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ETERNUS SF Storage Cruiser 16.4 運用ガイド Optimization機能編
FUJITSU Storage

4.3 Tierプールの設定内容の確認

Tierプールの設定内容を見直すには、Tierプールの詳細情報を確認することが必要です。
Tierプールの詳細情報の表示方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「Tierプールの表示」を参照してください。

以下の項目は、QoS自動化機能に関する項目です。各項目の内容は、「第5章 QoS自動化機能の設計」で説明しています。

表示される項目は、以下のとおりです。

[基本]タブに表示される項目

項目名

意味

プール番号

Tierプール番号です。

プール名

Tierプール名です。

プール状態

Tierプールのステータスです。以下のどれかが表示されます。

  • Available

  • Exposed

  • Partially Readying

  • Readying

  • Maintenance

  • Broken

  • Data Lost

  • No Disk Path

  • Unknown

総容量

Tierプールの総容量です。
容量に合わせて、MB/GB/TB/PB単位で表示されます。

使用容量

Tierプールの使用容量です。
容量に合わせて、MB/GB/TB/PB単位で表示されます。

アラーム状態

Tierプールのアラーム状態です。以下のどれかが表示されます。

  • Normal

  • Warning

  • Caution

  • N/A

使用割合

Tierプールの使用割合(%)です。

ストレージ自動階層制御状態

ストレージ自動階層制御の操作状態です。

平準化:レベル

Tierプールの物理割当ての均等度です。Tierプール内に複数のサブプールが存在する場合、平準化レベルが最も低いサブプールの情報が表示されます。
装置状態により物理割当て容量を確認できない場合、またはTierプールの状態により平準化レベルを取得できない場合(注)は、"-"(ハイフン)が表示されます。

  • High
    RAIDグループ間で物理割当て容量が均等です。

  • Middle
    RAIDグループ間で物理割当て容量に多少の偏りがあります。

  • Low
    RAIDグループ間で物理割当て容量に大きな偏りがあります。

  • - (ハイフン)
    平準化レベルを取得できません。

平準化:状態

Tierプール平準化の処理状態が表示されます。
Tierプール平準化を実施中でない場合、装置状態により物理割当て容量を確認できない場合、またはTierプールの状態により平準化レベルを取得できない場合(注)は、"Stop"が表示されます。

  • Active
    Tierプール内のすべてのFTVで、リザーブ状態または正常動作中です。

  • Error
    Tierプール内にエラー停止中のFTVが存在します。
    この状態の場合は、Tierプール平準化の処理を停止してください。

  • Stop
    停止中です。

平準化:進捗率

Tierプール平準化処理の進捗率が表示されます。画面の自動更新により、進捗率が最新になります。Tierプール平準化の処理が停止中の場合は、"-"(ハイフン)が表示されます。

  • 進捗率: 0~100%

  • - (ハイフン)

RAID減設

Tierプールを構成しているRAIDグループの削除処理の状態が表示されます。

  • Executing
    Tierプールを構成しているどれかのRAIDグループの削除処理を実行中です。

  • Error
    Tierプールを構成しているどれかのRAIDグループの削除処理がエラー終了しています。
    この状態の場合は、RAIDグループの削除処理を停止してください。

  • - (ハイフン)
    Tierプールを構成しているすべてのRAIDグループにおいて、削除処理を未実行か、削除処理が完了しています。
    または、ストレージ装置が、Tierプールを構成しているRAIDグループの削除機能を未サポートです。

プールの警告閾値

Tierプールの警告アラーム通知閾値(%)です。

プールの注意閾値

Tierプールの注意アラーム通知閾値(%)です。
注意アラーム通知閾値が「無効」に設定されている場合は、"-"(ハイフン)が表示されます。

暗号化状態

Tierプールの暗号化状態です。以下のどれかが表示されます。

  • YesまたはYes(CM)

  • No

CM

TierプールのCMです。
"Auto"または設定したCM(コンマ区切り)が表示されます。

注: Tierプールの[プール状態]が"Available"、"Partially Reading"、および"Exposed"以外の場合

[サブプール]タブに表示される項目

項目名

意味

FTSP番号

サブプール番号と所属するサブプールです。

FTSP名

サブプール名です。

ディスク種別

ディスク属性です。以下のどれかが表示されます。

  • SSD

  • Online

  • Nearline

  • SED-SAS

  • Online SED

  • SSD SED

  • Nearline SED

  • Unknown

信頼性

サブプールの信頼性です。以下のどれかが表示されます。

  • High Reliability(RAID6-FR)

  • High Performance(RAID1+0)

  • High Capacity(RAID5)

  • High Reliability(RAID6)

  • Mirroring(RAID1)

  • Striping(RAID0)

  • Unknown

FTSP状態

サブプールの状態です。以下のどれかが表示されます。

  • Available

  • Exposed

  • Partially Readying

  • Readying

  • Maintenance

  • Broken

  • Data Lost

  • No Disk Path

  • Unknown

FTSPの総容量

サブプールの総容量です。
容量に合わせて、MB/GB/TB/PB単位で表示されます。

FTSPの使用容量

サブプールの使用容量です。
容量に合わせて、MB/GB/TB/PB単位で表示されます。

平準化レベル

サブプールの物理割当ての均等度です。
装置状態により物理割当て容量を確認できない場合、またはTierプールの状態により平準化レベルを取得できない場合(注)は、"-"(ハイフン)が表示されます。

  • High
    RAIDグループ間で物理割当て容量が均等です。

  • Middle
    RAIDグループ間で物理割当て容量に多少の偏りがあります。

  • Low
    RAIDグループ間で物理割当て容量に大きな偏りがあります。

  • - (ハイフン)
    装置状態により物理割り当て容量を確認できません。またはTierプールの状態により平準化レベルを取得できません。

RAID減設

サブプールを構成しているRAIDグループの削除処理の状態が表示されます。

  • Executing
    サブプールを構成しているどれかのRAIDグループの削除処理を実行中です。

  • Error
    サブプールを構成しているどれかのRAIDグループの削除処理がエラー終了しています。
    この状態の場合は、RAIDグループの削除処理を停止してください。

  • - (ハイフン)
    サブプールを構成しているすべてのRAIDグループにおいて、削除処理を未実行か、削除処理が完了しています。
    または、ストレージ装置が、サブプールを構成しているRAIDグループの削除機能を未サポートです。

RAIDグループ番号

サブプールに含まれるRAIDグループ番号です。

CM

RAIDグループのCMです。

RAIDグループ状態

RAIDグループの状態です。

ストライプデプス

ストライプデプスです。以下のどれかが表示されます。

  • 64

  • 128

  • 256

  • 512

  • 1024

  • - (ハイフン)

削除

RAIDグループの削除処理の状態が表示されます。

  • Executing
    RAIDグループの削除処理を実行中です。

  • Error
    RAIDグループの削除処理がエラー終了しています。
    この状態の場合は、RAIDグループの削除処理を停止してください。

  • - (ハイフン)
    RAIDグループの削除処理を未実行です。
    または、ストレージ装置が、サブプールを構成しているRAIDグループの削除機能を未サポートです。

注: Tierプールの[プール状態]が"Available"、"Partially Reading"、および"Exposed"以外の場合

[ボリューム]タブに表示される項目

項目名

意味

FTV番号

ボリューム番号です。

FTV名

FTVのボリューム名です。

ステータス

ボリュームのステータスです。
Openボリュームと同じステータスが表示されます。

暗号化

ボリュームの暗号化状態です。以下のどれかが表示されます。

  • YesまたはYes(CM)

  • No

総容量

ボリュームの論理容量(MB)です。

使用容量

使用容量(MB)です。

アラーム状態

ボリュームのアラーム状態です。以下のどれかが表示されます。

  • Normal

  • Caution

  • N/A

注意閾値

使用容量の比率の閾値です。

優先FTSP

優先的な割当て先とするサブプール名です。
指定されていない場合は、"Auto"が表示されます。

Low割当て率

設定したLow割当て率です。
省略時は"-"(ハイフン)が表示されます。

Middle割当て率

設定したMiddle割当て率です。
省略時は"-"(ハイフン)が表示されます。

High割当て率

設定したHigh割当て率です。
省略時は"-"(ハイフン)が表示されます。

有効/無効

QoS自動化の調整対象の表示です。以下のどちらかが表示されます。

  • Enable

  • Disable

優先度

QoS自動化優先度の表示です。省略時は"-"(ハイフン)が表示されます。
以下のどれかが表示されます。

  • Unlimited: I/O性能を制限しない

  • High: 高いI/O性能とする

  • Middle: 高いI/O性能とするが、他の高い優先度がある場合には制限してよい

  • Low: 他を優先してI/O性能が低くてもよい

  • - (ハイフン): 設定なし

目標レスポンスタイム

利用者が使用するボリュームのレスポンスタイムの目標値(ミリ秒)です。

項目の設定の有無で、以下のとおり表示内容が異なります。

  • QoS自動化優先度を設定している場合
    優先度と性能情報から自動的に算出した目標レスポンスタイムが表示されます。
    I/O負荷の状況(リードかライト、ランダムかシーケンシャルなど)によって、高優先度を設定したボリュームより低優先度を設定したボリュームの方が、目標レスポンスタイムが小さい値になる(レスポンスが速くなる)ことがあります。

  • 目標レスポンスタイムを設定している場合
    設定した目標レスポンスタイムが表示されます。

  • 上記以外の場合
    "-"(ハイフン)が表示されます。

QoS自動化優先度を設定している場合でも、以下のときは"-"(ハイフン)が表示されます。

  • QoS自動化優先度を設定してから、初めての性能調整が行われるまでの期間( 終了するとFTV一覧画面に設定した時刻、値が表示されます。)

  • [ボリューム]タブの[動作対象]カラムの値が"No"

動作対象

QoS自動化優先度または目標レスポンスタイムが設定されているボリュームについて、QoS自動化動作対象かどうかの表示です。両方を省略した場合、"-"(ハイフン)が表示されます。

QoS自動化の動作対象外の場合は、Webコンソール画面の「動作対象」カラムのリンクをクリックするとポップアップ画面が表示されます。その画面で、動作対象とならない理由を確認できます。

以下のどれかのメッセージが表示されます。メッセージの意味およびシステム管理者の処置は次のとおりです。

  • 「ストレージのQoS自動化の状態が"Active"でない」

    • メッセージの意味

      QoS自動化がActiveではありません。

    • システム管理者の処置

      QoS自動化機能を起動してください。起動方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「QoS自動化機能の有効化/無効化」を参照してください。

  • 「ボリュームが性能管理の対象でない」

    • メッセージの意味

      ボリュームが性能管理の監視対象ではありません。

    • システム管理者の処置

      ボリュームが性能監視対象となるように、性能監視の監視範囲の設定を見直してください。
      性能監視を停止している場合は、性能管理を開始させてください。
      性能監視を起動させている場合は、性能監視を一旦停止させて、そのボリュームが監視対象となるように指定して開始し直してください。開始方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「性能管理の開始/設定変更/停止」を参照してください。

  • 「ボリュームがEnd to End ビューに存在していない」

    • メッセージの意味

      QoS自動化では、サーバに割り当てられているボリュームを対象としています。ボリュームが割り当てられていない場合は、End to End ビューで表示されません。

    • システム管理者の処置

      ディスクストレージシステムとサーバ間の結線を確認の上、サーバにボリュームを割り当ててください。

  • 「IOPSが0である」

    • メッセージの意味

      ボリュームに対するI/O負荷がありません。I/O負荷がない場合、QoS自動化の自動調整の対象になりません。

    • システム管理者の処置

      ボリュームを使用する業務を実行してください。

調整状況

現在のQoS自動化調整状況の表示です。以下のどれかが表示されます。

Attaining

QoS自動化機能およびストレージ自動階層制御による調整を実施し、目標を達成している状態です。
同一Tierプール内で最も高い優先度、または目標レスポンスタイムに0( 帯域制限をしない場合 )が設定されていて、QoS自動化機能がストレージ装置に設定している「帯域制限」が"0"(Unlimited)となった場合も、この値となります。目標を達成していても、負荷は常に変動するので、調整が続くことがあります。

Not Attaining

QoS自動化機能およびストレージ自動階層制御による調整を実施しましたが、目標を達成していない状態です。性能改善を行うためには構成を見直してください。

Working

QoS自動化機能またはストレージ自動階層制御による調整実施中です。

Stopping

QoS自動化機能による調整実施中ではありません。

- (ハイフン)

帯域調整の対象ではありません。

帯域制限

QoS自動化機能が、ストレージ装置に設定している帯域制限の表示です。
以下のどれかが表示されます。

  • 0: Unlimited

  • 1: 15000 IOPS (800 MB/s)

  • 2: 12600 IOPS (700 MB/s)

  • 3: 10020 IOPS (600 MB/s)

  • 4: 7500 IOPS (500 MB/s)

  • 5: 5040 IOPS (400 MB/s)

  • 6: 3000 IOPS (300 MB/s)

  • 7: 1020 IOPS (200 MB/s)

  • 8: 780 IOPS (100 MB/s)

  • 9: 600 IOPS (70 MB/s)

  • 10: 420 IOPS (40 MB/s)

  • 11: 300 IOPS (25 MB/s)

  • 12: 240 IOPS (20 MB/s)

  • 13: 180 IOPS (15 MB/s)

  • 14: 120 IOPS (10 MB/s)

  • 15: 60 IOPS (5 MB/s)

設定日時

最後に帯域調整が行われた日時の表示です。
過去に一度も帯域調整が行われていない場合、"-"(ハイフン)が表示されます。

階層制御

QoS自動化機能およびストレージ自動階層制御の両方を利用してI/O性能の自動チューニングを行うかの表示です。