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Interstage Application Server Java EE運用ガイド(Java EE 6編)
Interstage

9.1.4 定義項目参照/更新

get/set/listサブコマンドを使用することで、コマンドラインから定義値の参照や更新を行うことができます。
これらのサブコマンドには、以下の特徴があります。

注意

ワイルドカード(*)により、未サポートの定義項目が表示される可能性があります。操作可能な定義項目については「9.2 asadminコマンドで操作できる定義項目」を参照してください。

定義項目

定義項目は以下のようにカテゴリごとに階層化されており、カテゴリとプロパティ名はピリオド(.)で区切られます。

server.category1.category3.property1
server.category1.category4.property2
server.category2.category5.property3
server.category2.category6.property4
server.category2.category7.property5
server.category2.category8.property6
server.category2.category8.category9.property7
server.category2.category8.category9.property8

定義項目名に指定可能な文字

定義項目名には、以下の文字を指定できます。

boolean型の定義に指定可能な値

boolean型の定義項目には、true, falseが指定可能です。

ワイルドカードやエスケープ文字について

get/listサブコマンドは、以下のようにカテゴリや定義項目名の末尾にピリオドとアスタリスクを指定できます。

C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin list server.*

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin list server.*

この場合、アスタリスクがワイルドカードの働きをします。

指定したカテゴリの配下の要素を表示したい場合は、末尾に「.*」を指定します。
例えば、以下の例ではserver配下のカテゴリがすべて表示されます。

C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin list server.*

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin list server.*

サブカテゴリも含めてすべてを表示したい場合は、末尾に「.*」を指定します。
例えば、以下の例ではserver配下のプロパティがすべて表示されます。

C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin get server.*

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin get server.*

以下のようにget/listサブコマンドの引数にアスタリスクだけを指定した場合、カレントディレクトリのファイル一覧がコマンドの引数となり、オペランドが不正となるためエラーとなります。

C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin list *

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin list *

また、名前にピリオド(.)を含んだカテゴリやプロパティを指定する場合は、エスケープ文字として'\'を指定します。

C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin set server.http-service.property.dot\.sample=value

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin set server.http-service.property.dot\\.sample=value

getサブコマンドによる定義参照時、setサブコマンドで指定したエスケープ文字は表示されません。getサブコマンドで表示された定義内容を修正してsetサブコマンドで再設定する場合は、必要に応じてエスケープ文字を再度指定してください。エスケープ文字の指定方法の詳細は、「エスケープ文字の利用」を参照してください。

Interstage Java EE 6 DASサービス/設定の指定方法について

Interstage Java EE 6 DASサービス/設定の配下の項目を参照/更新する場合、以下のように指定します。

9.1.4.1 getサブコマンド

形式

get property_name

機能説明

指定した定義項目の値を表示します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「9.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「9.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オペランド

オペランド名

省略

説明

property_name

不可

値を表示したい定義項目を指定します。
定義項目名で利用可能な文字については、「9.1.4 定義項目参照/更新」の「定義項目名に指定可能な文字」を参照してください。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

使用例

定義項目debug-enabledの値を表示するには以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin get server-config.java-config.debug-enabled
server-config.java-config.debug-enabled=false
Command get executed successfully.

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin get server-config.java-config.debug-enabled
server-config.java-config.debug-enabled=false
Command get executed successfully.

以下のように定義項目名の一部にアスタリスクを使用することもできます。

C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin get servers.server.*

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin get servers.server.*

9.1.4.2 setサブコマンド

形式

set property_name=value[ property_name=value]...

機能説明

指定した定義項目の値を設定します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「9.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「9.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オペランド

オペランド名

省略

説明

property_name=value

不可

定義項目名と値を「=」で区切って指定します。 (注)
複数指定する場合は空白で区切ります。
定義項目名で利用可能な文字については、「9.1.4 定義項目参照/更新」の「定義項目名に指定可能な文字」を参照してください。
2バイト文字を指定することはできません。

注) 値を省略して定義項目名と「=」だけを指定した場合、定義項目によって以下のような動作となります。

定義項目の種類

動作

値を省略できない定義項目の場合

エラーとなります。

値を省略可能、かつデフォルト値のある定義項目の場合

デフォルト値で初期化されます。

値を省略可能、かつデフォルト値のない定義項目の場合

指定した定義項目が削除されます。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

使用例

定義項目debug-enabledの値を設定するには以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin set server.java-config.debug-enabled=true

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin set server.java-config.debug-enabled=true

省略可能な項目については、以下のように値を省略して定義項目名と「=」だけを指定することでデフォルト値を設定できます。

C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin set server.ejb-container.max-pool-size=

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin set server.ejb-container.max-pool-size=

定義項目を複数指定する場合は以下のように定義項目を指定します。

C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin set resources.jdbc-connection-pool.DerbyPool.allow-non-component-callers=false resources.jdbc-resource.jdbc/__default.enabled=true

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin set resources.jdbc-connection-pool.DerbyPool.allow-non-component-callers=false resources.jdbc-resource.jdbc/__default.enabled=true

9.1.4.3 listサブコマンド

形式

list category_name

機能説明

カテゴリの一覧を表示します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「9.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「9.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オペランド

オペランド名

省略

説明

category_name

不可

表示したいカテゴリの親カテゴリを指定します。
カテゴリ(定義項目名)で利用可能な文字については、「9.1.4 定義項目参照/更新」の「定義項目名に指定可能な文字」を参照してください。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

使用例

resources.jdbc-resource配下の定義項目一覧を表示するには以下のように入力します。

C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin list resources.jdbc-resource
resources.jdbc-resource.jdbc/__TimerPool
resources.jdbc-resource.jdbc/__default
Command list executed successfully.

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin list resources.jdbc-resource
resources.jdbc-resource.jdbc/__TimerPool
resources.jdbc-resource.jdbc/__default
Command list executed successfully.