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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express リファレンスマニュアル(コマンド編)
Interstage

Enterprise EditionStandard-J EditionD.8.3 resourceサブコマンド

形式

(1)J2EEリソース定義の新規追加
    isj2eeadmin resource -a [-f filename] [-v version]

(2)J2EEリソース定義の更新
    isj2eeadmin resource -o [-f filename]

(3)J2EEリソース定義の削除
    isj2eeadmin resource -d {-n resource-name | -all} -k {jdbc | javamail | jmsdst | jmsfact} [-y]

(4)J2EEリソース定義の抽出
    isj2eeadmin resource -e {-n resource-name | -all} [-k {jdbc | javamail | jmsdst | jmsfact | connector}] [-f filename] [-y] [-encode {UTF-8 | SJIS | EUC}]

(5)J2EEリソース定義の一覧表示
    isj2eeadmin resource -l -k {jdbc | javamail | jmsdst | jmsfact | connector}

(6)Usageの表示
    isj2eeadmin resource -h

機能説明

resourceサブコマンドは、以下のJ2EEリソース定義の新規追加、更新、削除、抽出、一覧表示を行います。

オプション

resourceサブコマンドのオプションについて説明します。

-a [-f filename] [-v version]

リソース定義を新規追加します。定義ファイルで指定しなかった項目には、デフォルト値が設定されます。
同名のリソース定義がすでに存在するときは、エラーとなります。

なお、connectorリソースについては、リソースの追加は“配備”で行うため、リソース定義ファイル中にconnectorリソースを定義されていても無視されます。

オプション

説明

-f filename

リソース定義ファイルのファイル名を指定します。
空白文字を含むファイル名は、二重引用符で囲みます。
省略した場合、カレントディレクトリの“resource.xml”が使用されます。

-v version

本製品の以前のバージョン・レベルとの互換オプションです。本製品の以前のバージョン・レベルで抽出した定義ファイルを利用する場合に使用します。詳細は、“D.8.5 互換オプションについて”を参照してください。

複数のリソース定義を一度に定義してコマンドを実行した場合、以下のように定義の数だけメッセージが出力されます。一部の定義に失敗した場合、エラーメッセージが出力されますが、コマンドの処理は継続されます。このような場合はエラー原因を取り除いた後、-oオプションを指定して、再度コマンドを実行してください。

> isj2eeadmin resource -a -f resource.xml
isj2eeadmin: 情報: isj2ee2200: JDBCデータソースを登録しました。 NAME=DS1ISJ2EE
isj2eeadmin: エラー: isj2ee0230:既に登録されています。別の名前を入力してください: 定義名=DS2
isj2eeadmin: 情報: isj2ee2200: JDBCデータソースを登録しました。 NAME=DS3

-o [-f filename]

リソース定義を更新します。

  • 同名のリソース定義がすでに存在するときは、リソース定義が更新されます。
    定義ファイルで指定した項目の設定は更新され、指定しなかった項目の設定は更新前の設定のままとなります。

  • 同名のリソース定義が存在しないときは、リソース定義が新規に登録されます。
    定義ファイルで指定しなかった項目には、デフォルト値が設定されます。

オプション

説明

-f filename

リソース定義ファイルのファイル名を指定します。
空白文字を含むファイル名は、二重引用符で囲みます。
省略した場合、カレントディレクトリの“resource.xml”が使用されます。

定義更新中に、別ユーザからの要求によって、同名のリソースが新規追加/更新/削除された場合、“isj2ee0244”などのエラーとなることがあります。エラーとなった場合には、別ユーザからの操作で定義情報がどのように変更されているかを確認して、必要により再度処理を実行してください。

-d {-n resource-name | -all} -k {jdbc | javamail | jmsdst | jmsfact} [-y]

リソース定義を削除します。

オプション

説明

-n resource-name

削除するリソース定義の名前を指定します。
-kオプションと合わせて指定してください。
-allオプションとは同時に指定できません。

-all

登録されているすべてのリソース定義を削除します。
-kオプションを指定した場合は、指定したリソース種別のリソース定義だけが、すべて削除されます。

-k {jdbc | javamail | jmsdst | jmsfact}

定義を削除するリソース種別を指定します。

  • jdbc :JDBCデータソース

  • javamail :JavaMAILリソース

  • jmsdst:JMS Destination

  • jmsfact:JMS ConnectionFactory

connectorは指定できません。配備コマンドで配備解除してください。

-y

指定した場合、確認メッセージは出力されず、そのまま削除されます。
省略した場合、確認メッセージが出力されます。

JMSコネクションファクトリを-allを指定して削除した場合、以下のエラーが発生しますが、Interstageをインストールした時に、デフォルトで作成されるデフォルト定義は削除できない仕様のため、問題ありません。

JMS:エラー:jms2882: デフォルト定義のため削除できません。 NAME 'QueueCF001'isj2eeadmin: エラー: isj2ee2508:JMSコネクションファクトリの削除に失敗しました NAME=QueueCF001
JMS:エラー:jms2882: デフォルト定義のため削除できません。 NAME 'TopicCF001'isj2eeadmin: エラー: isj2ee2508:JMSコネクションファクトリの削除に失敗しました NAME=TopicCF001

-e {-n resource-name | -all} [-k {jdbc | javamail | jmsdst | jmsfact | connector}] [-f filename] [-y] [-encode {UTF-8 | SJIS | EUC}]

リソース定義ファイルを抽出します。

オプション

説明

-n resource-name

定義を抽出するリソースの名前を指定します。
-allオプションとは同時に指定できません。

-all

登録されているすべての定義を抽出します。

-k {jdbc | javamail | jmsdst | jmsfact | connector}

抽出するリソース種別を指定します。

  • jdbc :JDBCデータソース

  • javamail :JavaMAILリソース

  • jmsdst:JMS Destination

  • jmsfact:JMS ConnectionFactory

  • connector:connectorリソース

-f filename

出力する定義ファイル名を指定します。
空白文字を含むファイル名は、二重引用符で囲みます。
省略した場合、カレントディレクトリの“resource.xml”に出力されます。

-y

指定した場合、同一名の定義ファイルが存在していても、無条件にファイルが上書きされます。
省略した場合、確認メッセージが出力されます。

-encode {UTF-8 | SJIS | EUC}

定義ファイルの抽出時に、出力する定義ファイルのコード系を指定します。

  • UTF-8 :UTF-8(Unicode)で出力・デフォルト値(Linux)

  • SJIS  :Shift_JISで出力・・・デフォルト値(Windows(R))

  • EUC   :EUC-JPで出力・・・・デフォルト値(Solaris)

-l -k {jdbc | javamail | jmsdst | jmsfact | connector}

リソース定義に登録されているリソース名の一覧を表示します。

オプション

説明

-k {jdbc | javamail | jmsdst | jmsfact | connector}

一覧を表示するリソース種別を指定します。

  • jdbc :JDBCデータソース

  • javamail :JavaMAILリソース

  • jmsdst:JMS Destination

  • jmsfact:JMS ConnectionFactory

  • connector:connectorリソース

-h

resourceサブコマンドのUsageを表示します。

定義ファイル

D.8.9 リソース定義ファイル”を参照してください。

メッセージ

グローバルトランザクションの設定について

JDBCデータソースとconnectorリソースでグローバルトランザクションを使用する場合には、本コマンドと合わせてデータベース連携サービス運用コマンドのotssetrscコマンドを使用してリソース定義の登録/削除を行ってください。otssetrscコマンドの詳細は「リファレンスマニュアル(コマンド編)」-「otssetrsc」を参照してください。

以下のようにotssetrscコマンドを実行します。

otssetrscコマンド用のリソース定義ファイルがotsresourceファイルの場合

> isj2eeadmin resource -a -f resource.xml
> otssetrsc -a -rf c:\temp\ots\otsresource

> isj2eeadmin resource -a -f resource.xml
> otssetrsc -a -rf /home/ots/otsresource-

resource.xmlには、DatasourceKindタグに“XADataSource”を指定したJDBCデータソースを定義します。

Interstage管理コンソールを使用する場合には、OracleのJDBCリソースを定義する画面で[データソースの種類]を[分散トランザクションを使用する]に設定して、リソースを定義することでotssetrscコマンドと同等の定義ができます。

JMS Destinationの定義について

JMS Destinationを定義する場合、本コマンドと合わせてイベントサービス運用コマンドのesmkchnlコマンドを使用してイベントチャネルを定義してください。esmkchnlコマンドの詳細は「リファレンスマニュアル(コマンド編)」-「esmkchnl」を参照してください。

以下のようにesmkchnlコマンドを実行します。

グループ名“EventGroup001”、イベントサービスのイベントチャネル“EventChannel001”を作成する場合

> esmkchnl -g EventGroup001 -c EventChannel001 -notify
> isj2eeadmin resource -a -f resource.xml

resource.xmlにJMS Destinationを定義して、esmkchnlコマンドで作成したイベントチャネルのグループ名“EventGroup001”をGroupNameタグに指定し、イベントチャネル“EventChannel001”をChannelNameタグに指定します。

Interstage管理コンソールを使用する場合には、イベントチャネルを定義する画面で合わせて、JMS Destinationの定義ができます。

使用例

J2EEリソース定義を記述した“create-def.xml”というファイルで登録します。

> isj2eeadmin resource -a -f create-def.xml

J2EEリソース定義を記述した“update-def.xml”というファイルで上書き登録します。

> isj2eeadmin resource -o -f update-def.xml

JDBCデータソース“DS1”の定義を削除します。

> isj2eeadmin resource -d -n DS1 -k jdbc

JDBCデータソース“DS1”の定義を抽出し、“export-def.xml”というファイルに保存します。

> isj2eeadmin resource -e -n DS1 -k jdbc -f export-def.xml

登録されているJDBCデータソースの一覧を表示します。

> isj2eeadmin resource -l -k jdbc

DS1
DS2