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Interstage List Creator V10.5.0 帳票設計編
FUJITSU Software

11.2.2 項目ごとのデータの形式を知る

項目ごとのデータの形式は、項目種別や分類などによって異なります。データファイルを使用する場合は、項目種別や分類などに応じた形式にしたがって、データを作成します。

(5)項目名

入力データ仕様に出力される項目名は、入力データが必要な項目です。データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブおよび[データ定義]タブのデータ項目のうち、入力データが不要な演算子をオペランドに指定した項目は、入力データ仕様に出力されません。

入力データが不要な演算子については、デザイナヘルプを参照してください。

ポイント

  • 帳票レイアウト情報の作成時にその項目の意味を表す項目名を付けておくと、データを作成するときにどのような内容を作成するのかがすぐに分かります。

(6)項目種別

項目種別によってデータの形式が異なります。

数字

数字データを出力する項目です。
編集形式の分類によって作成するデータが異なります。

テキスト

文字列データを1行に出力する項目です。
編集形式の分類によって作成するデータが異なります。

矩形テキスト

文字列データを複数行に渡って出力する項目です。
データには文字列を指定します。

OCR-B

英数字データをOCR-Bフォントで出力する項目です。
データには英数字データを指定します。

ラジオボタン

選択肢の中から択一選択する項目です。
データには選択時情報または非選択時情報となる文字列を指定します。

チェックボックス

「チェックをする/しない」の切り替えによって、選択したり、選択肢の中から単一、または複数選択する項目です。
データには選択時情報または非選択時情報となる文字列を指定します。

バーコード

バーコードを出力する項目です。
バーコード種別によって作成するデータが異なります。

組込みメディア

ビットマップなどのメディアデータを出力する項目です。
データにはメディアデータのファイル名を指定します。ディレクトリ名は、帳票の出力時に指定します。

郵便番号

定型のはがきや封筒の決まった位置に郵便番号を出力する項目です。
データには郵便番号を「ハイフン(-)」を除く7桁の数字で指定します。

非出力

帳票には出力しない作業用の項目です。
項目形式(レコード項目形式)(「数字」または「テキスト」)によって作成するデータが異なります。

集団

複数の項目をまとめて1つの項目として扱う項目です。
集団項目の扱いに「集団項目名を使用」を指定した場合に、配下のすべての構成項目のデータをまとめて1つのデータとして指定します。

(7)項目形式

帳票に定義されている項目のレコード上の形式が分かります。

数字

数字データを扱う項目です。

テキスト

文字列データを扱う項目です。

集団

集団項目の構成項目をまとめて1つのデータとして扱う項目です。

注意

  • 非出力項目(レコードのみ項目)は、項目のプロパティの[非出力項目情報]タブで項目形式を変更することができます。

(8)分類

項目種別が「数字」または「テキスト」の場合に、より詳細なデータの種類が分かります。

項目種別が「数字」の場合
数値

データには数字を指定します。

通貨

データには数字を指定します。

区切り

データには数字を指定します。

日付

データには日付をYYYYMMDDの形式(8桁)で指定します。

    YYYY:

    年を西暦で指定します。

    MM:

    01~12(月)の範囲で指定します。

    DD:

    01~31(日)の範囲で指定します。

項目種別が「テキスト」の場合
標準

データには文字列を指定します。

郵便

データには郵便番号を「ハイフン(-)」を除く7桁の数字で指定します。

(9)項目詳細
項目種別が「バーコード」の場合

バーコードの種別が分かります。バーコード項目は種別によって、データに使用できる値が異なります。

バーコードの種別が「EAN-128」の場合に使用するファンクションキャラクタ「FNC1」には、「ファンクションキャラクタ「FNC1」」のコードを指定します。

項目種別が「ラジオボタン」または「チェックボックス」の場合

ラジオボタン、チェックボックスを選択状態にするときの選択時情報となる文字列が分かります。

表11.2 項目種別とデータの形式

項目種別

分類

バーコード種別

選択時情報

入力データ(*1)

使用できる文字種(*2)

補足

固定リテラル項目
矩形固定リテラル項目

数字項目(*3)

数値、通貨、区切り

\ + - , .
0~9

  • \(通貨記号)
    先頭に1文字のみ指定可能です。
    実際には読み捨てられます。
    なお、帳票定義時に通貨記号文字を指定しても、入力データに指定できるのは「\」のみです。

  • + -(符号)
    先頭に1文字のみ指定可能です。
    ただし、通貨記号を指定する場合は通貨記号の後に指定します。
    なお、帳票定義時に「負の数の表示形式」の前符号文字を指定しても、入力データに指定できるのは「+」または「-」のみです。

  • ,(カンマ)
    実際には読み捨てられます。

  • .(小数点)
    1文字のみ指定可能です。

日付

0~9

YYYYMMDDの形式で指定します。

  YYYY:西暦年
  MM  :01~12月
  DD  :01~31日

テキスト項目

標準

文字列

郵便

0~9

「ハイフン(-)」を除く7桁で指定します。

矩形テキスト項目

文字列

領域内の任意の位置で改行を行う場合は、改行コードとして使用する文字コードを指定する必要があります。改行コードには、01~7F(入力データ形式によっては指定できない文字コードがあります)が指定できます。(*4)

OCR-B項目

0~9
A~Z
* + - = / . , : ; " ( ) < > # & \ %

ラジオボタン項目

文字列

選択時情報または非選択時情報となる文字列を指定します。

チェックボックス項目

文字列

選択時情報または非選択時情報となる文字列を指定します。

バーコード項目

JAN標準

0~9

12桁で指定します。

JAN短縮

0~9

7桁で指定します。

Code 3 of 9

0~9
A~Z
+ - / $ % .
半角空白

項目に指定した桁数以内(1~999)で指定します。(*5) (*6)

Code 3 of 9(EIAJ準拠)

0~9
A~Z
a~z
!”#$%&’()+,-/:;<=>?@[]^`{|}~・.
半角空白
。「」、・
ヲァィゥェォ
ャュョッ
ア~ン
゛゜

入力データの先頭には、以下のいずれかを指定します。

  • Z

  • 3N

  • 1P

項目に指定した桁数以内(1~999)で指定します。 (*6)

Industrial 2 of 5

0~9

項目に指定した桁数(1~999)で指定します。

Interleaved 2 of 5(ITF)

0~9

項目に指定した桁数(1~999)で指定します。
標準物流コードのバーコードを出力するための入力データの作成方法については、以下を参照してください。
⇒“B.6.17 標準物流コードのバーコードを出力したい

NW-7

0~9
A~D(*23)
+ - $ / : .

3~34桁で指定します。
「A~D」はSTART/STOPコードとして使用します(データの桁数に含まれます)。(*24)

カスタマバーコード

0~9
A~Z

-

郵便番号7桁と住所表示番号13桁で指定します。郵便番号7桁は必ず指定してください。なお、20桁に満たない部分には、CC4に該当するバーコードが出力されます。

CODE128

ASCIIコード(*7)

項目に指定した桁数以内(1~999)で指定します。(*5)
CODE128のバーコードを出力するための入力データの作成方法については、以下を参照してください。

⇒ “B.6.14 CODE128のバーコードを出力したい

EAN-128
(*8)

ASCIIコード(*7)
ファンクションキャラクタ4文字

項目に指定した桁数以内(1~999)で指定します。(*5)
ファンクションキャラクタには「FNC1」~「FNC4」が使用できます。ファンクションキャラクタは、以下の文字コードで指定します。
    FNC1:帳票で定義した文字コード
    FNC2:0xFC
    FNC3:0xFD
    FNC4:0xFE
EAN-128のバーコードにアプリケーション識別子を付加した入力データの作成方法については、以下を参照してください。
⇒“B.6.16 EAN-128のバーコードにアプリケーション識別子を付加したい

EAN-128(コンビニエンスストア向け)

ASCIIコード(*7)

44桁で指定します。(*9)
入力データの先頭には「91」を指定します。
コンビニバーコード(コンビニエンスストアの公共料金などの代理収納票で使用されるバーコード)を出力するための入力データの作成方法については、以下を参照してください。
⇒“B.6.13 コンビニバーコード(コンビニエンスストアの公共料金などの代理収納票で使用されるバーコード)を出力したい

UPCバージョンA

0~9

11桁で指定します。
アドオンデータを指定できます。(*10)

UPCバージョンE

0~9

6桁で指定します。
アドオンデータを指定できます。(*10)

EAN-13

0~9

12桁で指定します。
アドオンデータを指定できます。(*10)

U.S. POSTNET
(Delivery Point Code)

0~9

11桁で指定します。

U.S. POSTNET
(ZIP + 4 Code)

0~9

9桁で指定します。

U.S. POSTNET
(5-Digit ZIP Code)

0~9

5桁で指定します。

QR Code
(モデル 1)

(*11)

項目に指定した桁数以内(1~9999)で指定します。(*5)(*12)

QR Code
(モデル 2)

(*11)

項目に指定した桁数以内(1~9999)で指定します。(*5)(*12)

QR Code
(マイクロQR)

ASCIIコード、8ビットバイナリデータ、日本語(*13)

項目に指定した桁数以内(1~999)で指定します。(*5)(*12)

PDF417

ASCIIコード、拡張ASCIIコード、8ビットバイナリデータ

項目に指定した桁数以内(1~9999)で指定します。(*5)(*18)

MaxiCode

ASCIIコード、拡張ASCIIコード、8ビットバイナリデータ

項目に指定した桁数以内(1~999)で指定します。(*5)(*18)(*19)

Intelligent Mail Barcode

0~9

項目に指定した桁数(20、25、29、または31)で指定します。

GS1 DataBar Omnidirectional

0~9

13桁で指定します。

GS1 DataBar Truncated

0~9

13桁で指定します。

GS1 DataBar Stacked

0~9

13桁で指定します。

GS1 DataBar Stacked Omnidirectional

0~9

13桁で指定します。

GS1 DataBar Limited

0~9

13桁で指定します。(*20)

GS1 DataBar Expanded


(*21)

0~9
A~Z
a~z
!”%&’、*+,-
./:;<>=?_
SPACE
FNC1(0x0a)

項目に指定した桁数以内(16~74)で指定します。(*22)

GS1 DataBar Expanded Stacked


(*21)

0~9
A~Z
a~z
!”%&’、*+,-
./:;<>=?_
SPACE
FNC1(0x0a)

項目に指定した桁数以内(16~74)で指定します。(*22)

バーコード項目
(U.S. Postal FIM)

FIM A
(U.S.Postal FIM)

FIM B
(U.S.Postal FIM)

FIM C
(U.S.Postal FIM)

組込みメディア項目

ファイル名

出力するメディアデータのファイル名(ファイル名のみ)を指定します。ディレクトリ名は、帳票の出力時に指定します。

日付項目

時刻項目

郵便番号項目

0~9

「ハイフン(-)」を除く7桁で指定します。

非出力項目(レコードのみ項目)(*3)

(*14)

集団項目

(*15)

データ定義画面の[集団項目の扱い]に「集団項目名を使用」を指定した場合は、入力データ形式にかかわらず、区切り文字のない固定長の形式で構成項目のデータを指定します。(*16)
[集団項目の扱い]に「構成項目名を使用」を指定した場合は、構成項目ごとに区切り文字で区切って指定します。(*17)

*1:
○:入力データが必要です。ただし、指定されている演算子により不要な場合があります。
-:入力データは不要です。
演算子については以下を参照してください。
⇒“表9.1 演算子の種類

*2:
文字コードは、Shift-JISで記載しています。Shift-JIS以外の文字コードを使用する場合は、対応する文字を指定してください。

*3:
ADD、SUB、MUL、DIV、およびCAL演算子を指定した項目(非出力項目(レコードのみ項目)は項目形式(レコード項目形式)が「数字」の場合のみ)に対しては、必ず1桁以上のデータを指定してください。

*4:
入力データ形式が「可変長」、「固定長」、または「CSV形式」の場合は、以下の文字コードは使用できません。
        0A  0D  1A  1F  20
  また、入力データ形式が「XML形式」の場合は、以下の文字コードは使用できません。
        0D  1A  1F  20

*5:
データが項目長に満たない場合は、空白が挿入されます。

*6:
スタート・ストップコードはList Creatorで自動的に付加されるため、データには指定しないでください。

*7:
帳票出力時にバーコードの入力データをエンコードして指定する場合は、以下のように指定してください。
    ‐対象となるバーコード項目の項目長
      エンコードする前の入力データの項目長+2の長さ
    ‐データ定義画面でのバイト数(入力データ形式が「固定長」の場合のみ)
      エンコードした後のバイト数
以下の場合、エンコードした入力データは使用できません。
    ‐データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブ、[データ定義]タブで、該当するデータ項目にオペランドを指定し
      た場合

    ‐データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブ、[データ定義]タブで、オペランドに該当するデータ項目名を指定
      した場合
    ‐データ定義画面の[拡張定義]タブで、該当するデータ項目名を指定した場合
帳票出力時にバーコードの入力データをエンコードせずに指定する場合は、以下の文字コードは使用できません。
            00  0A  0D  1A  1F

*8:
EAN-128とCODE128を区別するためにファンクションキャラクタ「FNC1」を付加する場合は、データの先頭にファンクションキャラクタ「FNC1」のコードを指定してください。

*9:
データが43桁の場合、全体チェックキャラクタを自動的に付加します。

*10:
アドオンデータは、以下では使用できません。
    ・伝票形式の帳票のボディ部
    ・矩形繰返し形式の帳票のボディ部
    ・タックシール形式の帳票
    ・集団項目の扱いに「集団項目名を使用」を指定した場合の集団項目の構成項目の場合
    ・繰返しが指定されている場合

*11:
使用できる文字種は以下のとおりです。Shift-JIS以外の文字コードを使用する場合は、対応する文字を指定してください。

    数字  :0~9
    英文字:A~Z、a~z
    記号  :* + - $ / : . % 半角空白
    JIS8  :ASCIIコード(ただし、00、0A、0D、1A、および1Fは使用できません)
    日本語:Shift-JISの0x8140~0x9FFC、0xE040~0xEBBFの文字

*12:
QRコードで出力できる最大文字数(分割した場合は、分割した1つのバーコードに出力できる最大文字数)は、以下を目安に計算してください。ただし、出力するデータの文字種が混在している場合、文字種が切り替わるごとに切り替えるためのデータが付加されるため、実際に出力できる文字数は計算した文字数よりも少なくなります。

バーコード
種別

誤り訂正比率(%)

文字種ごとに出力できる最大文字数

数字のみ

英数字+記号

JIS8のみ

日本語のみ

QRコード
(モデル1)

7

1167

707

486

299

15

877

531

365

225

25

738

447

307

189

30

498

302

207

127

QRコード
(モデル2)

7

7089

4296

2953

1817

15

5596

3391

2331

1435

25

3993

2420

1663

1024

30

3057

1852

1273

784

QRコード
(マイクロQR)

誤り検出のみ

5

7

35

21

15

9

15

30

18

13

8

25

21

13

9

5

*13:
ASCIIコードの以下の文字コードは使用できません。
        00  0A  0D  1A  1F
日本語は、Shift-JISの0x8140~0x9FFC、0xE040~0xEBBFの文字が使用できます。

*14:
項目形式(レコード項目形式)が「数字」の場合は数字を、「テキスト」の場合は文字列を指定します。

*15:
集団項目の構成項目の項目種別にしたがいます。

*16:
以下のように指定します。
XXXXXX999999XX9999

*17:
区切り文字が「カンマ(,)」の場合、以下のように指定します。
XXXXXX,999999,XX,9999

*18:
PDF417で出力できる最大文字数は、以下の表を目安に計算してください。
ただし、出力するデータの文字種が混在している場合、文字種が切り替わるごとに切り替えるためのデータが付加されるため、実際に出力できる文字数は計算した文字数よりも少なくなります。

バーコード種別

文字種ごとに出力できる最大文字数

数字だけ

英数字+記号

JIS8だけ

日本語だけ

PDF417

1215~2710(*)

830~1850(*)

    *:
    List Creatorでは、バーコードに指定したデータなどの条件に よって誤り訂正を自動設定しているため、最大文字数に幅 が
    あります。

*19:
バーコード種別に MaxiCode を選択した場合、出力するプリンタの解像度、および出力できる最大文字数について注意が必要です。詳細は、デザイナヘルプの“MaxiCodeに関する注意事項”を参照してください。

*20:
データ先頭1バイトには“0”か“1”を指定してください。“0”か“1”以外のデータを指定した場合はエラーになります。

*21:
データには、アプリケーション識別子(AI)を含める必要があります。
なお、AIはGTINを指定することを前提としているため、項目長は最小16桁としています。
ただし、AIにはGTIN以外も指定できるため、16桁未満のデータを出力することができます。この場合は、以下の方法により、帳票様式定義およびデータ作成を行ってください。
    1.帳票様式定義の[ファイル]-[帳票のプロパティ]の[バーコード]タブで、「入力データ長が項目長に満たない場合、空
        白で埋める」のチェックを外します。
    2.データファイルを開き、バーコードデータに16桁未満のデータを指定します。

*22:
GS1 DataBar Expanded/GS1 DataBar Expanded Stackedで出力できる最大文字数は、以下の表を目安に計算してください。
ただし、出力するデータの文字種が混在している場合、文字種が切り替わるごとに切り替えるためのデータが付加されるため、実際に出力できる文字数は計算した文字数よりも少なくなります。

バーコード種別

文字種ごとに出力できる最大文字数

数字だけ

英数字+記号

JIS8だけ

日本語だけ

GS1 DataBar Expanded/
GS1 DataBar Expanded Stacked

74

41

データ先頭2バイトには“01”を指定することを推奨します。“01”の指定により、74文字まで入力可能です。

*23:
PDFファイル保存、Excelファイル出力、およびTIFF出力の場合、小文字(a~d)でも指定できます(自動的に大文字に変換します)。

*24:
データは項目長と同じ桁数で指定してください。