isj2eeadminコマンドで使用する以下の定義ファイルについて説明します。
定義ファイルは、Interstage管理コンソールで作成・定義した定義を、isj2eeadminコマンドで抽出して編集してください。
タグの記載順序は各定義ファイルの記述形式に従った順序にしてください。
定義ファイルは、XMLファイル形式で記述します。抽出した定義ファイルには、以下のようにXMLファイルのバージョン、エンコード、XML Schema定義、ルートタグ(注)が指定されていますが、これらは編集しないでください。
何らかの理由でエンコードの定義が削除された場合、isj2eeadminコマンドは、定義ファイルのコード系をUTF-8とみなして読み込みます。
<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS" standalone="yes"?> |
注) ルートタグは、定義ファイルによって、以下の値が指定されています。
定義ファイル | ルートタグの値 |
---|---|
IJServer定義ファイル | Isj2eeIjserverDefinition |
J2EEシステム定義ファイル | Isj2eeSystemDefinition |
リソース定義ファイル | Isj2eeResourceDefinition |
Webサーバコネクタ定義ファイル | Isj2eeServiceDefinition |
以下に、定義ファイルのサンプルが用意されています。
C:\Interstage\J2EE\sample\isj2eeadmin
/opt/FJSVj2ee/sample/isj2eeadmin
■タグの説明の見方
次項以降で、各定義ファイルのタグについて説明しています。
ここでは、タグの説明の見方を説明します。
タグの記載方法と意味について
タグの記載方法 | 意味 |
---|---|
?付きのタグ | 省略できます。 |
*付きのタグ | 繰り返し指定できるタグです。 |
何も指定されていないタグ | 必ず1回指定する必要があるタグです。 |
タグの省略について
タグが省略された場合、新規追加処理の場合と更新処理の場合で扱いが異なります。
新規追加処理の場合
デフォルト値が使用されます。デフォルト値がない場合は、何も設定されません。
更新処理の場合
更新前の値がそのまま設定されます。あらかじめ設定がなかった場合は、何も設定されません。
固定文字列または数値を指定するタグの指定値の省略について
固定文字列を指定するタグ(例:“ONE”などの固定文字列を指定するIJServer定義のIJServerタイプ)、または、数値を指定するタグの指定時に、タグだけを定義して値を指定しなかった場合(例:<Type></Type>)、新規追加処理の場合と更新処理の場合で扱いが異なります。
新規追加処理の場合
指定を省略したと判断されてデフォルト値が使用されます。デフォルト値が存在しないタグの場合にはエラーとなります。
更新処理の場合
更新前の値がそのまま設定されます。あらかじめ設定がなかった場合は、何も設定されません。
自由文字列を指定するタグの指定値の省略について
自由文字列を指定するタグの指定に、タグだけを定義して値を指定しなかった場合は、空文字(文字列長0の文字列)を指定したと判断されます。
繰り返し指定できるタグの更新について
任意の文字列を指定する*付きの繰り返し指定できるタグを更新する場合は、登録したい値をすべて定義して更新してください。定義済みの定義は削除されます。定義した文字列を定義更新で削除したい場合は上位タグのみを定義して定義更新を行ってください。
例
IJServer定義ファイルの場合
以下のように定義を登録します。
<Ports> <Number>9002</Number> </Ports> |
上記の定義を更新したい場合は、以下のように登録したい値をすべて定義して更新してください。
<Ports> <Number>9002</Number> <Number>9003</Number> </Ports> |
定義を削除する場合は、以下のように上位タグ(Portsタグ)を空タグで定義して、更新してください。
<Ports> </Ports> |
■注意事項
定義ファイルを編集する場合は、以下に注意してください。
XML形式の定義ファイルを編集する場合は、XML形式の仕様に従ってください。
特に以下の文字については、定義済み実体参照(暗黙定義エンティティ)で記述してください。
編集する文字 | 定義済み実体参照 |
---|---|
< | < |
> | > |
& | & |
' | ' |
" | " |
抽出したXMLファイルの改行コードはLF(Line Feed:改行)となりますので、LFを改行コードと認識するエディタで編集してください。
isj2eeadminコマンドを使用して新規追加または定義更新を行った場合に、以下のメッセージが出力されたときは、XMLファイルのバージョン情報/エンコード情報/ルートタグの定義が誤って編集された可能性があります。抽出した定義ファイルのXMLファイルのバージョン情報/エンコード情報/ルートタグは編集しないでください。
出力されるメッセージ | 原因 | 対処 |
---|---|---|
isj2eeadmin: エラー: isj2ee2007:定義情報に誤りがあります FILE=[定義ファイル名] INFO=line(1):The version is required in the XML declaration. | XMLファイルのバージョン情報が、誤って編集された可能性があります。 | 再度定義ファイルの抽出を行うか、またはXMLファイルのバージョン情報/エンコードの定義を、以下の情報を参考に正しく定義した後、再度コマンドを実行してください。 【定義ファイルのエンコード】
|
isj2eeadmin: エラー: isj2ee2007:定義情報に誤りがあります FILE=[定義ファイル名] INFO=line(1):Content is not allowed in prolog. | XMLファイルのエンコード情報が、誤って編集された可能性があります。 | |
isj2eeadmin: エラー: isj2ee2007:定義情報に誤りがあります FILE=[定義ファイル名] INFO=line([行番号]):The markup in the document following the root element must be well-formed. | XMLファイルのルートタグが、誤って削除された可能性があります。 | 定義ファイルのルートタグが誤って削除された可能性があります。再度定義ファイルの抽出を行うか、またはルートタグを正しく定義した後、再度コマンドを実行してください。 |