[Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスで、RDBの環境をセットアップします。
なお、セットアップ時の省略値については、“付録C セットアップ時の省略値”を参照してください。
また、コマンドによるセットアップを行う場合は、[スキップ]ボタンをクリックし、“3.5 ロググループ管理ファイルの作成”へ進んでください。Symfoware/RDBのセットアップが不要の場合は、[スキップ]ボタンをクリックし、“B.4 RDA-SVのセットアップ”へ進んでください。
[Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスには、以下の6つのタブがあります。
注意
上記のタブのうち、[ログ]タブおよび[ディクショナリ]タブは、初めて環境をセットアップする場合またはフェイルオーバ運用で運用サーバのシステムを登録する場合にのみ表示されます。
ただし、運用種別に“SafeCLUSTERを使用する(ホットスタンバイ機能)”を選択した場合は、[ログ]タブおよび[ディクショナリ]タブは表示されません。
運用種別に関わらず、資源をローデバイスに配置する場合は、GUIでの[ログ]タブおよび[ディクショナリ]タブの設定はできません。[スキップ]ボタンをクリックし、“第3章 コマンドによるセットアップ”を参照し、コマンドでローデバイスに資源を作成してください。
ポイント
より詳細なRDBの環境設計を行いたい場合は、“第3章 コマンドによるセットアップ”を参照して、運用形態に合った詳細設計を行うことをお勧めします。その場合は、[Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスで、[スキップ]ボタンをクリックしてください。
以下に、各画面での設定項目を説明します。
アプリケーションの多重度に関する情報を設定するタブです。
図B.6 [Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスの[多重度]タブ
ローカルのサーバに接続するコネクションの数の最大値を指定します。
[計算]ボタンをクリックすることにより[RDBCNTNUM]と[RDBEXTMEM]の推奨値を自動設定することができます。自動設定時の計算式は以下のとおりです。
[ローカルアクセス数]×2+200
1024+[ローカルアクセス数]×([システム用の動作環境]タブのパラメタ[COMMUNICATION_BUFFER]の値+7)+200×11
リモートアクセス数に1以上を指定した場合に、リモートアクセスで使用するポート番号を指定します。
ポート番号は、以下の範囲で未使用の値を指定してください。
Windows(R) 2000またはWindows Server(R) 2003の場合:5001~49151
Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2の場合:1024~49151
RDB構成パラメタファイルのパラメタ[RDBCNTNUM]の値を指定します。パラメタの詳細については、“4.1 RDB構成パラメタファイルによる定義”を参照してください。
RDB構成パラメタファイルのパラメタ[RDBEXTMEM]の値を指定します。パラメタの詳細については、“4.1 RDB構成パラメタファイルによる定義”を参照してください。
注意
クライアントからリモートアクセスするアプリケーションの実行時には、ここで定義したポート番号をクライアント用の動作環境ファイルの“SERVER_SPEC”で指定する必要があります。
クライアント用の動作環境ファイルについては“アプリケーション開発ガイド(埋込みSQL編)”を参照してください。
RDBが使用するデフォルトの共用バッファに関する情報を設定するタブです。
図B.7 [Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスの[共用バッファ]タブ
バッファ長ごとにバッファ枚数を指定します。
デフォルトの共用バッファの詳細については、“4.1 RDB構成パラメタファイルによる定義”を参照してください。
RDBの動作を規定する各種情報が格納されたRDB構成パラメタファイルに関する情報を設定するタブです。
図B.8 [Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスの[RDB構成パラメタ]タブ
RDB構成パラメタが一覧表示されるので、変更するパラメタを選択します。
値を入力し、[設定]ボタンをクリックすると、値に指定された内容がRDB構成パラメタファイルに反映されます。
[削除]ボタンをクリックすると、指定されたパラメタと値を削除します。
注意
以下のパラメタは、本タブでは編集することはできません。
RDBSYSBUF
RDBSQLENV
RDBCNTNUM
RDBEXTMEM
RDBCNTNUM、またはRDBEXTMEMの値は、“図B.6 [Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスの[多重度]タブ”で編集してください。
また、RDBSYSBUFおよびRDBSQLENVの編集方法およびRDB構成パラメタファイルの詳細については、“4.1 RDB構成パラメタファイルによる定義”を参照してください。
RDB構成パラメタファイルの以下のパラメタは、作成時には設定しないでください。設定した場合は、RDBシステムの作成に失敗します。
RDBLOGGROUPMANAGE
スケーラブルログ運用を行う場合のRDBLOGGROUPMANAGEの編集については、“4.1 RDB構成パラメタファイルによる定義”を参照してください。
参考
ネットワークファイルを設定する場合
Symfoware Serverのデータを、ネットワーク上のストレージデバイスに作成する場合は、“ネットワークファイルの設定”を行ってください。
ネットワークファイルの設定方法については、“1.4.4 ネットワークファイルの設定”を参照してください。
RDBの動作環境のうち、アプリケーション実行時の動作環境を規定する、システム用の動作環境ファイルに関する情報を設定するタブです。
図B.9 [Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスの[システム用の動作環境]タブ
システム用の動作環境パラメタが一覧表示されるので、変更するパラメタを選択します。
値を入力し、[設定]ボタンをクリックすると、値に指定された内容がシステム用の動作環境ファイルに反映されます。
[削除]ボタンをクリックすると、指定されたパラメタと値を削除します。
システム用の動作環境ファイルの詳細については、“4.2 システム用の動作環境ファイルによる定義”を参照してください。
注意
以下のパラメタは、本タブでは編集することはできません。
MAX_CONNECT_SYS
MAX_CONNECT_TCP
MAX_CONNECT_SYSの値を編集したい場合は、“図B.6 [Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスの[多重度]タブ”の[ローカルアクセス数]で、MAX_CONNECT_TCPの値を編集したい場合は、“図B.6 [Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスの[多重度]タブ”の[リモートアクセス数]で編集を行ってください。
フェールオーバークラスタリング、または、MSCSと連携したフェイルオーバ運用を行う場合、運用系と待機系のRDBシステムのシステム用の動作環境ファイルに、以下のパラメタを設定してください。
WORK_PATH
サーバ側で使用するソート作業域、作業用テーブル域の獲得先ディレクトリを指定します。ソート作業域は、ローカルディスクに配置するため、運用系の異常事象を契機に待機系に切り替わると、旧運用系で利用していたソート作業域がローカルファイルシステム上に残ります。運用対処として、待機系を起動する前にdelコマンドを利用して、ソート作業域(SYMFORDB*)を必ず削除するようにしてください。ソート作業域を削除しやすいように、作業用の専用ディスクを用意し、本パラメタを設定して、ソート作業域の所在を明確にすることをお勧めします。ソート作業域は、RDBの動作環境ごとに、異なったディレクトリを準備して利用してください。ソート作業域の削除は、プロシジャを登録することにより、簡単に行うことができます。プロシジャの登録方法については、“RDB運用ガイド”の“プロシジャの登録”を参照してください。
RDBのログに関する情報を設定するタブです。ここで設定した情報に基づいて、ログ管理ファイルとテンポラリログファイルを作成します。
図B.10 [Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスの[ログ]タブ
テンポラリログファイルを配置するファイルを、絶対パス名で指定します。パス名は英数字128バイト以内で指定してください。
NTFS形式のディスク上のファイルを指定してください。
注意
危険分散の観点から、テンポラリログファイルは、ディクショナリファイルとは異なる物理ディスクに配置してください。ディスク配置については、“付録G Symfoware/RDB資源のディスク配置”を参照してください。
RDBディクショナリに関する情報を設定するタブです。ここで設定した情報に基づいて、RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルを作成します。
図B.11 [Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスの[ディクショナリ]タブ