Systemwalker Centric Manager V13.2.0から移行する場合の非互換項目を以下に示します。
本バージョンに移行するには、本節と以下の非互換項目の確認が必要です。順番に確認してください。
機能削減に伴う非互換について
ヘルプデスクについての非互換項目
ヘルプデスクは、機能削除です。
サービス稼働監視(インターネットサーバ管理機能)についての非互換項目
サービス稼働監視(インターネットサーバ管理機能)は、機能削除です。
V13.2.0以前のインターネットサーバ管理機能を運用していたサーバが存在するシステムでは、対処が必要となります。
対処方法については、“インターネットサーバ管理機能を使用していた場合”を参照してください。
簡易資源配付についての非互換項目
簡易資源配付は、機能削除です。
V13.2.0以前の簡易資源配付機能を使用していた場合、対処が必要となります。
対処方法については、“簡易資源配付機能を使用していた場合”を参照してください。
機能改善に伴う非互換について
画面名の変更による非互換項目
[監視イベントログ形式変換]画面名が、[監視イベントログCSV出力]に変更されています。
メニュー名/ボタンの変更による非互換項目
[ポリシー]メニューから選択する項目が以下のとおり変更されています。
監視
セキュリティ
[監視]メニューから選択する項目が以下のとおり変更されています。
監視ポリシー
ノードの検出
ネットワークの性能(全体)
監視抑止の設定
イベント監視の動作環境(全体)
アプリケーションの自動検出設定
ノードの監視監視
ポリシーの配付
ポリシーの配付状況
[イベント監視の条件定義]画面の[ポリシー配付の対象定義]メニューの名称が、[運用管理サーバで管理するポリシー]に変更されています。
以下の画面で項目が変更されています。
[MIB拡張操作]画面のボタン名と位置が変更されています。
以下のボタン名に変更します。
“MIB登録” → “登録”
“MIB削除” → “削除”
[操作]メニューの[ノード検出]画面において使用する検出モードのデフォルトが[確実]に変更されています。
[Systemwalkerコンソール[ログイン]]画面の[接続先ホスト名]に表示される値が変更されています。
V13.2.0以前
「ドメイン名」が表示されます。
V13.3.0以降
「運用管理サーバのホスト名」が表示されます。
[Systemwalkerコンソール[ログイン]]画面の[ログインユーザを指定する]のデフォルトの設定が変更されています。
V13.2.0以前
[ログインユーザを指定する]のデフォルトの設定は無効です。
V13.3.0以降
[ログインユーザを指定する]のデフォルトの設定は有効です。
ログインユーザ名の履歴表示についての非互換項目
以下の画面で、ログインユーザ名を指定する場合、過去のログイン時に入力したログインユーザ名の履歴が表示されません。
システム監視設定[接続先設定]
ソフトウェア修正管理[ログイン]
資源配付[ログイン]
[Systemwalkerコンソール]の監査ログへの出力についての非互換項目
監査ログへの出力される操作者が、Systemwalkerコンソールのログインユーザ名に統一されます。
コンソール操作制御についての非互換項目
[コンソール操作制御 [操作の判定]]ダイアログが表示されている状態で、さらにSystemwalkerコンソールから操作の判定が必要な操作を行った場合の動作が変更されています。
V13.2.0以前
最初に行った操作は、「操作不可」となります。
V13.3.0以降
表示済みの[コンソール操作制御[操作の判定]]ダイアログを閉じるかを確認するメッセージを出力します。
確認するメッセージで[はい]を選択した場合
表示している[コンソール操作制御[操作の判定]]ダイアログを閉じ、最初に行った操作は「操作不可」となります。
確認するメッセージで[いいえ]を選択した場合
表示している[コンソール操作制御[操作の判定]]ダイアログを前面に表示しているときの、すべての操作が「操作不可」となります。
監査ログ管理についての非互換項目
監査ログ管理のコマンド終了時に、コマンド終了を通知するメッセージが出力されません。
シスログに出力される監査ログ管理のメッセージについて
V13.2.0以前
日付 ラベル: エラー種別: メッセージID: メッセージ本文
V13.3.0以降
日付 ラベル: エラー種別: メッセージ番号: メッセージ本文
(メッセージIDの代わりにメッセージ番号を出力します。)
イベントログの「説明」に出力される監査ログ管理のメッセージについて
シスログに出力される監査ログ管理のメッセージが以下のように変更されています。
V13.2.0以前
メッセージID メッセージ本文
V13.3.0以降
メッセージ本文
NR1000イベントログの収集を行う場合、接続アカウントを設定するmpatmaccdef(共有リソース接続ユーザ設定コマンド)を実行してください。コマンドを実施しなかった場合、NR1000イベントログ収集を行うことができせん。
監査ログ分析についての非互換項目
正規化ログファイルのレコードの形式について
V13.2.0以前
全項目の先頭・末尾にダブルクォート(")が付加されます。
拡張種別1~20、拡張値1~20に値が未設定の場合、アンダースコア(_)が設定されます。
V13.3.0以降
項目内にカンマ(,)、またはダブルクォート(")を含む場合を除く項目の先頭・末尾にダブルクォート(")が付加されません。
拡張種別1~20、拡張値1~20に値が未設定の場合、空文字列""が設定されます。
イベント監視についての非互換項目
[サーバ環境定義](イベント監視の動作設定)の定義方法が変更されています。
V13.2.0以前
[サーバ環境定義](イベント監視の動作設定)起動時に表示される画面より、監視イベント種別、ホスト監視動作設定(GEE)、リモートコマンド識別子(GEE)を設定します。
V13.3.0以降
[サーバ環境定義](イベント監視の動作設定)起動時に表示される画面の[詳細設定]ボタンより表示される画面で、監視イベント種別、ホスト監視動作設定(GEE)、リモートコマンド識別子(GEE)を設定に変更になります。
[サーバ間連携定義]の定義方法が変更されています。
V13.2.0以前
[システム監視設定]の[サーバ間連携定義]ボタンより表示されるサーバ間連携定義画面より設定します。
V13.3.0以降
[サーバ環境定義](イベント監視の動作設定)-[サーバ環境定義詳細](イベント監視の動作設定詳細)の[サーバ間連携]タブより設定します。
[通信環境定義]の定義方法が変更されています。
V13.2.0以前
[通信環境定義]画面起動時に表示される画面より、ログファイル定義、接続、動作設定、自ホスト名、ホスト環境定義(GEE)を設定します。
V13.3.0以降
[通信環境定義]画面起動時に表示される画面の[詳細設定]ボタンより表示される画面で、ログファイル定義、接続、動作設定、自ホスト名、ホスト環境定義(GEE)を設定します。
イベント監視の条件定義についての非互換項目
[イベント]メニュー、および[アクション]メニューの[アクションの設定]から呼び出される画面が[イベント定義/アクション定義]に変更されています。[イベント定義/アクション定義]画面のタブは以下のとおりです。
[イベントの特定]タブ
[メッセージ監視アクション]タブ
[通知/実行アクション]タブ
アクション定義についての非互換項目
メール送信時に、指定したファイルが存在しなかった場合の動作が以下のように変更されています。
V13.2.0以前
メールの送信に失敗します。
V13.3.0以降
メールのコメントの末尾に、警告文を付加してメールを送信します。
ポケットベルへの通知は、使用できません。ショートメールなどのアクションを使用してください。
バージョンアップ環境では、既存の[NTT DoCoMo]を選択し、ショートメールセンタの電話番号を指定してください。
テスト支援機能についての非互換項目
テスト支援機能で確認していたイベント監視の条件定義の正当性は、コリレーションログで確認を行うようになります。
リモート操作についての非互換項目
リモート操作クライアントが起動中に、スタートメニューから[Clientセットアップ]プログラムを起動すると、[変更した設定内容はリモート操作クライアントの再起動後に反映されます]という旨の警告メッセージが表示されます。
リモート操作エキスパート、およびリモート操作モニタの[画面送信方式]-[減色して送信]の設定において、[16色]の減色設定ができません。[16色]の減色設定で利用している旧バージョンの環境をバージョンアップした場合、[256色]の減色設定に変更されます。
[Systemwalkerコンソール]からリモート操作機能を利用してリモート操作クライアントに接続する場合について
V13.2.0以前
リモート操作クライアント側で接続用パスワー ドを設定していなければ、そのまま接続されます。
V13.3.0以降
リモート操作クライアント側で接続用パスワードが設定されていない場合も必ず接続用パスワードの入力画面が表示されます。パスワードを設定していない場合は、入力画面のパスワード欄に何も入力せずに、[OK]ボタンをクリックしてください。
リモート操作クライアントを新規インストールした場合、起動方式は、以下のとおり設定されます。
V13.2.0以前
[サービスとして起動]-[Windows起動時に自動起動]が設定されます。
V13.3.0以降
[通常アプリケーションとして起動]-[サービスとして起動しない]が設定されます。
Live Helpセキュリティ設定コマンドについて
Live Helpセキュリティ設定コマンドの設定パラメータが変更されています。設定パラメータの詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 リモート操作機能編 ユーザーズガイド”の“Live Helpセキュリティ設定コマンド”の“バージョンアップ時”を参照してください。
資源配付についての非互換項目
DRMS編集ファイルのデフォルト値/最大値が変更されています。
add_gennum
デフォルト値:0→50
apply_gennum
デフォルト値:0→50
最大値:200→500
own_gennum
デフォルト値:0→50
最大値:200→500
DRMS編集ファイルのオプションが削除されています。
サーバとの接続で有効なオプション
http_proxy・http_server・https_no_proxy・https_proxy・https_server・interval・line・no_proxy・serv_syscheck・serverprotocol・servwait・sesswait・rcv_stimer
クライアントとの接続で有効なオプション
clientcheck・dlcntmax・group・http_client・http_mobile・https_client・javarsc_newgen・servicecheck・syscheck ・sysinfcheck・timer・useridentify_file・wait・waitcount
保有世代に関するオプション
mainte_gennum・mainte_gennum_type・save_jobnum
運用形態により指定するオプション
autonotify・file_access・init_timer・inv_notify_dfn・inv_oval・ipl_apply・ipl_reboot・status_csv・to_storagedir・wtimer
DRMS編集ファイルの削除されたオプションについて、省略値が以下のように変更されています。
serv_syscheck
省略値:NO→YES
servwait
省略値:20→無制限
clientcheck
省略値:NO→YES
timer
省略値:300→0
wait
省略値:YES→NO
mainte_gennum
省略値:0→add_gennumの指定値
mainte_gennum_type
省略値:OFF→RSGautonotify
省略値:YES→NO
init_timer
省略値:60→無制限
status_csv
省略値:STORE→NOCRT
wtimer
省略値:3→0
資源配付のスケジュール情報ファイルのオプションが削除されています。
通知スケジュール通知の設定
sts:normal,abnormal・normal・abnormal・summary・summary,processing
protocol
rmsversion:メンテナンス版数名
notify
interval_time
type=after
資源中継の設定
すべてのtype
V13.2.0以前から継続して利用されており、資源配付機能における資源中継の設定で、スケジュール情報ファイルに、"func=serv_relay_pre(system)を指定している場合は、以下の「作業領域の見積り」を利用してください。
処理フェーズ:多階層運用時での資源の自動中継( "func=serv_relay_pre(system)"を指定している場合)
使用場所 :中継サーバ上の指定の作業領域
作業容量 :圧縮後のデータ量[Kbyte] × ( 同時送信宛先数(*1) + リトライ待ち発生数(*2) )
*1:drms編集ファイルで指定するservmaxの値になります。
*2:"func=serv_relay_pre(system)"にretryパラメタが記載されている場合、リトライが発生する可能性があります。最大値は運用管理サーバから同時に配付指示した経路情報ファイルの宛先数になります。通常は経路情報ファイルの宛先数の20%程度を値として使用してください。
注意事項
serv_syscheckオプションの削除に伴い、配下サーバからスケジュール通知やコマンドによる情報通知が行われたときにサーバシステム名が定義されていなかった場合の自動定義は行われず、エラーとなるため、事前にサーバシステム定義を実施しておく必要があります。
また、運用管理サーバにおいて論理構成名でクライアントを管理する場合は、以下の手順を実施して、運用管理サーバに論理構成名を登録する必要があります。
論理構成名が登録されている配下サーバのいずれか1台に対し、[指定サーバの状況検索:全情報]を実施してください。
配下サーバのスケジュール情報通知で、クライアントの適用結果を通知するよう、通知スケジュールの設定を行ってください。
インベントリ管理についての非互換項目
インベントリ管理機能の設定画面起動方法が変更されています。
[デスクトップ管理 クライアント動作環境設定]画面の起動方法が、従来[スタート]メニューから起動していた画面をコマンドで起動する方法に変更されます。
以下のサービスのスタートアップアカウントがLocalSystemに変更になります。
Systemwalker MpDTPServer
Systemwalker MpDTPReceiver
[検索結果一覧]画面でインベントリ情報のCSV出力を行った場合の動作が変更されています。
ハードウェア情報・ユーザ情報
文字列属性である情報について、情報の文字列長が短くなる場合があります。
[通知受信タイムスタンプ]の項目について、秒に該当する箇所は必ず「00」となります。
[モニター名]の項目について、[不明]という記載が[VGA]という記載に変わります。
ソフトウェア情報
文字列属性である情報について、情報の文字列長が短くなる場合があります。
[タイムスタンプ]の項目について、秒に該当する箇所は必ず「00」となります。
レジストリ値収集情報
文字列属性である情報について、情報の文字列長が短くなる場合があり ます。
[通知受信タイムスタンプ]の項目について、秒に該当する箇所は必ず「00」となります。
ソフトウェア修正管理についての非互換項目
[ソフトウェア修正管理]画面の[操作]メニューの[ダウンロード]を、[修正一覧ファイルの出力]に変更します。
参照権のユーザで[ソフトウェア修正管理]を使用する場合、[ダウンロード]、[使用停止]メニューは使用できません。
Windows for Itanium版の認証画面で、[ログインユーザを指定する]のチェックボックスが使用できません。UNIX版のGUI と同様の動作になります。
ユーザスクリプトについての非互換項目
配付先でのスクリプト格納ディレクトリの設定はできません。
配付先でのスクリプト格納ディレクトリは、共通管理ディレクトリ配下になります。
【Windows版】
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpsc\script\common
【UNIX版】
/var/opt/FJSVssc/script/common
スクリプトファイルの配付対象の設定はできません。
すべてのスクリプトファイルが配付されます。
スタートアップアカウントについての非互換項目
サービスのスタートアップアカウントがLocalSystemに変更になります。(マネージャ以外)
クラスタ環境についての非互換項目
UNIX版において、運用管理サーバをクラスタ上に構築したときの待機系監視環境の定義方法が変更されています。
V13.2.0以前
自ホスト名の定義はopaclsconf (クラスタ待機系監視環境定義ファイル:UNIX)に設定します。
V13.3.0以降
[通信環境定義]画面で設定に変更になります。
Solaris版 Systemwalker Centric Managerのコンパイラ変更による非互換項目
Solaris版 Systemwalker Centric Manager のコンパイラ変更に伴い、システム監視互換APIを使用しているユーザアプリケーションのコンパイラがSun WorkShop 4.0からSun WorkShop 5.0以降でのC++に変更になります。
ユーザアプリケーションがSun WorkShop 4.0以前を使用している場合はSun WorkShop 5.0以降にコンパイラを変更し、リコンパイルを行ってください。
V13.2.0以前
Sun WorkShop 4.0以前を使用。
V13.3.0以降
Sun WorkShop 5.0以降を使用。
コマンドについての非互換項目
mpaplreg(監視画面のメニュー項目登録コマンド) において、コマンド実行時の認証スルーオプション(-f、-e)は使用できません。
認証をスルーさせたい場合は、Systemwalkerコンソールセットアップにデフォルトの接続先(ユーザ名、パスワードを含む)を登録してください。運用管理サーバ上で実行する場合は、認証は要求されません。
UNIX版のMpFwSetup(Systemwalkerセットアップコマンド)において、[Systemwalker Centric Managerリストア]は使用できません。リストアを実施する場合は、mprsc(リストアコマンド)コマンドを利用してください。
メッセージについての非互換項目
V13.3.0から以下のmpataで始まるメッセージは表示されません。
mpatabackup: XXXX |
および
mpatarestore: XXXX |
単体起動型のスクリプト登録時に使用する実行名の非互換項目
単体起動型のスクリプト登録時に使用する実行名について以下が変更されています。
V13.2.0以前
以下の場合は、マルチバイト文字(日本語、全角文字)が使用できません。
運用管理サーバでUTF-8環境の場合
UTF-8環境のSolarisシステムでノードへスクリプトを配付する場合
UTF-8環境のLinuxシステムでノードへスクリプトを配付する場合
Shift JIS環境のAIXシステムでノードへスクリプトを配付する場合
HP-UXシステムでノードへスクリプトを配付する場合
V13.3.0以降
すべての環境で実行名にマルチバイト文字(日本語、全角文字)が使用できません。
SNMPコミュニティ名に指定できる文字列についての非互換項目
SNMPエージェントで指定するコミュニティ名には、全角文字、半角カナ、および以下の記号は使用できません。
“!”、“*”、“ ”(空白)の半角の各文字
“\^”、“\-”の連続した半角の2文字
ポリシー配付についての非互換項目
マルチサイト型の全体監視環境で、インターネット標準プロトコルを使用してイベント監視のポリシー配付を行うときの方式が変更されています。
V13.2.0以前
イベント監視のポリシー配付を行う場合に証明書を使用した認証後にポリシー配付を行います。
V13.3.0以降
イベント監視のポリシー配付を行う場合に証明書を使用した認証を行わずにポリシー配付を行います。
Systemwalker Operation Manager 画面の呼び出しについての非互換項目
Systemwalker Operation Manager 画面の呼び出しで、認証画面が表示されます。
対象メニュー
[Systemwalkerコンソール]の以下のメニュー
[操作]-[バッチ業務]
[イベント]-[連携製品の起動](イベント種別が「バッチ業務」のイベント選択時)
なお、Systemwalker Centric Manager にログインしたユーザが Systemwalker Operation Manager のユーザ権限を持っている場合、または旧版からのアップグレード時は、認証画面は表示されません。
Systemwalker Operation Manager のVLがV13.2.0 以前の場合は、以下の設定を行ってください。
[表示]メニューの[デザインの設定]メニューを選択してください。
[監視イベント種別ウィンドウ]タブにて、種別[バッチ業務]を選択し、[更新]ボタンをクリックしてください。
コマンドラインにおいて、「/A」を削除してください。