QoS自動化機能としての性能目標を達成しているかを確認してください。
FTVオーバービューで確認する場合
ボリュームの「調整状況」カラムを確認してください。
コマンドで確認する場合
esfadm volume qosinfoコマンドを実行し、コマンド出力の「TUNING STATUS」カラムを確認してください。
以下の確認結果の値に応じて対処してください。
"Attaining"の場合
QoSとしての性能目標を達成しているため、対処不要です。
性能調整完了後、QoS自動化機能を止めることもできます。詳細は、「7.3 自動チューニング後の帯域幅の固定」を参照してください。
"Working"の場合
目標性能に向けて性能調整中のため、しばらく(性能監視間隔が1分の場合は15分程度)待ってから「調整状況」欄を再確認してください。
"Not Attaining"の場合
QoS自動化機能による調整では目標性能を達成できなかったため、目標を達成するには以下のどれかの対応が必要です。
ストレージ自動階層制御との連携が無効の場合、有効に設定してください。
リソースが競合するボリュームの優先度を下げてください。
競合ボリュームの優先度を下げても目標を達成できなければ、ボリュームの構成を見直してください。ボリューム構成の見直しについては「7.2 性能目標のチューニング」で説明しています。
ポイント
FTVオーバービューの「設定日時」欄、esfadm volume qosinfoコマンドの出力結果の「SET TIME」カラムで前回の自動チューニングが行われた時間が確認できます。過去に一度も自動チューニングが行われていない場合、日時ではなく、"-"(ハイフン)が表示されます。競合ボリュームの場合は"Stopping"と表示されることがあります。これはQoS自動化による調整実施中ではないことを示しています。