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MeFt V11.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

5.24 印刷プレビュー機能

  印刷プレビュー機能とは、従来の帳票印刷の利用者アプリケーションでプリンタに印刷していた内容を、画面上に表示する機能です。表示されたプレビュー表示画面から、プリンタに印刷(以降、プレビュー印刷と呼びます)することもでき、印刷内容を画面上で確認してから、印刷することができます。プレビュー表示画面は、CLOSE時に表示されます。

  印刷プレビューは、後述の環境変数またはプリンタ情報ファイルで指定することができますので、既存の利用者アプリケーションを変更する必要がありません。

  印刷ダイアログの表示が指定されている場合、印刷ダイアログで指定した内容でプレビュー表示することができ、また、プレビュー印刷時も印刷ダイアログが表示されますので、違うプリンタへの印刷や、印刷するページを指定して印刷することができます。印刷ダイアログについては、「印刷ダイアログボックス設定印刷」を参照してください。

  印刷プレビューを行うには、環境変数“MEFTPRE”または、プリンタ情報ファイルのPREVIEW(印刷プレビュー表示指定)を指定します。環境変数“MEFTPRE”の指定については、「3.4.1 利用者プログラムの運用の環境変数MEFTPRE」を参照してください。印刷プレビューを行う場合、「プレビューの終了を待ち合わせない」と「プレビューの終了を待ち合わせる」のいずれかの指定ができます。「待ち合わせない」場合は、プレビュー表示画面を表示後、即座に利用者アプリケーション側での処理が可能になります。「待ち合わせる」場合は、プレビュー表示画面が閉じられた時に、利用者アプリケーション側での処理が可能になります。

以下の場合、印刷プレビューの指定は無効となります。

以下の場合、印刷プレビューは取り消され、プレビュー表示画面は表示されません。

注意

印刷プレビューには、以下の注意があります。

  • プレビューの表示結果は、Windowsシステムの画面の設定やディスプレイドライバ/プリンタドライバの仕様に従います。画面の設定や使用するドライバにより、表示結果は異なります。同様に、印刷結果と完全には一致しない場合もあります。

  • プリンタが定義されていない環境、または、指定されたプリンタおよび通常使うプリンタが使用できない状況の時、プレビュー表示はできますが、プレビュー印刷はエラーとなります。この際、プレビュー表示は画面の設定およびディスプレイドライバの仕様に従います。この際、EAN-128(コンビニエンスストア向け)が含まれている場合、プレビュー表示前にMEFD_RC_LFLD(47)のエラーになり、プレビュー表示されません。

  • 印刷ダイアログボックスでプレビュー表示と印刷で使用するプリンタを変更すると、プレビュー表示の結果と印刷結果が異なります。

  • プレビューは最大99999ページまでできます。100000ページ以上の場合は、MEFP_RC_PREVIEWEXEC(9N)のエラーになり、プレビュー表示されません。

  • 印刷プレビューでは、以下のファイル名が予約されています。プリンタ情報ファイル、定義体、オーバレイ定義体、メディアファイルなどのファイル名に以下のファイル名を使用しないでください。以下と同一ファイル名を使用した場合の動作は保証されません。
      MEFTPEXECUTE、TRC-nnn.TMP、ERR-nnn.TMP、PRT-nnn.TMP、FNT-nnn.TMP、RTY-nnn.TMP、PVWnnnnn.EMF(nは任意の数字)
    また、プリンタ情報ファイル、定義体、オーバレイ定義体、メディアファイルなどのファイル名に同名があった場合、プレビュー印刷でエラーとなったり、印刷結果が異常になったりします。

  • 指定されたプリンタまたは通常使うプリンタ装置がカラー印刷をサポートしている場合、指定した文字、罫線/網がけの色が有効になります。メディアは常に色が有効になります。

  • プレビュー表示では、綴じ代幅および印刷面(両面印刷)の指定は無効になります。プレビュー印刷では有効です。

  • プレビュー表示では、プリンタの印字禁止域やプリンタドライバ側の設定(印刷開始位置やフォントの代替など)は有効になりませんので、プレビュー印刷の結果と異なります。

  • プレビュー表示では、デバイスフォントの指定は無効です。フォントを切替えて表示しますので、プレビュー印刷の結果と異なります。

  • プレビュー表示の倍率が低いと、文字が見にくくなったり、罫線などが部分的に消えて表示される場合があります。文字を見やすく、または罫線などをすべて表示する場合は、表示倍率を上げて表示してください。また、プリンタ情報ファイルのPREVIEWLINE(プレビュー罫線の可視性向上)に「罫線の可視性を上げる」を指定すると、罫線の可視性が向上します。

  • 日付項目、時刻項目は、プレビュー表示とプレビュー印刷で内容が異なります。実際に、表示/印刷された時点での日付、時刻で表示/印刷されるためです。

  • プレビュー表示画面が表示され、以降の処理でエラーが発生した場合、エラーメッセージボックスが表示されます。この場合、利用者アプリケーション側にはエラーは通知されません。

  • プリンタ振り分け機能を使用して、複数のプリンタ情報ファイルを指定された場合、指定されたプリンタ情報ファイルの個数分、プレビュー表示されます。プレビューを「待ち合わせない」を指定されている場合は、同時に複数のプレビューが表示され、「待ち合わせる」を指定されている場合は、プレビューは一つずつ表示されます。プリンタ振り分け情報ファイルで指定されたプリンタ情報ファイル内では、DISTRIBUTE(プリンタ振り分け指定)でプリンタ情報ファイルを指定しないでください。プレビュー印刷で印刷されずにプレビュー表示画面が表示されたりします。プリンタ振り分け機能の詳細については、出力先プリンタの指定を参照してください。

  • オープン処理とクローズ処理のみで何も出力されていない場合は、エラーとなりプレビュー表示されません。この際、『The preview cannot be done. There is no page.』のメッセージが表示されます。