形式
(1)J2EEリソース定義の新規追加
isj2eeadmin resource -a [-f filename] [-v version]
(2)J2EEリソース定義の更新
isj2eeadmin resource -o [-f filename]
(3)J2EEリソース定義の削除
isj2eeadmin resource -d {-n resource-name | -all} -k {jdbc | javamail | jmsdst | jmsfact} [-y]
(4)J2EEリソース定義の抽出
isj2eeadmin resource -e {-n resource-name | -all} [-k {jdbc | javamail | jmsdst | jmsfact | connector}] [-f filename] [-y] [-encode {UTF-8 | SJIS | EUC}]
(5)J2EEリソース定義の一覧表示
isj2eeadmin resource -l -k {jdbc | javamail | jmsdst | jmsfact | connector}
(6)Usageの表示
isj2eeadmin resource -h
機能説明
resourceサブコマンドは、以下のJ2EEリソース定義の新規追加、更新、削除、抽出、一覧表示を行います。
JDBCデータソース
JavaMAILリソース
JMS Destination
JMS ConnectionFactory
connectorリソース
オプション
resourceサブコマンドのオプションについて説明します。
リソース定義を新規追加します。定義ファイルで指定しなかった項目には、デフォルト値が設定されます。
同名のリソース定義がすでに存在するときは、エラーとなります。
なお、connectorリソースについては、リソースの追加は“配備”で行うため、リソース定義ファイル中にconnectorリソースを定義されていても無視されます。
オプション | 説明 |
---|---|
-f filename | リソース定義ファイルのファイル名を指定します。 |
-v version | 本製品の以前のバージョン・レベルとの互換オプションです。本製品の以前のバージョン・レベルで抽出した定義ファイルを利用する場合に使用します。詳細は、“D.8.5 互換オプションについて”を参照してください。 |
複数のリソース定義を一度に定義してコマンドを実行した場合、以下のように定義の数だけメッセージが出力されます。一部の定義に失敗した場合、エラーメッセージが出力されますが、コマンドの処理は継続されます。このような場合はエラー原因を取り除いた後、-oオプションを指定して、再度コマンドを実行してください。
> isj2eeadmin resource -a -f resource.xml |
リソース定義を更新します。
同名のリソース定義がすでに存在するときは、リソース定義が更新されます。
定義ファイルで指定した項目の設定は更新され、指定しなかった項目の設定は更新前の設定のままとなります。
同名のリソース定義が存在しないときは、リソース定義が新規に登録されます。
定義ファイルで指定しなかった項目には、デフォルト値が設定されます。
オプション | 説明 |
---|---|
-f filename | リソース定義ファイルのファイル名を指定します。 |
定義更新中に、別ユーザからの要求によって、同名のリソースが新規追加/更新/削除された場合、“isj2ee0244”などのエラーとなることがあります。エラーとなった場合には、別ユーザからの操作で定義情報がどのように変更されているかを確認して、必要により再度処理を実行してください。
リソース定義を削除します。
オプション | 説明 |
---|---|
-n resource-name | 削除するリソース定義の名前を指定します。 |
-all | 登録されているすべてのリソース定義を削除します。 |
-k {jdbc | javamail | jmsdst | jmsfact} | 定義を削除するリソース種別を指定します。
connectorは指定できません。配備コマンドで配備解除してください。 |
-y | 指定した場合、確認メッセージは出力されず、そのまま削除されます。 |
JMSコネクションファクトリを-allを指定して削除した場合、以下のエラーが発生しますが、Interstageをインストールした時に、デフォルトで作成されるデフォルト定義は削除できない仕様のため、問題ありません。
JMS:エラー:jms2882: デフォルト定義のため削除できません。 NAME 'QueueCF001'isj2eeadmin: エラー: isj2ee2508:JMSコネクションファクトリの削除に失敗しました NAME=QueueCF001 |
リソース定義ファイルを抽出します。
オプション | 説明 |
---|---|
-n resource-name | 定義を抽出するリソースの名前を指定します。 |
-all | 登録されているすべての定義を抽出します。 |
-k {jdbc | javamail | jmsdst | jmsfact | connector} | 抽出するリソース種別を指定します。
|
-f filename | 出力する定義ファイル名を指定します。 |
-y | 指定した場合、同一名の定義ファイルが存在していても、無条件にファイルが上書きされます。 |
-encode {UTF-8 | SJIS | EUC} | 定義ファイルの抽出時に、出力する定義ファイルのコード系を指定します。
|
リソース定義に登録されているリソース名の一覧を表示します。
オプション | 説明 |
---|---|
-k {jdbc | javamail | jmsdst | jmsfact | connector} | 一覧を表示するリソース種別を指定します。
|
resourceサブコマンドのUsageを表示します。
定義ファイル
“D.8.9 リソース定義ファイル”を参照してください。
メッセージ
オプションに-eを指定して定義を抽出する場合、抽出するファイルと同名のファイルがすでに存在するときは、以下のメッセージが出力されます。
Override "ファイル名", are you sure (y/n)? |
ファイルを上書きする場合は“y”を、処理を中断する場合は“n”を指定してください。
“y”、“n”以外を指定した場合は、処理が中断されます(“n”を指定した場合と同様の動作をします)。
無条件に上書きする場合(確認メッセージが不要な場合)は、コマンド実行時に、-yオプションを指定してください。
オプションに-dを指定して定義を削除する場合、以下のメッセージが出力されます。
Delete "削除対象の名前", are you sure (a/y/n)? |
削除処理を継続する場合は“y”を、削除しない場合は“n”を指定してください。“a”を指定すると、それ以降の確認メッセージは出力せずに、すべての削除処理が行われます。
“a”、“y”、“n”以外を指定した場合は、削除されません(“n”を指定した場合と同様の動作をします)。
無条件に削除する場合(確認メッセージが不要な場合)は、コマンド実行時に、-yオプションを指定してください。
グローバルトランザクションの設定について
JDBCデータソースとconnectorリソースでグローバルトランザクションを使用する場合には、本コマンドと合わせてデータベース連携サービス運用コマンドのotssetrscコマンドを使用してリソース定義の登録/削除を行ってください。otssetrscコマンドの詳細は「リファレンスマニュアル(コマンド編)」-「otssetrsc」を参照してください。
以下のようにotssetrscコマンドを実行します。
例
otssetrscコマンド用のリソース定義ファイルがotsresourceファイルの場合
> isj2eeadmin resource -a -f resource.xml |
> isj2eeadmin resource -a -f resource.xml |
resource.xmlには、DatasourceKindタグに“XADataSource”を指定したJDBCデータソースを定義します。
Interstage管理コンソールを使用する場合には、OracleのJDBCリソースを定義する画面で[データソースの種類]を[分散トランザクションを使用する]に設定して、リソースを定義することでotssetrscコマンドと同等の定義ができます。
JMS Destinationの定義について
JMS Destinationを定義する場合、本コマンドと合わせてイベントサービス運用コマンドのesmkchnlコマンドを使用してイベントチャネルを定義してください。esmkchnlコマンドの詳細は「リファレンスマニュアル(コマンド編)」-「esmkchnl」を参照してください。
以下のようにesmkchnlコマンドを実行します。
例
グループ名“EventGroup001”、イベントサービスのイベントチャネル“EventChannel001”を作成する場合
> esmkchnl -g EventGroup001 -c EventChannel001 -notify |
resource.xmlにJMS Destinationを定義して、esmkchnlコマンドで作成したイベントチャネルのグループ名“EventGroup001”をGroupNameタグに指定し、イベントチャネル“EventChannel001”をChannelNameタグに指定します。
Interstage管理コンソールを使用する場合には、イベントチャネルを定義する画面で合わせて、JMS Destinationの定義ができます。
使用例
J2EEリソース定義を記述した“create-def.xml”というファイルで登録します。
> isj2eeadmin resource -a -f create-def.xml |
J2EEリソース定義を記述した“update-def.xml”というファイルで上書き登録します。
> isj2eeadmin resource -o -f update-def.xml |
JDBCデータソース“DS1”の定義を削除します。
> isj2eeadmin resource -d -n DS1 -k jdbc |
JDBCデータソース“DS1”の定義を抽出し、“export-def.xml”というファイルに保存します。
> isj2eeadmin resource -e -n DS1 -k jdbc -f export-def.xml |
登録されているJDBCデータソースの一覧を表示します。
> isj2eeadmin resource -l -k jdbc |