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ETERNUS SF Recovery Manager for Oracle 16.2 説明書
FUJITSU Storage

10.1.5 【RAC構成】オフラインバックアップ運用


図10.5 【RAC構成】オフラインバックアップ運用


  1. 【前作業】管理領域・バックアップ領域の確認

    管理領域、および、バックアップ領域に対して、以下を確認してください。

    <マウント状態の確認>

    管理領域、および、バックアップ領域の領域指定がボリューム指定の場合、アンマウント状態であることを確認してください。

    ⇒操作方法:マウント状態の確認方法


  2. 【前作業】ACM環境の確認

    ACMを使用する場合、ACM環境に対して、以下を確認してください。

    <ACM設定状態の確認>

    ACM単体で動作可能であることを確認してください。

    参照

    • 確認方法については、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド」を参照して、検討してください。

    <物理コピー完了状態の確認>

    同一のターゲットデータベースに対するオンライン復旧(同一世代・別世代ともに)やオフライン復旧の物理コピーが存在しないことを確認してください。

    ⇒操作方法:物理コピー完了状態の確認方法


  3. 【前作業】RAC環境の確認

    RAC環境に対して、以下を確認してください。

    <Oracle Clusterwareの起動確認>

    RAC構成時に、実行ノードでOracle Clusterwareの起動状態であることを確認してください。

    ⇒操作方法:Oracle Clusterwareの起動確認方法


  4. 【前作業】PCL環境の確認・操作

    PCLを使用する場合、PCL環境に対して、以下を確認・操作してください。

    <ユーザアプリケーションの監視抑止>

    PCL使用時に、ターゲットデータベースの停止やファイルシステムのアンマウントなどによるユーザアプリケーションのフェイルオーバーを防ぐため、Oracleリソースを含むユーザアプリケーションに対して監視の抑止を行ってください。

    ⇒操作方法:ユーザアプリケーションの監視抑止方法

    ポイント

    以下の操作を行ってください。

    • 保守モードへの移行

    • Oracleリソース監視の中断

    参照

    • 保守モードへの移行、および、Oracleリソース監視の中断の実施順番などについては、「PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 導入運用手引書」を参照してください。


  5. 【前作業】ターゲットデータベースの確認・操作

    ターゲットデータベースに対して、以下を確認・操作してください。

    <データベースインスタンス起動状態の確認>

    ターゲットデータベースのインスタンス起動状態がOPEN状態であることを確認してください。

    ⇒操作方法:データベースインスタンス起動状態の確認方法(RAC構成)


  6. 【前作業】ASM環境の確認・操作

    ASM環境に対して、以下を確認・操作してください。

    <ASMインスタンス起動状態の確認>

    ASM環境の場合、実行ノードでASMインスタンスが起動状態であることを確認してください。

    ⇒操作方法:ASMインスタンス起動状態の確認

    <ASMディスク・グループのマウント状態の確認>

    ASM環境の場合、バックアップ対象資源が配置されているすべてのASMディスク・グループが、実行ノードと縮退ノード以外のノードでマウント状態であることを確認してください。

    ⇒操作方法:ASMディスク・グループのマウント状態の確認方法


  7. オフラインバックアップの取得

    オフラインバックアップ機能を使用して、データベースのバックアップを取得してください。

    ⇒コマンドでの操作:10.3.1 【CUI操作】オフラインバックアップ機能
    ⇒画面からの操作:機能なし


  8. 物理コピーの完了待ち

    必要に応じて、オフライン物理コピー状態通知機能を使用して、ACMの物理コピーの完了を待ち合わせてください。

    ⇒コマンドでの操作:10.3.4 【CUI操作】オフライン物理コピー状態通知機能
    ⇒画面からの操作:機能なし


  9. 【後作業】ASM環境の操作

    ASM環境に対して、以下を操作してください。

    <ASMディスク・グループのマウント(警告エラー時)>

    RAC構成時に、オフラインバックアップ処理が警告エラーで終了した場合、実行ノード以外のノードでディスマウント状態のままのASMディスク・グループが存在しますので、運用で必要なノード(縮退ノード以外)に対してマウント状態に変更してください。

    ⇒操作方法:ASMディスク・グループのマウント方法(警告エラー時)


  10. 【後作業】ターゲットデータベースの操作

    ターゲットデータベースに対して、以下を確認・操作してください。

    <データベースインスタンスの起動(警告エラー時)>

    RAC構成時に、オフラインバックアップ処理が警告エラーで終了した場合、および、処理中に実行ノード以外の操作を行わないように処理を中断した場合、実行ノード以外のノードでターゲットデータベースが未起動のインスタンスが存在しますので、運用で必要なノード(縮退ノード以外)でインスタンスを起動状態に変更してください。

    ⇒操作方法:データベースインスタンスの起動方法(警告エラー時)


  11. 【後作業】PCL環境の操作

    PCLを使用する場合、PCL環境に対して、以下を操作してください。

    <ユーザアプリケーションの監視再開>

    PCL使用時に、運用前に監視を抑止したユーザアプリケーションに対して、監視を再開してください。

    ⇒操作方法:ユーザアプリケーションの監視再開方法

    ポイント

    以下の操作を行ってください。

    • Oracleリソース監視の再開

    • 保守モードの解除

    参照

    • Oracleリソース監視の再開、および、保守モードへの解除の実施順番などについては、「PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 導入運用手引書」を参照してください。