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ETERNUS SF Storage Cruiser 16.4 運用ガイド Optimization機能編
FUJITSU Storage

9.2.3 esfadm volume qosinfo (QoS自動化動作情報の一覧表示コマンド)

名前

esfadm volume qosinfo - QoS自動化動作情報の一覧表示

形式

esfadm volume qosinfo -ipaddr ipAddr

コマンドパス

Windows環境
$INS_DIR\Common\bin\esfadm volume qosinfo

($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。)

Solaris/Linux環境
/opt/FJSVesfcm/bin/esfadm volume qosinfo

機能説明

QoS自動化の有効/無効、QoS自動化優先度、目標レスポンスタイム、QoS自動化動作対象、QoS自動化調整状況、ETERNUS ディスクストレージシステムの帯域制限値、最終帯域調整日時、割当て率調整が表示されます。

出力はCSV形式で出力されます。

指定されたIPアドレスを持つETERNUS ディスクストレージシステムに存在するすべてのFTVが一覧表示されます。

オペランド

qosinfo

QoS自動化動作情報の一覧表示を行います。

オプション

qosinfoオペランドのオプション
-ipaddr ipAddr

ETERNUS ディスクストレージシステムのIPアドレスを指定します。複数指定、および、ワイルドカードの指定はできません。

終了ステータス

=0 : 正常終了
!=0 : 異常終了

使用例

すべての目標レスポンスタイムを表示する場合

Windows環境
> C:\ETERNUS_SF\Common\bin\esfadm volume qosinfo -ipaddr 192.0.2.10
IP ADDRESS,POOL NAME,VOLUME NUMBER,ENABLE/DISABLE,PRIORITY,RESPONSE TIME,AVAILABLE,TUNING STATUS,BANDWIDTH LIMIT,SET TIME,TUNE BY QUOTA SHARE,VVOL TYPE
192.0.2.10,TestTier1,0,Enable ,Middle,10,Yes,Attaining,5:5040(400),2013/12/01 22:00:03,On,Data
192.0.2.10,TestTier1,1,Enable ,-,-,- ,Stopping,15:60(5),- ,Off,Config
192.0.2.10,TestTier1,2, Enable,Low,50,Yes,Working,10:60(5),2013/12/01 10:48:29,On,-
192.0.2.10,TestTier2,5, Enable,High,10,No(IOPS),Not Attaining,5:780(100),2013/12/01 20:55:10,On,-
192.0.2.10,TestTier2,10, Enable,- ,-,- ,Working,5:780(100),- ,Off,-
192.0.2.10,TestTier3,8, Disable,-,-,- ,-,Off,0:Unlimited,-,- 
Solaris/Linux環境
# /opt/FJSVesfcm/bin/esfadm volume qosinfo -ipaddr 192.0.2.10
IP ADDRESS,POOL NAME,VOLUME NUMBER,ENABLE/DISABLE,PRIORITY,RESPONSE TIME,AVAILABLE,TUNING STATUS,BANDWIDTH LIMIT,SET TIME,TUNE BY QUOTA SHARE,VVOL TYPE
192.0.2.10,TestTier1,0,Enable ,Middle,10,Yes,Attaining,5:5040(400),2013/12/01 22:00:03,On,Data
192.0.2.10,TestTier1,1,Enable ,-,-,- ,Stopping,15:60(5),- ,Off,Config
192.0.2.10,TestTier1,2, Enable,Low,50,Yes,Working,10:60(5),2013/12/01 10:48:29,On,-
192.0.2.10,TestTier2,5, Enable,High,10,No(IOPS),Not Attaining,5:780(100),2013/12/01 20:55:10,On,-
192.0.2.10,TestTier2,10, Enable,- ,-,- ,Working,5:780(100),- ,Off,-
192.0.2.10,TestTier3,8, Disable,-,-,- ,-,Off,0:Unlimited,-,-

各項目の意味は以下のとおりです。

項目

意味

IP ADDRESS

ETERNUS ディスクストレージシステムのIPアドレスです。

POOL NAME

Tierプール名です。

VOLUME NUMBER

ボリューム番号です。

ENABLE/DISABLE (注1)

QoS自動化の有効/無効の設定内容が表示されます。

PRIORITY (注2)

QoS自動化優先度の設定内容が表示されます。

RESPONSE TIME

利用者が使用するボリュームのレスポンスタイムの目標値です。

項目の設定の有無で、以下のとおり表示内容が異なります。

  • QoS自動化優先度を設定している場合
    優先度と性能情報から算出した目標レスポンスタイム(ミリ秒)が小数第2位まで表示されます(第3位は切捨て)。

  • 目標レスポンスタイムを設定している場合
    設定した目標レスポンスタイム(ミリ秒)が小数第2位まで表示されます(第3位は切捨て)。

  • 上記以外の場合
    "-"(ハイフン)が表示されます。

QoS自動化優先度を設定している場合でも、以下のときは"-"(ハイフン)が表示されます。

  • QoS自動化優先度を設定してから、初めての性能調整が行われるまでの期間

  • [AVAILABLE]カラムの値が"No"

AVAILABLE

QoS自動化の動作対象の表示です。以下の形式で表示されます。

Yes

QoS自動化の動作対象です。

No(c)

QoS自動化の動作対象外です。
cは、QoS自動化の動作対象外となる条件のうち、優先度の最も高いものが1つ表示されます。cは、以下のどれかです。
cの各値が表す条件の意味を優先度が高い順に説明します。

Act

ストレージのQoS自動化の状態が"Active"ではありません。

Perf

ボリュームが性能管理の対象外です。

EtoE

ボリュームがEnd to Endビューに存在していません。

IOPS

ボリュームに対するI/O負荷がありません。

- (ハイフン)

QoS自動化優先度、目標レスポンスタイムを設定していません。

TUNING STATUS (注3)

QoS自動化調整状況の表示です。

BANDWIDTH LIMIT (注4)

QoS自動化機能がETERNUS ディスクアレイに設定している帯域制限[0~15:IOPS(MB/s)]の表示です。

SET TIME (注5)

最終帯域調整日時の表示です。

TUNE BY QUOTA SHARE

QoS自動化機能とストレージ自動階層制御間の連携の表示です。

On

連携が有効です。

Off

連携が無効です。

VVOL TYPE

Virtual Volumeの種類を表示します。以下の形式で表示されます。

Config

仮想マシンの構成情報を保存するためのVirtual Volumeです。

Data

OSなど、通常のデータが格納されるVirtual Volumeです。

Swap

スワップしたOSのメモリを格納するVirtual Volumeです。

Memory

OSを起動中のVirtual Volumeのスナップショットを作成するときに使用するVirtual Volumeです。

Other

上記以外の目的に使用されるVirtual Volumeです。

Unknown

管理情報(メタデータ)が存在しないVirtual Volumeです。

- (ハイフン)

FTVです。(Virtual Volumeではありません)

以下の項目は、「4.3 Tierプールの設定内容の確認」の「[ボリューム]タブに表示される項目」の項目名に相当します。

注1: 「[ボリューム]タブに表示される項目」の"QoS自動化機能"に相当します。
注2: 「[ボリューム]タブに表示される項目」の"優先度"に相当します。
注3: 「[ボリューム]タブに表示される項目」の"調整状況"に相当します。
注4: 「[ボリューム]タブに表示される項目」の"帯域制限"に相当します。
注5: 「[ボリューム]タブに表示される項目」の"設定日時"に相当します。

注意事項