バックアップウィザード(for Exchange Server)は、Exchangeデータベースのバックアップ運用を簡単にします。
バックアップウィザード(for Exchange Server)を使えば、複雑な手順が必要なExchangeデータベースのバックアップ設定/運用が、専門的な知識がなくても簡単にできます。
バックアップウィザード(for Exchange Server)では、以下の機能を提供します。
ウィザードによるバックアップ設定と設定変更
バックアップ実行スクリプトの自動生成
バックアップ設定削除スクリプトの自動生成
バックアップウィザード(for Exchange Server)の構成を以下に示します。
運用管理サーバは、管理対象サーバ(メールボックスサーバとバックアップサーバ)を管理します。システム内に1台だけ設置します。
このサーバには、AdvancedCopy Managerマネージャーをインストールします。
メールボックスサーバは、メールボックスデータベースを格納するETERNUS ディスクアレイが接続されているサーバです。
バックアップウィザード(for Exchange Server)によるバックアップ運用の、バックアップ元となるサーバです。
このサーバには、AdvancedCopy Managerエージェント、Storage Cruiserエージェント、およびETERNUS VSS Hardware Providerをインストールします。
参考
2台のメールボックスサーバで、DAG(データベース可用性グループ)を構成できます。
バックアップサーバは、メールボックスデータベースのバックアップ先となるETERNUS ディスクアレイが接続されているサーバです。
バックアップウィザード(for Exchange Server)によるバックアップ運用の、バックアップ先となるサーバです。
このサーバには、AdvancedCopy Managerエージェント、Storage Cruiserエージェント、およびETERNUS VSS Hardware Providerをインストールします。
サポートするサーバの構成は、「8.2.2.1 サーバ構成の設計」を参照してください。
「8.2.2.1 サーバ構成の設計」と異なるサーバ構成条件を、以下に示します。
各サーバは、同一サブネット/同一ドメイン内に構築してください。
クラスタ構成にできるのは運用管理サーバだけです。そのほかのサーバのクラスタ構成はサポートしません。
DAG内のメールボックスサーバは2台です。メールボックスサーバが3台以上のDAG構成はサポートしません。
参考
バックアップウィザードでは、メールボックスサーバ、バックアップサーバのどちらも操作サーバとして使用できます。
「図8.59 アクティブメールボックスデータベースとパッシブメールボックスデータベースの混在(DAG構成)」に示すような、アクティブメールボックスデータベースのコピーが各メールボックスサーバに配置された構成もサポートします。
バックアップウィザード(for Exchange Server)によるバックアップでは、次の条件をすべて満たすボリューム構成をサポートします。
メールボックスサーバに接続されたボリュームおよびバックアップサーバに接続されたボリュームのサイズが同じである(バイト単位まで同じにしてください。)
1つのLUNに対して、1パーティションで構成されている
メールボックスデータベース(.edb)およびパブリックフォルダーデータベース(.edb)が、別ボリュームに配置されている
メールボックスデータベースおよびメールボックスデータベースのトランザクションログ/チェックポイントは、別ボリュームに配置されている
パブリックフォルダーデータベースおよびパブリックフォルダーデータベースのトランザクションログ/チェックポイントは、別ボリュームに配置されている
メールボックスデータベース、パブリックフォルダーデータベース、およびそれぞれのトランザクションログ/チェックポイントが配置されたボリュームが、ほかの用途で使用されていない
LUNのマウントポイントにドライブ文字またはフォルダが割り当てられている
データベースが配置されている1つのボリュームに、ほかのデータベースが配置されていない
トランザクションログ/チェックポイントファイルが配置されている1つのボリュームに、ほかのトランザクションログ/チェックポイントファイルが配置されていない
バックアップ元・バックアップ先のボリュームが、同一ETERNUS ディスクアレイ内に存在する
注意
以下の条件を満たしていない場合は、バックアップウィザードのバックアップ元/バックアップ先のマッピング画面で、ボリュームが選択リストに表示されません。
メールボックスサーバに接続されたボリュームおよびバックアップサーバに接続されたボリュームのサイズが同じである(バイト単位まで同じにしてください。)
バックアップサーバに接続されたボリュームの場合、LUNのマウントポイントにドライブ文字またはフォルダが割り当てられている
バックアップ元・バックアップ先のボリュームが、同一ETERNUS ディスクアレイ内に存在する