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Systemwalker共通 Systemwalker 共通ユーザー管理/Systemwalker シングル・サインオン使用手引書
FUJITSU Software

4.2.5 認証サーバの環境構築

以下の手順で、認証サーバの環境を構築します。

  1. [Interstage 管理コンソール]を起動します。

    起動方法は、“[Interstage 管理コンソール]の起動方法”を参照してください。

  2. [Interstage 管理コンソール]画面で、[システム]-[セキュリティ]-[シングル・サインオン]-[認証基盤]-[認証基盤の構築]タブを選択します。

  3. [Interstage 管理コンソール]画面で[リポジトリサーバと認証サーバを1台のマシンに構築する。]を選択し、[次へ]ボタンを選択します。

  4. [Interstage 管理コンソール]画面で共通ユーザー情報格納先ディレクトリサービスを選択し、[次へ]ボタンを選択します。

    • Interstage ディレクトリサービスを利用する場合

      [Interstage ディレクトリサービス]を選択します。

    • Active Directoryを利用する場合

      [Active Directory]を選択し、[シングル・サインオンの拡張スキーマを使用する]のチェックを選択します。

      ポイント

      Active Directoryを利用し、Active Directory上にすでに存在するユーザー、またはユーザー管理コマンド以外で追加したユーザーを利用して認証を行う場合、以下の属性を設定してください。

      属性名

      属性値

      ssoAuthType

      basicAuth

      ssoCredentialTTL

      0

      ssoFailureCount

      0

      ssoUserStatus

      good

  5. 以下の項目を設定します。

    • [認証基盤のURL]

      業務システムからのアクセスを受け付けるための、認証基盤のURLが表示されます。

      FQDN(ホスト名+ドメイン名)は255バイト以内で指定します。

      指定可能な文字は以下のとおりです。

      • 半角英数字

      • 記号(「.」「-」)

        ただし、これらの記号は文字列の先頭と末尾には指定できません。

        IPv6形式の入力はできません。

      ポート番号には1から65535までの数値が指定できます。

    • [リポジトリサーバ(更新系)のURL]

      認証サーバに公開する、リポジトリサーバ(更新系)のホスト名(FQDNを含む)、およびポート番号を指定してください。本項目は必ず指定してください。

      • ホスト名

        1から255バイトまでの以下の文字が指定できます。IPv6形式の入力はできません。

        ・半角の英数字

        ・記号(「.」「-」)

        これらの記号は文字列の先頭と末尾には指定できません。

      • ポート番号

        “1”から“65535”までの数値が指定できます。デフォルト値は“10550”です。

    • [使用するWebサーバ]

      リポジトリサーバ、および認証サーバで使用するWebサーバを選択してください。[使用するWebサーバ]は必ず選択してください。シングル・サインオンのサーバが作成されているWebサーバ名は、選択肢として表示されません。

      Webサーバ名を選択すると、選択したWebサーバのホスト情報、およびSSLの使用状態が表示されます。

      リポジトリサーバ(更新系)のポート番号を指定してください。ポート番号は必ず指定してください。

      “1”から“65535”までの数値が指定でき、デフォルト値は“10550”です。

      認証サーバは、選択したWebサーバのメインホストに作成されます。

      リポジトリサーバは、選択したWebサーバの、指定したポート番号を使用するバーチャルホスト(_default_:ポート番号)に作成されます。

    • [Active Directoryの設定]

      Systemwalker認証リポジトリにActive Directoryを使用する場合は、以下のActive Directoryの接続情報を指定してください。

      ユーザー情報の登録先にActive Directoryを使用する場合、[Active Directoryの設定]は必ず指定してください。

      • ディレクトリサービスのURL

        Active Directoryのスキーム、ホスト名(FQDNを含む)、およびポート番号を指定してください。

        ホスト名は255バイト以内で指定します。

        指定可能な文字は以下のとおりです。

        ・半角英数字

        ・記号(「.」「-」)

        ただし、これらの記号は文字列の先頭と末尾には指定できません。

        IPv6形式の入力はできません。

        ポート番号には“1”から“65535”までの数値が指定でき、デフォルト値は“636”です。

        ポイント

        Systemwalkerシングル・サインオンサーバとActive Directory間でLDAPS通信をする場合は、SSL通信環境設定が必要です。

      • 接続用DN

        Active DirectoryのユーザーのDistinguished Nameを指定してください。

        1バイトから576バイトまでの文字列が指定できます。

        指定するユーザーには、以下の権限が必要です。

        必要な権限

        シングル・サインオンの拡張スキーマを使用しない場合

        シングル・サインオンで使用する、すべてのユーザー情報に対する参照権限

        シングル・サインオンの拡張スキーマを使用する場合

        シングル・サインオンで使用する、すべてのユーザー情報に対する参照、および更新権限

        )

        接続用DNをAdministratorとした場合

        Administratorは、Usersコンテナに存在しているため、接続用DNは以下のように指定します。

        CN=Administrator,CN=Users,DC=fujitsu,DC=com

      • 接続用DNのパスワード

        接続用DNに指定したDistinguished Nameのユーザーのパスワードを、128バイト以内で指定してください。

        指定可能な文字は以下のとおりです。

        ・半角英数字

        ・記号

        ・空白

      • SSL定義

        ディレクトリサービスのURLのスキームにldapsを選択した場合は、SSL通信に使用するSSL定義を選択してください。

      • ユーザー情報の登録先エントリ

        ユーザー情報格納先ディレクトリを指定してください。ユーザー情報の登録先エントリは必ず指定してください。

        1バイトから576バイトまでの文字列が指定できます。

  6. [認証サーバ詳細設定]の[表示]を選択します。

  7. 以下の項目を設定し、[セッション管理詳細設定]の[表示]を選択します。

    • [業務システムとの通信設定]の[HTTP通信]

      Systemwalker製品のWebコンソールへアクセスする通信方式に合わせて、HTTP、またはHTTPSのどちらかを選択します。

      なお、Systemwalker製品のHTTP通信方式の初期値は“HTTP”です。

    • [認証方式の設定]の[認証方式]

      [パスワード認証/証明書認証]に設定します。

    • [パスワード認証]の[ユーザーID/パスワードの入力画面]

      [フォーム認証ページ]に設定します。

  8. 以下の項目を設定し、[作成]ボタンを選択します。

    • [セッション管理の設定]の[セッション管理の運用]

  9. [運用を行わない]に設定します。以下の確認画面が表示されますので、確認後[OK]ボタンを選択します。

  10. [Interstage 管理コンソール]で、[システム]-[セキュリティ]-[シングル・サインオン]-[認証基盤]-[リポジトリサーバ]-[保護リソース]-[新規作成]タブを選択します。

  11. [サイト定義]の[FQDN、ポート番号]を設定し、[作成]ボタンを選択します。

    Systemwalkerの公開URLのプロトコル(スキーム)を除いた部分を指定してください。

    FQDN、ポート番号は、必ず指定してください。

    FQDN(ホスト名+ドメイン名)は255バイト以内で指定します。

    指定可能な文字は以下のとおりです。

    • 半角英数字

    • 記号(「.」「-」)

      ただし、これらの記号は文字列の先頭と末尾には指定できません。

      IPv6形式の入力はできません。

    ポート番号には“1”から“65535”までの数値が指定できます。

    デフォルト値は“443”です。

    例)

    Systemwalkerの公開URLが“https://www.fujitsu.com:443”の場合は、以下の値を指定します。

    • FQDN  :  “www.fujitsu.com”

    • ポート番号  :  “443”

  12. [Interstage 管理コンソール]で、[システム]-[セキュリティ]-[シングル・サインオン]-[認証基盤]-[リポジトリサーバ]-[保護リソース]-[FQDN:ポート番号]-[保護パス]-[新規作成]タブを選択します。

  13. [パス定義]の[パス]を設定します。

    認可の対象とするパスを指定してください。[パス]は必ず指定してください。

    1バイトから256バイトまでの文字列が指定できます。

    なお、Systemwalker製品の公開URLは、以下のとおりです。

    Systemwalker製品

    公開URL

    Systemwalker Centric Manager

    /Systemwalker/
    /MpScript/
    /console/

    Systemwalker Operation Manager

    /Systemwalker-omgr/sso/

    Systemwalker Service Quality Coordinator

    /SSQC/

    ポイント

    文字数について

    Unicode(UTF-8)を使用しているため、半角の英数字は1文字を1バイト、半角の英数字以外は1文字を最大4バイトとして計算してください。

    ポイント

    Systemwalker製品がWindowsの場合

    • 長いファイル名から自動的に生成される8.3形式のファイル名をURLのパスに指定することはできません。

    • URLのパスに指定するフォルダ名/ファイル名の最後に“.”(ピリオド)を付けることはできません。

    注意

    パスの指定について

    • パスは“/”から始まる文字列でなければなりません。

    • ディレクトリを指定する場合は、文字列の末尾に“/”を付けてください。

    • サイト定義全体を認可の対象とする場合は、パスに“/”を指定してください。

    • “//”、“/./”、“/../”を含む文字列を指定できません。

    • “/.”、“/..”で終わる文字列を指定できません。

    • 空白で終わる文字列を指定できません。

    • パスに日本語を含む文字列を指定できません。

    • パスには、Systemwalkerの公開URL以降のパスを指定してください。

    )

    業務システムの公開URLが“https://www.fujitsu.com:443”のサイト定義に、パス“/admin/”を追加した場合は、“https://www.fujitsu.com:443/admin/”配下が保護対象となります。

  14. [作成]ボタンを選択します。

  15. [Interstage 管理コンソール]画面で、[システム]-[セキュリティ]-[シングル・サインオン]-[認証基盤]-[業務システム構築ファイル]タブを選択します。

  16. [業務システムの情報]の[公開URL]を設定します。

    Systemwalkerの公開URLのプロトコル(スキーム)、およびサイト定義を選択してください。

    [公開URL]は必ず設定してください。

  17. [ファイルに設定するパスワード]を設定します。

    • [パスワード]

      業務システム構築ファイルを暗号化するパスワードを指定してください。

      [パスワード]は必ず指定してください。

    • [パスワード(再入力)]

      パスワードを再入力してください。

      [パスワード(再入力)]は必ず指定してください。

  18. [認証基盤の情報]の[リポジトリサーバのURL]を設定します。

    リポジトリサーバのURLのFQDN(ホスト名+ドメイン名)とポート番号を指定してください。

    [リポジトリサーバのURL]は必ず指定してください。

    FQDN(ホスト名+ドメイン名)は、255バイト以内で指定してください。

    指定可能な文字は以下のとおりです。

    • 半角英数字

    • 記号(「.」「-」)

      ただし、これらの記号は文字列の先頭と末尾には指定できません。

      IPv6形式の入力はできません。ポート番号には“1”から“65535”までの数値が指定できます。

  19. [ダウンロード]ボタンを選択し、業務システム構築ファイルをダウンロードします。ダウンロードした業務システム構築ファイルは、Systemwalker製品のWebコンソールが導入されている、以下のSystemwalker製品の任意の場所にコピーしてください。

    コピーした業務システム構築ファイルは、“Systemwalkerシングル・サインオンエージェントを設定する”で利用します。

    Systemwalker製品

    インストール種別

    Systemwalker Centric Manager

    運用管理サーバ

    Systemwalker Operation Manager

    サーバ

    Systemwalker Service Quality Coordinator

    運用管理クライアント

  20. Interstageデフォルトのログイン画面をSystemwalker用のログイン画面に変更します。

    注意

    Systemwalkerシングル・サインオン機能を導入していない業務システムで、すでにシングル・サインオン環境を構築している場合は、本設定は行わないでください。

    以下の各Systemwalker製品に格納されているファイルを、Systemwalkerシングル・サインオンサーバをインストールしたサーバ、またはInterstage Application Serverをインストールしたサーバにコピーすることで、ログイン画面を変更します。

    Systemwalker製品

    インストール種別

    Systemwalker Centric Manager

    運用管理サーバ

    Systemwalker Operation Manager

    サーバ

    Systemwalker Service Quality Coordinator

    運用管理クライアント

    以下の手順でファイルをコピーしてください。

    1. 以下のコピー元1に格納されているすべてのファイルを、コピー先1にコピーしてください。

      【コピー元1】

      各Systemwalker製品の以下の格納先

      OS

      格納先

      Windows

      %F4AM_INSTALL_PATH%\F4AMidmg\sample\SSO\AuthServer\template

      UNIX

      /opt/FJSVswaic/sample/SSO/AuthServer/template

      【コピー先1】

      Systemwalkerシングル・サインオンサーバをインストールしたサーバ、またはInterstage Application Serverをインストールしたサーバの以下の格納先

      OS

      格納先

      Windows

      Interstageインストールディレクトリ\F3FMsso\ssoatcag\pub\template

      UNIX

      /etc/opt/FJSVssoac/pub/template/

    2. 以下のコピー元2に格納されているすべてのファイルを、コピー先2にコピーしてください。

      【コピー元2】

      各Systemwalker製品の以下の格納先

      OS

      格納先

      Windows

      %F4AM_INSTALL_PATH%\F4AMidmg\sample\SSO\AuthServer\htdocs

      UNIX

      /opt/FJSVswaic/sample/SSO/AuthServer/htdocs

      【コピー先2】

      Systemwalkerシングル・サインオンサーバをインストールしたサーバ、またはInterstage Application Serverをインストールしたサーバの以下の格納先

      OS

      格納先

      Windows

      Interstageインストールディレクトリ\F3FMihs\servers\認証サーバ用Webサーバ名(注)\htdocs

      UNIX

      /var/opt/FJSVihs/servers/認証サーバ用Webサーバ名(注)/htdocs

      注)
      認証サーバ用Webサーバ名は、“認証サーバに使用するWebサーバの環境構築”の手順3で入力したWebサーバ名です。

  21. [Interstage 管理コンソール]で、[システム]-[サービス]-[Webサーバ]を選択します。

  22. 認証サーバ用のWebサーバを選択し、[起動]ボタンを選択します。

    起動に成功すると以下のメッセージがInterstage 管理コンソールに表示されます。

    [日時] ・・・ Webサーバ名: 認証サーバ用のWebサーバ名

    起動に失敗した場合は、表示されるメッセージに従い対処を行ってください。

  23. Windows版の場合は、Systemwalker認証リポジトリと認証サーバに使用するWebサーバのサービス依存関係を設定します。

    以下のコマンドを実行してサービスの依存関係を設定してください。

    ssosetsvc Systemwalker認証リポジトリ名 認証サーバに使用するWebサーバ名

    Systemwalker認証リポジトリ名は、“Systemwalker認証リポジリの環境構築”の“Interstage ディレクトリサービスを用する場合”の手順3で設定した[リポジトリ名]を指定してください。

    認証サーバに使用するWebサーバ名は、“認証サーバに使用するWebサーバの環境構築”の手順3で設定した[Webサーバ名]を指定してください。

    【コマンド格納先】

    OS

    格納先

    Windows

    Interstageインストール先ディレクトリ\bin