OPC、QuickOPC、EC、RECの場合に、テープから業務ボリュームのデータをリストアするときは、次の方法で行います。この方法を“バックアップボリュームを利用したリストア”と呼びます。
詳細は、「3.4.4.1 バックアップボリュームを利用したリストア」を参照してください。
図3.15 テープからのリストア(バックアップボリュームを利用したリストア)
SnapOPC+の場合に、テープから業務ボリュームのデータをリストアするときは、次の方法で行います。この方法を“新規ボリュームを利用したリストア”と呼びます。
コピーの種類にかかわらず、バックアップで使用したバックアップボリュームを使用しない場合も、この方法を実行できます。
詳細は、「3.4.4.2 新規ボリュームを利用したリストア」を参照してください。
図3.16 テープからのリストア(新規ボリュームを利用したリストア)
バックアップボリュームを利用したリストア手順は、以下のとおりです。
注意
本手順では、テープからのリストアにおいて、バックアップボリュームを利用します。このため、バックアップボリュームの内容は、テープの内容で上書きされます。バックアップボリュームのデータを保持する場合は、「3.4.4.2 新規ボリュームを利用したリストア」でリストアを実行してください。
同期型高速コピーの停止(ECまたはRECだけ)
acec cancelコマンドに-pオプションと-forceオプションを指定して、同期型高速コピーを停止します。
[実行例]
> acec cancel -g group01 -p "ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x3[addr=0x10000]" -force ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x3[addr=0x10000] # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Disconnected >> Succeeded : 1 Failed : 0 |
テープからのリストア
テープにバックアップされているデータを、バックアップボリュームのパーティションにリストアします。
テープからのリストア方法は、使用するテープのバックアップソフトウェアおよびテープ装置のマニュアルを参照してください。
アドバンスト・コピーの実行
バックアップボリュームのパーティションの内容を、業務ボリュームにリストアします。
実行手順は、「3.2 アドバンスト・コピーの実行」の各コピーの種類を参照してください。
新規ボリュームを利用したリストア手順は、以下のとおりです。
コピーグループの作成
新規ボリュームのパーティションから業務ボリュームへのアドバンスト・コピーを行うため、acgroup createコマンドで新しいコピーグループを作成します。コピーの種類には、OPCを指定してください。
[実行例]
> acgroup create -g group02 -type OPC -a ET001 Successful completion.
コピーペアの追加
コピー元に新規ボリュームのパーティション、コピー先に業務ボリュームを指定して、コピーペアを追加します。
コピーペアを追加する手順は、「3.4.3 Partition to LU」の「コピーペアの追加」を参照してください。
[実行例]
> acpair add -g group02 -p "ET001/0x4[addr=0x10000,size=0x5000]:ET001/0x1[addr=0x0]" Successful completion.
参考
LU to Partition(コピー元に業務ボリューム、コピー先に新規ボリュームのパーティション)の指定で、コピーペアを追加することも可能です。LU to Partitionの指定でコピーペアを追加した場合は、手順5でacopc startコマンドを実行するときに-rオプションを指定(逆方向のアドバンスト・コピーを指示)する必要があります。
アドバンスト・コピーの停止
業務ボリュームにデータをリストアするため、業務ボリュームからバックアップボリュームへのアドバンスト・コピーを停止します。
OPCまたはQuickOPCの場合
acopc queryコマンドで、コピーの状況を確認します。
セッションおよびTracking(QuickOPCの場合だけ)が停止していない場合は、acopc cancelコマンドに-pオプションを指定して、物理コピーとTracking(QuickOPCの場合だけ)を停止してください。
[実行例]
> acopc query -g group01 Copy Group Name : group01 Copy Group Type : OPC Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######) Source <=> Target SID OPC Status Copy Phase Copied Block ------------------------------- --- ----------------------- ---- --------------- ---------- ------------ ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000] ==> ET001/0x3[addr=0x10000] 0x21 "OPC Executing" "Copying" 0 > acopc cancel -g group01 -p "ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x3[addr=0x10000]" ET001/0x1:ET001/0x3 # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << OPC Disconnected >> Succeeded : 1 Failed : 0 |
注意
逆方向のコピーを行う運用の場合は、逆方向のアドバンスト・コピーの状況も確認してください。
SnapOPC+の場合
acsnap queryコマンドで、コピーの状況を確認します。
セッションが停止していない場合は、acsnap cancelコマンドに-forceオプションを指定して、コピーを停止してください。
[実行例]
> acsnap query -g group01 Copy Group Name : group01 Copy Group Type : SnapOPCP Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######) Source <=> Target SID Snap Status Gen Date Copied Block ----------------------------- --- --------------------------------- ---- ------------------------- --- -------- ------------ ET001/0x31[addr=0x0,size=0x0] ==> ET001/0x34[addr=0x0,size=0x01000] 0x23 "Copy On Write(Active)" 3 10minute 1048576 ET001/0x31[addr=0x0,size=0x0] ==> ET001/0x33[addr=0x0,size=0x01000] 0x22 "Copy On Write(Inactive)" 2 3hour 1048576 ET001/0x31[addr=0x0,size=0x0] ==> ET001/0x32[addr=0x0,size=0x01000] 0x21 "Copy On Write(Inactive)" 1 1day 1048576 > acsnap cancel -g group01 -force ET001/0x31[addr=0x0,size=0x0]:ET001/0x32[addr=0x0,size=0x01000] # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Disconnected >> ET001/0x31[addr=0x0,size=0x0]:ET001/0x33[addr=0x0,size=0x01000] # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Disconnected >> ET001/0x31[addr=0x0,size=0x0]:ET001/0x34[addr=0x0,size=0x01000] # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Disconnected >> Succeeded : 3 Failed : 0 |
注意
逆方向のコピーを行う運用の場合は、逆方向のアドバンスト・コピーの状況も確認してください。
ECまたはRECの場合
acec cancelコマンドに-pオプションと-forceオプションを指定して、同期型高速コピーを停止します。
[実行例]
> acec cancel -g group01 -p "ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x3[addr=0x10000]" -force ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x3[addr=0x10000] # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Disconnected >> Succeeded : 1 Failed : 0 |
テープからのリストア
テープにバックアップされているデータを、新規ボリュームのパーティションにリストアします。
テープからのリストア方法は、使用するテープのバックアップソフトウェアおよびテープ装置のマニュアルを参照してください。
アドバンスト・コピーの実行
新規ボリュームのパーティションの内容を業務ボリュームにリストアします。
実行手順は、「3.2.1.2 OPC利用環境でのリストア」を参照してください。
[実行例]
> acopc start -g group02 -p "ET001/0x4[addr=0x10000,size=0x5000]:ET001/0x1[addr=0x0]" ET001/0x4[addr=0x10000,size=0x5000]:ET001/0x1[addr=0x0] # DATE : 2008/06/25 12:00:00 - << OPC Started >> # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=4/Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0 # To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/Adr_high=0/Adr_low=0 Succeeded : 1 Failed : 0
注意
新規ボリュームのパーティションから業務ボリュームへの物理コピーが完了(OPCセッションが切断)するまで、業務ボリュームからバックアップボリュームへのコピーは保証されません。
物理コピーが完了するまで、業務ボリュームからバックアップボリュームへのコピーを実行しないでください。