Systemwalker IT Change Managerの導入手順の完了後から運用および保守までの流れを、以下に示します。
運用前の作業
Systemwalker IT Change Managerの導入手順の完了後、運用を開始するまでの作業について、説明します。
Systemwalker IT Change Managerの導入手順については、"Systemwalker IT Change Manager 導入ガイド"の"Systemwalker IT Change Managerの導入手順"を参照してください。
運用環境の定義
Systemwalker IT Change Managerを利用する運用環境を、以下の手順で定義します。
管理者のパスワード変更
セキュリティホールの要因とならないよう、Systemwalker IT Change Managerの管理者のパスワードを必ず変更してください。
パスワードの変更方法については、"4.7 管理者のパスワードの変更"を参照してください。
部門の設定
組織の変更
部門を管理するための組織を、運用環境に合わせて変更します。
組織の変更については、"2.10.1 組織の変更"を参照してください。
部門の設定
組織を構成する部門を、運用環境に合わせて設定します。
設定方法については、"2.10 部門定義管理"を参照してください。
ユーザー登録
ユーザーの登録
Systemwalker IT Change Managerを使用するユーザーを登録します。登録方法については、"2.11 ユーザー定義管理"を参照してください。
ユーザー権限の設定
ユーザーが使用できる機能を利用者の区分に合わせて制限するため、ユーザー権限を設定します。
利用者の区分と権限については"1.2.2 利用者の区分"、設定方法については"2.12 権限定義管理"を参照してください。
運用フローの使用に関する定義
Systemwalker IT Change Managerを利用した運用フローの使用に関する定義を行います。
承認グループの登録
運用作業の承認は、承認者個人と承認者をグループ登録した承認グループを選択することができます。承認グループに承認を依頼する場合は、承認グループ登録を行う必要があります。
詳細については、"2.1 承認グループ登録"を参照してください。
承認依頼先をグループ単位にしない場合は、この作業は不要です。
業務情報の定義
運用業務で使用する伝票の種類が多く、伝票をカテゴライズしたい場合、業務定義管理によって定義を行います。
定義方法については、"2.7 業務定義管理"を参照してください。
伝票のカテゴライズが不要の場合は、この作業は不要です。
運用フロー登録
アプリケーション実行機能
伝票の情報を利用して、自動的にアプリケーションを実行する場合、アプリケーション実行機能を使用します。アプリケーション実行機能の定義および実行については、"3.2 アプリケーション実行機能"を参照してください。
運用フロー定義機能
Systemwalker IT Change Managerで提供しているサンプルを利用して、定義した伝票とその伝票の回覧ルートをBPM Studioで関連づけ、運用フロー定義として登録します。
定義の方法については、"3.3 運用フロー定義機能"を参照してください。
伝票情報の編集
伝票定義管理
運用業務で使用する伝票の情報や、Webコンソール上で伝票を操作する際に使用するボタンなどの定義を行います。
定義方法については、"2.9 伝票定義管理"を参照してください。
回覧ルート編集
登録した運用フローを編集する場合、回覧ルート定義管理機能を利用します。回覧ルート定義管理の操作方法については、"2.8 回覧ルート定義管理"を参照してください。
メール送信
伝票に対して承認、否決などのアクションが発生した場合、運用フロー管理者から申請者および承認者に電子メールを送信することができます。メール送信の詳細は、"3.1 メール送信機能"を参照してください。
メールの内容は、アクションごとに異なります。内容を確認する場合は、"付録A メールテンプレート"を参照してください。
表示項目の編集
Webコンソールに表示する項目は、運用環境に応じて変更することができます。メニューフレームの表示項目の変更については"2.5 メニュー定義管理"を、未処理案件一覧などの表示項目の変更については"2.6 一覧定義管理"を参照してください。
名称の変更
運用環境に応じて、Webコンソールで表示する組織や部門の名称を変更することができます。詳細については、"2.4 名称定義管理"を参照してください。
利用者への通知
Systemwalker IT Change Managerの運用を開始する前に、登録した利用者ごとに設定が必要な項目について通知する必要があります。詳細については、"付録C 利用者への通知"を参照してください。
運用
Systemwalker IT Change Managerの運用を開始してからの作業を、以下に示します。
伝票の状況確認
Systemwalker IT Change Managerの運用開始後、管理者が行う伝票の状況確認について説明します。
伝票の検索
Systemwalker IT Change Managerで運用している伝票を検索します。詳細については、"2.2 伝票検索"を参照してください。
伝票の処理状況を確認
回覧中の伝票の詳細な状況や、エラー発生時の状況など、伝票の処理状況を確認します。詳細については、"2.14 伝票の処理状況確認"を参照してください。
滞留伝票の確認
一定期間を過ぎても承認待ちになっている伝票や、削除対象になっている伝票が存在するかを確認します。詳細については、"2.3 滞留伝票一覧"を参照してください。
承認待ち伝票のチェック
申請処理を行ってから一定時間を過ぎても承認待ちになっている伝票が存在するかをチェックし、該当する伝票が存在する場合、承認者にメールで通知します。
承認待ち伝票の確認については、"2.3 滞留伝票一覧"を参照してください。また、承認待ち伝票のチェック処理およびメールの送信方法については、"2.13 承認待ち伝票のメール通知"を参照してください。
構成情報の収集
Systemwalker IT Change Managerの運用開始後、運用システムの構成情報を収集し、管理する場合は、"3.4 構成情報の管理"を参照してください。
運用環境の変更
組織・部門の変更
環境に変更があった場合、組織および部門の情報を変更します。名称の変更については"2.4 名称定義管理"を参照してください。
また、組織の変更については"2.10.1 組織の変更"を参照し、部門の変更については"2.10 部門定義管理"を参照してください。
部門を変更する場合には、部門マスタを変更する必要があります。部門マスタの変更については、"4.3 組織・部門の変更"を参照してください。
利用者の追加/変更/変更
ユーザー情報を追加、変更および削除する場合、Systemwalker IT Change Managerのユーザー管理機能およびLDAPにおいて変更処理を行う必要があります。
変更方法については、"4.4 利用者の追加/変更/削除"を参照してください。
保守
Systemwalker IT Change Managerの保守作業について、以下に示します。
保守情報の採取
ログ
Systemwalker IT Change Managerでは、運用中にログを出力します。保守情報として効率よく利用するために、ログの出力設定を行います。詳細については、"4.1 ログ"を参照してください。
保守作業の実施
伝票の削除
処理が終了した伝票は、データベースを圧迫しないよう、定期的に削除する必要があります。
伝票の削除については、"4.2 伝票の削除"を参照してください。
また、削除予定の伝票を確認する方法については、"2.3.2 削除予定一覧の表示"を参照してください。
バックアップ/リストア
Systemwalker IT Change Managerの運用環境を変更する場合、またはSystemwalker IT Change Managerの運用時のトラブル発生に備えて、Systemwalker IT Change Managerの資源のバックアップおよびリストアを行います。
バックアップおよびリストアについては、"4.5 バックアップ/リストア"を参照してください。
Systemwalker IT Change Managerの起動/停止
Systemwalker IT Change Managerの運用環境を変更する場合、およびSystemwalker IT Change Managerの資源をバックアップおよびリストアする場合には、Systemwalker IT Change Managerのデーモンを停止および起動する必要があります。
起動および停止の方法については、"4.6 Systemwalker IT Change Managerの起動/停止"を参照してください。
構成情報の変更履歴採取
業務システムを変更する場合、または業務システムの情報を定期的に確認する場合、構成情報の変更履歴(ベースライン)を採取します。
変更履歴の採取については、"Systemwalker IT Change Manager変更管理ガイド"の"構成情報のベースライン"を参照してください。
運用環境の保全
Systemwalker IT Change Managerの稼動監視
Systemwalker IT Change Managerで運用するサービスが正常に稼動しているかを確認するためには、稼動監視を使用します。
稼動監視の詳細については、"4.8 Systemwalker IT Change Managerの稼動監視"を参照してください。
参考
リファレンス
Systemwalker IT Change Managerに関する以下のリファレンスがあります。
Systemwalker IT Change Managerの設定項目
Systemwalker IT Change Managerの設定項目を一覧にしています。詳細については、"第5章 各種情報の設定"を参照してください。
ファイルリファレンス
Systemwalker IT Change Managerでは、機能に応じて複数の環境設定ファイルを提供しています。
各ファイルの詳細については、"Systemwalker IT Change Manager リファレンスガイド"の"ファイルリファレンス"を参照してください。
機能ID、権限IDの設定例
Systemwalker IT Change Managerでは、複数の機能IDおよび権限IDを提供しています。
機能IDおよび権限IDを編集する場合は、"付録B 機能ID、権限ID設定例"を参照してください。
メッセージリファレンス
Systemwalker IT Change Managerで何らかのアクションが発生した場合、メッセージを出力します。
メッセージの詳細については、"Systemwalker IT Change Manager メッセージ集"を参照してください。
コマンドリファレンス
Systemwalker IT Change Managerでは、複数のコマンドを提供しています。
各コマンドの詳細については、"Systemwalker IT Change Manager リファレンスガイド"の"コマンドリファレンス"を参照してください。
ポート番号一覧
Systemwalker IT Change Managerでは、使用するポート番号を固定としていますが、すでに使用されているポート番号が存在する場合、別の番号を指定する必要があります。
Systemwalker IT Change Managerで使用するポート番号については、"Systemwalker IT Change Manager リファレンスガイド"の"ポート番号一覧"を参照してください。