システムやInterstageの保守作業時やInterstage資源の破壊など、万一に備えた資源のバックアップおよびバックアップした資源のリストアについて説明します。
注意
ここで説明するバックアップ・リストア手順は、同一システム上でのみ実行可能です。他システムへの資源の移行、また、同一マシンでもシステムの情報(ホスト名、IPアドレスなど)を変更した場合には、バックアップ・リストアで資源を復旧することはできません。資源の移行については、「4.6 他サーバへの資源移行」を参照してください。
なお、バックアップ・リストアの対象は、運用環境などを定義するInterstageが保持するファイルのみです。ユーザアプリケーションなどは対象外ですので、必要に応じて退避してください。
概要
バックアップ・リストアは、Interstage資源の破壊など万一の事態が発生した場合に、早急に運用環境を復元できるように行うものです。
Interstage資源のバックアップ・リストアは、バックアップ用ディレクトリに資源ファイルをバックアップ(退避)しておき、資源の復旧が必要な場合に資源ファイルをバックアップ用ディレクトリからリストア(復元)します。
資源をバックアップする場合、サーバシステム上のアクセス可能なディスク上ではなく、通常はアクセスしないリムーバブル媒体などに退避しておくことを推奨します。
最新の資源ファイルを保存しておくためには、資源ファイルの更新に応じて、バックアップを行う必要があります。
注意
Solaris/Linuxシステムでは、ディスク上のバックアップ用ディレクトリに格納された資源をリムーバブル媒体に退避する場合、ファイルシステム形式のまま退避(ファイルコピー)すると、ファイルの権限属性が変更される可能性があるため、アーカイブ形式(tar、cpioコマンドなどを使用)で退避してください。
なお、一括してバックアップ・リストアを行う場合は「4.9 メンテナンスの一括実行」を参照してください。