名前
acopc start - OPCまたはQuickOPCのコピー開始
形式
acopc start -g copyGroup [-p copyPair] [-r] [-xml] acopc start -g copyGroup -concur [-xml]
acopc start -g copyGroup [-p copyPair] [-diff|-auto|-r] [-xml] acopc start -g copyGroup -concur [-diff|-auto] [-xml]
機能説明
指定したコピーグループまたはコピーペアに対して、OPCまたはQuickOPCのコピーを実施します。
Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合は、PrimaryストレージとSecondaryストレージの両方でOPCまたはQuickOPCのコピーを実施します。
オプション
コピーグループ名を指定します。
コピーペアを指定します。
Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合は、PrimaryストレージまたはSecondaryストレージのどちらかのコピーペアを指定します。指定したコピーペアから、Storage ClusterのペアとなるETERNUS ディスクアレイのコピーペアが自動的に取得され、PrimaryストレージとSecondaryストレージの両方でコピーが開始されます。
LU to Partition形式またはPartition to LU形式で指定する場合、使用するシェルによって、本オプションの引数全体をダブルクォーテーション(")で囲む必要があります。
差分コピーを開始します。
-diffオプションを指定しない場合は、全面コピーを開始します。
QuickOPCの全面コピー/差分コピーを自動選択します。
acopc queryコマンドの[OPC Status]欄、[Copy Phase]欄の状態により、以下の動作となります。
OPC Statusの状態 | Copy Phaseの状態 | 処理動作 |
---|---|---|
OPC action not startup | Not set | 全面コピーを開始します。 |
OPC Starting | N/A | セッション停止後、全面コピーを開始します。 |
OPC Executing | Readying | セッション停止後、全面コピーを開始します。 |
Copying | セッション停止後、全面コピーを開始します。 | |
Tracking | 差分コピーを開始します。 | |
Copying/Tracking | 差分コピーを開始します。 | |
OPC Error Suspend | N/A | セッション停止後、全面コピーを開始します。 |
コンカレントOPC機能利用時、複数の論理ボリュームのスナップショットを同時に作成するため、以下の動作となります。
QuickOPCセッションの状態 | 処理動作 |
---|---|
QuickOPCセッションのCopy Phaseの状態が「Tracking」と「Copying/Tracking」だけ存在する場合 | 差分コピーを開始します。 |
上記以外 |
|
設定されている方向と逆方向にコピーします。
コピーの種類がQuickOPCの場合、OPCが実行されます。
実行結果をXML形式で表示します。
コンカレントOPC機能を使用して、OPCまたはQuickOPCを実施します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
OPCを開始する(Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用していない場合)
> acopc start -g group01 ET001/0x1:ET001/0x6 # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << OPC Started >> # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0 # To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=6/Adr_high=0/Adr_low=0 ET001/0x2:ET001/0x7 # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << OPC Started >> # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=2/Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0 # To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=7/Adr_high=0/Adr_low=0 ET001/0x3:ET001/0x8 # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << OPC Started >> # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=3/Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0 # To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=8/Adr_high=0/Adr_low=0 Succeeded : 3 Failed : 0
OPCを開始する(Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合)
> acopc start -g group01 ET001/0x1:ET001/0x6 # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << OPC Started >> # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0 # To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=6/Adr_high=0/Adr_low=0 # Standby-Session : ET002/0x1:ET002/0x11 ET001/0x2:ET001/0x7 # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << OPC Started >> # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=2/Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0 # To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=7/Adr_high=0/Adr_low=0 # Standby-Session : ET002/0x2:ET002/0x12 Succeeded : 2 Failed : 0
コンカレントOPC機能を利用してOPCを開始する
> acopc start -g group01 -concur Successful completion.
注意事項
コピーグループのコピータイプがEC、REC、またはSnapOPCPの場合は、本コマンドを実行できません。
指定したコピーグループまたはペアのコピー先の論理ボリュームがacinhibit setコマンドにより保護されている場合、エラー終了します。
Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合
TFOグループの状態が"Normal"の場合、PrimaryストレージまたはSecondaryストレージのどちらか一方でも、OPCまたはQuickOPCを開始できないときは、コマンドが異常終了することがあります。PrimaryストレージとSecondaryストレージの両方で異常の原因を確認し、異常が発生しているストレージでエラーメッセージに対する対処を実施してください。
TFOグループの状態が"Normal"かつTFOグループのフェーズが"Maintenance"、または、TFOグループの状態が"Halt"の場合、コマンドは、TFOステータスが"Active"のストレージでOPCまたはQuickOPCを開始して正常終了しますが、TFOステータスが"Standby"のストレージでOPCまたはQuickOPCを開始できていないことがあります。そのとき、ccm7002メッセージが出力されることがあります。
ccm7002メッセージが出力された場合は、TFOグループの状態が"Normal"かつTFOグループのフェーズが"Maintenance"以外になったあと、「3.12.11 Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を復旧する場合」を参照して対処してください。