AdvancedCopy Manager CCMでボリュームをテープライブラリにバックアップする場合は、LU to Partitionを使用します。
コピー元ボリュームの内容を、バックアップサーバから参照できるパーティションにコピーして、テープのバックアップソフトウェアでテープライブラリにバックアップします。
図3.12 テープへのバックアップ概要
バックアップデータをテープライブラリで管理するためには、RAWコピーできる機能をもったテープのバックアップソフトウェアが必要です。ETERNUS テープライブラリを操作するソフトウェア(ETERNUS SF TSMなど)を用意してください。
テープへのバックアップ方法は、使用するテープのバックアップソフトウェアおよびテープ装置のマニュアルを参照してください。
業務ボリュームのデータをテープにバックアップするまでの流れを、以下に示します。
図3.13 テープへのバックアップ
以下の手順で、業務ボリュームのデータをテープにバックアップしてください。
アドバンスト・コピーの実行
業務ボリュームの内容を、バックアップボリュームのパーティションにアドバンスト・コピーを実行することでバックアップします。
実行手順は、「3.2 アドバンスト・コピーの実行」の各コピーの種類を参照してください。
同期型高速コピーの一時中断(ECまたはRECだけ)
同期型高速コピーを一時中断します。
ECによるバックアップ、またはRECによるバックアップの転送モードが同期モードの場合
acec suspendコマンドで同期型高速コピーを一時中断します。
[実行例]
> acec suspend -g group01 ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET002/0x3[addr=0x10000] # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Suspended >> Succeeded : 1 Failed : 0 |
RECによるバックアップの転送モードがStackモードまたはConsistencyモードの場合
acec suspendコマンドに-forceオプションを指定して、RECを強制的に一時中断します。
[実行例]
> acec suspend -g group01 -force ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET002/0x3[addr=0x10000] # DATE : 2008/06/25 00:00:00 - << EC Suspended >> Succeeded : 1 Failed : 0 |
acec changeコマンドで、RECの転送モードをThroughモードに変更します。
[実行例]
> acec change -g group01 -transfer through ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET002/0x3[addr=0x10000] # DATE : 2008/06/25 00:01:00 - << EC Change >> Succeeded : 1 Failed : 0 |
acec resumeコマンドでRECを再開します。
[実行例]
> acec resume -g group01 ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET002/0x3[addr=0x10000] # DATE : 2008/06/25 00:02:00 - << EC Resumed >> Succeeded : 1 Failed : 0 |
acec queryコマンドで、RECが等価性維持状態になっていることを確認します。
[実行例]
> acec query -g group01 Copy Group Name : group01 Copy Group Type : REC Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######) Remote Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##) Source <=> Target SID(RSID) EC Status Copy Phase Copied Block Rcv Split Xfer ------------------------------- --- ----------------------- ---------- -------------- ---------- ------------ ---- ----- ------- ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000] ==> ET002/0x3[addr=0x10000] 0x49(0x10) "EC Executing" "Paired" 1048576 auto ---- through |
acec suspendコマンドでRECを一時中断します。
[実行例]
> acec suspend -g group01 ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET002/0x3[addr=0x10000] # DATE : 2008/06/25 00:10:00 - << EC Suspended >> Succeeded : 1 Failed : 0 |
テープへのバックアップ
コピー先ボリュームのパーティションに作成したデータを、バックアップのソフトウェアを使用してテープにバックアップします。
テープへのバックアップ方法は、使用するテープのバックアップソフトウェアおよびテープ装置のマニュアルを参照してください。
同期型高速コピーの再開(ECまたはRECだけ)
同期型高速コピーを再開します。
ECによるバックアップ、またはRECによるバックアップの転送モードが同期モードの場合
acec resumeコマンドで同期型高速コピーを再開します。
[実行例]
> acec resume -g group01 ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x3[addr=0x10000] # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Resumed >> Succeeded : 1 Failed : 0 |
RECによるバックアップの転送モードがStackモードまたはConsistencyモードの場合
acec changeコマンドで、転送モードを元のモード(StackモードまたはConsistencyモード)に変更します。
Stackモードに変更する場合
[実行例]
> acec change -g group01 -transfer stack ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET002/0x3[addr=0x10000] # DATE : 2008/06/25 07:00:00 - << EC Change >> Succeeded : 1 Failed : 0 |
Consistencyモードに変更する場合
[実行例]
> acec change -g group01 -transfer consist ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET002/0x3[addr=0x10000] # DATE : 2008/06/25 07:00:00 - << EC Change >> Succeeded : 1 Failed : 0 |
acec resumeコマンドで同期型高速コピーを再開します。
[実行例]
> acec resume -g group01 ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET002/0x3[addr=0x10000] # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Resumed >> Succeeded : 1 Failed : 0 |