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Interstage List Creator V10.5.0 帳票設計編
FUJITSU Software

11.2.1 データの構成を知る

データの構成を把握します。

入力データは、レコード(行)単位で記述します。

入力データとして扱える文字コード系については、以下を参照してください。

⇒“付録D 帳票設計時の注意事項

11.2.1.1 帳票形式ごとの入力データの1レコードの扱いについて

以下に、帳票形式ごとの入力データの1レコード(行)の扱いを示します。

なお、フリーフレーム形式の入力データについては、以下も参照してください。

⇒“11.2.1.2 フリーフレーム形式の入力データの扱いについて

表11.1 入力データの1レコード(行)の扱い

帳票形式

1レコード(行)の単位

補足

フリーフレーム
形式

フレームが定義されていない場合

1ページ分

  • すべてのレコード(行)にヘッダ・ボディ・フッタのすべてのデータが必要。

フレームが1つ定義されている場合

明細1件分

  • すべてのレコード(行)にヘッダ・ボディ・フッタのデータ、および制御頭書き・明細・制御脚書きパーティション(CH・DE・CF)のデータが必要。

  • ヘッダ・ボディ・フッタのデータは、ページが変わるまで同じものを指定する。

  • 制御頭書き・制御脚書きパーティション(CH・CF)のデータは、BREAK発生まで同じものを指定する。

フレームが複数定義されていて、すべてのフレームが1つにリンクされている場合

フレームが複数定義されていて、リンクが設定されていない場合

出力するフレームの明細1件分

  • すべてのレコード(行)にヘッダ・ボディ・フッタのデータ、および出力対象のフレームのフレームパーティション(CH・DE・CF)のデータが必要。

  • ヘッダ・ボディ・フッタのデータは、ページが変わるまで同じものを指定する。

  • 出力対象のフレームの制御頭書き・制御脚書きパーティション(CH・CF)のデータは、BREAK発生まで同じものを指定する。

  • 出力対象でないフレームのフレームパーティション(CH・DE・CF)のデータは指定不要。

  • それぞれのフレームの1ページに出力できる明細の数を意識して、データを作成する必要がある。

フレームが複数定義されていて、複数のリンクが設定されている場合

カード形式

1ページ分

伝票形式

明細1件分

  • すべてのレコード(行)にヘッダ・ボディ・テイル部のデータが必要。

  • ヘッダ・テイル部のデータは、BREAK発生まで同じものを指定する。

集計表形式

明細1件分

  • レポート頭書きパーティション(RH)のデータが必要な場合は、1レコード(行)目に指定する。

  • レポート頭書きパーティション(RH)用のレコード(行)以外のすべてのレコード(行)にページ頭書き・制御頭書き・明細・制御脚書き・ページ脚書きパーティション(PH・CH・DE・CF・PF)のデータが必要。

  • ページ頭書き・ページ脚書きパーティション(PH・PF)のデータは、ページが変わるまで同じものを指定する。

  • 制御頭書き・制御脚書きパーティション(CH・CF)のデータは、BREAK発生まで同じものを指定する。

矩形繰返し形式

矩形1つ分

  • すべてのレコード(行)にヘッダ・ボディ・テイル部のデータが必要。

  • ヘッダ・テイル部のデータは、BREAK発生まで同じものを指定する。

タックシール形式

1シール分

注意

  • 入力データは、各レコード(行)32Kバイト以内で指定してください。

  • データファイルを使用する場合、改行コードには0x0D0Aまたは0x0Aのどちらかを指定してください。

  • 入力データの上限値は、アプリケーションサーバ/帳票出力サーバのオペレーティングシステムによって以下のようになります。

      Windowsの場合:4Gバイト
      Solarisの場合:8Gバイト
      HP-UXの場合  :2Gバイト未満
      Linuxの場合  :2Gバイト未満

    帳票出力時に、入力データの上限値を超えるとエラーになる場合があります。

以下に、入力データの種類ごとに入力データ仕様の見方を示します。

なお、入力データが不要な項目は、入力データ仕様に出力されません。

データファイルを使用する場合

(1)入力データ形式

作成するデータの形式が分かります。以下のような入力データ形式があります。

  • 可変長

  • 固定長

  • CSV形式

  • XML形式

(2)区切り文字

項目ごとのデータを区切るために使用する文字が分かります。区切り文字で指定した文字は、データ中に使用できません。「区切り文字なし」の場合、項目と項目のデータの間に区切り文字を挿入する必要はありません。なお、入力データ形式が「CSV形式」で、「ダブルクォーテーション(")」で囲まれたデータ中の区切り文字と同じ文字は、データとして扱われます。

(3)データ定義

1レコード(行)を作成する単位が分かります。

データ定義(レポート頭書き)

集計表形式でレポート頭書きパーティション(RH)が定義されている帳票の場合に、作成します。

レポート頭書きパーティション(RH)用のデータを1レコード(行)目に作成します。

データ定義

レポート頭書きパーティション(RH)以外のデータを作成します。

「データ定義(レポート頭書き)」がある場合には、2レコード(行)目から、「データ定義(レポート頭書き)」がない場合には、1レコード(行)目からデータを作成します。

(4)番号

1レコード(行)のデータの並び順が分かります。

1レコード(行)に対して、番号順にデータを作成していきます。

番号は、データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブおよび[データ定義]で定義したデータ項目のうち、入力データを受け取るデータ項目の順序を示しています。

以下に、区切り文字が「カンマ(,)」の場合のデータファイルの記述例を示します。

番号1のデータ,番号2のデータ,番号3のデータ,・・・

注意

  • 入力データの1レコード(行)のデータの並べ方を、入力データ仕様から変更した場合は、必ずデータ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブおよび[データ定義]タブのデータ項目名の順序を変更してください。

(13)繰返し数

カード形式の帳票で、項目に繰返しを指定した場合、繰返し数分のデータが必要になります。繰返し数から、その項目に対するデータの個数が分かります。

繰返しを指定していない場合は「-」が出力されます。この場合、その項目に対するデータは1個になります。

以下に、区切り文字が「カンマ(,)」で、番号1の項目が繰返し数「-」、番号2の項目が繰返し数「3」の場合のデータファイルの記述例を示します。

番号1のデータ,番号2のデータ1,番号2のデータ2,番号2のデータ3,・・・

11.2.1.2 フリーフレーム形式の入力データの扱いについて

フリーフレーム形式の場合、フレームが定義されているか、および定義されているフレームにリンクが設定されているかどうかで入力データの1レコードの扱い方が異なります。

以下に、フリーフレーム形式の帳票の出力イメージと、入力データの1レコードの扱い方の例を示します。

フレームが定義されていない場合

項目を以下のように定義した帳票レイアウト情報を作成します。

この帳票の出力イメージと入力データの扱い方の例は、以下のようになります。

図11.2 帳票の出力イメージの例:

図11.3 入力データの例:

フレームが1つ定義されている場合、または複数のフレームが1つにリンクされている場合

項目を以下のように定義した帳票レイアウト情報を作成します。

この帳票の出力イメージと入力データの扱い方の例は、以下のようになります。

図11.4 帳票の出力イメージの例:

図11.5 入力データの例:

フレームにリンクが設定されていない場合、または複数のリンクが設定されている場合

項目を以下のように定義した帳票レイアウト情報を作成します。

この帳票の出力イメージと入力データの扱い方の例は、以下のようになります。

図11.6 帳票の出力イメージの例:

図11.7 入力データの例: