名前
esfadm volume qosclear － QoS自動化機能のパラメーターのクリア
形式
esfadm volume qosclear -ipaddr ipAddr -volume volumeNumber
コマンドパス
$INS_DIR\Common\bin\esfadm volume qosclear
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。)
/opt/FJSVesfcm/bin/esfadm volume qosclear
機能説明
指定したFTVについて、QoS自動化優先度、目標レスポンスタイム、割当て率調整の設定をクリアします。クリアとは、QoS自動化優先度に"No Set"を設定、目標レスポンスタイムを未設定、割当て率調整に"Off"を設定した状態です。
オペランド
QoS自動化優先度、目標レスポンスタイム、割当て率調整の設定をクリアします。
QoS自動化機能設定およびETERNUS ディスクストレージシステムのQoS性能設定値はクリアしません。性能設定値も無制限に戻したい場合は、esfadm volume qossetコマンドを使用し、QoS自動化の調整対象外(Disable)に設定します。
指定したFTVに、QoS自動化優先度、目標レスポンスタイムが共に設定されていない状態で本コマンドを実行した場合、コマンドは正常終了し、目標レスポンスタイムをクリアした場合と同一メッセージ(esqos0003)が出力されます。割当て率調整のクリア結果を示すメッセージは出力されません。
オプション
ETERNUS ディスクストレージシステムのIPアドレスを指定します。複数指定、および、ワイルドカードの指定はできません。
QoS自動化優先度、目標レスポンスタイム、割当て率調整の設定をクリアするFTV番号を10進数で指定します。ボリュームの指定は1つだけです。
出力情報
Webコンソールの操作履歴に、以下の実行履歴情報を出力します。
出力項目 | 出力内容 |
|---|---|
日付 | 処理実行日時 |
ユーザーID | 実行ユーザー |
アクション | Clear QoS(CLI) |
状態 | Submit、Start、またはComplete |
結果 | Success、Failed、またはWarning |
対象 | - |
詳細 | 詳細情報 |
メッセージ | エラーメッセージ |
終了ステータス
=0 : 正常終了
!=0 : 異常終了
使用例
FTV No.0に対して、QoS自動化優先度、目標レスポンスタイム、割当て率調整の設定をクリアする。
FTV No.0に、目標レスポンスタイムを設定している(優先度設定なし)場合
> C:\ETERNUS_SF\Common\bin\esfadm volume qosclear -ipaddr 192.0.2.10 -volume 0 esqos0003 The target response time cleared normally.
# /opt/FJSVesfcm/bin/esfadm volume qosclear -ipaddr 192.0.2.10 -volume 0 esqos0003 The target response time cleared normally.
FTV No.0に、QoS自動化優先度を設定している場合
> C:\ETERNUS_SF\Common\bin\esfadm volume qosclear -ipaddr 192.0.2.10 -volume 0 esqos0005 The Automated QoS priority cleared normally.
# /opt/FJSVesfcm/bin/esfadm volume qosclear -ipaddr 192.0.2.10 -volume 0 esqos0005 The Automated QoS priority cleared normally.
FTV No.0に、QoS自動化優先度および目標レスポンスタイムを設定していない場合
> C:\ETERNUS_SF\Common\bin\esfadm volume qosclear -ipaddr 192.0.2.10 -volume 0 esqos0003 The target response time cleared normally.
# /opt/FJSVesfcm/bin/esfadm volume qosclear -ipaddr 192.0.2.10 -volume 0 esqos0003 The target response time cleared normally.
注意事項
本コマンドを実行する前に、ETERNUS SF Storage Cruiser QoS Managementオプションライセンスを登録してください。
登録していない場合、コマンドがエラー終了します。
実行権限
コマンドを実行するには、以下のサーバOSの管理者権限が必要です。
Windows環境
Administrators グループのユーザー
Solaris/Linux環境
OSの管理者権限(rootグループ)
