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ServerView Resource Orchestrator V2.3.0 ユーザーズガイド

6.3.3 ディスクの増設と削減

ここでは、L-Serverのディスク構成の変更について説明します。

注意

スナップショットをリストアした直後は、L-ServerとVM管理製品が管理するVMゲストの構成に差分が生じる場合があります。
VMゲストの構成の差分は、VM管理製品に対して定期的に問い合わせ、L-Serverの構成に反映されます。
定期的な問い合わせによるL-Serverの構成の反映については、「6.3 変更」を参照してください。

VM管理製品を操作して、仮想マシンのディスク構成を変更した場合、仮想L-Serverへのディスクの増設および削減ができなくなります。

【VMware】

  • 以下のデバイスパス以外を利用するように変更した場合

    • SCSI:0:0~SCSI:0:6

    • SCSI:0:8~SCSI:0:14

    • SCSI:1:0~SCSI:1:6

    • SCSI:1:8~SCSI:1:14

    • SCSI:2:0~SCSI:2:6

    • SCSI:2:8~SCSI:2:14

    • SCSI:3:0~SCSI:3:6

    • SCSI:3:8~SCSI:3:14

  • VMFS以外のパススルーデバイスまたはRaw Device Mappingを使用するように変更した場合

【Hyper-V】

  • 以下のデバイスパス以外を利用するように変更した場合

    • IDE:0:0

    • SCSI:0:1~SCSI:0:14

    • SCSI:1:0~SCSI:1:14

    • SCSI:2:0~SCSI:2:14

    • SCSI:3:0~SCSI:3:14

  • パススルーディスク、差分ディスクを使用するように変更した場合

  • システムディスクのデバイスパスを変更した場合、すべてのディスクに対して、ディスクの削減ができるようになるため、注意してください。

    作成した仮想L-Serverに対して、VM管理製品からシステムディスクのデバイスパスを変更した場合、以下の動作をするため変更しないでください。

    • RCコンソールの[リソース詳細]タブに表示される"ディスク情報"の"用途"にハイフン("-")が表示されます。

    • システムディスクが削減できるようになります。

VM管理製品から、同一デバイスパスを使用して異なるディスク種別に変更する場合、以下の手順を行います。

  1. VM管理製品上で仮想マシンからディスクを削除します。

  2. 手順1.で削除したディスクが、L-Serverのディスク情報として削除されていることを、RCコンソールで確認します。

  3. VM管理製品上で仮想マシンへディスクを追加します。

なお、異なるディスク種別への変更とは、以下を指します。

  • 仮想ディスクからRaw Device Mapping、パススルーディスク、および差分ディスクへの変更

  • Raw Device Mapping、パススルーディスク、および差分ディスクから仮想ディスクへの変更


前提条件

物理L-Serverは、SANブートの場合だけディスクの増設と削減ができます。


増設

以下の手順で、L-Serverのディスクを増設します。

  1. オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[ディスク増設]を選択します。
    [ディスクの増設]ダイアログが表示されます。

  2. 以下の項目を入力し、<OK>ボタンをクリックします。

    サイズ

    増設するサイズは、ギガバイトを単位として、小数第一位までの数値を入力します。"10"が初期表示されます。

    共有設定

    ディスクを複数のL-Serverで共有するか、1つのL-Serverで専有するかを指定します。

    • 専有

      1つのL-Serverでディスクを専有する場合に指定します。

    • 共有

      複数のL-Serverでディスクを共有する場合に指定します。

      注意

      システムディスクは共有できません。

    使用するリソース種別

    L-Serverに割り当てるディスクを指定します。

    以下の中から選択します。

    • 自動選択

      ストレージプール、仮想ストレージリソース、またはディスクリソースから適切なリソースを選択してL-Serverに割り当てます。初期値は"自動選択"が設定されます。

    • ストレージプール

      ストレージプールから適切なリソースを選択してL-Serverに割り当てます。

    • 仮想ストレージ

      VMFS、RAIDグループ、アグリゲートなどの仮想ストレージリソースが一覧として表示されます。

      表示された仮想ストレージリソースから選択します。

      指定した仮想ストレージリソースから指定されたサイズのディスクリソースを切り出してL-Serverに割り当てます。

    • ディスク

      事前に作成されたLUNをL-Serverに割り当てます。

      検索条件を指定した場合、該当するディスクリソース一覧が表示されます。

      表示されたディスクリソースから選択します。

      指定したディスクリソースがL-Serverに割り当てられます。

    検索条件
    ストレージプール

    ディスクリソースの格納先のストレージプールを選択します。

    検索サイズ

    検索するディスクの下限値を、ギガバイトを単位として、小数第一位までの数値で入力します。

    割当て状態/共有

    L-Serverに対する割当て状態を指定します。共有設定で、共有を選択した場合に指定します。

    - 未割当て

    ほかのL-Serverに割り当てられていないディスクリソースを選択する場合に指定します。

    - 共有接続済み

    ほかのL-Serverに対して共有設定がされているディスクリソースを選択する場合に指定します。

    割当て済みL-Server

    すでに共有設定が行われていて、ディスクを共有するL-Serverを指定します。

  3. OSのディスクの増設手順に従い、ディスクを有効にしてください。

コマンドでは、rcxadm lserver attachを実行します。

rcxadm lserver attachコマンドについては、「ServerView Resource Orchestrator リファレンスガイド」の「1.3.1 rcxadm lserver」を参照してください。


参考

【VMware】【Hyper-V】
データディスクは、L-ServerにSCSIディスクとして接続されます。IDEディスクとしては接続しません。

【Oracle VM】
L-Serverに接続する場合、以下を指定します。

  • L-Serverの実体がHVM(Hardware Virtualized Machine)の場合

    • システムボリューム:hda

    • データディスク1個目~7個目:sda~sdg

  • L-Serverの実体がPVM(Para-Virtualized Machine)の場合

    • システムボリューム:xvda

    • データディスク1個目~59個目:xvdb~xvdbh

注意

  • L-Serverの電源がONの場合、各OSの手順に従って、増設したディスクを認識させてください。

  • 物理L-Serverの場合、iSCSIブートしているL-Serverに対して、ディスクの増設やネットワークの増設はできません。

参考

iSCSIブートの物理L-Serverのデータディスク

  • ETERNUSストレージの場合

    ストレージ管理製品を利用して、同じAffinityグループにiSCSIブートディスクのLUNとデータディスクのLUNを定義すると、管理対象サーバからデータディスクを利用できます。

  • NetAppストレージの場合

    ストレージ管理製品を利用して、同じigroupにiSCSIブートディスクのLUNとデータディスクのLUNを定義すると、管理対象サーバからデータディスクを利用できます。


削減

仮想L-Serverの場合、ディスクを削減するためには、L-Serverの電源がOFFになっている必要があります。

以下の手順で、L-Serverに割り当てられたディスクを削減します。

  1. オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[ディスク本数削減]を選択します。
    [ディスク本数の削減]ダイアログが表示されます。

  2. 以下の項目を選択または入力し、<OK>ボタンをクリックします。

    ディスクリソース一覧

    "ディスクリソース一覧"から削減したいディスクリソースを選択します。選択リストには、システムディスク以外のディスクリソースが表示されます。

    ディスクリソースを削減する

    ディスクを削減する場合、"ディスクリソースを削減する。"チェックボックスにチェックを入れます。

    電源ONのまま削減する(物理L-Serverの場合)

    電源ONのままディスクを削減する場合、"電源ONのまま削減する。"チェックボックスにチェックを入れます。

注意

  • 仮想L-Serverの場合、削減したディスクの内容は消去されます。ダイアログに表示される注意事項を確認したあと、"ディスクリソースを削減する。"チェックボックスにチェックを入れてください。

  • 物理L-Serverで、電源がONのときにディスクを削減する場合、事前に削減するディスクを未使用状態にする必要があります。ダイアログに表示される注意事項を確認したあと、"電源ONのまま削減する。"チェックボックスにチェックを入れてください。

  • ディスクリソースが事前に作成されたLUNの場合、ディスクの削減でディスク内のデータは削除されないため、ディスク内のデータを削除することをお勧めします。ディスク内のデータを削除する方法については、「5.3.3 ストレージリソース」の注意事項を参照してください。

  • 物理L-Serverの場合、iSCSIブートしているL-Serverに対して、ディスクの削減やネットワークの削減はできません。

コマンドでは、rcxadm lserver detachを実行します。

電源ON状態のL-Serverからディスクを削減する場合は、コマンドで-onlineオプションを指定してください。

rcxadm lserver detachコマンドについては、「ServerView Resource Orchestrator リファレンスガイド」の「1.3.1 rcxadm lserver」を参照してください。

【Hyper-V】
1回の構成変更時に指定可能なディスク数は、4個までです。

5個以上の追加を行う場合は、別途構成変更してください。