AdvancedCopy Manager CCMにおいて、LU to Partitionでバックアップしたデータをリストアするときに、コピー元ボリュームのエクステント開始位置・エクステントサイズ、およびコピー先ボリュームのエクステント開始位置を指定することで、パーティションの内容をボリュームにリストアできます。本マニュアルでは、この機能を“Partition to LU”と呼びます。
Partition to LUは、「3.4.2 テープへのバックアップ」でテープに保存したバックアップデータを、テープのバックアップソフトウェアでバックアップボリュームと異なる一時ボリューム(ここでは、“新規ボリューム”と呼びます)のパーティションにリストアしたあと、そのパーティションから業務ボリュームにリストアする場合に利用します。
新規ボリュームは、テープのバックアップソフトウェアが参照できる必要があります。
図3.14 パーティションをボリュームにコピー
コピーペアの形式
(1) コピー元のETERNUS名
(2) コピー元の論理ボリューム番号 (注)
(3) コピー元ボリュームのエクステント開始位置(ブロック単位) (注)
(4) コピー元ボリュームのエクステントサイズ(ブロック数) (注)
(5) コピー先のETERNUS名
(6) コピー先の論理ボリューム番号 (注)
(7) コピー先ボリュームのエクステント開始位置(ブロック単位) (注)
注: "0x"で始まる16進数を指定してください。(例: 0x1、0x0001)
ポイント
Partition to LUのコピーペアの形式は、LU to Partitionのコピーペアと同じ形式です。しかし、指定する内容が以下のように異なります。
指定項目 | LU to Partitionで指定する内容 | Partition to LUで指定する内容 |
---|---|---|
コピー元ボリュームのエクステント開始位置 | ボリュームの開始位置(0x0) | パーティションの開始位置 |
コピー元ボリュームのエクステントサイズ | ボリュームのサイズ | パーティションのサイズ |
コピー先ボリュームのエクステント開始位置 | パーティションの開始位置 | ボリュームの開始位置(0x0) |
コピーペアの追加
コピーペアの追加方法は「3.4.1 LU to Partition」の「コピーペアの追加」を参照してください。ただし、LU to Partitionでのコピー元およびコピー先を、Partition to LUではコピー先およびコピー元と読み替えて、サイズの確認、パーティションの作成を実施してください。