ページの先頭行へ戻る
Symfoware Server V10.1.0 セットアップガイド

B.3 Symfoware/RDBのセットアップ

[Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスで、RDBの環境をセットアップします。

なお、セットアップ時の省略値については、“付録C セットアップ時の省略値”を参照してください。

また、コマンドによるセットアップを行う場合は、[スキップ]ボタンをクリックし、“3.5 ロググループ管理ファイルの作成”へ進んでください。Symfoware/RDBのセットアップが不要の場合は、[スキップ]ボタンをクリックし、“B.4 RDA-SVのセットアップ”へ進んでください。

[Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスには、以下の6つのタブがあります。

注意

  • 上記のタブのうち、[ログ]タブおよび[ディクショナリ]タブは、初めて環境をセットアップする場合またはフェイルオーバ運用で運用サーバのシステムを登録する場合にのみ表示されます。

    ただし、運用種別に“SafeCLUSTERを使用する(ホットスタンバイ機能)”を選択した場合は、[ログ]タブおよび[ディクショナリ]タブは表示されません。

  • 運用種別に関わらず、資源をローデバイスに配置する場合は、GUIでの[ログ]タブおよび[ディクショナリ]タブの設定はできません。[スキップ]ボタンをクリックし、“第3章 コマンドによるセットアップ”を参照し、コマンドでローデバイスに資源を作成してください。

ポイント

より詳細なRDBの環境設計を行いたい場合は、“第3章 コマンドによるセットアップ”を参照して、運用形態に合った詳細設計を行うことをお勧めします。その場合は、[Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスで、[スキップ]ボタンをクリックしてください。


以下に、各画面での設定項目を説明します。

多重度

アプリケーションの多重度に関する情報を設定するタブです。

図B.6 [Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスの[多重度]タブ

ローカルアクセス数

ローカルのサーバに接続するコネクションの数の最大値を指定します。

[計算]ボタンをクリックすることにより[RDBCNTNUM]と[RDBEXTMEM]の推奨値を自動設定することができます。自動設定時の計算式は以下のとおりです。

RDBCNTNUM

[ローカルアクセス数]×2+200

RDBEXTMEM

1024+[ローカルアクセス数]×([システム用の動作環境]タブのパラメタ[COMMUNICATION_BUFFER]の値+7)+200×11

リモートアクセス数

リモートのサーバに接続するコネクションの数の最大値を指定します。

リモートアクセスで使用するポート番号

リモートアクセス数に1以上を指定した場合に、リモートアクセスで使用するポート番号を指定します。

ポート番号は、以下の範囲で未使用の値を指定してください。

  • Windows(R) 2000またはWindows Server(R) 2003の場合:5001~49151

  • Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2の場合:1024~49151

RDBCNTNUM

RDB構成パラメタファイルのパラメタ[RDBCNTNUM]の値を指定します。パラメタの詳細については、“4.1 RDB構成パラメタファイルによる定義”を参照してください。

RDBEXTMEM

RDB構成パラメタファイルのパラメタ[RDBEXTMEM]の値を指定します。パラメタの詳細については、“4.1 RDB構成パラメタファイルによる定義”を参照してください。

注意

クライアントからリモートアクセスするアプリケーションの実行時には、ここで定義したポート番号をクライアント用の動作環境ファイルの“SERVER_SPEC”で指定する必要があります。

クライアント用の動作環境ファイルについては“アプリケーション開発ガイド(埋込みSQL編)”を参照してください。

共用バッファ

RDBが使用するデフォルトの共用バッファに関する情報を設定するタブです。

図B.7 [Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスの[共用バッファ]タブ

メモリ量

バッファに割り当てるメモリ量を指定します。[計算]ボタンをクリックすることにより、各バッファ長に対するバッファ枚数を算出します。

バッファ枚数

バッファ長ごとにバッファ枚数を指定します。

デフォルトの共用バッファの詳細については、“4.1 RDB構成パラメタファイルによる定義”を参照してください。

RDB構成パラメタ

RDBの動作を規定する各種情報が格納されたRDB構成パラメタファイルに関する情報を設定するタブです。

図B.8 [Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスの[RDB構成パラメタ]タブ

RDB構成パラメタ

RDB構成パラメタが一覧表示されるので、変更するパラメタを選択します。

定義種別

選択したパラメタが表示されます。

定義値

値を入力し、[設定]ボタンをクリックすると、値に指定された内容がRDB構成パラメタファイルに反映されます。

[削除]ボタンをクリックすると、指定されたパラメタと値を削除します。


注意

参考

ネットワークファイルを設定する場合

Symfoware Serverのデータを、ネットワーク上のストレージデバイスに作成する場合は、“ネットワークファイルの設定”を行ってください。

ネットワークファイルの設定方法については、“1.4.4 ネットワークファイルの設定”を参照してください。

システム用の動作環境

RDBの動作環境のうち、アプリケーション実行時の動作環境を規定する、システム用の動作環境ファイルに関する情報を設定するタブです。

図B.9 [Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスの[システム用の動作環境]タブ

システム用の動作環境

システム用の動作環境パラメタが一覧表示されるので、変更するパラメタを選択します。

定義種別

選択したパラメタが表示されます。

定義値

値を入力し、[設定]ボタンをクリックすると、値に指定された内容がシステム用の動作環境ファイルに反映されます。

[削除]ボタンをクリックすると、指定されたパラメタと値を削除します。

システム用の動作環境ファイルの詳細については、“4.2 システム用の動作環境ファイルによる定義”を参照してください。

注意

  • 以下のパラメタは、本タブでは編集することはできません。

  • フェールオーバークラスタリング、または、MSCSと連携したフェイルオーバ運用を行う場合、運用系と待機系のRDBシステムのシステム用の動作環境ファイルに、以下のパラメタを設定してください。

    • WORK_PATH

      サーバ側で使用するソート作業域、作業用テーブル域の獲得先ディレクトリを指定します。ソート作業域は、ローカルディスクに配置するため、運用系の異常事象を契機に待機系に切り替わると、旧運用系で利用していたソート作業域がローカルファイルシステム上に残ります。運用対処として、待機系を起動する前にdelコマンドを利用して、ソート作業域(SYMFORDB*)を必ず削除するようにしてください。ソート作業域を削除しやすいように、作業用の専用ディスクを用意し、本パラメタを設定して、ソート作業域の所在を明確にすることをお勧めします。ソート作業域は、RDBの動作環境ごとに、異なったディレクトリを準備して利用してください。ソート作業域の削除は、プロシジャを登録することにより、簡単に行うことができます。プロシジャの登録方法については、“RDB運用ガイド”の“プロシジャの登録”を参照してください。

ログ

RDBのログに関する情報を設定するタブです。ここで設定した情報に基づいて、ログ管理ファイルとテンポラリログファイルを作成します。

図B.10 [Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスの[ログ]タブ

BIログサイズ

作成するテンポラリログファイルのBIログ域の大きさをメガバイト単位で指定します。1~16383の値を指定してください。

AIログサイズ

作成するテンポラリログファイルのAIログ域の大きさをメガバイト単位で指定します。1~16383の値を指定してください。

トランザクションエントリ数

テンポラリログファイルで管理するトランザクション情報のエントリ数を指定します。

同時実行するトランザクション数以上で、2~32767の値を指定してください。

テンポラリログファイル名

テンポラリログファイルを配置するファイルを、絶対パス名で指定します。パス名は英数字128バイト以内で指定してください。

NTFS形式のディスク上のファイルを指定してください。

注意

  • フェイルオーバ運用の場合は、共用ディスク上に指定してください。

  • 危険分散の観点から、テンポラリログファイルは、ディクショナリファイルとは異なる物理ディスクに配置してください。ディスク配置については、“付録G Symfoware/RDB資源のディスク配置”を参照してください。

ディクショナリ

RDBディクショナリに関する情報を設定するタブです。ここで設定した情報に基づいて、RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルを作成します。

図B.11 [Symfoware/RDBの環境設定]ダイアログボックスの[ディクショナリ]タブ

ディクショナリファイル名

RDBディクショナリを配置するファイルを、絶対パス名で指定します。

パス名は英数字128バイト以内で指定してください。

NTFSのファイルを指定してください。

注意

フェイルオーバ運用の場合は、共用ディスク上に指定してください。

ディクショナリサイズ

RDBディクショナリのファイルの大きさを指定します。“S”、“M”または“L”を選択するか、任意の値をメガバイト単位で指定します。

RDBディクショナリのファイルの大きさは、以下のとおりです。

表B.3 RDBディクショナリのファイルの大きさ

サイズの指定

ファイルの大きさ

S

21メガバイト

M

42メガバイト

L

82メガバイト

任意の値

20~2097151メガバイト

データベース用ディレクトリサイズ

ユーザデータベース用のRDBディレクトリファイルの大きさをメガバイト単位で指定します。1~1024の値を指定してください。