Systemwalker Centric Manager V13.0.0から移行する場合の非互換項目を以下に示します。
本バージョンに移行するには、本節と以下の非互換項目の確認が必要です。順番に確認してください。
アプリケーション管理についての非互換項目
Systemwalker Centric Manager V13.1.0では、アプリケーション稼働監視間隔の初期値が以下のように変更されています。
| 監視間隔 |
---|---|
稼働ポリシー監視 | 5分 |
稼働状況取得 | 5分 |
監視間隔を変更したい場合は、アプリケーション管理の動作設定ポリシーで監視間隔を設定し、対象ノードにポリシー配付を行ってください。動作設定ポリシーの設定/配付方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
システム監視についての非互換項目
イベントに付加された監視イベント種別が登録されていない場合の動作が以下のように変更されました。
旧版
エラーメッセージを出力し監視イベント一覧には表示されません。
V13.1.0以降
“その他/Others”が監視イベント種別に登録されている場合は、監視イベント一覧に表示されます。なお、初期値では“その他/Others”が登録されています。
システム監視の以下のメッセージに変更があります。
旧版
opagtd: 警告: 205: 監視対象メッセージを破棄しました (データ数=%1) |
%1:破棄データ数
V13.1.0以降
opagtd: 警告: 205: 監視対象メッセージを破棄しました (データ数=%1) (%2においてSystemwalker Centric Manager起動前の監視対象メッセージが500件を超えました) |
%1:破棄データ数
%2:破棄対象(以下の文字列)
システムのログ
監視ログファイル(<対象ファイル名>)
連携製品
クラスタ運用時の[Systemwalkerコンソール]について、画面表示のカスタマイズファイル(opmconfig2)の格納場所が、以下のように変更されました。
旧版
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpopmgr\etc\opmconfig2 |
V13.1.0以降
共有ディスク上のSystemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpopmgr\etc\opmconfig2 |
システム監視を実施するための定義画面(注)を表示したままログオフした場合、定義画面を強制終了した場合、または定義画面が接続しているサーバ側とのネットワークに異常が発生した場合での、サーバ側の動作が以下のように変更されました。
注)以下が該当する定義画面です。
通信環境定義
サーバ環境定義
操作メニュー登録
サーバ間連携定義
監視ログファイル設定
メール連携
イベント監視の動作環境
[サーバの動作]
旧版
定義画面が接続しているサーバのシステムログ(イベントログ)に以下のメッセージが表示されます。
【Windows版】
MpOpgui: エラー: 8500: recvでエラーが発生しました
MpOpgui: エラー: 8500: sendでエラーが発生しました
MpOpgui: エラー: 8501: データの受信に失敗しました
MpOpgui: エラー: 8502: データの送信に失敗しました
【UNIX版】
UX:opadef: エラー: 8500: readでエラーが発生しました
UX:opadef: エラー: 8500: writeでエラーが発生しました
UX:opadef: エラー: 8501: データの受信に失敗しました
UX:opadef: エラー: 8502: データの送信に失敗しました
V13.1.0以降
定義画面が接続しているサーバのシステムログ(イベントログ)にメッセージは表示されません。
イベント監視についての非互換項目
[イベント監視の条件定義]画面の[イベント定義]ダイアログ-[ホスト名の特定]に、以下の文字列を設定することができません。
“###Systemwalker Templates Start###”
“###Systemwalker Templates End###”
上記のホスト名から発生するメッセージを監視したい場合は、ホスト名での特定は行えないため、ほかの項目で特定するように定義してください。
[イベント監視の条件定義]画面の[イベント定義]ダイアログ-[ラベル名の特定]に、以下の文字列を設定することができません。
“###MESSAGE_NODIVIDE_FILTER###”
アプリケーションが出力する上記のラベル名のメッセージを監視したい場合は、ラベルでの特定は行えないため、ほかの項目で特定するように定義してください。
NTCについての非互換項目
SNMPトラップ(enterpriseSpecific trap)のメッセージが変更されています。V13.1.0以降のバージョンを新規インストールし、SNMPトラップのメッセージでアクション定義やイベント監視の条件定義を行っている場合は、定義を見直してください。
旧版
MpCNappl: ERROR: 106: ネットワークで事象が発生しました.
V13.1.0以降
MpCNappl: ERROR: 106: SNMPトラップを通知しました.
旧版からバージョンアップした場合は、“ネットワークで事象が発生しました”で通知します。“SNMPトラップを通知しました”で通知したい場合は、イベント出力設定コマンド(MpCnSet)で、設定を変更してください。
MIBの取得、MIBの設定についての非互換項目
MIB取得画面とMIB設定画面で、ホスト名の指定を行うことができません。
MIBの取得、MIBの設定を行う場合には、必ず[Systemwalkerコンソール]上で操作対象となるノードを選択し、以下のメニューを選択してください。
MIBの取得
ノードを選択後、[Systemwalkerコンソール]のメニューから、[操作]-[MIB情報の表示]-[MIBの取得]を選択
ノードを選択後、右クリックで表示されるポップアップメニューから、[操作]-[MIB情報の表示]-[MIBの取得]
MIBの設定
ノードを選択後、[Systemwalkerコンソール]のメニューから、[操作]-[MIB情報の表示]-[MIBの設定]
ノードを選択後、右クリックで表示されるポップアップメニューから、[操作]-[MIB情報の表示]-[MIBの設定]
アプリケーション異常のイベントについての非互換項目
アプリケーション異常のイベントの通知について、初期値が以下のように変更されました。
旧版
“アプリケーションの異常”として通知
V13.1.0以降
“ノードの異常”として通知
アプリケーションの異常として通知したい場合は、イベント出力変更コマンド(apl_event_change)で、設定を変更してください。apl_event_changeコマンドの詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。
資源配付についての非互換項目
バッチファイル内に、drmscmpコマンドの記載がない場合の動作について【Windows版】
バッチ資源、前処理バッチ、および後処理バッチのバッチファイル内に、drmscmpコマンドの記載がない場合の動作が、以下のように変更されています。
旧版
処理を中断します。
V13.1.0以降
処理を続行します。
バッチ適用の復帰値に、バッチの実行結果を設定したい場合は、バッチに以下の行を追加して、バッチの結果コードを返却するようにしてください。
drmscmp -a script [-u ユーザ情報] -c 結果コード |
最古世代が異常ステータスの場合でも、保有世代数を超えた世代を削除するよう変更されています。
個別資源グループ配付について
個別資源グループ送信時に、世代順序のチェックが行われるようになりました。今回配付した世代の前世代が一致していなかった場合エラーとなります。
リモートインストール機能について
リモートインストール機能は、V13.0.0以降削除されており使用することはできません。
[Systemwalkerコンソール]のメニューについての非互換項目
[ポリシー]メニューの使用権限が以下のように変更されています。
旧版
以下のポリシーメニューは、“参照権”、“操作権”、および“更新権”のすべての権限で実行可能。
[ネットワークの性能]-[対象ノード一覧]
[資源配付]-[サーバ環境の設定]
[資源配付]-[クライアント環境の設定]
V13.1.0以降
ポリシーメニュー内のメニューはすべて“更新権”が必要。
コンソール操作制御機能を使用した運用を開始していない場合も同様の仕様となります。
[性能監視-全体詳細設定(ネットワーク性能)]-[トラフィック]ダイアログボックスの[サービスレベル基準値設定(トラフィック情報)]で、[イベント通知]の初期値が以下のように変更されています。
旧版
“ON(選択)”
V13.1.0以降
“OFF(非選択)”
[メッセージ検索]ウィンドウでのメッセージの表示が以下のように変更されています。
旧版
監視中のツリーに関係なく、すべてのメッセージを表示する。
V13.1.0以降
監視中のツリーに所属するオブジェクトから発生したメッセージだけを表示する。
指定フォルダ配下で監視をしている場合、そのフォルダに所属するオブジェクトから発生したメッセージだけを表示する。
[リモートコマンド検索]ウィンドウでのリモートコマンド実行結果の表示が以下のように変更されています。
旧版
表示中のツリーに関係なく、すべてのリモートコマンド実行結果を表示する。
V13.1.0以降
監視中のツリーに所属するオブジェクトに対して実行されたリモートコマンド実行結果だけを表示する。
指定フォルダ配下で監視をしている場合、そのフォルダに所属するオブジェクトに対して実行されたリモートコマンド実行結果だけを表示する。
[システム状態]ウィンドウでの表示が以下のように変更されています。
旧版
表示中のツリーに関係なく、すべてのグローバルサーバのフォルダに関する情報だけを表示する。
前回終了時に表示していたグローバルサーバを次回起動時に復元する機能について、[Systemwalkerコンソール]で表示していたツリーに関係なく、最後にシステム状態ウィンドウを終了した時点の状態が保存される。
V13.1.0以降
監視中のツリーに所属するグローバルサーバのフォルダに関する情報だけを表示する。
前回終了時に表示していたグローバルサーバを次回起動時に復元する機能について、ツリーごとに、最後にシステム状態ウィンドウを終了した時点の状態が保存される。
[監視イベントログの検索]ウィンドウでのイベントの表示が以下のように変更されています。
旧版
監視中のツリーに関係なく、すべてのイベントを表示する。
V13.1.0以降
監視中のツリーに所属するオブジェクトから発生したイベントだけを表示する。
[Systemwalkerコンソール]の終了処理についての非互換項目
[Systemwalkerコンソール]の終了処理が、以下のように変更されています。
[Systemwalkerコンソール]を終了する際、[Systemwalkerコンソール]上から起動した画面(以降、“[Systemwalkerコンソール]上から起動した画面”を“子画面”と略します)が起動中の場合は、子画面についても[Systemwalkerコンソール]の終了に合わせて終了します。
終了対象となる子画面は、Systemwalker Centric Manager製品に含まれる画面です。下記機能で登録された画面などのSystemwalker Centric Manager以外の画面については終了しません。
[操作メニュー登録]画面、およびmpaplreg(監視画面のメニュー項目登録コマンド)で登録された画面
[デザインの設定]画面(旧:[カスタマイズ]画面)の[監視イベント種別]タブ内で、連携製品として登録された画面
OS標準のping、ftpなど
バッチ業務などの他製品の画面
[Systemwalkerコンソール]を終了する際、終了対象となる子画面の一覧がダイアログ表示されますので、対象画面を終了しても問題ないかを確認後、一覧ダイアログ上の[OK]ボタンを押下することで子画面が終了します。なお、子画面について編集/操作中の画面がある場合、該当の画面を閉じてから[Systemwalkerコンソール]を終了するようにしてください。
ただし、[Systemwalkerコンソール]がネットワーク断などの原因により異常終了した際には、一覧ダイアログは表示されずに子画面が終了します。
[Systemwalkerコンソール]を終了する際、表示されているメッセージボックスについても[Systemwalkerコンソール]の終了に合わせて終了します。また、各ノードに対して何らかの操作を行いその処理結果をメッセージボックスで表示する場合がありますが、処理が完了する前に[Systemwalkerコンソール]を終了した場合もメッセージボックス表示されなくなります。
[監査ログ分析]画面(V13.0.0からV13.3.1までは[統合コンソール])の終了処理についての非互換項目
[監査ログ分析]画面(V13.0.0からV13.3.1までは[統合コンソール])の終了処理が、以下のように変更されています。
[監査ログ分析]画面を終了する際、[監査ログ分析]画面上から起動を行った画面(以降、“[監査ログ分析]画面上から起動した画面”を“子画面”と略します)が起動中の場合は、子画面についても[監査ログ分析]画面の終了に合わせて終了します。
終了対象となる子画面は、Systemwalker Centric Manager製品に含まれる画面です。下記機能で登録された画面などのSystemwalker Centric Manager以外の画面については終了しません。
[操作メニュー登録]画面、およびmpaplreg(監視画面のメニュー項目登録コマンド)で登録された画面
OS標準のping、ftpなど
バッチ業務などの他製品の画面
[監査ログ分析]画面を終了する際、終了対象となる子画面の一覧がダイアログ表示されますので、対象画面を終了しても問題ないかを確認後、一覧ダイアログ上の[OK]ボタンを押下することで子画面が終了します。
新ノードフォルダの扱いについての非互換項目
Systemwalker Centric Manager V13.1.0以降から、ノードが所属するフォルダを自動作成する機能が追加されたため、所属するサブネットフォルダが存在しないノードの配置先が以下のように変更されています。
旧版
新ノードフォルダ配下に配置
V13.1.0以降
自動作成されたサブネットフォルダ内に配置
ただし、代表IPアドレスが“0.0.0.0”または“127.0.0.1”の場合は、旧版と同様に新ノードフォルダに配置されます。
サブネットフォルダの自動登録を行いたくない場合は、サブネットフォルダ自動作成コマンド(mpcmsubnet)で設定を解除してください。mpcmsubnetコマンドの詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。
ノード検出において既存ノードを更新する場合の非互換項目
[既存ノードを更新する]を選択してノード検出を行う場合に使用するSNMPバージョンが、以下のように変更されました。
旧版
ノード検出画面の[SNMPエージェント]の[バージョン]で指定されたSNMPバージョンを使用します。
V13.1.0以降
ノードごとに使用するSNMPバージョンが異なります。[ノードプロパティ]の[有効なSNMPエージェントのバージョン]に表示されているSNMPバージョンを使用します。
また、SNMPv3での検出を行う場合は、[ノードプロパティ]に設定されているセキュリティパラメタを使用します。
デーモンの起動抑止方法についての非互換項目
デーモン起動制御ファイルが、以下の定義ファイルに変更されています。
旧版
/etc/opt/FJSVftlc/daemon/custom/rc3.ini |
V13.1.0以降
/etc/opt/FJSVftlc/daemon/custom/rc2.ini |
インベントリ情報収集を行った場合についての非互換項目【Solaris版】
運用管理サーバ、部門管理サーバ、および業務サーバに対してインベントリ収集を行った場合のノード情報について
[OS種別]が以下のように変更されています。
旧版
“SunOS”
V13.1.0以降
“Solaris”
メッセージについての非互換項目【Linux版】
Systemwalker Centric Managerがシスログに出力するメッセージについて
システムの文字コードがUTF-8に設定される場合に、Systemwalker Centric Managerがシスログに出力するメッセージが英語から日本語に変更されているものがあります。
監査ログ管理機能についての非互換項目
“mpatm: 情報: 121”のメッセージについて【UNIX版】
“mpatm: 情報: 121”のメッセージについて、severity(出力ラベル)が以下のように変更されています。
旧版
“NOTICE”
V13.1.0以降
“INFO”
シスログに出力される監査ログ管理のメッセージについて
シスログに出力される監査ログ管理のメッセージが以下のように変更されています。
旧版
日付 ラベル: エラー種別:メッセージID: メッセージ本文 |
V13.1.0以降
日付 ラベル: エラー種別: メッセージID: メッセージ本文 |
(メッセージIDの前に、半角の空白が追加されています。)
監査ログ管理のイベントメッセージの収集が、以下のように変更されています。
旧版
イベントログを出力したアプリケーションがアンインストールなどで収集対象のシステムに存在しない、またはシステムの状態によりメッセージ取得ができない状態の場合、そのイベントログメッセージは収集対象外とします。
V13.1.0以降
イベントログを出力したアプリケーションがアンインストールなどで収集対象のシステムに存在しない、またはシステムの状態によりメッセージ取得ができない状態の場合、そのイベントログメッセージのメッセージ本文を“なし”として収集します。
監査ログ管理のログ収集設定コマンド(mpatmlogapdef)について、パラメタに指定した収集対象ログファイルおよびディレクトリが存在しない場合の実行結果が、以下のように変更されています。
旧版
パラメタに指定した収集対象ログファイルの値を設定します。
V13.1.0以降
収集対象に指定したログ識別名がイベントログ、リモートコマンド検索ログの場合
パラメタに指定した収集対象ログファイルのディレクトリが存在しない場合は、収集対象ログファイルの値を設定しません。この場合、ログ収集設定コマンド(mpatmlogapdef)は、監査ログ管理のメッセージ“mpatm: エラー: 739”を出力しエラー終了します。
収集対象ログファイルのディレクトリが存在する場合は、収集対象ログファイルの存在有無にかかわらず、収集対象ログファイルの値を設定します。
収集対象に指定したログ識別名が上記以外の場合
パラメタに指定した収集対象ログファイルの存在有無にかかわらず、収集対象ログファイルの値を設定します。
収集対象ログファイルが存在しない場合は、ログ収集設定コマンド(mpatmlogapdef)は、監査ログ管理のメッセージ“mpatm: 警告: 451”を出力し警告終了します。
NAT構成(部門管理サーバ、業務サーバから運用管理サーバのIPアドレスが隠ぺいされる構成)でログを収集する場合、ログ収集コマンド(mpatmlog)のオプション指定が以下のように変更されています。
旧版
mpatmlog -H サーバ名 IPアドレス |
V13.1.0以降
mpatmlog -H サーバ名 IPアドレス NAT |
MIBしきい値監視スクリプトについての非互換項目
監視イベントについて【Windows版】
MIBしきい値監視スクリプトによる監視で、しきい値条件を満たした場合の通知イベントが以下のように変更されています。
以下のイベントのメッセージ本文、または補足情報として表示するデータ文字列をイベント監視の条件として定義している場合は、設定の見直しを行ってください。
旧版
MpCNappl: ERROR: 106: ネットワークで事象が発生しました.(TRAP agent:%1 community:%2 generic:6 enterprise:%3 specific:%4 timestamp:%5 varbind:%6) |
%1 : 監視対象機器のIPアドレス
%2 : コミュニティ名(community name)
%3 : MIB監視で指定したMIB名
%4 : 機器固有のSNMPトラップの種別を特定する識別子(Specific code)
%5 : エージェントが起動してから事象が発生するまでの時間(ms)(time-stamp)
%6 : 付加情報(variable-bindings)
V13.1.0以降
MpCNappl: ERROR: 106: MIB監視事象が発生しました.(MIB名:%1, 値:%2).(TRAP agent:%3 community:%4 generic:6 enterprise:%5 specific:0 timestamp:0 varbind:%6) |
%1 : MIB監視で指定したMIB名
%2 : 条件を満たしたときのMIBの値
%3 : 監視対象機器のIPアドレス
%4 : コミュニティ名(community name)
%5 : SNMPトラップを通知したSNMPエージェントの識別子(MIBしきい値監視スクリプトの場合、“fujitsu.4.19.3”が格納されます)
%6 : 付加情報(variable-bindings)
監視イベントに表示される“値”について
SystemwalkerスクリプトによるMIBしきい値監視で、以下の型のMIBを監視した場合、監視イベントに表示される“値”が以下のように変更されています。
変更される型
COUNTER型
GAUGE型
旧版
“0”が格納されます。
V13.1.0以降
実際に取得したMIB値が格納されます。
ソフトウェア修正管理についての非互換項目
ノード管理ツリー、または業務管理ツリーを表示している[Systemwalkerコンソール]画面からソフトウェア修正管理を起動すると、アクセス権のないサーバは対象外アイコンで表示されます。対象外のサーバに対して[修正適用状況の更新]、および[インベントリ情報]などの操作は実施できません。
[ノード管理]ツリー、または[業務管理]ツリーを表示している[統合コンソール]画面からソフトウェア修正管理を起動すると、アクセス権のないサーバは対象外アイコンで表示されます。対象外のサーバに対して[修正適用状況の更新]、および、[インベントリ情報]などの操作は実施できません。
[スタート]メニューから、[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[ソフトウェア修正管理]を起動するアクセス権に以下の条件を追加しました。
[Systemwalkerコンソール]の[ノード一覧]ツリーの使用権のあるユーザ
リモート操作についての非互換項目
[Systemwalkerコンソール]、または[統合コンソール]の[リモート操作]メニューから起動するプログラムが以下のように変更されています。
旧版
リモート操作エキスパート
V13.1.0以降
リモート操作モニタ
[Systemwalkerコンソール]、または[統合コンソール]の[リモート操作]メニューから起動した場合、セキュリティ設定が以下のように変更されています。
[セッションを抜けるとき、確認する]オプションがオフになり、設定の変更はできません。
[録画データを自動的に保存する]オプションがオフの場合は、セッション録画中に[LiveHelp Monitorの終了]を選択すると録画データが破棄されます。
SNMPトラップ監視機能についての非互換項目
SNMPトラップを受信した場合に、SNMPトラップ受信時のデータに対する文字列が変更される場合があります。
通知されるイベントメッセージで、補足情報として表示されるenterpriseOID(以下のメッセージの太字部分)の結果が変更されます。
MpCNappl: ERROR: 3: ネットワークで事象が発生しました.(TRAP agent:%1 community:%2 generic:6 enterprise:%3 specific:%4 timestamp:%5 varbind:%6) |
文字列が変更される条件は以下のとおりです。
条件1
SNMPv2C形式のトラップについて、VarbindNameにsnmpTrapEnterpriseを含まない。かつ、
SNMPv2C形式のトラップについて、VarbindNameに含まれるsnmpTrapOIDが標準TRAP以外(※)である。かつ、
snmpTrapOIDの最後のサブ識別子が0である場合。かつ、
snmpTrapOIDの最後から2番目のサブ識別子が0でない場合。
例)snmpTrapOIDが“1.2.3.4.5.0”の場合
旧版
“1.2.3.4”
V13.1.0以降
“1.2.3.4.5”
条件2
SNMPv2C形式のトラップについて、varBindにsnmpTrapEnterpriseを含まない。かつ、
SNMPv2C形式のトラップについて、SNMPv2CのvarBindに含まれるsnmpTrapOIDが標準TRAP以外(※)である。かつ、
snmpTrapOIDの最後のサブ識別子が0でない場合。かつ、
snmpTrapOIDの最後から2番目のサブ識別子が0である場合。
例) snmpTrapOIDが“1.2.3.4.5.0.1”の場合
旧版
“1.2.3.4.5.0”
V13.1.0以降
“1.2.3.4.5”
※標準TRAPとは、以下のsnmpTrapOIDのことです。
MIB名 | OID |
---|---|
coldStart | 1.3.6.1.6.3.1.1.5.1 |
warmStart | 1.3.6.1.6.3.1.1.5.2 |
linkDown | 1.3.6.1.6.3.1.1.5.3 |
linkUp | 1.3.6.1.6.3.1.1.5.4 |
authenticationFailure | 1.3.6.1.6.3.1.1.5.5 |
mpcmcsv(構成管理入出力コマンド)についての非互換項目
マルチサイト型全体監視(旧版でのインターネット型全体監視)で、mpcmcsvによるノードの移出入が以下のように変更されています。
旧版
オプション(-o NODE、-o NODE10EX)にてインターネットノードの移出入が可能。
V13.1.0以降
オプション(-o NODE13EX)にてインターネットノードの移出入が可能。
ノード状態の表示についての非互換項目
運用管理サーバでのリストア、および連携型二重化運用管理サーバの従系サーバ構築直後の稼働状態の監視(ノードアイコンの枠の色)が以下のように変更されています。
旧版
バックアップ時、または連携型二重化運用管理サーバの主系と同じノード状態表示
V13.1.0以降
初期化されたノード状態の表示(白色)
初期化されたノード状態の表示は、稼働状態の監視のポーリング設定に従って最新の状態に更新されます。詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”の“ノードの稼働状態を監視する”を参照してください。
[Systemwalkerコンソール]の、バージョン混在時の接続性についての非互換項目
[Systemwalkerコンソール]の、バージョン混在時の接続性が以下のように変更されています。
旧版(V10.0L10/10.0/V10.0L20/10.1/V10.0L21以降):
運用管理サーバと運用管理クライアントは、同一バージョン間でだけ接続可能です。
V13.1.0以降:
運用管理サーバに対して、以下の運用管理クライアントからの接続が可能です。
運用管理サーバと同一バージョンで、かつ同一レベル運用管理クライアント
運用管理サーバと同一バージョンで、かつ新レベルの運用管理クライアント
同一バージョンでも、旧レベルの運用管理クライアントから新レベルの運用管理サーバには接続できません。
例えば、V13.0.0の運用管理クライアントから、V13.1.0の運用管理サーバには接続できません。