Systemwalker用の簡易証明書を使用する場合は、以下の手順でSSL通信に必要な証明書環境を構築します。
Systemwalker用の簡易証明書環境の構築は、以下の運用形態の場合にだけ必要です。
Systemwalkerシングル・サインオン機能を利用する場合
Systemwalker共通ユーザー管理機能だけを利用し、Systemwalker認証リポジトリにInterstageディレクトリサービスを利用した場合
なお、Systemwalker用の簡易証明書以外の証明書を使用する場合は、ここでの作業は不要ですが、事前に証明書を準備しておく必要があります。証明書の準備についての詳細は、“証明書の準備”を参照してください。
以下の手順で、Systemwalker用の簡易証明書環境を構築します。
注意
【Solaris版/Linux版】
本コマンドの実行時には、環境変数JAVA_HOMEにJDK、またはJREのインストールパスを設定してください。
JAVA_HOME=/opt/FJSVawjbk/jdk6;export JAVA_HOME |
setenv JAVA_HOME /opt/FJSVawjbk/jdk6 |
Systemwalkerシングル・サインオンサーバで、以下のコマンドを実行し証明書を作成します。
scsmakeenv -n nickname -v valday |
秘密鍵のニックネームを指定します。英数字を先頭にし、1~32文字で指定してください。
なお、すでに使用されているニックネームと同じニックネームは指定できません。また、ニックネームに指定する英字は大文字と小文字は区別されません。
ニックネームに指定可能な文字は以下のとおりです。
半角英数字
記号(「-」「(」「)」「[」「]」「_」)
証明書の有効日数を1~7300の範囲で指定します。省略時は365日です。
有効期間を過ぎると、その証明書は使用できません。再作成が必要になるため、最大値を推奨します。
【コマンド格納場所】
OS | 格納先 |
---|---|
Windows | Interstageインストールディレクトリ\bin |
UNIX | /opt/FJSVisscs/bin |
【コマンド実行時の入力項目】
本コマンドを初めて実行したときは、Interstage証明書環境へアクセスするためのパスワードを登録する必要があります。
パスワードは6~128文字で指定してください。指定可能な文字は以下のとおりです。
半角英数字
記号(「+」「,」「-」「.」「/」「<」「=」「>」「(」「)」「[」「]」「_」)
空白
本コマンドを実行するのが初めてではない場合は、登録したパスワードを入力してください。
パスワード入力後、以下のメッセージが表示され、名前などの情報の入力が求められます。
省略はしないでください。
メッセージ | 入力値 |
---|---|
What is your first and last name? | 名前 サイト証明書の場合は、ドメイン名またはIPアドレス |
What is the name of your organizational unit? | 組織単位名(例:部署名) |
What is the name of your organization? | 組織名(例:会社名) |
What is the name of your City or Locality? | 都市名または地域名(例:市区町村名) |
What is the name of your State or Province? | 州名または地方名(例:都道府県名) |
What is the two-letter country code for this unit? | 国名コード(ISO3166) 日本の場合は“jp” |
入力値に指定可能な文字は以下のとおりです。ただし、国名コード(ISO3166)は英字2文字で指定してください。
半角英数字
記号(「,」「-」「.」「/」「:」「?」「'」「+」「=」「#」「;」「(」「)」「<」「>」)
空白
先頭と末尾に空白を指定した場合、その空白は削除されます。また、空白を複数個連続して指定した場合や空白だけを指定した場合、正常動作しない場合があります。
コマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“SSL環境設定コマンド”を参照してください。
【実行例】
証明書のニックネーム : SystemwalkerCert
証明書の有効日数 : 7300日
名前 : AuthServer.fujitsu.com
組織単位名 : Systemwalker
組織名 : Fujitsu Ltd.
都市名 : Yokohama
地方名 : Kanagawa
国名コード : jp
> scsmakeenv -n SystemwalkerCert -v 7300 |
[Interstage 管理コンソール]を起動します。
以下の手順で起動します。
Webブラウザを起動し、以下のURLを指定します。
SSL暗号化通信をする場合
https://ホスト名:ポート番号/IsAdmin/ |
SSL暗号化通信をしない場合
http://ホスト名:ポート番号/IsAdmin/ |
Systemwalkerシングル・サインオンサーバ、またはInterstage Application Serverをインストールしたサーバの、ホスト名かIPアドレスを指定します。
[Interstage管理コンソール]用のInterstage HTTP Serverのポート番号を指定します。Interstage HTTP Serverのポート番号は、インストール時に設定します。
初期値は12000です。
ポイント
SSL暗号通信の選択は、Systemwalkerシングル・サインオンサーバ、またはInterstage Application Serverをインストールするときに実施します。
[Interstage 管理コンソール]画面で、ユーザーの[ユーザー名]と[パスワード]を入力し、[ログイン]ボタンをクリックします。
【Windows】
ローカルコンピュータ上のAdministratorsグループに所属するユーザーを指定します。
【UNIX】
ローカルコンピュータ上のroot(スーパーユーザー)を指定します。
[Interstage 管理コンソール]画面で、[システム]-[セキュリティ]-[SSL]-[新規作成]タブを選択します。
以下のように各項目を設定し、[作成]ボタンを選択します。
[簡易設定]
[定義名]
新規作成時にはSSL定義名を設定します。既存のSSL定義名と重複しない名前を、以下の文字の中から1~32文字で指定してください。
半角英数字
記号(「-」「(」「)」「[」「]」「_」)
[サイト証明書のニックネーム]
手順1で、scsmakeenvコマンドに指定したニックネームを選択してください。