Systemwalker Centric Manager V13.4.0から移行する場合の非互換項目を以下に示します。
本バージョンに移行するには、本項と以下の非互換項目の確認が必要です。順番に確認してください。
なお、Linux版以外の場合は、本節内に記載されているバージョンレベルを以下のように読み替えてください。
マニュアル内の表記 | 読み替え後のバージョンレベル |
---|---|
V13.4.1 | V13.5.0 |
機能改善に伴う非互換について
アプリケーション管理についての非互換項目【Red Hat Enterprise Linux 6】
アプリケーション情報ファイル(P_Mpapagt_aplinfo.csv)のインストールディレクトリの最大長が以下のように変更されています。
1024バイト
512バイト
P_Mpapagt(CSVファイルによるアプリケーション情報移入コマンド)で、インストールディレクトリが512バイトから1024バイトのアプリケーション情報ファイル(P_Mpapagt_aplinfo.csv)を移入した場合、以下のエラーメッセージが出力され、先頭から512バイトの文字列をインストールディレクトリとして処理は継続されます。
There is an item exceeding the maximum value of the number of input characters. (ApplicationName=%1) |
プロセス監視についての非互換項目
mppviewc(プロセスの動作状況表示コマンド)で表示される情報について、プロセス(APA_ISSV)が表示される機能区分が変更になっています。
機能区分(FS3)で表示されます。
機能区分(FS1)で表示されます。
イベント監視の条件定義についての非互換項目【Red Hat Enterprise Linux 6】
Linux for Intel64版において、以下のどちらかのコマンドにより出力されるイベント監視条件のCSVファイル出力内容が変更されます。
コマンド
aoseacsv([イベント監視の条件定義]のCSV出力コマンド)
mppolcollect(ポリシー情報移出コマンド)
変更される項目
66項目(リモートコマンドアクションのリザーブ)
71項目(アプリケーション起動アクションのリザーブ)
0が出力されます。
空で出力されます。
なお、イベント監視の条件定義の過去定義ファイルとして出力される、イベント監視条件のCSVファイルについても同様の内容に変更されます。
簡易チェックツール(イベント監視の条件定義)にシスログを読み込ませて使用する手順が以下のように変更されます。
システムの標準のシスログを使用します。
Red Hat Enterprise Linux 6 のシスログに出力されているメッセージを読み込ませて使用する場合は、以下を実施する必要があります。
インストール型エージェントで監視しているシステムのシスログを使用する場合
Systemwalker Centric Manager で監視するメッセージと同じ形式のメッセージをシステムの標準のシスログとは別のファイルに出力し、このファイルを簡易チェックツールに読み込ませて使用します。
メッセージの出力は、“/etc/rsyslog.conf”で設定します。
“/etc/rsyslog.conf”の設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。
インストールレス型エージェントで監視しているシステムのシスログを使用する場合
[動作設定]で監視対象として設定したシステムログを簡易チェックツールに読み込ませて使用します。
インストールレス型エージェント監視の詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”の“インストールレス型エージェント監視”を参照してください。
イベント監視についての非互換項目
イベント監視の条件定義において、メッセージの特定条件に「重要度」、「監視イベント種別」または「通報番号」を指定した常時実行アクションが定義されている場合のフィルタリング方法が以下のように変更されています。
イベント監視の条件定義において、メッセージの特定条件に「重要度」、「監視イベント種別」または「通報番号」を指定した常時実行アクションが定義されている場合、上位行の「メッセージ監視」アクションで設定した内容に変更してフィルタリングする場合と、変更せずにフィルタリングする場合が不定となっていました。
イベント監視の条件定義において、メッセージの特定条件に「重要度」、「監視イベント種別」または「通報番号」を指定した常時実行アクションが定義されている場合、上位行の「メッセージ監視」アクションで設定した内容に変更してフィルタリングするか、変更せずにフィルタリングするかを、常時実行アクションのフィルタリング方法設定ファイル(filterconf.ini)によって設定することができます。
常時実行アクションのフィルタリング方法設定ファイルの初期設定値は、V13.4.0以前からバージョンアップした場合と新規インストールした場合とで以下のように異なります。
V13.4.0 以前からバージョンアップした場合
項目 | 初期設定値 |
---|---|
重要度 | 上位行の「メッセージ監視」アクションで設定した内容に更新してフィルタリングします。 |
監視イベント種別 | 上位行の「メッセージ監視」アクションで設定した内容に更新せずにフィルタリングします。 |
通報番号 | 上位行の「メッセージ監視」アクションで設定した内容に更新せずにフィルタリングします。 |
新規インストールした場合
項目 | 初期設定値 |
---|---|
重要度 | 上位行の「メッセージ監視」アクションで設定した内容に更新してフィルタリングします。 |
監視イベント種別 | 上位行の「メッセージ監視」アクションで設定した内容に更新してフィルタリングします。 |
通報番号 | 上位行の「メッセージ監視」アクションで設定した内容に更新してフィルタリングします。 |
常時実行アクションのフィルタリング方法設定ファイルの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
アクション定義についての非互換項目
アプリケーション起動アクション、リモートコマ ンド発行アクションのパラメタに指定した%MSG、%HOST、%DATEがメッセージ 情報に展開され、展開後のデータ長がパラメタの最大長に達した場合、末尾に"(ダブルクォート)が付加されて実行されます。
アプリケーション起動、およびリモートコマンド発行アクションを実行するときの、以下のデータの最大長が変更されています。
起動ファイル(コマンド名)+空白(1byte)+パラメタ |
4094byte以上の不定値
1022byte以上の不定値
4095byte
1023byte
ファイル転送から出力されるメッセージについての非互換項目【Windows版】
ファイル転送サービス起動時、ポートがすでに使用されている場合、以下のメッセージが出力されるようになります。
MpTrans: エラー: [00805] クライアントからのサービス要求受付中にエラーが発生しました.ポート(%1)アクセスに失敗しました.他プログラムがポートを使用しているか確認してください.使用していない場合は、scentricmgrコマンドでファイル転送サービスを起動してください. |
%1: サービス名