TROは、更新差分データをTRMのメッセージキューより取得します。TRMの環境として以下を作成します。
TRM利用者グループ
TRM環境定義
TRMシステム環境
メッセージキュー
それぞれの概要を以下に示します。詳細については、"第4部 TRM"を参照してください。
TRM利用者グループとは、TRMを運用するユーザのグループアカウントのことです。
逐次差分反映を実行するユーザが所属するグループをTRM利用者グループとする場合、作成する必要ありません。
TRM利用者グループを作成する場合、スーパユーザが作成します。作成したTRM利用者グループには、TRMを運用するユーザのユーザアカウントを登録します。
TRM利用者グループについては、"17.1.3 TRM利用者グループの作成"を参照してください。
TRM環境定義を記述したファイルを"TRM環境定義ファイル"と呼びます。TRM環境定義ファイルは、ユーザが任意のファイル上にテキストファイルとして作成します。TRM環境定義では、以下の情報を定義します。
トランザクション管理ファイル情報
システム制御用ファイル情報
メッセージキュー管理ファイル情報
メッセージ格納ファイル情報
メッセージ格納域情報
メッセージ格納域の使用状況監視情報
また、TRMシステム環境の作成によって、これらの資源を確保します。
TRM環境定義ファイルの見積りについては、"3.3.3 TRM環境定義ファイルの見積り"を参照してください。
TRM利用者グループおよびTRM環境定義を作成したあと、TRMのシステム環境を作成します。TRMシステム環境は、trmqdsetupコマンドにより作成します。trmqdsetupコマンドの入力として、作成したTRM利用者グループやTRM環境定義ファイルなどを指定します。
trmqdcrtqコマンドによりメッセージキューを作成します。
なお、メッセージキューを作成する前にTRMシステムを起動しておく必要があります。