ページの先頭行へ戻る
Systemwalker共通 Systemwalker 共通ユーザー管理/Systemwalker シングル・サインオン使用手引書
FUJITSU Software

4.7.1 Systemwalkerシングル・サインオンサーバの環境を構築する

Systemwalkerシングル・サインオンサーバのインストール後、Systemwalker Centric Managerのセットアップの前に以下の設定を行ってください。

【Systemwalkerシングル・サインオンサーバ環境構築手順の流れ】

Systemwalkerシングル・サンオンサーバのインストール

自動起動の無効化

クラスタシステム前設定

クラスタサービス(userApplication)の起動

処理

Interstage初期化

SSL環

Systemwalkerトリの環境構築

認証サバに使Webの環境構築

環境

クラスタサービスの設定


各手順について説明します。

Systemwalkerシングル・サインオンサーバのインストール

Systemwalkerシングルサインオンサーバのインストール”を参照し、運用系と待機系にSystemwalkerシングル・サインオンサーバをインストールします。

注意

各ノードの資源構成を一致させるために、クラスタを構成する各ノード上の同一パスにインストールしてください。


自動起動設定の無効化

Systemwalkerシングル・サインオンサーバのインストール後は、Systemwalker共通ユーザー管理機能、およびSystemwalkerシングル・サインオン機能を構成するサービス/デーモンが、マシン起動時に自動的に起動される設定となっています。

クラスタ環境のマシンについては、必要なサービス/デーモンについて個々のクラスタ製品が判断して起動しますので、Systemwalkerシングル・サインオンサーバのインストール時に設定された自動起動設定は無効化する必要があります。

自動起動設定を無効化する手順について説明します。


【Windows】

以下の手順で、Interstage自動起動設定を無効化します。

  1. 以下のサービスの「スタートアップの種類」を確認し、“自動”が設定されている場合には“手動”に変更します。

    • OD_start

    • ObjectTransactionService

    • FJapache

    • INTERSTAGE

  2. 上記のサービスの状態を確認し、“開始”している場合には、サービスを停止します。

【UNIX】

Systemwalkerシングル・サインオンサーバ パッケージをインストールすると、以下のシェルがシンボリックリンクファイルとして格納されます。

  • サーバ起動時に呼び出されるスタートシェル

  • サーバ停止時に呼び出されるストップシェル

クラスタを使用する場合は、上記シェルが呼び出されないように、別ディレクトリなどに退避します。

退避が必要なファイルは以下のとおりです。

【Solaris】

格納先ディレクトリ

退避対象ファイル

(スタートシェル、ストップシェル)

/etc/rc0.d

K00stopis
K00stopod
K00FJSVirep
K01FJSVijdas
K17FJapache

/etc/rc1.d

K17FJapache

/etc/rc2.d

S98FJSVijdas
S99startis
S99startod
S99FJSVirep
K17FJapache

/etc/rc3.d

S51FJapache

/etc/rcS.d

K17FJapache

【Linux】

格納先ディレクトリ

退避対象ファイル

(スタートシェル、ストップシェル)

/etc/rc0.d

K00stopis
K18FJSVirep
K14FJapache

/etc/rc1.d

K00stopis
K18FJSVirep
K14FJapache

/etc/rc2.d

S99startis
S82FJSVirep
S99startod
S86FJapache

/etc/rc3.d

S99startis
S82FJSVirep
S99startod
S86FJapache

/etc/rc4.d

S99startis
S82FJSVirep
S99startod
S86FJapache

/etc/rc5.d

S99startis
S82FJSVirep
S99startod
S86FJapache

/etc/rc6.d

K00stopis
K18FJSVirep
K14FJapache

注意

上記サービスでインストールされていないものに関しては、対処不要です。


クラスタシステムの事前設定

クラスタシステムの事前設定として、以下を実施します。

クラスタシステムのインストール方法、およびクラスタ初期化構成設定方法の詳細については、クラスタ製品のマニュアルを参照してください。


ここでは、クラスタシステム事前設定時の以下の留意点について説明します。

共用ディスク装置の設定
  • 共用ディスク装置は、ファイルシステムとして使用できるようにしてください。

  • 共用ディスク装置は、以降の手順で必要となります。共用ディスク装置をクラスタサービス(PRIMECLUSTERではuserApplication)に登録して、使用できるようにしてください。

ネットワーク(IPアドレス)の設定
  • IPアドレスの引き継ぎを前提とするため、引き継ぎネットワークの設定も事前に行ってください。

  • IPアドレスについては、以降の手順で必要となります。引き継ぎIPアドレスをクラスタサービス(PRIMECLUSTERでは userApplication)に登録して、使用できるようにしてください。

ノード名に関する注意事項【UNIX】
  • PRIMECLUSTER、およびSafeCLUSTERではノード名引き継ぎの機能をサポートしていますが、Interstageでは本機能を使用できません。

  • 運用ノードと待機ノードに同一のノード名を設定しないでください。ノード名は以下の方法で確認してください。

    【Solaris】

    /etc/nodenameの内容を確認してください。

    【Linux】

    /etc/sysconfig/networkの“HOSTNAME”の設定値を確認してください。

  • Interstageの提供する状態遷移プロシジャはホットスタンバイ用のため、ノード名引継ぎ環境では正常に動作しません。


クラスタサービス(userApplication)の起動

以下の手順でクラスタサービス(userApplication)を起動します。

ポイント

クラスタサービス(userApplication)の起動は、共用ディスクと引き継ぎIPアドレスが使用可能な状態であることを確認してから実施してください。共用ディスクと引き継ぎIPアドレスの詳細については、“クラスタシスムの事前設定”を参照してください。

  1. Interstageが設定されるクラスタサービス(PRIMECLUSTERではuserApplication)を作成する。

  2. 引継ぎIPアドレス、共用ディスクをクラスタサービスに登録する。

  3. クラスタサービスを起動する。


事前処理

運用系と待機系で、オブジェクトリファレンス生成時に埋め込むホスト名を、OD_set_envコマンドによって設定します。

このとき、ホスト名には、クラスタサービスで引き継がれるIPアドレスを設定する必要があります。

OD_set_envコマンドの格納先は以下のとおりです。

【コマンド格納先】

OS

格納先

Windows

Interstageインストールディレクトリ\ODWIN\bin

Solaris

/opt/FSUNod/bin

Linux

/opt/FJSVod/bin

OD_set_envコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

例)

クラスタサービスで引き継がれるIPアドレスが100.100.100.100の場合

OD_set_env -n 100.100.100.100

Interstage初期化

以下の手順で、Interstageを初期化します。

  1. Interstageの停止

    Interstageが動作している場合は、Interstageを停止します。

    例)

    isstop -f

    Interstageの停止コマンド(isstop)の格納先は以下のとおりです。

    【コマンド格納先】

    OS

    格納先

    Windows

    Interstageインストールディレクトリ\bin

    Solaris

    /opt/FSUNtd/bin

    Linux

    /opt/FJSVtd/bin

    Interstageの停止コマンド(isstop)の詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

  2. Interstageシステム定義ファイルの生成

    isgendefコマンドを実行し、運用系と待機系でInterstageシステム定義ファイルを生成します。

    なお、Interstageシステム定義ファイルを生成する前に、クラスタ上で動作するInterstageのシステム規模を決定する必要があります。

    システム規模については、Interstage Application Serverの“運用ガイド(基本編)”の“Interstageシステム定義ファイルの生成”を参照してください。

    例)

    システム規模が“large”の場合

    isgendef large

    isgendefコマンドの格納先は以下のとおりです。

    【コマンド格納先】

    OS

    格納先

    Windows

    Interstageインストールディレクトリ\bin

    Solaris

    /opt/FSUNtd/bin

    Linux

    /opt/FJSVtd/bin

    isgendefコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

  3. Interstageシステム定義ファイルの登録

    isregistdefコマンドを実行し、運用系と待機系でInterstageシステム定義ファイルの登録を行います。

    Interstageシステム定義ファイルの登録については、Interstage Application Serverの“運用ガイド(基本編)”の“Interstageシステム定義ファイルの登録”を参照してください。

    例)

    isregistdef

    isregistdefコマンドの格納先は以下のとおりです。

    【コマンド格納先】

    OS

    格納先

    Windows

    Interstageインストールディレクトリ\bin

    Solaris

    /opt/FSUNtd/bin

    Linux

    /opt/FJSVtd/bin

    isregistdefコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

  4. 運用系でのInterstageの初期化

    運用系で、Interstageの初期化を行います。

    Interstage初期化(isinitコマンド実行)時に、使用機能により事前にInterstage動作環境定義の設定を行う必要があります。また、構成や使用機能などを考慮して運用形態を指定します。

    Interstage初期化の詳細については、Interstage Application Serverの“運用ガイド(基本編)”の“Interstage統合コマンドによる運用操作”-“Interstageの環境設定”-“Interstageの初期化”を参照してください。

    例)

    isinit -f type1

    isinitコマンドの格納先は以下のとおりです。

    【コマンド格納先】

    OS

    格納先

    Windows

    Interstageインストールディレクトリ\bin

    Solaris

    /opt/FSUNtd/bin

    Linux

    /opt/FJSVtd/bin

    isinitコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

    注意

    PRIMECLUSTERを使用する場合

    Interstage動作環境定義には、CORBAサービスが使用するホスト名(Corba Host Name)を指定しないでください。

  5. 待機系でのInterstageの初期化

    クラスタの切り替えを行い、待機系を運用ノードにした後、Interstageの初期化を行います。

    isinitコマンド実行時には“-w”を指定します。

    また、Interstage動作環境定義の設定や運用形態は、運用系の初期化時と一致させます。

    例)

    isinit -f -w type1

    isinitコマンドの格納先は以下のとおりです。

    【コマンド格納先】

    OS

    格納先

    Windows

    Interstageインストールディレクトリ\bin

    Solaris

    /opt/FSUNtd/bin

    Linux

    /opt/FJSVtd/bin

    isinitコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

  6. 設定の確認

    Interstageの初期化によって、クラスタ用のCORBAサービス環境設定が正しく行われたことを確認します。

    運用系と待機系のそれぞれで、以下の確認を行ってください。

    1. Interstageを起動する。

      例)

      isstart

      Interstageの起動コマンド(isstart)の格納先は以下のとおりです。

      【コマンド格納先】

      OS

      格納先

      Windows

      Interstageインストールディレクトリ\bin

      Solaris

      /opt/FSUNtd/bin

      Linux

      /opt/FJSVtd/bin

      Interstageの起動コマンド(isstart)の詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

    2. OD_or_admコマンドを実行し、ホスト/IPアドレス情報を確認する

      コマンドの実行結果で、“NameService”や“InterfaceRepository”などのホスト名が、“事前処理”で設定した引き継ぎIPアドレスとなっていれば、正しく設定が行われています。

      OD_set_envコマンドの格納先は以下のとおりです。

      【コマンド格納先】

      OS

      格納先

      Windows

      Interstageインストールディレクトリ\ODWIN\bin

      Solaris

      /opt/FSUNod/bin

      Linux

      /opt/FJSVod/bin

      例)

      OD_or_admコマンドの実行結果

      > OD_or_adm -l

      ImplementationRepository IDL:FJ/ImplementationRep:1.0 (自ホスト名:8002:1.0:)

      FJ_LightInterfaceRepository IDL:FJ/Repository:1.0 (自ホスト名:8002:1.0:)

      FJ_ORB_admin IDL:OM_ORB/admin:1.0 (自ホスト名:8002:1.0:)

      nill_oref

      InterfaceRep IDL:CORBA/InterfaceRep:1.0 (引き継ぎIPアドレス:8002:1.0:)

      InterfaceRepLock IDL:CORBA/IrOBF/backup:1.0 (引き継ぎIPアドレス:8002:1.0:)

      InterfaceRepository IDL:CORBA/Repository:1.0 (引き継ぎIPアドレス:8002:1.0:)

      NameService IDL:CosNaming/NamingContextExt:1.0 (引き継ぎIPアドレス:8002:1.0:)

      OD_or_admコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。


SSL環境構築

Systemwalkerシングル・サインオンサーバをインストールしたサーバ上で、SSL環境の構築を行います。

Systemwalker用の簡易証明書を利用する場合は、以下の手順で証明書環境を構築します。

Systemwalker用の簡易証明書以外を使用する場合は、“Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド”を参照し、証明書環境を構築してください。


  1. 運用系のセットアップ

    1. SSL構築”を参照し、運用系の証明書環境を構築します。

    2. scsexppfxコマンドを実行し、作成した証明書環境をバックアップします。

      scsexppfxコマンドの格納先は以下のとおりです。

      【コマンド格納先】

      OS

      格納先

      Windows

      Interstageインストールディレクトリ\bin

      UNIX

      /opt/FJSVisscs/bin

      以下の条件の場合のコマンド実行例を示します。

      • ニックネーム:Systemwalker

      例)

      【Windows】

      保存先を“C:\tmp\Cert.p12”とした場合

      scsexppfx -n Systemwalker -f C:\tmp\Cert.p12

      >Password:(注1)

      >PKCS#12 Password:(注2)

      >Retype:(注2)

      >SCS: 情報: scs0107: PKCS#12(PFX)にサイト証明書と秘密鍵を移出しました。<C:\MyCert.p12>

      【UNIX】

      保存先を“/tmp/Cert.p12”とした場合

      scsexppfx -n Systemwalker -f /tmp/Cert.p12

      >Password:(注1)

      >PKCS#12 Password:(注2)

      >Retype:(注2)

      >UX: SCS: 情報: scs0107: PKCS#12(PFX)にサイト証明書と秘密鍵を移出しました。</tmp/Cert.p12>

      注1)

      Interstage証明書環境にアクセスするためのパスワードを入力してください。入力したパスワードは表示されません。

      注2)

      PKCS#12データを保護するためのパスワードを入力してください。“Retype”には、入力したパスワードの確認のため、再度同じパスワードを入力してください。なお、入力したパスワードは表示されません。

      scsexppfxコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

  2. 待機系のセットアップ

    1. scsmakeenvコマンドを実行し、証明書環境を作成します。

      scsmakeenvコマンドの格納先と実行例を以下に示します。

      【コマンド格納先】

      OS

      格納先

      Windows

      Interstageインストールディレクトリ\bin

      UNIX

      /opt/FJSVisscs/bin

      例)

      scsmakeenv -e

      scsmakeenvコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

    2. scsimppfxコマンドを実行し、退避した証明書ファイルをリストアします。

      scsimppfxコマンドの格納先と実行例を以下に示します。

      【コマンド格納先】

      OS

      格納先

      Windows

      Interstageインストールディレクトリ\bin

      UNIX

      /opt/FJSVisscs/bin

      例)

      退避した証明書ファイルが、“C:\tmp\Cert.p12”の場合

      scsimppfx -f C:\tmp\Cert.p12

      scsimppfxコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

    3. SSL環境”の手順4を参照して、設定を行ってください。[定義名]は、運用系で設定した定義名と同一にしてください。


Systemwalker認証リポジトリの環境構築

Systemwalker認証リポジトリの環境を構築します。

Systemwalker認証リポジトリにInterstageディレクトリサービスを利用する場合

以下について説明します。

Systemwalker認証リポジトリの環境構築

以下の手順でSystemwalker認証リポジトリの環境を構築します。

Systemwalkerシングル・サインオン機能を使用する場合は、手順1-aだけを実施してください。

Systemwalker共通ユーザー管理機能だけを使用する場合は、全手順を実施してください。

  1. 運用系のセットアップ

    以下の手順で、運用系のセットアップを行います

    1. Systemwalker認証リポジトリの環境構築”を参照し、Systemwalker認証リポジトリを構築します。

      [簡易設定]の[データベース格納先]と、[アクセスログ定義]の[格納先]は、共有ディスクのパスを指定してください。

    2. irepbacksysコマンドを実行し、リポジトリの情報をディレクトリにバックアップします。

      irepbacksysコマンドの格納先は以下のとおりです。

      【格納先】

      OS

      格納先

      Windows

      Interstageインストールディレクトリ\bin

      UNIX

      /opt/FJSVirep/bin

      コマンド実行例を以下に示します。

      例)

      【Windows】

      リポジトリ名を“swrepo”、退避先を“c:\tmp\swrepo_back”とした場合

      irepbacksys -d c:\tmp\swrepo_back -R swrepo -confonly

      【UNIX】

      リポジトリ名を“swrepo”、退避先を“/tmp/swrepo_back”とした場合

      irepbacksys -f /tmp/swrepo_back -R swrepo -confonly

      irepbacksysコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

  2. 待機系のセットアップ

    クラスタの切り替えを行い、運用系でバックアップした設定ファイルを待機系へコピーして、ireprestsysコマンドを実行します。

    ireprestsysコマンドの格納先は以下のとおりです。

    【格納先】

    OS

    格納先

    Windows

    Interstageインストールディレクトリ\bin

    UNIX

    /opt/FJSVirep/bin

    コマンド実行例を以下に示します。

    例)

    【Windows】

    リポジトリ名を“swrepo”、退避先を“c:\tmp\swrepo_back”とした場合

    ireprestsys -d c:\tmp\swrepo_back -R swrepo -confonly

    【UNIX】

    リポジトリ名を“swrepo”、退避先を“/tmp/swrepo_back”とした場合

    ireprestsys -f /tmp/swrepo_back -R swrepo -confonly

    ireprestsysコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

  3. クラスタの切り替えを行い、運用系でSystemwalker認証リポジトリを起動します。

    [Interstage管理コンソール]の画面で[システム]-[サービス]-[リポジトリ]を選択し、Systemwalker認証リポジトリのチェックボックスをチェックして、[起動]ボタンを選択します。

    [Interstage管理コンソール]起動方法は、“[Interstage 管理コンソール]の起動方法”を参照してください。

Systemwalker認証リポジトリの更新

Systemwalker認証リポジトリの設定を更新する場合は、以下の手順を実施してください。

【Windows】
  1. クラスタ環境下で運用されているリポジトリを更新する場合は、クラスタに登録した対象リポジトリの汎用サービス・リソースをオフラインにします。

  2. 運用系で、Interstage管理コンソールを使用してリポジトリを停止してから更新し、起動します。

  3. クラスタの切り替えを行い、待機系に切り替えてから手順2と同じ操作を実施します。

  4. 手順1で、クラスタ環境下で運用されているリポジトリを更新した場合は、オフラインにしたリソースをオンラインにします。

【UNIX】
  1. 運用系で、Interstage管理コンソールを使用してリポジトリを停止してから更新し、起動します。

  2. クラスタの切り替えを行い、待機系に切り替えてから手順1と同じ操作を実施します。

Systemwalker認証リポジトリの削除

Systemwalker認証リポジトリの設定を削除する場合は、以下の手順を実施してください。

【Windows】
  1. 各ノードで認証サーバの環境を削除します。認証サーバの環境削除手順については、“認証サーバに使用するWebサーバの環境構築”を参照してください。

  2. クラスタ環境下で運用されているリポジトリを削除する場合は、クラスタに登録した対象リポジトリの汎用サービス・リソースを削除します。

  3. 運用系でInterstage管理コンソールを使用し、リポジトリを停止してから削除します。

  4. クラスタの切り替えを行い、待機系に切り替えてから手順3と同じ操作を実施します。

【UNIX】
  1. 各ノードで認証サーバの環境を削除します。認証サーバの環境削除手順については、“認証サーバに使用するWebサーバの環境構築”を参照してください。

  2. 運用系でInterstage管理コンソールを使用し、リポジトリを停止してから削除します。

  3. クラスタの切り替えを行い、待機系に切り替えてから手順2と同じ操作を実施します。

注意

削除手順を誤った場合、クラスタサービスの切り替えに失敗する可能性があります。

Systemwalker認証リポジトリにActive Directoryを利用する場合

以下の手順でSystemwalker認証リポジトリの環境を構築します。

  1. Microsoft社のマニュアルを参照し構築を行ってください。

  2. Systemwalkerシングル・サインオン機能を利用する場合は、“Systemwalker認証リポジトリの環境構築”を参照し、公開URLアクセス許可情報をセットアップしてください。


認証サーバに使用するWebサーバの環境構築

Systemwalkerシングル・サインオンサーバをインストールしたサーバ上で、認証サーバに使用するWebサーバの環境構築を行います。

認証サーバに使用するWebサーバの環境構築方法と、環境削除方法について説明します。

環境構築方法

以下の手順で、認証サーバに使用するWebサーバを構築します。

  1. 運用系のセットアップ

    認証サーバに使用するWebサーバの環境構築”を参照し、運用系の認証サーバ用Webサーバを構築します。設定は、ローカルディスク上に行います。[サーバのホスト名またはIPアドレス]は、引き継ぎIPアドレスを指定してください。

  2. ihsbackupコマンドを実行し、Webサーバの情報をディレクトリにバックアップします。

    ihsbackupコマンドの格納先は以下のとおりです。

    【格納先】

    OS

    格納先

    Windows

    Interstageインストールディレクトリ\bin

    UNIX

    /opt/FJSVihs/bin/

    コマンド実行例を以下に示します。

    例)

    【Windows】

    退避先を“c:\tmp”とした場合

    ihsbackup -d c:\tmp -t all

    【UNIX】

    退避先を“/tmp”とした場合

    /opt/FJSVihs/bin/ihsbackup -d /tmp -t all

    ihsbackupコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

環境削除方法

認証サーバの環境を削除する場合は、以下の手順で削除してください。

  1. 運用系で、Interstage管理コンソールを使用してリポジトリサーバを削除します。

  2. クラスタサービスの切り替えを行い、待機系で、Interstage管理コンソールを使用してリポジトリサーバを削除します。

  3. 各ノードでSystemwalker認証リポジトリを削除します。

注意

削除手順を誤った場合、クラスタサービスの切り替えに失敗する可能性があります。


認証サーバの環境構築

Systemwalkerシングル・サインオンサーバをインストールしたサーバ上で、認証サーバの環境構築を行います。

以下の手順で、認証サーバの環境を構築します。

  1. 運用系のセットアップ

    1. 認証サーバ環境構築”を参照し、Systemwalkerシングル・サインオンサーバを構築します。

      [認証基盤のURK]、[リポジトリサーバ(更新系)のURL]は、引き継ぎIPアドレスを指定してください。

      Systemwalker製品がクラスタ構成となっている場合、公開URLの指定は、運用系、待機系それぞれ設定してください。

    2. 認証サーバの環境を退避します。

      ssobackupコマンドを使用し、設定情報をバックアップします。

      ssobackupコマンドの格納先と実行例を以下に示します。

      【コマンド格納先】

      OS

      格納先

      Windows

      Interstageインストールディレクトリ\bin

      UNIX

      /opt/FJSVssocm/bin

      例)

      【Windows】

      退避先を、“c:\tmp\ssobackup”とした場合

      ssobackup -f c:\tmp\ssobackup -sv -ac

      【UNIX】

      退避先を、“/tmp/ssobackup”とした場合

      ssobackup -f /tmp/ssobackup -sv -ac

      ssobackupコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

    3. Systemwalker認証リジトリの環境構築”の手順1のbを参照し、Systemwalker認証リポジトリの情報をバックアップしてください。

  2. 待機系のセットアップ

    1. Systemwalker認リポジトリ”の手順2を参照し、運用系でバックアップしたSystemwalker認証リポジトリの情報をリストアします。

    2. 認証ーバ使用するWebサーバの環境構築”の運用系でバックアップした認証サーバ用のWebサーバの設定ファイルを待機系へコピーします。

      ihsbackupでバックアップしたディレクトリに作成される、以下のディレクトリを待機系へコピーしてください。

      OS

      待機系にコピーするディレクトリ

      Windows

      IHS

      UNIX

      FJSVihs

    3. ihsrestoreコマンドを実行します。

      ihsrestoreコマンドの格納先と実行例を以下に示します。

      【コマンド格納先】

      OS

      格納先

      Windows

      Interstageインストールディレクトリ\bin

      UNIX

      /opt/FJSVihs/bin/

      例)

      【Windows】

      退避先を“c:\tmp”とした場合

      ihsrestore -d c:\tmp -t all

      【UNIX】

      退避先を“/tmp”とした場合

      ihsrestore -d /tmp -t all

      ihsrestoreコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

    4. 認証サーバ”の手順18を参照しログイン画面の変更を行います。

    5. 運用系でバックアップした設定ファイルを待機系へコピーし、ssorestoreコマンドを実行します。

      ssorestoreコマンドの格納先と実行例を以下に示します。

      【コマンド格納先】

      OS

      格納先

      Windows

      Interstageインストールディレクトリ\bin

      UNIX

      /opt/FJSVssocm/bin

      例)

      【Windows】

      退避先を、“c:\tmp\ssobackup”とした場合

      ssorestore -f c:\tmp\ssobackup

      【UNIX】

      退避先を、“/tmp/ssobackup”とした場合

      ssorestore -f /tmp/ssobackup

      ssorestoreコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。


クラスタサービスの設定

クラスタ製品に対して実施しなければならない設定の詳細については“Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド”を参照してください。なお、設定時には以下の点に注意してください。