MeFtを使用した利用者プログラムを実行するには、次の環境変数を設定します。
ウィンドウ情報ファイルまたはプリンタ情報ファイルが格納されているフォルダもしくはURLを指定します。複数のフォルダ、あるいはURLを指定することができます。取り扱うことのできるURLは、httpプロトコルまたはhttpsプロトコルだけです。ただし、ユーザ名およびパスワードの指定はできません。複数のフォルダはセミコロンで区切ります。
例
C:\DIR1、C:\DIR2およびhttp://env-file.fujitsu.co.jpを環境変数に登録する場合のバッチファイルの例を示します。
SET MEFTDIR=C:\DIR1;C:\DIR2;http://env-file.fujitsu.co.jp
ウィンドウ情報ファイルのサンプルは、MeFtのインストールフォルダ配下のSampleフォルダに、ファイル名MEFTWRCで格納されています。また、プリンタ情報ファイルのサンプルは、ファイル名MEFTPRCで格納されています。利用者は、任意のフォルダにこれらのファイルをコピーして、実行環境に合ったウィンドウ情報ファイルまたはプリンタ情報ファイルを作成することができます。
環境変数MEFTDIRはコントロールパネルの「システム」アプレットで設定します。コマンドプロンプトでSETコマンドで設定した場合は、そのコマンドプロンプトから起動したプログラムだけが有効になります。
印刷実行時に印刷ダイアログボックスを表示し、そこで設定した値に従って印刷したい場合、環境変数MEFTDLGに値YまたはCANを設定します。
印刷ダイアログボックスと定義体の両方で縮小を指定した場合、両方の縮小指定が有効になります。すなわち、印刷ダイアログボックスの値で縮小されたものが、さらに定義体の値で縮小されて印刷されます。
環境変数MEFTDLGはコントロールパネルの「システム」アプレットで設定します。コマンドプロンプトでSETコマンドで設定した場合は、そのコマンドプロンプトから起動したプログラムだけが有効になります。
プリンタ名を日本語で設定する場合、34文字以下にしてください。
詳しくは、印刷ダイアログボックス設定印刷を参照してください。
なお、当環境変数は、プリンタ情報ファイルの「SETPRTDIALOG」で「0」または指定を省略した場合のみ有効となります。
プリンタ情報ファイルの「SETPRTDIALOG」の説明に関しては、「SETPRTDIALOG (印刷ダイアログ表示指定)」を参照してください。
MeFtが使用する作業用フォルダを指定します。画面機能では、ウィンドウ情報ファイルのキーワードチェック機能で使用し、印刷機能では、プリンタ情報ファイル確認機能および 拡大/縮小印刷機能で使用します。
複数の作業フォルダを指定することができません。指定した場合は、指定全体を1作業フォルダとして扱います。
ウィンドウ情報ファイル名表示機能を利用したい場合、環境変数MEFTWDNAMEに値Yを設定します。
ウィンドウ情報ファイルのキーワードチェック機能を利用したい場合、環境変数MEFTWDCHKに値Yを設定します。
プリンタ情報ファイル確認機能を利用したい場合、環境変数MEFTPTCHKに値Yを設定します。
印刷プレビュー表示を行う場合に指定します。印刷プレビューの詳細については、「印刷プレビュー機能」を参照してください。この指定は、省略可能です。省略時は、印刷プレビュー表示を行いません。印刷プレビュー表示を行う場合には、以下のいずれかを指定します。
A:プレビューの終了を待ち合わせない
S:プレビューの終了を待ち合わせる
なお、当環境変数は、プリンタ情報ファイルの「PREVIEW」で「0」または指定を省略した場合のみ有効となります。
プリンタ情報ファイルの「PREVIEW」の説明に関しては、「PREVIEW (印刷プレビュー表示指定)」を参照してください。
プレビュー表示の初期倍率を指定します。この指定は、省略可能です。省略時は、「Page Whole:ページ全体」でプレビューを行います。プレビュー表示の初期倍率を指定する場合には、以下のいずれかを指定します。
10~400:倍率を%値で指定
W:Page Width(ページ横幅が画面に収まるように表示)
P:Page Whole(ページ全体が画面に収まるように表示)
設定値が不当な場合は、「P」で処理されます。
なお、当環境変数は、プリンタ情報ファイルの「PREVIEWZOOM」で「E」または指定を省略した場合のみ有効となります。プリンタ情報ファイルの「PREVIEWZOOM」の説明に関しては、「PREVIEWZOOM (プレビュー表示の初期倍率指定)」を参照してください。
当指定は、印刷プレビューが指定された場合に有効です。印刷プレビューの詳細については、「印刷プレビュー機能」を参照してください。
プリンタ出力の際に、JIS X0208;1990に準拠した字形で出力するかJIS X0213:2004の字形で出力するかを指定します。当指定は、使用するフォントがJISの字形切り替えに対応している場合(※)に有効となる機能です。
※:MSフォント Version 5.0がJISの字形切り替えに対応しています
当環境変数を省略した場合、フォントの標準の字形で出力します。
90:MSフォントVersion 2.5(JIS X0208:1990に準拠)相当の字形で出力
04:MSフォントVersion 5.0でJIS X0213:2004に対応して変更された字形で出力
S :フォントの標準の字形で出力
設定値が不当な場合は、「S」で処理されます。
なお、当環境変数は、プリンタ情報ファイルの「JISGLYPH」で「E」または指定を省略した場合のみ有効となります。プリンタ情報ファイルの「JISGLYPH」の説明に関しては、「JISGLYPH (字形のJIS年式指定)」を参照してください。
注意
縦書きフォント使用時の注意事項
項目のフォントとして縦書きフォント("@"付きフォント)を指定している場合、または画面帳票定義体の項目で印字方向として「縦書き」を指定している場合、以下の注意事項があります。
「90」「04」を指定した場合、通常は縦書き時に回転しない文字(括弧など)や横書きフォントと異なるパターンで出力される文字(句読点など)が横書きフォントと同じパターンで反時計回りに90°回転して出力されます。
「90」を指定した場合、字形の切り替わった文字が回転せず、横書きフォントと同じ方向で出力されます。