ここでは、L-Serverのディスク構成の変更について説明します。
注意
スナップショットをリストアした直後は、L-ServerとVM管理製品が管理するVMゲストの構成に差分が生じる場合があります。
VMゲストの構成の差分は、VM管理製品に対して定期的に問い合わせ、L-Serverの構成に反映されます。
定期的な問い合わせによるL-Serverの構成の反映については、「6.3 変更」を参照してください。
VM管理製品を操作して、仮想マシンのディスク構成を変更した場合、仮想L-Serverへのディスクの増設および削減ができなくなります。
【VMware】
以下のデバイスパス以外を利用するように変更した場合
SCSI:0:0~SCSI:0:6
SCSI:0:8~SCSI:0:14
SCSI:1:0~SCSI:1:6
SCSI:1:8~SCSI:1:14
SCSI:2:0~SCSI:2:6
SCSI:2:8~SCSI:2:14
SCSI:3:0~SCSI:3:6
SCSI:3:8~SCSI:3:14
VMFS以外のパススルーデバイスまたはRaw Device Mappingを使用するように変更した場合
【Hyper-V】
以下のデバイスパス以外を利用するように変更した場合
IDE:0:0
SCSI:0:1~SCSI:0:14
SCSI:1:0~SCSI:1:14
SCSI:2:0~SCSI:2:14
SCSI:3:0~SCSI:3:14
パススルーディスク、差分ディスクを使用するように変更した場合
システムディスクのデバイスパスを変更した場合、すべてのディスクに対して、ディスクの削減ができるようになるため、注意してください。
作成した仮想L-Serverに対して、VM管理製品からシステムディスクのデバイスパスを変更した場合、以下の動作をするため変更しないでください。
RCコンソールの[リソース詳細]タブに表示される"ディスク情報"の"用途"にハイフン("-")が表示されます。
システムディスクが削減できるようになります。
VM管理製品から、同一デバイスパスを使用して異なるディスク種別に変更する場合、以下の手順を行います。
VM管理製品上で仮想マシンからディスクを削除します。
手順1.で削除したディスクが、L-Serverのディスク情報として削除されていることを、RCコンソールで確認します。
VM管理製品上で仮想マシンへディスクを追加します。
なお、異なるディスク種別への変更とは、以下を指します。
仮想ディスクからRaw Device Mapping、パススルーディスク、および差分ディスクへの変更
Raw Device Mapping、パススルーディスク、および差分ディスクから仮想ディスクへの変更
前提条件
物理L-Serverは、SANブートの場合だけディスクの増設と削減ができます。
増設
以下の手順で、L-Serverのディスクを増設します。
オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[ディスク増設]を選択します。
[ディスクの増設]ダイアログが表示されます。
以下の項目を入力し、<OK>ボタンをクリックします。
増設するサイズは、ギガバイトを単位として、小数第一位までの数値を入力します。"10"が初期表示されます。
ディスクを複数のL-Serverで共有するか、1つのL-Serverで専有するかを指定します。
専有
1つのL-Serverでディスクを専有する場合に指定します。
共有
複数のL-Serverでディスクを共有する場合に指定します。
注意
システムディスクは共有できません。
L-Serverに割り当てるディスクを指定します。
以下の中から選択します。
自動選択
ストレージプール、仮想ストレージリソース、またはディスクリソースから適切なリソースを選択してL-Serverに割り当てます。初期値は"自動選択"が設定されます。
ストレージプール
ストレージプールから適切なリソースを選択してL-Serverに割り当てます。
仮想ストレージ
VMFS、RAIDグループ、アグリゲートなどの仮想ストレージリソースが一覧として表示されます。
表示された仮想ストレージリソースから選択します。
指定した仮想ストレージリソースから指定されたサイズのディスクリソースを切り出してL-Serverに割り当てます。
ディスク
事前に作成されたLUNをL-Serverに割り当てます。
検索条件を指定した場合、該当するディスクリソース一覧が表示されます。
表示されたディスクリソースから選択します。
指定したディスクリソースがL-Serverに割り当てられます。
ディスクリソースの格納先のストレージプールを選択します。
検索するディスクの下限値を、ギガバイトを単位として、小数第一位までの数値で入力します。
L-Serverに対する割当て状態を指定します。共有設定で、共有を選択した場合に指定します。
- 未割当て
ほかのL-Serverに割り当てられていないディスクリソースを選択する場合に指定します。
- 共有接続済み
ほかのL-Serverに対して共有設定がされているディスクリソースを選択する場合に指定します。
すでに共有設定が行われていて、ディスクを共有するL-Serverを指定します。
OSのディスクの増設手順に従い、ディスクを有効にしてください。
コマンドでは、rcxadm lserver attachを実行します。
rcxadm lserver attachコマンドについては、「ServerView Resource Orchestrator リファレンスガイド」の「1.3.1 rcxadm lserver」を参照してください。
参考
【VMware】【Hyper-V】
データディスクは、L-ServerにSCSIディスクとして接続されます。IDEディスクとしては接続しません。
【Oracle VM】
L-Serverに接続する場合、以下を指定します。
L-Serverの実体がHVM(Hardware Virtualized Machine)の場合
システムボリューム:hda
データディスク1個目~7個目:sda~sdg
L-Serverの実体がPVM(Para-Virtualized Machine)の場合
システムボリューム:xvda
データディスク1個目~59個目:xvdb~xvdbh
注意
L-Serverの電源がONの場合、各OSの手順に従って、増設したディスクを認識させてください。
物理L-Serverの場合、iSCSIブートしているL-Serverに対して、ディスクの増設やネットワークの増設はできません。
参考
iSCSIブートの物理L-Serverのデータディスク
ETERNUSストレージの場合
ストレージ管理製品を利用して、同じAffinityグループにiSCSIブートディスクのLUNとデータディスクのLUNを定義すると、管理対象サーバからデータディスクを利用できます。
NetAppストレージの場合
ストレージ管理製品を利用して、同じigroupにiSCSIブートディスクのLUNとデータディスクのLUNを定義すると、管理対象サーバからデータディスクを利用できます。
削減
仮想L-Serverの場合、ディスクを削減するためには、L-Serverの電源がOFFになっている必要があります。
以下の手順で、L-Serverに割り当てられたディスクを削減します。
オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[ディスク本数削減]を選択します。
[ディスク本数の削減]ダイアログが表示されます。
以下の項目を選択または入力し、<OK>ボタンをクリックします。
"ディスクリソース一覧"から削減したいディスクリソースを選択します。選択リストには、システムディスク以外のディスクリソースが表示されます。
ディスクを削減する場合、"ディスクリソースを削減する。"チェックボックスにチェックを入れます。
電源ONのままディスクを削減する場合、"電源ONのまま削減する。"チェックボックスにチェックを入れます。
注意
仮想L-Serverの場合、削減したディスクの内容は消去されます。ダイアログに表示される注意事項を確認したあと、"ディスクリソースを削減する。"チェックボックスにチェックを入れてください。
物理L-Serverで、電源がONのときにディスクを削減する場合、事前に削減するディスクを未使用状態にする必要があります。ダイアログに表示される注意事項を確認したあと、"電源ONのまま削減する。"チェックボックスにチェックを入れてください。
ディスクリソースが事前に作成されたLUNの場合、ディスクの削減でディスク内のデータは削除されないため、ディスク内のデータを削除することをお勧めします。ディスク内のデータを削除する方法については、「5.3.3 ストレージリソース」の注意事項を参照してください。
物理L-Serverの場合、iSCSIブートしているL-Serverに対して、ディスクの削減やネットワークの削減はできません。
コマンドでは、rcxadm lserver detachを実行します。
電源ON状態のL-Serverからディスクを削減する場合は、コマンドで-onlineオプションを指定してください。
rcxadm lserver detachコマンドについては、「ServerView Resource Orchestrator リファレンスガイド」の「1.3.1 rcxadm lserver」を参照してください。
【Hyper-V】
1回の構成変更時に指定可能なディスク数は、4個までです。
5個以上の追加を行う場合は、別途構成変更してください。