ここでは、複数のL-Server間におけるディスクの共有方法について説明します。
前提条件
管理対象サーバとストレージがファイバーチャネル接続で共有されている構成の場合だけ、ディスクを共有できます。
1本目のディスク(システムボリューム)は、L-Server間で共有できません。
共有ディスクに対する同時アクセスの制御は、クラスタなどほかのアプリケーションで行います。
共有設定でL-Serverに接続したディスクリソースでなければ、別のL-Serverに共有ディスクとして接続できません。
物理L-Serverで、かつSANブートの場合だけL-Server間でディスクを共有できます。
導入
新規に複数のL-Serverを作成し、L-Server間でディスクを共有する方法は以下のとおりです。
L-Serverの作成(1台目)
「付録D L-Serverのパラメーター詳細」を参照してL-Serverを作成します。このとき、[ディスク]タブの"共有設定"で、"共有"を選択します。
コマンドでL-Serverを作成する場合、rcxadm lserver createで指定するL-ServerのXMLファイルでSharedタグを指定します。詳細は、「ServerView Resource Orchestrator リファレンスガイド」の「1.3.1 rcxadm lserver」および「2.3.1 物理L-Serverの場合」を参照してください。
L-Serverの作成(2台目以降)
L-Serverを作成します。このとき、以下を選択してください。
L-Serverに割り当てるディスクとして、ディスクを選択します。
"共有接続済み"チェックボックスにチェックを入れます。
割当て済みL-Serverとして、L-Serverの作成(1台目)で作成したL-Serverを選択します。
検索条件にこれらを指定すると、共有接続されているディスクを絞り込めます。詳細は、「D.3.1 [サーバ種別]で"物理"を選択」を参照してください。
共有ディスクの増設
すでに作成済みのL-Serverに対し、ディスクリソースを増設して共有する方法は、以下のとおりです。
1台目のL-Serverに対して、共有するディスクの増設
「6.3.3 ディスクの増設と削減」の増設の手順に従って、ディスクを増設します。このとき、共有設定で"共有"を選択します。
2台目以降のL-Serverに対して共有するディスクの増設
「6.3.3 ディスクの増設と削減」の増設の手順に従って、ディスクを増設します。
L-Serverに割り当てるディスクとして、ディスクを選択します。
"共有接続済み"チェックボックスにチェックを入れます。
割当て済みL-Serverとして、共有するディスクを増設した1台目のL-Serverを選択します。
検索条件にこれらを指定すると、共有接続されているディスクを絞り込めます。詳細は、「D.3.1 [サーバ種別]で"物理"を選択」を参照してください。