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Interstage Application Server Java EE運用ガイド(Java EE 6編)
Interstage

5.11.1 設計方法

JMSの利用目的に応じて次のように設計します。


JMSの利用目的

設計方法

メッセージの宛先到達時に、自動的に処理する場合

Message Listenerを使用します。

Publish/Subscribeメッセージングモデルにおいて、受信するJMSアプリケーションが停止中に配信されたメッセージを受信する場合

Durable Subscription機能を使用します。

メッセージの欠落を防止する場合

メッセージの不揮発化機能(注1)、およびトランザクション機能(注2)を使用します。

メッセージの処理とデータベースの処理を、一貫して保証する場合

グローバルトランザクション機能(注2)を使用します。

受信アプリケーションが興味のある情報だけを取得する場合

メッセージセレクタ機能を使用します。

資源削減のため、送信拠点/受信拠点ごとに物理格納先を作成しない場合

メッセージセレクタ機能を使用します。

送信拠点/受信拠点が頻繁に変更されるシステム形態であり、その変更のたびにシステムの環境を変更しない場合

メッセージセレクタ機能を使用します。

Point-To-Pointメッセージングモデルにおいて、キューに蓄積されているメッセージを参照する場合

キューブラウザ機能を使用します。

1メッセージを不揮発化することにより、揮発機能使用時よりもメッセージの送受信にかかるオーバーヘッドが高くなるため、メッセージの送受信性能に影響を与えます。
メッセージの不揮発化/揮発化は、以下のいずれかのAPIで、javax.jms.DeliveryMode.PERSISTENT/javax.jms.DeliveryMode.NON_PERSISTENTにメッセージの配信モードを設定してください。

注2)Java EEアプリケーションクライアントでは、JTAを使用したトランザクション管理機能は使用できません。トランザクション制御を行う場合は、リソースマネージャが提供するトランザクション管理機能を使用してください。