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Interstage List Creator V10.5.0 帳票設計編
FUJITSU Software

9.2.2 演算子を指定する項目・内容を確認する

以下の点について確認します。

9.2.2.1 演算子の種類

以下の“表9.1 演算子の種類”に、演算子の種類を示します。演算子の使用例については、以下を参照してください。

⇒“付録B 帳票設計ノウハウ集

また、各演算子の指定方法、注意事項については、デザイナヘルプを参照してください。

表9.1 演算子の種類

分類

演算子

意味

帳票形式

入力データ

フリーフレーム形式

カード形式

伝票形式

集計表形式レポート頭書き

集計表形式レポート頭書き以外

矩形繰返し形式

タックシール形式

BREAK

BREAK-nn

制御切れ検出
nn:制御レベル

必要

メディアデータ

MEDIA-x

メディアデータ出力
x:メディアデータ種別

必要

XMEDIA-x(y)

yをメディアデータとして出力
x:メディアデータ種別
y:データ項目、文字定数(ファイル名)


(*1)

不要

文字列操作

HEADSTR(x)

xを項目の前に付加
x:データ項目、文字定数


(*1)

必要

TAILSTR(x)

xを項目の後に付加
x:データ項目、文字定数


(*1)

CONNECTSTR
(x1,x2[,x3...])

xを連結
x:データ項目、文字定数、
   半角空白「_SPACE_」


(*1)

不要

LEFTSTR(x,y)

xの先頭から、y文字抽出
x:データ項目、文字定数
y:抽出する文字数


(*1)

不要

LEFTBSTR(x,y)

xの先頭から、yバイト文字抽出
x:データ項目、文字定数
y:抽出するバイト数


(*1)

不要

MIDSTR(x,y,z)

xのyから、z文字抽出
x:データ項目、文字定数
y:抽出を開始する位置(文字数)
z:抽出する文字数


(*1)

不要

MIDBSTR(x,y,z)

xのyから、zバイト文字抽出
x:データ項目、文字定数
y:抽出を開始する位置(バイト数)
z:抽出するバイト数


(*1)

不要

RIGHTSTR(x,y)

xの末尾から、y文字抽出
x:データ項目、文字定数
y:抽出する文字数


(*1)

不要

RIGHTBSTR(x,y)

xの末尾から、yバイト文字抽出
x:データ項目、文字定数
y:抽出するバイト数


(*1)

不要

LEN(x)

xに指定された文字数を取得


(*1)

不要

LENB(x)

xに指定されたバイト数を取得


(*1)

不要

文字列操作

RPLSTR(x,y,z)

xに対する入力データから、yを検索し、zに置き換え


(*1)

不要

条件判定

CASE(x1,y1)
[CASE(x2,y2) ..]
DEFAULT(z)

条件xが真となる場合、値yを出力
どの条件にも一致しない場合、DEFAULTで指定した値zを出力
x:判定条件
y,z:データ項目、定数、
     省略値「_NULL_」


(*1)

不要

関数

ADD(x,y)

x+y
x,y:データ項目、数字定数

不要

SUB(x,y)

x-y
x,y:データ項目、数字定数

MUL(x,y)

x×y
x,y:データ項目、数字定数

DIV(x,y)

x÷yの商
x,y:データ項目、数字定数

CAL(演算式)

四則演算式

SET(x)

xの転記
x:データ項目、定数、変数「%」


(*1)

SUM(x)

xの総和
x:データ項目


(*1)

TSUM(x)

全データを通してのxの総和(データ全部)
x:データ項目


(*1)

BSUM-nn(x)

BREAKごとのxの総和
nn:制御レベル
x:データ項目

SUM-ALL(x)

マルチフォーム出力、または組合せフォーム出力時の複数の帳票をとおしてのxの総和を出力


(*1)

ALL(x)

xの総和
x:繰返しを指定したデータ項目


(*1)

MAX(x)

xの最大
x:データ項目


(*1)

MIN(x)

xの最小
x:データ項目


(*1)

MEAN(x)

xの平均
x:データ項目


(*1)

CNT

処理件数


(*1)

不要

NUM-ALL

マルチフォーム出力、または組合せフォーム出力時の複数の帳票をとおしての項番を出力

データ変換

TOSTR(x[,y[,z]])

xに対する入力データを文字データに変換
x:データ項目
y:変換する文字データとして保証する最小桁数
z:小数部桁数


(*1)

不要

TONUM(x)

xに対する入力データを数値データに変換
x:データ項目


(*1)

内部変数

PAGE

ページ番号


(*1)

不要

TPAGE

総ページ数


(*1)

PAGE-ALL

マルチフォーム出力時の全帳票を通してのページ番号


(*1)

TPAGE-ALL

マルチフォーム出力時の全帳票を通しての総ページ数


(*1)

BPAGE-nn

BREAK単位でのページ番号
nn:制御レベル

BTPAGE-nn

BREAK単位での総ページ数
nn:制御レベル

BODY

帳票1ページ内での明細番号

BODYT

BODYの通番(複数ページになった場合)

SHARED

レコード域共用

USERID

ユーザID

その他

-(ハイフン)

入力データをとらない


(*1)

不要

◎:指定可能(演算するタイミングを[拡張定義]タブでCOMPUTE文で指定してください)

○:指定可能([データ定義]タブのデータ項目名を演算する順序で並べてください)

-:指定不可または指定無効

*1:繰返しが指定されたデータ項目には指定できません。

BREAK

特定の項目に対するデータが変わるタイミングで、合計などの演算を行ったり、改ページしたりする必要があるかを確認します。必要がある場合は、どの項目に対する入力データの値が変わるタイミングでどのような動作をさせたいかを整理します。

BREAKが指定できる帳票形式および領域は、以下のとおりです。

伝票形式・矩形繰返し形式の帳票レイアウト情報は、BREAKを1つだけ指定できます。

集計表形式およびフリーフレーム形式の帳票レイアウト情報は、BREAKを16個まで指定できるので、BREAKの優先順序(制御レベル)も考えます。例えば、「売上集計表」で、月ごとに小計、年ごとに合計を計算するためには、月に2、年に1の制御レベルを指定します。

注意

  • 帳票の出力時、BREAK対象データは、項目長までで判断されます。BREAKを指定する項目には、BREAKを判断することも考慮して項目長を指定してください。

ポイント

メディアデータ

帳票レイアウト情報に組込みメディア項目を定義している場合は、メディアデータの種類を決めます。

出力方法によって使用できるメディアデータは異なります。

注意

  • 分散出力時、メディアデータファイルをアプリケーションサーバから帳票出力サーバに転送する場合は、必ず転送するメディアデータファイル名を帳票の出力時に指定してください。

  • 仕分け時に、メディアデータファイルをアプリケーションサーバから帳票出力サーバに配信する場合は、必ず配信するメディアデータファイル名を仕分け定義または帳票の出力時に指定してください。

ポイント

  • Windowsで帳票を出力するときに、帳票出力サーバにOLE2オブジェクトに対応されているアプリケーションがインストールされていれば、OLE2オブジェクトを出力することができます。例えば、Microsoft Excelで作成したグラフを帳票に組み込めます。

  • いつも同じビットマップデータを出力するのであれば、ビットマップデータをあらかじめ帳票レイアウト情報に取り込むこともできます(オーバレイイメージ)。

帳票出力サーバのオペレーティングシステムごとの、メディアデータのサポート可否については、オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”を参照してください。

文字列操作

入力データの値(文字列)を編集する必要があるかを確認します。必要がある場合は、どの項目に対する入力データの値(文字列)にどんな文字列を付加/抽出するかを整理します。

注意

  • 文字列操作を行う場合、文字列を出力する項目には、文字列が付加されることを考慮した項目長/領域長を指定しておいてください。項目長/領域長が短い場合、データは正しく出力されません。

条件判定CASEデータ出力

帳票出力時に、条件によって出力する内容を変更する必要がある項目を確認します。内容を変更する必要がある項目が存在する場合、入力データの判定方法と、出力したい値を整理します。

関数

入力データを元に演算した結果を帳票に出力する必要があるかを確認します。例えば、「売上集計表」の日計、月計、および年計を、入力データ中の個々の売上から計算するか、あらかじめ計算しておき入力データ中に用意しておくかを確認します。

データ変換

入力データを、数値データや文字データに変換したい項目があるかを確認します。

内部変数

ページ数や明細番号などの内部的な情報を出力したい項目があるかを確認します。