名前
esfadm volume qosset - QoS自動化機能のパラメーターの設定/変更
形式
esfadm volume qosset -ipaddr ipAddr -volume volumeNumber -qosfunc {enable {-resptime targetResponseTime | -priority priority} [-quotatune {on | off}] | disable}
コマンドパス
$INS_DIR\Common\bin\esfadm volume qosset
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。)
/opt/FJSVesfcm/bin/esfadm volume qosset
機能説明
指定したFTVについて、QoS自動化の有効/無効、QoS自動化優先度、目標レスポンスタイム、割当て率調整の設定/変更を行います。
オペランド
QoS自動化の有効/無効、QoS自動化優先度、目標レスポンスタイム、割当て率調整の設定/変更を行います。
オプション
ETERNUS ディスクストレージシステムのIPアドレスを指定します。複数指定、および、ワイルドカードの指定はできません。
目標レスポンスタイムを設定するFTV番号を10進数で指定します。ボリュームの指定は1つだけです。
QoS自動化の調整対象の指定です。以下のどちらかを指定します。
QoS自動化機能の調整対象とする場合に指定します。
QoS自動化機能の調整対象としない場合に指定します。
disableを指定した場合、-priorityオプション、-resptimeオプション、および-quotatuneオプションは指定できません。
目標レスポンスタイムを指定します。0~10000の整数を指定します。単位はミリ秒です。
-priorityオプションと同時指定はできません。
0を指定した場合、-quotatuneオプションにonを指定できません。
QoS自動化優先度を指定します。以下のどれかの値を指定します。
I/O性能を制限したくない場合に設定します。Highよりも高いI/O性能になります。
高いI/O性能を必要とする場合に設定します。
高いI/O性能を必要とするが、優先度にHighが設定されているほかのボリュームがあって、I/Oが同じ時刻に競合する場合はI/O性能が制限されても良い場合に設定します。
ほかを優先し、I/O性能が低くても問題ない場合に設定します。
I/O性能の目標を設定する必要がなく、リソースを共有するほかのボリュームの性能調整のために、I/O性能が制限されても問題がない場合に設定します。
-resptimeオプションと同時指定はできません。
nosetまたはunlimitedを指定した場合、-quotatuneオプションにonを指定できません。
QoS自動化機能とストレージ自動階層制御間の連携の指定です。以下のどちらかを指定します。
連携を行う場合に指定します。
連携を行わない場合に指定します。
本オプションは省略可能です。-resptimeオプションに0を指定、または-priorityオプションにnoset,unlimitedを指定した場合、onを指定できません。
出力情報
Webコンソールの操作履歴に、以下の実行履歴情報を出力します。
出力項目 | 出力内容 |
---|---|
日付 | 処理実行日時 |
ユーザーID | 実行ユーザー |
アクション | Set QoS(CLI) |
状態 | Submit、Start、またはComplete |
結果 | Success、Failed、またはWarning |
対象 | - |
詳細 | 詳細情報 |
メッセージ | エラーメッセージ |
終了ステータス
=0 : 正常終了
!=0 : 異常終了
使用例
FTV No.0に対して、QoS自動化の調整対象、目標レスポンスタイムを10ミリ秒、割当て率調整を有効に設定する場合
> C:\ETERNUS_SF\Common\bin\esfadm volume qosset -ipaddr 192.0.2.10 -volume 0 -qosfunc enable -resptime 10 -quotatune on esqos0002 The target response time has been set normally.
# /opt/FJSVesfcm/bin/esfadm volume qosset -ipaddr 192.0.2.10 -volume 0 -qosfunc enable -resptime 10 -quotatune on esqos0002 The target response time has been set normally.
注意事項
本コマンドを実行する前に、ETERNUS SF Storage Cruiser QoS Managementオプションライセンスを登録してください。
登録していない場合、コマンドがエラー終了します。
実行権限
コマンドを実行するには、以下のサーバOSの管理者権限が必要です。
Windows環境
Administrators グループのユーザー
Solaris/Linux環境
OSの管理者権限(rootグループ)
-qosfuncオプションにdisableを指定した場合、既存のQoS自動化優先度、目標レスポンスタイム、割当て率調整はすべて無効となり、ETERNUS ディスクストレージシステムのQoS性能設定値を無制限(0)に設定します。
QoS自動化優先度および目標レスポンスタイムが設定されている状態で、本コマンドにより目標を指定した場合は、既存設定は無効となり、本コマンドで指定した設定が有効となります。目標値を指定し-quotatuneオプションを省略した場合、既存の割当て率調整設定を維持します。
QoS自動化の調整対象(Enable)であるボリュームに対して本コマンドで"Enable"に設定した場合、正常終了します。QoS自動化の調整対象でない(Disable)ボリュームに対して本コマンドで"Disable"に設定した場合、正常終了します。
割当て率調整が有効状態のボリュームに対して本コマンドで割当て率調整を有効にした場合、正常終了します。割当て率調整が無効状態のボリュームに対して本コマンドで割当て率調整を無効にした場合、正常終了します。割当て率調整の設定結果を示すメッセージは出力されません。