大接続数を指定しても、ゲストOSに設定されません。

管理者パスワード

- (注)

L-Server作成時に指定したイメージの、ローカル管理者アカウントのパスワードと同じ値を入力します。
新しいパスワードを指定した場合、ローカル管理者アカウントのパスワードが上書きされます。
1~128文字の半角英数記号で入力します。

ハードウェア時計設定

不要

-

以下のどちらかを指定します。

  • UTC

  • ローカル(LOCAL)

タイムゾーン

マネージャーのOSと同じタイムゾーン

OSのタイムゾーンを指定します。

注) OSプロパティ定義ファイルに値が指定されている場合、OSプロパティ定義ファイルの値が設定されます。

参考

OSプロパティ定義ファイル

事前にOSプロパティ定義ファイルに初期値を指定することで、L-Server作成時の[OS]タブの情報などの初期値が生成されます。

詳細は、「8.1.9 OSプロパティ定義ファイル」を参照してください。

参考

イメージを指定してL-Server作成する場合のVMゲスト管理者アカウントの指定について

イメージを指定してL-Serverを作成する場合、パラメーターとして"管理者パスワード"を入力する必要があります。

入力する"管理者パスワード"は、ビルトイン管理者アカウントのAdministratorに設定されたものになりますが、ローカライズされた一部のWindowsではアカウント名が異なる場合があります。また、Windows 7やWindows VistaなどのクライアントOSの場合、通常のインストールではビルトイン管理者アカウントは無効になり、管理者アカウントはインストール時にユーザーが入力して作成された管理者アカウントになります。

ローカライズ版WindowsやクライアントOSからイメージ採取したクローニングイメージを指定してL-Serverを作成する場合、管理者アカウントとしてAdministratorを有効にしてパスワードを設定するか、"管理者パスワード"が設定されている管理者アカウント名を、以下の記述に従い定義ファイルに記述する必要があります。

なお、定義ファイルを用いる場合、イメージの世代別に管理者IDの設定を定義できません。

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

定義ファイル名

定義ファイル名は、ユーザーグループごととシステム共通で利用できる定義を分けて使用できます。イメージに対応する管理者名は、ユーザーグループごとの定義ファイルを先頭から検索します。該当する定義がない場合、システム共通の定義ファイルを検索します。

定義ファイルの変更はすぐに反映され、それ以降のL-Server作成から有効になります。

  • ユーザーグループごと

    image_admin_hyperv_ユーザーグループ名.rcxprop

  • システム共通

    image_admin_hyperv.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとにイメージ名と管理者パスワードを設定するアカウント名を記述します。

イメージ名 = "管理者アカウント名"

管理者アカウント名は、ダブルクォーテーション( " )でくくって表記します。

管理者アカウント名以外に書かれた半角スペースとタブは無視されます。

イメージ名には、それ以降のワイルドカードとして作用する半角アスタリスク("*")が使用できます。半角アスタリスク("*")を指定することで、文字数不定の文字列の代用として使用できます。

イメージからのL-Server作成時には、定義ファイルの先頭行から対応するイメージ名を検索し、指定されている管理者アカウント名のアカウントに入力された"管理者パスワード"を設定します。

定義ファイルは、以下の改行コードと文字コードで作成される必要があります。

  • 改行コード

    CR+LF(0x0d0a)

  • 文字コード

    日本語環境ではShift-JIS、その他の環境ではUTF-8

定義ファイルの例を以下に示します。

  • イメージ名と管理者アカウント名が1対1で指定されています。

    FR_WIN2003_001 = "Administrator"
    EN_WIN7_001 = "root"
    EN_WIN7_002 = "admin"

  • "FR_WIN"で始まるイメージ名に対して"Administrator"を管理者アカウント名として使用します。

    FR_WIN* = "Administrator"

  • すべてのイメージに対して"Administrator"を管理者アカウント名として使用します。イメージ名にワイルドカード文字だけを指定した場合、この行以降の定義は無視されます。

    * = "Administrator"