ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server/Interstage Web Server Express リファレンスマニュアル(コマンド編)
Interstage

D.8.5 互換オプションについて

本製品の以前のバージョン・レベルで抽出した定義ファイルを利用して、定義を新規追加する場合、互換オプションを使用することができます。

■互換オプションの指定方法

以下のいずれかの方法で指定します。

互換オプションの優先順位を以下に示します。

  1. IJServer定義ファイルのVersionタグの値

  2. コマンドオプションの互換オプション指定値

  3. 外部定義ファイル(isj2eeadmin.conf)の互換オプション指定値

■互換オプションの機能

デフォルト値の切り替え

IJServer、J2EEリソース、Webサーバコネクタの新規追加の際に、互換オプションを指定すると、互換オプションで指定したバージョン・レベルのデフォルト値が有効になります。

本製品の以前のバージョン・レベルで抽出した定義ファイルを利用する場合、以前のバージョン・レベルからの既存の定義項目については、定義ファイルの抽出時に値が設定されていますので、本バージョン・レベルでも同等の動作となります。
しかし、新しいバージョン・レベルで追加された定義項目については、以前のバージョン・レベルの定義に値が設定されていないため、以前のバージョン・レベルと動作が異なることがあります。

互換オプションを指定した場合は、新しいバージョン・レベルで追加された定義項目についても、以前のバージョン・レベルと同等の動作とすることができます。

新しいバージョン・レベルで追加され、かつ、デフォルト値が以前のバージョン・レベルの動作と異なるタグは以下です。

互換オプションを指定した場合は、以下のタグのデフォルト値が以前のバージョン・レベルの動作と同等になるように設定されます。

IJServer定義ファイル

タグ名

意味

V9.0以降のデフォルト値

8.0の動作

<Version>

IJServerバージョン

9.0

8.0

※ただし、本バージョン・レベルでは、V8.0互換モードのIJServerは作成できません。


リソース定義ファイル

タグ名

意味

V9.0以降
デフォルト値

8.0の動作

<Jdbc>
  <Symfoware>
    <DatasourceKind>

Symfoware用JDBCドライバのデータソース種別

ConnectionPoolDataSource

DataSource

<Jdbc>
  <Oracle>
    <FileSystemServiceProvider>

File System Service Providerを使用するかどうか

NO

YES

<Jdbc>
  <Sqlserver>
    <DatasourceKind>

SQL Server用JDBCドライバのデータソース種別

2005

2000

<Jdbc>
  <Sqlserver>
    <FileSystemServiceProvider>

File System Service Providerを使用するかどうか

NO

YES

<Jdbc>
  <Postgresql>
    <FileSystemServiceProvider>

File System Service Providerを使用するかどうか

NO

YES

Webサーバコネクタ定義ファイル

タグ名

意味

V9.0以降
デフォルト値

8.0の動作

<WebServer>
  <Name>

Webサーバ名

なし (注)

FJapache

) V9.0以降ではデフォルト値が無いため、タグを省略できません。

V8.0互換モードのIJServer

本バージョン・レベルではV8.0互換モードのIJServerは作成できません。<Version>タグには9.0を指定してください。

IJServerとJDKの組み合わせ

本バージョン・レベルのIJServerはJDK/JRE6でのみ運用可能です。<JavaVersion>タグには6を指定してください。