バックアップウィザード(for Exchange Server)は、バックアップ実行スクリプトのほかに以下のスクリプトを生成します。
構成削除スクリプト
生成された構成削除スクリプトを使って、バックアップ構成を変更できます。
以下の手順で、バックアップ構成を変更できます。
現在の構成を削除します。
「8.4.5.1 バックアップ実行スクリプトの作成」で生成した構成削除スクリプトを使って、現在の構成を削除します。
削除の手順は、「構成の削除」を参照してください。
メールボックスサーバのデータベースの構成、およびバックアップサーバのボリュームの構成を変更します。
バックアップスクリプトを生成します。
注意
メールボックスサーバのデータベースの構成、およびバックアップサーバのボリュームの構成を変更する場合は、「8.4.1.2 サポート構成」の「サポートするボリュームの構成」に記載された構成の範囲で変更してください。
データベースの構成を変更したあと、Webコンソールで、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「サーバの設定情報の再読込み」に記載されている作業を実施してください。
参照
バックアップスクリプト生成の操作方法の詳細は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ウィザードによるExchange Serverのバックアップスクリプトの生成とスクリプト実行用環境設定」を参照してください。
構成削除スクリプトの仕様を以下に示します。
構成削除スクリプトの格納先サーバ | メールボックスサーバ |
構成削除スクリプトのファイル名 | <AdvancedCopy Managerエージェントインストール時のプログラムディレクトリ>\Wizard\bat\delete_backup_<DBname>_<Date>.bat |
構成削除スクリプトの文字コード | ASCII |
構成削除スクリプトの終了ステータス | 0 : 正常終了 |
DBname: メールボックスデータベース名またはパブリックフォルダーデータベース名
Date: ファイルの作成日時。yyyymmddhhmmss形式
構成削除スクリプトファイルの内容を以下に示します。
@echo off setlocal enabledelayedexpansion set CMDPATH=<CMDpath> set BACKUP_DB=<DBname> set DBORG=<DBORGVolume> set DBREP=<DBREPVolume> set LOGORG=<LOGORGVolume> set LOGREP=<LOGREPVolume> set CHECK="swsrpshadowadm_exchange successfully completed" set ERRCODE_OK=swsrp4723 set CMD=%CMDPATH%swsrpshadowadm_exchange stopqopc -dbname %BACKUP_DB% set RET= for /f "usebackq tokens=*" %%i in (`%CMD% 2^>^&1`) do (if "%%i"==%CHECK% (set RET=OK) else (call :CHECK %ERRCODE_OK% %%i)) if not "%RET%"=="OK" echo delete_backup is failed. & exit /b 1 set CHECK="swsrpdbinfo_exchange successfully completed" set CMD=%CMDPATH%swsrpdbinfo_exchange -delete -dbname %BACKUP_DB% set RET= for /f "usebackq tokens=*" %%i in (`%CMD%`) do (if "%%i"==%CHECK% set RET=OK) if not "%RET%"=="OK" echo delete_backup is failed. & exit /b 2 set CHECK="swsrpdelvol completed" set CMD=%CMDPATH%swsrpdelvol %DBORG% %DBREP% set RET= for /f "usebackq tokens=*" %%i in (`%CMD%`) do (if "%%i"==%CHECK% set RET=OK) if not "%RET%"=="OK" echo delete_backup is failed. & exit /b 3 set CMD=%CMDPATH%swsrpdelvol %LOGORG% %LOGREP% set RET= for /f "usebackq tokens=*" %%i in (`%CMD%`) do (if "%%i"==%CHECK% set RET=OK) if not "%RET%"=="OK" echo delete_backup is failed. & exit /b 4 echo delete_backup is successfully completed. exit /b 0 :CHECK if %1==%2 set RET=OK exit /b
CMDpath: AdvancedCopy Managerエージェントインストール時のプログラムディレクトリのパス
DBname: バックアップ元メールボックスデータベース名またはパブリックフォルダーデータベース名
DBORGVolume: コピー元Exchangeデータベースボリューム名
DBREPVolume: コピー先Exchangeデータベースボリューム名
LOGORGVolume: コピー元ログボリューム名
LOGREPVolume: コピー先ボリューム名
注意
同じメールボックスサーバのスクリプトを再作成したとき、前回作成した構成削除スクリプトが存在していても削除や上書きはしません。
構成削除スクリプトの実行でエラーが発生した場合、本バージョンレベルの『ETERNUS SF メッセージ説明書』を参照して、該当メッセージに対する対処を実施してください。対処後、スクリプトを再実行します。
構成の削除
「8.4.5.1 バックアップ実行スクリプトの作成」で生成した構成削除スクリプトを、手動実行することで、設定された構成を簡単に削除できます。手動実行する場合の手順を以下に示します。
「8.4.5.1 バックアップ実行スクリプトの作成」で生成されたスクリプトファイルを、任意の場所にコピーします。
バックアップ元のメールボックスサーバに、AdvancedCopy Managerコマンド実行ユーザーでログインします。
参照
コマンド実行ユーザーについては、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「コマンド実行ユーザーの作成」を参照してください。
コマンドプロンプトを起動し、手順1でコピーしたスクリプトファイルを実行します。
[実行例]
C:\EXCHANGE_SERVER\BACKUP\delete_backup_MailBoxDB01_20121201071234.bat
参考
構成削除スクリプトでは、以下のコマンドを実行します。
「swsrpshadowadm_exchange stopqopc (QuickOPCの停止)」
「swsrpdbinfo_exchange delete (Exchangeデータベース情報の削除)」
「swsrpdelvol (複製ボリューム情報の削除)」
構成削除スクリプトでエラーが発生した場合、以下に示す対処により解決できることがあります。
そのため、エラー発生時には以下の対処を最初に実施されることをおすすめします。
swsrpshadowadm_exchange stopqopc(QuickOPCの停止)がエラーの場合
以下のコマンドを実行します。
cd <AdvancedCopy Managerエージェントインストール時のプログラムディレクトリ>\bin\ swsrpshadowadm_exchange stopqopc -dbname <削除するデータベース名> swsrpdbinfo_exchange -delete -dbname <削除するデータベース名> swsrpdelvol <バックアップ元ボリューム名> <バックアップ先ボリューム名> |
swsrpdbinfo_exchange delete(Exchangeデータベース情報の削除)がエラーの場合
以下のコマンドを実行します。
cd <AdvancedCopy Managerエージェントインストール時のプログラムディレクトリ>\bin\ swsrpdbinfo_exchange -delete -dbname <削除するデータベース名> swsrpdelvol <バックアップ元ボリューム名> <バックアップ先ボリューム名> |
swsrpdelvol(複製ボリューム情報削除コマンド)がエラーの場合
以下のコマンドを実行します。
cd <AdvancedCopy Managerエージェントインストール時のプログラムディレクトリ>\bin\ swsrpdelvol <バックアップ元ボリューム名> <バックアップ先ボリューム名> |