Symfoware Serverの環境のセットアップを行う方法について説明します。
Symfoware Serverのセットアップ作業は、大きく以下の2つの作業があります。
セットアップ
Symfoware Serverの動作環境を構築する作業です。
単一サーバ運用を行う場合は、ここまでで環境構築作業は完了です。
フェイルオーバ運用のセットアップ
フェイルオーバ運用を行うために、環境を構築する作業です。
注意
本マニュアルでは、OSのクラスタソフトと連携したフェイルオーバ運用のセットアップ作業を説明します。
SafeCLUSTERと連携したフェイルオーバ運用のセットアップ方法については、“クラスタ導入運用ガイド”を参照してください。
各運用形態のセットアップ作業の流れを、以下に示します。
運用形態ごとのSymfoware Serverのセットアップ作業の詳細を、以下に示します。また、各作業の参照先については、“セットアップ作業と参照先”を参照してください。
図B.1 単一サーバ運用の場合のセットアップ作業の流れ
注1) RDBシステムが複数の場合は操作を繰り返します。
注2) RDA-SVを利用する場合に行ってください。
注3) スケーラブルログ運用または監査ログ運用を行う場合に行ってください。
注4) 監査ログ運用を行う場合に行ってください。
注5) アーカイブログ運用を行う場合に行ってください。
注6) パフォーマンスモニタを利用する場合に行ってください。
注7) スケーラブルログ運用を行う場合で、新たなロググループを作成する場合に行ってください。
注8) XMLアダプタ機能を利用する場合に行ってください。
注9) WebDBtoolsで行うこともできます。
注10) 共用バッファの開設およびDSIのメモリ常駐を行う場合に行ってください。
図B.2 OSのクラスタソフト(フェールオーバークラスタリング)と連携したフェイルオーバ運用の場合のセットアップ作業の流れ
注1) XMLアダプタ機能を利用する場合に行ってください。
注2) OSのクラスタソフトでの作業です。
注3) 作業用ファイルの削除、共用バッファの開設およびDSIのメモリ常駐を行う場合に行ってください。
図B.3 OSのクラスタソフト(MSCS)と連携したフェイルオーバ運用の場合のセットアップ作業の流れ
注1) XMLアダプタ機能を利用する場合に行ってください。
注2) OSのクラスタソフトでの作業です。
注3) 作業用ファイルの削除、共用バッファの開設およびDSIのメモリ常駐を行う場合に行ってください。
セットアップ作業と参照先
各運用形態におけるセットアップ作業とその説明の参照先を以下の表に示します。
作業項目 | 運用形態 | 参照先 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
単一サーバ | OSのクラスタソフトと連携したフェイルオーバ運用 | |||||
運用ノード | 待機ノード | |||||
資源の見積りと配置 | ○ | ○ | ○ | |||
環境変数の設定 | ○ | ○ | ○ | |||
ネットワークファイルの設定 | ○ | ○ | ○ | |||
フェイルオーバ運用のセットアップ | フェールオーバークラスタリングへの登録(サービスまたはアプリケーションの作成、共用ディスクの追加およびクライアントアクセスポイントの追加) | - | ○ | - | ||
RDBシステムの登録 | ○ | ○ | ○ | |||
RDB構成パラメタファイルの編集 | ○ | ○ | ○ | |||
システム用の動作環境ファイルの編集 | ○ | ○ | ○ | |||
ポート番号の定義 | ○ | ○ | ○ | |||
ログ管理ファイルの作成 | ○ | ○ | - | |||
テンポラリログファイルの作成 | ○ | ○ | - | |||
RDBディクショナリの作成 | ○ | ○ | - | |||
RDA-SVのセットアップ | △ | △ | △ | |||
ロググループ管理ファイルの作成 | △ | △ | - | |||
監査ログデータベースのセットアップ | △ | △ | - | |||
アーカイブログファイルの作成 | △ | △ | - | |||
パフォーマンスモニタのセットアップ | △ | △ | △ | |||
自動起動停止の設定 | ○ | - | - | |||
ユーザロググループのセットアップ | △ | △ | - | |||
XMLアダプタのセットアップ | △ | △ | △ | RDB運用ガイド(XMLアダプタ編) | ||
Symfoware/RDBの起動 | ○ | - | - | |||
RDA-SVの起動 | △ | - | - | |||
共用ディスクのノード移動 | フェールオーバークラスタリングを利用する場合 | - | ○ | ○ | ||
MSCSを利用する場合 | ||||||
利用者の制御 | ○ | ○ | - | |||
データベースの作成 | ○ | ○ | - | RDB運用ガイド(データベース定義編) | ||
フェイルオーバ運用のセットアップ | フェールオーバークラスタリングへの登録(サービスの追加および依存関係の設定) | - | ○ | - | ||
MSCSへの登録(グループの登録、クラスタIPアドレスの登録、ネットワーク名の登録、共用ディスクのグループの変更およびサービスの登録) | ||||||
プロシジャの登録 | △ | △ | △ | RDB運用ガイド |
○: 必須作業です。
△: 必要に応じて行う作業です。
-: 不要です。
GUIでセットアップする場合の、機能ごとの各画面で表示される項目の省略値については、“付録C セットアップ時の省略値”を参照してください。
Symfoware Serverをインストールし、セットアップ後に環境を変更する場合は、Symfoware Serverを停止する必要があります。詳細は、“B.12.2 停止”を参照してください。
同一のRDBシステムに対する運用系のセットアップと待機系のセットアップでは、同じ値を設定してください。
OSのクラスタソフトと連携したフェイルオーバ運用を行う場合のセットアップでは、ノードごとに運用系と待機系のセットアップが必要になります。なお、待機系のセットアップは、必ず運用系のセットアップ後に行ってください。