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Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)
FUJITSU Software

4.9.2 バックアップ・リストア対象資源の定義方法

バックアップ・リストア対象資源の定義方法を説明します。

バックアップ・リストア対象資源については、バッチファイル(Windows (R))やシェルスクリプト(Linux)に直接定義します。

バックアップ・リストア対象資源については、バックアップ・リストア対象定義ファイルに定義します。バックアップ・リストア対象定義ファイルは、任意の名前で作成できます。
サンプルは以下にあります。

/opt/FJSVisas/sample/backup_restore/sample.def

定義内容の詳細については、「4.2 資源のバックアップとリストア」や「4.6 他サーバへの資源移行」を参照してください。


記述形式

バッチファイルの中に、1行に1項目の定義を記述します。

rem [セクション名]
set 定義名 = 定義値

定義ファイルの中に、1行に1項目の定義を記述します。

[セクション名]
定義名 = 定義値

シェルスクリプトの中に、1行に1項目の定義を記述します。

# [セクション名]
set 定義名 = 定義値

注意

  • 「[」、「]」、「=」は、半角で記述します。


  • コメントを記述する場合は、定義値の後に「#」を記述します。「#」は、行頭には指定できません。


定義項目一覧

バックアップ・リストア対象の項目を、以下に示します。

定義項目

セクション名

定義名

定義値の説明

Common


INST_DIR

Interstageのインストールディレクトリを指定します。

HOST

移入時に、移入先ホスト名を指定します。

COMMON_PATH

資源の退避先ディレクトリを指定します。

ISCOM

ISCOM_TARGET

Interstageセットアップ資源を操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

GUI

GUI_TARGET

Interstage管理コンソールの資源を操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

JMX

JMX_TARGET

Interstage JMXサービス資源を操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

JMX_IPADDRESS

移入時にInterstage JMXサービスで使用するIPアドレスを変換する必要がある場合に、IPアドレスを指定します。 (注1)
以下のような場合に指定してください。本項目が指定されなかった場合、IPアドレスの編集は行われません。

  • 資源をバックアップしたサーバで、isjmx.xmlにIPアドレスの指定を行っていた場合

  • 資源をリストアするサーバが複数のIPアドレスを持っており、管理LANのIPアドレスと業務LANのIPアドレスに、別のIPアドレスを指定している場合

JMX_USERREP

Interstage JMXサービスのユーザリポジトリ定義をリストア対象とするかを指定します。 (注1)
  on :リストアする(デフォルト)
  off:リストアしない

JMX_SITEINFO

サイトの移行を行う場合は「on」を設定します。通常は「off」を設定してください。

ISCM

Enterprise Edition(注4)

ISCM_TARGET

業務構成管理のリポジトリ資源を操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

OD

OD_TARGET

CORBAサービス資源を操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

OD_PORT

移入時に、CORBA通信に使用するポート番号を指定します。

OD_DBPATH

移入時に、インタフェースリポジトリで使用するデータベースのディレクトリを指定します。

ES

ES_TARGET

イベントサービス資源を操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

PORB

PORB_TARGET

Portable-ORB資源を操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

TD

TD_TARGET

コンポーネントトランザクションサービス資源を操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

OTS

OTS_TARGET

データベース連携サービス資源を操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

SSOsv

Enterprise Edition(注4)

SSOSV_TARGET

Interstage シングル・サインオン資源(リポジトリサーバの資源)を操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

SSOac

SSOAC_TARGET

Interstage シングル・サインオン資源(認証サーバの資源)を操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

SSOaz

SSOAZ_TARGET

Interstage シングル・サインオン資源(業務サーバの資源)を操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

IHS

IHS_TARGET

Interstage HTTP Server資源を操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

注意

Interstage管理コンソールを使用してSSL定義を設定した場合は、[ISSCS]セクションをバックアップ・リストア対象とする必要があります。

IHS_OPTION_FROM_V6

on または off
メンテナンスの一括実行のバッチファイル(Windows(R))やシェルスクリプト(Linux)を使用してバックアップ・移出したV5.1/V6.0資源を、V7.0以降の環境にリストア・移入する場合に、onを指定します。

IHS_OPTION

操作対象資源を以下から指定します。
  1:環境定義情報
  2:環境定義情報およびパスワードファイル
  3:環境定義情報、パスワードファイル、およびDocumentRootディレクティブで指定したディレクトリ配下
3は、IHS_OPTION_FROM_V6がoffの場合に有効です。

IHS_HOST_TABLE

移入時に、ホスト名/IPアドレスを変更する必要がある場合、変更前と変更後のホスト名/IPアドレスを記述したファイル名を指定します。リストア時は、省略可。
IHS_OPTION_FROM_V6がoffの場合に有効です。 (注2)

IHS_PASSWD_SOURCE

V5.1/V6.0資源のリストア・移入時に、V5.1/V6.0資源のバックアップ・移出時に指定したパスワードファイルのファイル名を指定します。
IHS_OPTION_FROM_V6がon、かつIHS_OPTIONが2の場合に有効です。

IHS_PASSWD_TARGET

V5.1/V6.0資源のリストア・移入時に、パスワードファイルのリストア・移入先のディレクトリを指定します。
IHS_OPTION_FROM_V6がon、かつIHS_OPTIONが2の場合に有効です。

AHS

AHS_TARGET

Interstage HTTP Server 2.2資源を操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

AHS_OPTION

操作対象資源を以下から指定します。
  1:環境定義情報
  2:環境定義情報およびパスワードファイル
  3:環境定義情報、パスワードファイル、およびコンテンツ

AHS_HOST_TABLE

移入時に、ホスト名/IPアドレスを変更する必要がある場合、変更前と変更後のホスト名/IPアドレスを記述したファイル名を指定します。リストア時は、省略可。 (注2)

WSC

WSC_TARGET

Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)の資源を操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

WSC_HOST_TABLE

以下の場合の移入時に、変更前と変更後のIPアドレスを記述したファイル名(絶対パス)を指定します。 (注3)

  • スタンドアロンサーバである場合、かつ

  • WebサーバとIJServerクラスタを別のマシンで運用している場合、かつ

  • 移入元と移入先で、WebコンテナやWebサーバのIPアドレスが異なる場合

J2EE

J2EE_TARGET

J2EE共通資源を操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

注意

内部処理においてjarコマンドを使用しているため、jarコマンドが格納されているディレクトリが環境変数PATHに含まれている必要があります。

IJServer

IJSERVER_TARGET

IJServer資源を操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

IJSERVER_HOST_TABLE

以下の場合の移入時に、変更前と変更後のIPアドレスを記述したファイル名(絶対パス)を指定します。 (注3)

  • スタンドアロンサーバである場合、かつ

  • IJServerとWebサーバを分離して運用している場合、かつ

  • 移入元と移入先で、ServletコンテナやWebサーバのIPアドレスが異なる場合

JavaEE

Enterprise Edition(注4)

JAVAEE_TARGET

IJServerクラスタ資源を操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

注意

資源移入時はメンテナンスの一括実行後に、「資源移入手順」を参照して必要に応じて移入後の作業を実施してください。

IP_HOST_FILE

資源移入時にIPアドレス・ホスト名設定ファイルのパス名を記述します。

JavaEE6

JAVAEE6_TARGET

Java EE 6資源を操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

注意

資源移入時はメンテナンスの一括実行後に、「Java EE運用ガイド(Java EE 6編)」の「他サーバへの資源移行(移出/移入)」-「資源移入手順」-「資源移入後の作業」を参照して必要に応じて移入後の作業を実施してください。

JAVAEE6_IP_HOST_FILE

資源移入時にIPアドレス・ホスト名設定ファイルのパス名を記述します。

JMS

JMS_TARGET

Interstage JMS資源を操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

注意


バックアップ・リストアを実行するためには、CLASSPATH、LD_LIBRARY_PATHに下記のパスが指定されている必要があります。
CLASSPATH=/opt/FJSVj2ee/lib/isj2ee.jar:/opt/FJSVjms/lib/fjmsprovider.jar
LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVjms/lib

IREP

Enterprise Edition(注4)

IREP_TARGET

Interstage ディレクトリサービス資源を操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

ISSCS

Enterprise Edition(注5)

ISSCS_TARGET

Interstage証明書環境資源を操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

ISSCS_OPTION

操作対象資源を以下から指定します。
  1:SSL定義ファイル
  2:Interstage証明書環境の資源(SSL定義ファイルと、証明書環境のファイル)

注意

移入のときに有効です。必ず「4.7.9 Interstage証明書環境資源の移入」を参照して選択してください。


注1)

セクション[JMX]では、移入時にInterstage JMXサービスのIPアドレスを変更する必要がある場合、JMX_IPADDRESSに、変更後のIPアドレスを指定します。

JMX_IPADDRESSの定義例です。

:DEFINITION_PART
・・・
rem [JMX]
set JMX_TARGET=on
    rem ======================================================================
    rem Please specify the following definitions only when you edit
    rem IP address used by the Interstage JMX service. 
    rem ======================================================================
set JMX_IPADDRESS=192.0.2.1

DEFINITION_PART:
・・・
#[JMX]
set JMX_TARGET=on
    #======================================================================
    # Please specify the following definitions only when you edit
    # IP address used by the Interstage JMX service. 
    #======================================================================
set JMX_IPADDRESS=192.0.2.1

JMX_USERREP定義の記述例です。

rem [JMX]
set JMX_USERREP = off

#[JMX]
set JMX_USERREP = off
2)

セクション[IHS]/[AHS]では、移入時にホスト名/IPアドレスを変更する必要がある場合、IHS_HOST_TABLE/AHS_HOST_TABLEに、変更前と変更後のホスト名/IPアドレスを記述したファイル名を指定します。

セクション[IHS]の場合

:DEFINITION_PART
・・・
rem [IHS]
set IHS_TARGET=on
set IHS_OPTION_FROM_V6=off
rem 1: set DEF only, 2: set DEF and password file 3: set DEF and password and DocumentRoot
set IHS_OPTION=2
set IHS_HOST_TABLE=C:\Work\host_table.txt

DEFINITION_PART:
・・・
#[IHS]
set IHS_TARGET=on
set IHS_OPTION_FROM_V6=off
# 1: set DEF only, 2: set DEF and password file 3: set DEF and password and DocumentRoot
set IHS_OPTION=2
set IHS_HOST_TABLE=/usr/work/host_table.txt

セクション[AHS]の場合

:DEFINITION_PART
・・・
rem [AHS]
set AHS_TARGET=on
set AHS_OPTION=2
set AHS_HOST_TABLE=C:\Work\host_table.txt

DEFINITION_PART:
・・・
#[AHS]
set AHS_TARGET=on
set AHS_OPTION=2
set AHS_HOST_TABLE=/usr/work/host_table.txt

なお、host_table.txtは、以下のように記述します。

(変換前のIPアドレス) > (変換後のIPアドレス)
(変換前のホスト名) > (変換後のホスト名)
  • コメント行には、各行の先頭にハッシュマーク(#)を記述します。

  • 半角スペース、タブは、無視します。

ホスト名およびIPアドレスを以下のように変換する場合

  • 変換前:IPアドレス「192.0.2.1」、変換後:IPアドレス「192.0.2.3」

  • 変換前:IPアドレス「192.0.2.2」、変換後:IPアドレス「192.0.2.4」

  • 変換前:ホスト名「www.fujitsu.com」、変換後:ホスト名「www.interstage.com」

  • 変換前:ホスト名「host1.fujitsu.com」、変換後:ホスト名「host2.fujitsu.com」

### Host IP conversion table ###

# IP address conversion definition
  192.0.2.1 > 192.0.2.3
  192.0.2.2 > 192.0.2.4

# Host name conversion definition
  www.fujitsu.com > www.interstage.com
  host1.fujitsu.com > host2.fujitsu.com
3)

セクション[IJServer]/[WSC]では、以下の場合の移入時に、IJSERVER_HOST_TABLE/WSC_HOST_TABLEに変更前と変更後のIPアドレスを記述したファイル名(絶対パス)を指定します。

  • スタンドアロンサーバである場合、かつ

  • IJServer/IJServerクラスタとWebサーバを分離して運用している場合、かつ

  • 移入元と移入先で、Servletコンテナ/WebコンテナやWebサーバのIPアドレスが異なる場合


変換対象のIPアドレスは以下のとおりです。

  • IJServerの場合
    変換対象は、Interstage管理コンソールの以下の項目で指定したIPアドレスです。

    • [ワークユニット] > 「ワークユニット名」 > [環境設定] > [詳細設定] > [Webサーバコネクタ(コネクタ)設定] > [要求を受け付けるWebサーバのIPアドレス]

    • [ワークユニット] > 「ワークユニット名」 > [環境設定] > [詳細設定] > [Servletコンテナ設定] > [ServletコンテナのIPアドレス]

    • [Webサーバ] > 「Webサーバ名」 > [Webサーバコネクタ] > 「ワークユニット名」 > [環境設定] > [ServletコンテナのIPアドレス:ポート番号]

    • [ワークユニット] > 「ワークユニット名」 > [環境設定] > [詳細設定] > [Servletコンテナ設定] > [アクセス許可IPアドレス]

  • WSCの場合
    変換対象は、以下で指定したIPアドレスです。

    • wscadminコマンドのadd-instance-refサブコマンドで定義したIPアドレス:ポート番号


Interstage Application Server Enterprise Editionにおいて、セションリカバリ機能使用時、Interstage管理コンソールの以下の項目はIPアドレスの変換対象になりませんので、必要に応じて値を更新してください。

  • [ワークユニット] > 「ワークユニット名」 > [環境設定] > [詳細設定] > [セションリカバリ設定] > [セションのバックアップ先Session Registry Serverのアドレス:ポート]

セクション[IJServer]の場合

:DEFINITION_PART
・・・
rem [IJServer]
set IJSERVER_TARGET=on
set IJSERVER_HOST_TABLE=C:\Work\host_table.txt

:DEFINITION_PART
・・・
#[IJServer]
set IJSERVER_TARGET=on
set IJSERVER_HOST_TABLE=/usr/work/host_table.txt

セクション[WSC]の場合

:DEFINITION_PART
・・・
rem [WSC]
set WSC_TARGET=on
set WSC_HOST_TABLE=C:\Work\host_table.txt

:DEFINITION_PART
・・・
#[WSC]
set WSC_TARGET=on
set WSC_HOST_TABLE=/usr/work/host_table.txt

host_table.txtは、以下のように記述します。

 (変換前のIPアドレス) > (変換後のIPアドレス) [(IJServerワークユニット名/IJServerクラスタ名)]
               :
  • コメント行には、各行の先頭にハッシュマーク(#)を記述します。

  • 半角スペース、タブは、無視します。

  • 変換前のIPアドレス:移入元の環境でのServletコンテナ/WebコンテナやWebサーバのIPアドレスを指定します。

  • 変換後のIPアドレス:移入後の環境でのServletコンテナ/WebコンテナやWebサーバのIPアドレスを指定します。

  • IJServerワークユニット名/IJServerクラスタ名:特定のIJServer/IJServerクラスタに対してのみIPアドレスを変換する場合に、対象とするIJServerワークユニット名/IJServerクラスタ名を指定します。省略した場合にはすべてのIJServer/IJServerクラスタに対してIPアドレスの変換を行います。

IPアドレスを以下のように変換する場合

  • 変換前:IPアドレス「192.0.2.1」、変換後:IPアドレス「192.0.2.3」

  • 変換前:IPアドレス「192.0.2.2」、変換後:IPアドレス「192.0.2.4」、変換対象IJServer/IJServerクラスタ:「IJServer01」

192.0.2.1 > 192.0.2.3
192.0.2.2 > 192.0.2.4 IJServer01
Enterprise Edition注4)

クラスタ環境では、片方のノードで採取したバックアップデータを両方のノードにリストアします。

5)

クラスタ環境では、

  • Interstage証明書環境に、代表のノード(引継ぎIPアドレスに対応付いたFQDN)用の証明書が登録されている場合には、片方のノードで採取したバックアップデータを両方のノードにリストアします。

  • Interstage証明書環境に、個々のノード用の証明書が登録されている場合には、両方のノードでバックアップを採取し、それぞれのノードにリストアします。

定義項目

セクション名

定義名

定義値の説明

Common

host

移入時に、移入先ホスト名を指定します。
[ISCOM]セクションのsourceと同時に指定することはできません。

Enterprise Editionsystem

拡張システムを操作する場合にシステム名を指定します。省略値はデフォルトシステムです。

path

資源の退避先ディレクトリを指定します。

target_server

リストア・移入時に、以下から指定します。
  current:リストア
  others :移入

ISCOM

target

操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

Enterprise Editionsource

リストア・移入時に、リストア定義ファイルを指定します。
リストア時は省略可、移入時は必須です。ただし、[Common]セクションのhostを指定するときは指定不要です(指定できません)。

GUI

target

操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

JMX

target

操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

ipaddress

移入時にInterstage JMXサービスで使用するIPアドレスを変換する必要がある場合に、IPアドレスを指定します。 (注1)
以下のような場合に指定してください。本項目が指定されなかった場合、IPアドレスの編集は行われません。

  • 資源をバックアップしたサーバで、isjmx.xmlにIPアドレスの指定を行っていた場合

  • 資源をリストアするサーバが複数のIPアドレスを持っており、管理LANのIPアドレスと業務LANのIPアドレスに、別のIPアドレスを指定している場合

jmx_userrep

Interstage JMXサービスのユーザリポジトリ定義をリストア対象とするかを指定します。 (注1)
  on :リストアする(デフォルト)
  off:リストアしない

siteinfo

サイトの移行を行う場合は「on」を設定します。通常は「off」を設定してください。

ISCM

Enterprise Edition(注4)

ISCM_TARGET

操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

OD

target

操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

port

移入時に、CORBA通信に使用するポート番号を指定します。

db_path

移入時に、インタフェースリポジトリで使用するデータベースのディレクトリを指定します。
[Common]セクションのhostパラメタが設定されている場合に有効です。[Common]セクションのhostパラメタが設定されていない場合、または指定が省略された場合は、Interstage動作環境定義の「IR path for DB file」パラメタが使用されます。

ES

target

操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

PORB

target

操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

TD

target

操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない


OTS

target

操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

SSOsv

Enterprise Edition(注4)

target

操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

SSOac

target

操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

SSOaz

target

操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

IHS

target

操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

注意

Interstage管理コンソールを使用してSSL定義を設定した場合は、[ISSCS]セクションをバックアップ・リストア対象とする必要があります。

from_v6

on または off
メンテナンスの一括実行のシェルスクリプトを使用してバックアップ・移出したV5.1/V6.0資源を、V7.0以降の環境にリストア・移入する場合に、onを指定します。

option

操作対象資源を以下から指定します。
  1:環境定義情報
  2:環境定義情報およびパスワードファイル
  3:環境定義情報、パスワードファイル、およびDocumentRootディレクティブで指定したディレクトリ配下
3は、from_v6がoffの場合に有効です。

ihs_host_table

移入時に、ホスト名/IPアドレスを変更する必要がある場合、変更前と変更後のホスト名/IPアドレスを記述したファイル名を指定します。リストア時は、省略可。
from_v6がoffの場合に有効です。 (注2)

passwd_source

V5.1/V6.0資源のリストア・移入時に、V5.1/V6.0資源のバックアップ・移出時に指定したパスワードファイルのファイル名を指定します。
from_v6がon、かつoptionが2の場合に有効です。

passwd_target

V5.1/V6.0資源のリストア・移入時に、パスワードファイルのリストア・移入先のディレクトリを指定します。
from_v6がon、かつoptionが2の場合に有効です。

AHS

target

操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

option

操作対象資源を以下から指定します。
  1:環境定義情報
  2:環境定義情報およびパスワードファイル
  3:環境定義情報、パスワードファイル、およびコンテンツ

ahs_host_table

移入時に、ホスト名/IPアドレスを変更する必要がある場合、変更前と変更後のホスト名/IPアドレスを記述したファイル名を指定します。リストア時は、省略可。 (注2)

WSC

target

操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

wsc_host_table

以下の場合の移入時に、変更前と変更後のIPアドレスを記述したファイル名(絶対パス)を指定します。 (注3)

  • スタンドアロンサーバである場合、かつ

  • WebサーバとIJServerクラスタを別のマシンで運用している場合、かつ

  • 移入元と移入先で、WebコンテナやWebサーバのIPアドレスが異なる場合

J2EE

target

操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

注意

内部処理においてjarコマンドを使用しているため、jarコマンドが格納されているディレクトリが環境変数PATHに含まれている必要があります。

IJServer

target

操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

ijserver_host_table

以下の場合の移入時に、変更前と変更後のIPアドレスを記述したファイル名(絶対パス)を指定します。 (注3)

  • スタンドアロンサーバである場合、かつ

  • IJServerとWebサーバを分離して運用している場合、かつ

  • 移入元と移入先で、ServletコンテナやWebサーバのIPアドレスが異なる場合

JavaEE

Enterprise Edition(注4)

target

IJServerクラスタ資源を操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

注意

資源移入時はメンテナンスの一括実行後に、「資源移入手順」を参照して必要に応じて移入後の作業を実施してください。

ip_host_file

資源移入時にIPアドレス・ホスト名設定ファイルのパス名を記述します。

JavaEE6

target

Java EE 6資源を操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

注意

資源移入時はメンテナンスの一括実行後に、「Java EE運用ガイド(Java EE 6編)」の「他サーバへの資源移行(移出/移入)」-「資源移入手順」-「資源移入後の作業」を参照して必要に応じて移入後の作業を実施してください。

javaee6_ip_host_file

資源移入時にIPアドレス・ホスト名設定ファイルのパス名を記述します。

JMS

target

操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

注意

バックアップ・リストアを実行するためには、CLASSPATHに下記のパスが指定されている必要があります。
CLASSPATH=/opt/FJSVj2ee/lib/isj2ee.jar:/opt/FJSVjms/lib/fjmsprovider.jar

IREP

Enterprise Edition(注4)

IREP_TARGET

操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

ISSCS

Enterprise Edition(注5)

target

操作対象とするかを指定します。
  on :操作対象とする
  off:操作対象としない

option

操作対象資源を以下から指定します。
  1:SSL定義ファイル
  2:Interstage証明書環境の資源(SSL定義ファイルと、証明書環境のファイル)

注意

移入のときに有効です。必ず「4.7.9 Interstage証明書環境資源の移入」を参照して選択してください。


注1)

セクション[JMX]では、移入時にInterstage JMXサービスのIPアドレスを変更する必要がある場合、ipaddressに、変更後のIPアドレスを指定します。

ipaddressの定義例です。

  [JMX]
  target = on
  ipaddress = 192.0.2.1    # Host IP address

jmx_userrep定義の記述例です。

  [JMX]
  JMX_USERREP = off
2)

セクション[IHS]/[AHS]では、移入時にホスト名/IPアドレスを変更する必要がある場合、ihs_host_table/ahs_host_tableに、変更前と変更後のホスト名/IPアドレスを記述したファイル名を指定します。

セクション[IHS]の場合

  [IHS]
  target = on
  from_v6 = off
  option = 1
  ihs_host_table = /usr/work/host_table.txt

セクション[AHS]の場合

  [AHS]
  target = on
  option = 1
  ahs_host_table = /usr/work/host_table.txt

なお、host_table.txtは、以下のように記述します。

(変換前のIPアドレス) > (変換後のIPアドレス)
(変換前のホスト名) > (変換後のホスト名)
  • コメント行には、各行の先頭にハッシュマーク(#)を記述します。

  • 半角スペース、タブは、無視します。

ホスト名およびIPアドレスを以下のように変換する場合

  • 変換前:IPアドレス「192.0.2.1」、変換後:IPアドレス「192.0.2.3」

  • 変換前:IPアドレス「192.0.2.2」、変換後:IPアドレス「192.0.2.4」

  • 変換前:ホスト名「www.fujitsu.com」、変換後:ホスト名「www.interstage.com」

  • 変換前:ホスト名「host1.fujitsu.com」、変換後:ホスト名「host2.fujitsu.com」

### Host IP conversion table ###

# IP address conversion definition
  192.0.2.1 > 192.0.2.3
  192.0.2.2 > 192.0.2.4

# Host name conversion definition
  www.fujitsu.com > www.interstage.com
  host1.fujitsu.com > host2.fujitsu.com
3)

セクション[IJServer]/[WSC]では、以下の場合の移入時に、ijserver_host_table/wsc_host_tableに変更前と変更後のIPアドレスを記述したファイル名(絶対パス)を指定します。

  • スタンドアロンサーバである場合、かつ

  • IJServer/IJServerクラスタとWebサーバを分離して運用している場合、かつ

  • 移入元と移入先で、Servletコンテナ/WebコンテナやWebサーバのIPアドレスが異なる場合


変換対象のIPアドレスは以下のとおりです。

  • IJServerの場合
    変換対象は、Interstage管理コンソールの以下の項目で指定したIPアドレスです。

    • [ワークユニット] > 「ワークユニット名」 > [環境設定] > [詳細設定] > [Webサーバコネクタ(コネクタ)設定] > [要求を受け付けるWebサーバのIPアドレス]

    • [ワークユニット] > 「ワークユニット名」 > [環境設定] > [詳細設定] > [Servletコンテナ設定] > [ServletコンテナのIPアドレス]

    • [Webサーバ] > 「Webサーバ名」 > [Webサーバコネクタ] > 「ワークユニット名」 > [環境設定] > [ServletコンテナのIPアドレス:ポート番号]

    • [ワークユニット] > 「ワークユニット名」 > [環境設定] > [詳細設定] > [Servletコンテナ設定] > [アクセス許可IPアドレス]

  • WSCの場合
    変換対象は、以下で指定したIPアドレスです。

    • wscadminコマンドのadd-instance-refサブコマンドで定義したIPアドレス:ポート番号


Interstage Application Server Enterprise Editionにおいて、セションリカバリ機能使用時、Interstage管理コンソールの以下の項目はIPアドレスの変換対象になりませんので、必要に応じて値を更新してください。

  • [ワークユニット] > 「ワークユニット名」 > [環境設定] > [詳細設定] > [セションリカバリ設定] > [セションのバックアップ先Session Registry Serverのアドレス:ポート]

セクション[IJServer]の場合

  [IJServer]
  target = on
  ijserver_host_table = /usr/work/host_table.txt

セクション[WSC]の場合

  [WSC]
  target = on
  wsc_host_table = /usr/work/host_table.txt

host_table.txtは、以下のように記述します。

 (変換前のIPアドレス) > (変換後のIPアドレス) [(IJServerワークユニット名/IJServerクラスタ名)]
               :
  • コメント行には、各行の先頭にハッシュマーク(#)を記述します。

  • 半角スペース、タブは、無視します。

  • 変換前のIPアドレス:移入元の環境でのServletコンテナ/WebコンテナやWebサーバのIPアドレスを指定します。

  • 変換後のIPアドレス:移入後の環境でのServletコンテナ/WebコンテナやWebサーバのIPアドレスを指定します。

  • IJServerワークユニット名/IJServerクラスタ名:特定のIJServer/IJServerクラスタに対してのみIPアドレスを変換する場合に、対象とするIJServerワークユニット名/IJServerクラスタ名を指定します。省略した場合にはすべてのIJServer/IJServerクラスタに対してIPアドレスの変換を行います。

IPアドレスを以下のように変換する場合

  • 変換前:IPアドレス「192.0.2.1」、変換後:IPアドレス「192.0.2.3」

  • 変換前:IPアドレス「192.0.2.2」、変換後:IPアドレス「192.0.2.4」、変換対象IJServer/IJServerクラスタ名:「IJServer01」

192.0.2.1 > 192.0.2.3
192.0.2.2 > 192.0.2.4 IJServer01
Enterprise Edition注4)

クラスタ環境では、片方のノードで採取したバックアップデータを両方のノードにリストアします。

5)

クラスタ環境では、

  • Interstage証明書環境に、代表のノード(引継ぎIPアドレスに対応付いたFQDN)用の証明書が登録されている場合には、片方のノードで採取したバックアップデータを両方のノードにリストアします。

  • Interstage証明書環境に、個々のノード用の証明書が登録されている場合には、両方のノードでバックアップを採取し、それぞれのノードにリストアします。