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Interstage Application Server Java EE運用ガイド(Java EE 6編)
Interstage

5.11.2 メッセージブローカの運用

ここでは、以下について説明します。


メッセージブローカの起動

JMSアプリケーションが物理格納先にメッセージを送受信する場合、物理格納先を管理しているメッセージブローカを事前に起動する必要があります。メッセージブローカは、Interstage Java EE 6 DASサービスと連携して起動するため、Interstage Java EE 6 DASサービスを起動してください。詳細については、「9.1.6.1 start-domainサブコマンド」を参照してください。

C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin start-domain

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin start-domain

メッセージブローカ起動時の注意事項

メッセージブローカを起動するホストは、hostsファイルの内容/DNSの設定により、名前解決(IPアドレス解決)を可能にしておく必要があります。
ネットワーク環境をDNSで運用している場合は、DNSを設定してください。DNSで運用していない場合は、以下に格納されているhostsファイルの内容を確認して、必要に応じて追加/修正してください。

(Windows(R)のインストールフォルダ)\system32\drivers\etc\hosts

/etc/hosts

注意

hostsファイルにローカルホスト名を設定する場合、リモートから参照可能なIPアドレスを先に設定してください。詳細については、「使用上の注意」の「注意事項」-「Interstage共通の注意事項」-「hostsファイルの記載について」を参照してください。


メッセージブローカの停止

asadminコマンドを使用して、メッセージブローカを停止します。メッセージブローカは、Interstage Java EE 6 DASサービスと連携して停止するため、Interstage Java EE 6 DASサービスを停止してください。コマンドの詳細については、「9.1.6.3 stop-domainサブコマンド」を参照してください。

C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin stop-domain

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin stop-domain

管理ユーザパスワードの変更

imqcmdコマンドを使用する場合は、メッセージブローカの管理ユーザとパスワードが必要です。管理ユーザとパスワードについては、「6.5.1 ユーザとグループ」を参照してください。

メッセージブローカには、管理ユーザ「admin」が、デフォルトで作成されています。セキュリティの観点から、管理ユーザ「admin」のパスワードは必ず変更してください。
パスワードは、imqusermgr updateサブコマンドを使用して変更します。コマンドの詳細については、「9.6.3 updateサブコマンド」を参照してください。


変更手順
  1. Interstage Java EE 6 DASサービスを起動します。

  2. imqusermgr updateサブコマンドを使用して管理ユーザ「admin」のパスワードを変更します。

  3. Interstage Java EE 6 DASサービスを再起動します。

注意

imqusermgr updateサブコマンド実行時に、B3137のメッセージが出力される場合は、imqbrokerdコマンドに-initオプションを指定して、メッセージブローカの資材を作成してください。


ポート番号の変更

JMSクライアントアプリケーションおよびメッセージブローカ管理コマンドは、メッセージブローカと通信します。通信に使用するデフォルトのポート番号は「17676」です。

デフォルトのポート番号を変更したい場合は、asadmin setサブコマンドを使用して、JMSサービスに関する定義項目を変更します。コマンドの詳細については、「9.1.4.2 setサブコマンド」を参照してください。


変更手順
  1. Interstage Java EE 6 DASサービスを起動します。

  2. asadmin setサブコマンドを使用してポート番号を変更します。

  3. Interstage Java EE 6 DASサービスを再起動します。


定義項目名

server-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.port

デフォルトのポート番号を「17677」に変更します。

C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin set server-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.port=17677
server-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.port=17677
Command set executed successfully.

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin set server-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.port=17677
server-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.port=17677
Command set executed successfully.

現在設定されているメッセージブローカのポート番号を確認するには、asadmin getサブコマンドを使用します。コマンドの詳細については、「9.1.4.1 getサブコマンド」を参照してください。


メッセージブローカのポート番号の確認

C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin get server-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.port
server-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.port=17676
Command get executed successfully.

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin get server-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.port
server-config.jms-service.jms-host.default_JMS_host.port=17676
Command get executed successfully.

また、Interstage Java EE 6 DASサービスが起動できないなどの理由で、asadmin setサブコマンドが使用できない場合は、以下の手順でdomain.xmlを修正してください。


変更手順
  1. Interstage Java EE 6 DASサービスを停止します。

  2. domain.xmlに設定されている<jms-host>のportを編集します。

  3. Interstage Java EE 6 DASサービスを起動します。


domain.xmlの格納先
[Java EE 6共通ディレクトリ]\domains\domain1\config\domain.xml
[Java EE 6共通ディレクトリ]/domains/domain1/config/domain.xml

domain.xmlの修正箇所
<configs>
  <config name="server-config">

    ~省略~

    <jms-service type="EMBEDDED" default-jms-host="default_JMS_host">
      <jms-host name="default_JMS_host" host="localhost" port="17676"
       admin-user-name="admin" admin-password="admin" lazy-init="true"/>
    </jms-service>

    ~省略~

  </config>
  <config name="default-config">

    ~省略~

  </config>
</configs>

domain.xmlの修正方法

<config name="server-config">配下の<jms-service>に記載されている<jms-host>部分において、portの値を、変更したいポート番号に書き換えてください。portの記述がない場合は、「port=」の部分から追加してください。

デフォルトのポート番号を「17677」に変更します。

<jms-host name="default_JMS_host" host="localhost" port="17677"
 admin-user-name="admin" admin-password="admin" lazy-init="true"/>

メモリ使用量

Interstage Java EE 6 DASサービスでJMSが利用される場合、メッセージブローカの処理および物理格納先に蓄積されるメッセージ数によって、以下のようにメモリが使用されます。


メモリ使用量(MB)=
10+(物理格納先に蓄積するメッセージの最大数×1件あたりのメッセージ最大サイズ×30)+((コンシューマの数×コンシューマが接続する物理格納先に設定されているconsumerFlowLimitの値×コンシューマが受信する1件あたりのメッセージ最大サイズ)×2)


consumerFlowLimitの詳細については、「3.12.6 事前配信」を参照してください。

また、必要に応じて、上記メモリ使用量からInterstage Java EE 6 DASサービスのJava VMのヒープ領域をチューニングしてください。チューニングの詳細については、「7.1.2 Java VMのヒープ領域サイズ/Perm領域サイズ」を参照してください。