JMSアプリケーションからJMSのメッセージを送受信するために、以下のリソースと物理格納先を作成します。
JMS接続ファクトリとJMS送信先リソースは、asadminコマンドのcreate-jms-resourceサブコマンドで作成します。物理格納先の作成については、「3.12.3 物理格納先の管理」を参照してください。
また、JMSホストを設定します。詳細については、「JMSホストの設定」を参照してください。
JMS接続ファクトリ
JMS接続ファクトリ(Connection Factory)とは、JMSアプリケーションとメッセージブローカとのコネクションを確立するために必要なオブジェクトです。JMS規約で規定された以下のインタフェースのいずれかを実装したオブジェクトを作成してJNDIに登録します。
javax.jms.ConnectionFactory
javax.jms.QueueConnectionFactory
javax.jms.TopicConnectionFactory
登録したJMS接続ファクトリは、JNDIを経由してJMSアプリケーションで利用可能です。JMSアプリケーションは、獲得したJMS接続ファクトリに対して、JMS規約で規定されたAPIを発行し、メッセージブローカとのコネクションを確立します。
JMS接続ファクトリの登録/変更/削除は、asadminコマンドを使用して行います。asadminコマンドの詳細については、「9.1.9 リソース」を参照してください。
また、JMS接続ファクトリの登録/変更時に必要となる定義項目の詳細については、「8.3.3 JMS接続ファクトリの定義項目」を参照してください。
注意
同一のJMS接続ファクトリを使用してメッセージブローカに接続する場合、接続は同一トランザクション範囲内で共有されません。deployment descriptorのres-sharing-scope要素に「Shareable」を指定した場合、「Unshareable」として定義されます。
JMS送信先リソース
JMS送信先リソース(Destination)とは、JMSアプリケーションと物理格納先との接続方法を指定します。JMS規約で規定された以下のインタフェースのいずれかを実装したオブジェクトを作成してJNDIに登録します。
javax.jms.Topic
javax.jms.Queue
登録したJMS送信先リソースは、JNDIを経由してアプリケーションで利用可能となります。JMSアプリケーションは、獲得した送信先リソースに対して、JMS規約で規定されたAPIを発行し、メッセージブローカとのコネクションを確立します。
JMS送信先リソースの登録/変更/削除は、asadminコマンドを使用して行います。asadminコマンドの詳細については、「9.1.9 リソース」を参照してください。
また、JMS送信先リソースの登録/変更時に必要となる定義項目の詳細については、「8.3.4 JMS送信先リソースの定義項目」を参照してください。
JMSホストの設定
JMSホストには、メッセージブローカが動作しているシステムを指定します。
JMSホストの設定は、asadminコマンドを使用して行います。asadminコマンドの詳細については、「9.2.3.6 configs.config.jms-serviceの定義項目」を参照してください。
また、設定時に必要となる定義項目の詳細については、「8.4.8 JMSサービスの定義項目」を参照してください。