Symfoware/RDBを運用するためには、Symfoware/RDBの動作環境を設計し、定義する必要があります。動作環境の定義は、RDB構成パラメタファイルに定義します。
注意
以下の機能を利用する場合は、RDB構成パラメタファイルの定義時に考慮が必要です。
XMLアダプタ
DBミラーリングシステム
SafeCLUSTERと連携したフェイルオーバ運用
上記の機能を利用する場合の詳細については、以下のマニュアルを参照してください。
“RDB運用ガイド(XMLアダプタ編)”を参照してください。
“データベース二重化導入運用ガイド”を参照してください。
“クラスタ導入運用ガイド”を参照してください。
RDB構成パラメタファイルの各構成要素とSymfoware/RDBが使用する資源の関係を、以下に示します。
RDB構成パラメタファイルは、RDBの制御ファイルがインストールされているディレクトリ\RDB\ETC(C:\SFWETC\RDB\ETC)内のRDBSYS.SAMを複写し、複写先のファイル名をRDBシステム名.CFGとして作成します。RDBシステム名は、環境変数のRDBNAMEで設定するRDBシステム名と対応づけられます。
RDBの制御ファイルがインストールされているディレクトリ\RDB\ETC(C:\SFWETC\RDB\ETC)内のテキストファイルRDBSYSCONFIGに定義します。
動作環境の作成は、rdblogコマンド、rdbcrdicコマンドおよびrdbpmsetupコマンドがRDB構成パラメタファイルを読み込み、記述された内容に従って行います。また、Symfoware/RDBはrdbstartコマンドによる起動時にRDB構成パラメタファイルを読み込み、記述された内容に従って運用を開始します。
RDB構成パラメタファイルに指定する共用メモリのサイズや多重度などをチューニングする場合は、Symfoware/RDBを停止後、RDB構成パラメタファイルを編集し、Symfoware/RDBを再起動することで、新しく記述された内容に従って運用を再開します。
注意
以下のパラメタはSymfoware/RDBが使用する資源の配置先を指定するパラメタです。このため、Symfoware/RDBの動作環境を再作成する場合以外では、変更しないでください。
RDBDIRSPACE1
RDBDIRSPACE2
RDBLOGMANAGE
RDBLOGGROUPMANAGE
RDBPM
利用者は、エディタを使用して、このテキストファイルにRDBの構成パラメタを定義します。記述形式は、以下のとおりです。なお、行の先頭が番号記号“#”の場合、その行はコメント行として扱われます。また、行の途中に番号記号“#”が出現した場合、その番号記号“#”以降行末までがコメントとして扱われます。
定義指示文<改行> :
各行の定義指示文の記述形式は、次のとおりです。
定義種別 = [指定値1],[指定値2],・・・
記述上の注意点
定義指示文は複数行にまたがって記述することはできません。
等号“=”前後に空白、タブを指定することができます。
コンマ“,”前後に空白、タブを指定することができます。
指定値がパス名の場合は、パス名中に空白、タブ、コンマ“,”、セミコロン“;”および番号記号“#”の指定はできません。
定義種別とその指定内容の意味を、以下に示します。
なお、WebAdminでセットアップした場合、“WebAdminでセットアップした場合の値の違い”の欄に“有”と記載があるパラメタは、本節で説明しているパラメタの省略値や扱いに違いがあります。
WebAdminでセットアップした場合のパラメタの詳細については、“付録C セットアップ時の省略値”を参照してください。
定義種別 | 定義する情報 | 意味 | パラメタの指定 | WebAdminで | |
---|---|---|---|---|---|
RDBシステ | RDBシステ | ||||
クライアント識別情報の形態 | TCP/IP接続またはODBC連携のクライアント情報についてコマンドの表示と監査ログ表へ格納する形態を指定 | ○ | ○ | 無 | |
多重度 | RDBデーモンの要求の最大多重度 | ○ | ○ | 有 | |
絶対パス名 | Symfoware/RDBで異常が発生した場合のコアファイル出力先ディレクトリ名 | ◎ | ◎ | 無 | |
CPUコア数 | PRIMEQUEST(Windows(R)の動的ハードウェアパーティション分割の機能に対応したモデル)使用時の稼動予定CPUコア数 | ○ | ○ | 無 | |
リーダ/ライタ数 | データベーススペースに割り当てるリーダとライタの対の数 | ○ | ○ | 有 | |
絶対パス名 | データベース用のRDBディレクトリファイルの配置先ディレクトリ名 | ◎ | ◎ | 無 | |
絶対パス名 | RDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイルの配置先ディレクトリ名 | ◎ | ◎ | 無 | |
アラームポイントおよび容量拡張定義の設定の有無 | DSI定義時にシステムがアラームポイントおよび容量拡張定義を設定するか否かを指定 | ○ | ○ | 無 | |
サイズ | Symfoware/RDBが情報交換として使用する共用メモリの大きさ | ○ | ○ | 有 | |
BIログバッファ数 | BIログ書き出しのためのログバッファの枚数 | ○ | ○ | 有 | |
AIログバッファ数 | AIログ書き出しのためのログバッファの枚数 | ||||
RDBLOGGROUPMANAGE (注1) | 絶対パス名 | RDBのロググループ管理ファイルの配置先ディレクトリ名 | ○ | ○ | 有 |
絶対パス名 | ログ管理ファイルの配置先のディレクトリ名またはローデバイス名 | ◎ | ○ (注2) | 有 | |
リーダ/ライタ数 | ネットワーク上のデータベーススペースに割り当てるリーダとライタの対の数 | ○ | ○ | 有 | |
RDBPM (注3) | 絶対パス名 | パフォーマンスデータ格納ファイルの配置先ディレクトリ名 | ○ | ○ | 有 |
アドバイス取得の有無 | パフォーマンスデータ格納ファイルにアドバイスを取得するか否かを指定 | ○ | ○ | 無 | |
プロジェクトコード | Symfoware/RDBが使用する名前付きオブジェクトを一意にする値 | ○ | ○ | 無 | |
RDBREPORT (注4) | 絶対パス | メッセージログファイルの配置先ディレクトリ名 | ○ | ○ | 有 |
サイズ | メッセージログファイルのファイルサイズ | ○ | ○ | 無 | |
ファイル名(絶対パス名で指定) | アプリケーションの動作環境ファイルの配置先ファイル名 | ◎ | ◎ | 有 | |
絶対パス名 | デフォルトの共用バッファ定義ファイルの配置先ディレクトリ名 | ○ | ○ | 有 | |
システムID | Symfoware/RDBの動作環境を一意に認識するための値 | ◎ | - | 有 | |
デーモンの数 | RDB2_TCP接続(ConnectionManagerを経由する接続を含む)を処理するデーモンの数 | ○ | ○ | 無 | |
使用状況の出力契機 | テンポラリログファイルの使用状況の出力契機を指定 | ○ | ○ | 無 | |
最適化情報保持の有無 | rdbupsコマンドで最適化情報を設定する際にRDBディクショナリに設定前の最適化情報を保持するか否かを指定 | ○ | ○ | 無 | |
リーダ/ライタ数 | ソート作業域、作業用テーブル域に割り当てるリーダとライタの対の数 | ○ | ○ | 無 |
◎: 指定必須
○: 省略可能
-: 指定不要
注1) スケーラブルログ運用を行う場合、本定義は指定必須です。
注2) ログ管理ファイルをローデバイスに配置する場合、本定義は指定必須です。
注3) 性能問題調査のために、本定義の指定を推奨します。
注4) エラー調査のために、本定義の指定を推奨します。
TCP/IP接続またはODBC連携でSymfoware/RDBのサーバに接続するアプリケーションのクライアント識別情報について、rdbcninfコマンドなどでの表示と監査ログ表に格納する形態を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBCLIENTINF = クライアント識別情報の表示/格納形態
クライアント識別情報の表示/格納形態として、接続端末のIPアドレスを表示/格納するか、ホスト名を表示/格納するかを指定します。
本指定の省略時は、ADDRESS(IPアドレス)が指定されたものとみなします。
接続端末のIPアドレスを表示/格納します。
接続端末のホスト名を表示/格納します。
注意
IPv6のネットワーク環境で運用する場合、IPアドレスの長さにより格納情報の後ろが切り捨てられます。そのためNAMEを指定することを推奨します。
監査ログ運用を行う場合には、必ずNAMEを指定してください。
Symfoware/RDBデーモンの要求の最大多重度を指定します。
注意
RDBCNTNUMの値は、Symfoware/RDBが使用する共用メモリサイズに影響します。
RDBCNTNUMの値を変更した場合は、同時に実行するRDBコマンド数や同時に実行するローカルアクセスのコネクション数に応じて、RDBEXTMEMの再見積りを行ってください。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBCNTNUM = 多重度
RDBデーモンに対する多重度は、同時に実行できるアプリケーションおよびRDBコマンドの数を規定する値となります。ここで指定する値の概算方法を以下に示します。
多重度 = 同時に実行するアプリケーション基礎値の合計 + 同時に実行するRDBコマンド基礎値の合計 1つのアプリケーション基礎値 ローカルアクセスのコネクションの数(CONNECT文を利用しない場合は1) × 2 1つのRDBコマンド基礎値 rdbalidxコマンド、rdbcninfコマンド、rdbddlexコマンド、 rdbddlfixコマンド、rdbexecsqlコマンド、rdbpldicコマンド、 rdbtermコマンド、rdbunlsqlコマンド、およびrdbuptコマンドの場合 : 2 その他のRDBコマンドの場合 : 1
本指定の省略時は、多重度として712が指定されたものとみなします。
RDBプロセスで異常が発生した場合のコアファイル出力先ディレクトリ名を定義します。
“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”には、指定するディレクトリへの書込み権が必要です。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBCORE = 絶対パス名
RDBプロセスで異常が発生した場合のコアファイル出力先ディレクトリを絶対パス名で記述します。
出力されるコアファイルの大きさは、RDBシステムが使用するメモリ量となります。コアファイル出力先ディレクトリには、出力されるコアファイルを格納するために十分な空きを用意してください。
RDBシステムが使用するメモリ量に関しては、“付録F メモリの見積り式”を参照してください。
注意
Symfoware/RDBでは、ディスク間欠障害の検査を行っています。ディスク間欠障害を検出した場合、CE保守情報をRDBCOREで指定したディレクトリの以下のファイルに出力します。
pagedump_内部時間情報
pageinf_内部時間情報
ファイルに出力された情報をもとにディスクの障害を解決したあと、これらのファイルを削除してください。
また、SQL文の実行中にシステム障害を検出した場合、障害調査資料をRDBCOREで指定したディレクトリの以下のファイルに出力し、SQL文はエラー終了します。
OCM_ERR_<識別子>
なお、検出したシステム障害が、すでにファイルに出力されているシステム障害と同一原因の場合、ファイルへの出力は行いません。
PRIMEQUEST(Windows(R)の動的ハードウェアパーティション分割の機能に対応したモデル)使用時に、稼動予定CPUコア数を指定します。Symfoware ServerはCPUの増設にあわせて、指定したCPUコア数まで処理能力を増強します。
従来ではCPUの増設時には業務を中断し、Symfoware/RDBを再起動しなければならなかったものが、本パラメタを指定することで、Symfoware/RDBを再起動せずにCPUを増設できます。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBCPUNUM = CPUコア数
稼動予定CPUコア数を指定します。省略した場合、Symfoware/RDB起動時にサーバのCPUコア数を自動的に採取し、CPUコア数に応じて実行環境の最適化を行います。
データベーススペース用のリーダ/ライタ数を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBDBSNUM = リーダ/ライタ数
使用するデータベースに対するRDBディレクトリファイルの情報を定義します。
“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”には、指定するディレクトリへの書込み権が必要です。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBDIRSPACE1 = 絶対パス名
データベースに対するRDBディレクトリファイルの配置先のディレクトリを絶対パス名で記述します。
複数の動作環境を作成する場合、他のSymfoware/RDBのRDBディレクトリファイルと重複しないように設定してください。
RDBディクショナリに対するRDBディレクトリファイルの情報を定義します。
“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”には、指定するディレクトリへの書込み権が必要です。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBDIRSPACE2 = 絶対パス名
RDBディクショナリに対するRDBディレクトリファイルの配置先のディレクトリを絶対パス名で記述します。
複数の動作環境を作成する場合、他のSymfoware/RDBのRDBディレクトリファイルと重複しないように設定してください。
DSI定義時にシステムがアラームポイントおよび容量拡張定義を設定するか否かを指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBEXPDSI = アラームポイントおよび容量拡張定義の設定の有無
DSI定義時にシステムがアラームポイントおよび容量拡張定義を設定するか否かを指定します。
省略した場合は、YESが指定されたとみなします。
DSI定義時にアラームポイントおよび容量拡張定義の指定を省略した場合、システムがアラームポイントおよび容量拡張定義を以下の値で設定します。
DSIの割付け先のデータベーススペース
1024キロバイト
表のDSIの場合
(データ部またはオーバーフロー部の割付け量 × 80%) 以下となるページ長の倍数の最大値
インデックスのDSIの場合
(ベース部の割付け量 × 80%) 以下となるページ長の倍数の最大値
0キロバイト
DSI定義時にアラームポイントおよび容量拡張定義の指定を省略した場合、アラームポイントおよび容量拡張定義は設定されません。
Symfoware/RDBが、プロセス外との情報交換のために使用する共用メモリの量を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBEXTMEM = サイズ
使用する共用メモリの大きさを指定します。指定はキロバイト単位の10進数または16進数で指定します。大きさの概算方法を以下に示します。
基本 : 1024K + 可変サイズ 可変サイズ: MAX_CONNECT_SYS × (COMMUNICATION_BUFFER + 7K) + 同時に実行するRDBコマンド数 × 11K
MAX_CONNECT_SYSおよびCOMMUNICATION_BUFFERは、動作環境ファイルで指定できるパラメタです。パラメタの詳細については、“4.2 システム用の動作環境ファイルによる定義”を参照してください。
本指定の省略時は、13208が指定されたものとみなします。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBLOG = BIログバッファ数, AIログバッファ数
スケーラブルログ運用を行う場合は、上記の構成パラメタに加え下記の構成パラメタも定義しなければなりません。
Symfoware/RDBが使用する、ロググループ管理ファイルのパスを指定します。また、スケーラブルディレクトリ運用を行うか行わないかを指定します。
“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”には、指定するディレクトリへの書込み権が必要です。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBLOGGROUPMANAGE = 絶対パス名 [,運用フラグ]
ロググループ管理ファイルの配置先のディレクトリを絶対パス名で記述します。
複数の動作環境を作成する場合、他のSymfoware/RDBのロググループ管理ファイルと重複しないように設定してください。
Symfoware/RDBが使用する、ログ管理ファイルのパスを指定します。
“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”には、指定するディレクトリへの書込み権が必要です。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBLOGMANAGE = 絶対パス名
ログ管理ファイルの配置先ディレクトリを絶対パス名で記述します。
複数の動作環境を作成する場合、他のSymfoware/RDBのログ管理ファイルと重複しないように設定してください。
RDBシステム名を付けない運用の場合は、本定義は不要です。
ネットワーク上のデータベーススペース用のリーダ/ライタ数を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBNETDBSNUM = リーダ/ライタ数
性能の統計情報を格納するための、パフォーマンスデータ格納ファイルのパスを指定します。
“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”には、指定するディレクトリへの書込み権が必要です。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBPM = 絶対パス名
パフォーマンスデータ格納ファイルの配置先のディレクトリを絶対パス名で記述します。
指定できる絶対パスの長さは200バイトまでです。
Symfoware/RDBは、このディレクトリに以下のファイルを作成し、パフォーマンスデータを格納します。
省略した場合、パフォーマンスモニタを利用することはできません。
パフォーマンスモニタは、性能問題を解決するための有効な情報を提供するため、本定義の指定を推奨します。
パフォーマンスデータ格納ファイルは複数のファイルから構成されます。ファイル名は以下のようになっています。なお、ファイル名中のYYYYは情報を採取した年を、MMは情報を採取した月を、DDは情報を採取した日を、HHは情報を採取した時間を表します。
RDBシステム名_rdbpm_conf.dat
RDBシステム名_PMreport_YYYYMMDDHH.dat
RDBシステム名_PMsqllist_YYYYMMDDHH.dat
RDBII_rdbpm_conf.dat
RDBII_PMreport_YYYYMMDDHH.dat
RDBII_PMsqllist_YYYYMMDDHH.dat
注意
将来のバージョンアップにより上記のファイル名以外でファイルを作成するようになる可能性もありますので、ここで指定したディレクトリには、Symfoware Serverがパフォーマンスデータ格納ファイルとして作成したファイル以外を配置しないでください。
パフォーマンスデータ格納ファイルにアドバイスを取得するか否かを指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBPM_ADVICE = アドバイス取得の有無
パフォーマンスデータ格納ファイルにアドバイスを取得するか否かを指定します。
省略した場合は、YESが指定されたとみなします。
パフォーマンスデータ格納ファイルにアドバイスを取得します。
パフォーマンスデータ格納ファイルにアドバイスを取得しません。
Symfoware/RDBが使用する名前付きオブジェクトを一意にする値を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBPRJCODE = プロジェクトコード
Symfoware/RDBが出力するエラー事象のメッセージやインフォメーションを出力するファイルのディレクトリを定義します。
このRDB構成パラメタを指定しないと、エラー事象のメッセージやインフォメーションが残らないので、エラー調査のために、必ず指定してください。
また、RDBREPORTパラメタで指定するディレクトリには、“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”に対する書込み権が必要です。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBREPORT = 絶対パス名
メッセージログファイルの大きさを指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBREPORTSIZE = サイズ
メッセージログファイルの大きさを、バイト数で指定します。
ここで指定する値の概算方法を以下に示します。
サイズ = 1つのメッセージの長さ × 時間当たりのメッセージ出力数 × ファイル当たりの保存時間 1つのメッセージの長さ: 平均256バイト
本指定の省略時は、サイズとして10485760が指定されたものとみなします。
“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”には、指定するファイルへの書込み権が必要です。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBSQLENV = ファイル名
アプリケーションの動作環境をSymfoware/RDB全体でチューニングするための、システム用の動作環境ファイル名を絶対パス名で記述します。システム用の動作環境ファイルについては、“4.2 システム用の動作環境ファイルによる定義”を参照してください。
デフォルトの共用バッファ定義ファイルが存在するディレクトリのパスを指定します。デフォルトの共用バッファ定義ファイルは、アプリケーションがデータベースへアクセスする際に使用する、共用バッファプールに関する情報を定義したファイルです。
“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”には、指定するディレクトリへの書込み権が必要です。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBSYSBUF = 絶対パス名
特定のDSIへのアクセス性能を重視する場合は、以下の方法で行います。
rdbcrbf、rdbconbfコマンドを使用した共用バッファプールの開設と登録
DSIのメモリ常駐
参照
詳細については、“RDB運用ガイド”を参照してください。
本パラメタで指定する共用バッファプールは、以下の2つの条件を満たした場合のDSIへのアクセスで使用されます。
メモリ常駐を行わない
rdbcrbf、rdbconbfコマンドで共用バッファプールの開設と登録を行わない
なお、本パラメタで指定する共用バッファプールを、デフォルトバッファプールといいます。
Symfoware/RDBが使用するデフォルトのバッファに関する情報を定義したファイルが存在するディレクトリ名を絶対パス名で記述します。Symfoware/RDBはこのパラメタで指定されたパスに存在する定義をデフォルトとしてすべてのデータベースのアクセスに使用します。
デフォルトのバッファに関する情報は、テキストファイルrdbbufに定義します。
本指定の省略時は、絶対パス名としてRDBの制御ファイルがインストールされているディレクトリ\RDB\ETC(C:\SFWETC\RDB\ETC)が指定されたものとみなします。
BUFFER1K = ページ長が1Kのページ数 BUFFER2K = ページ長が2Kのページ数 BUFFER4K = ページ長が4Kのページ数 BUFFER8K = ページ長が8Kのページ数 BUFFER16K = ページ長が16Kのページ数 BUFFER32K = ページ長が32Kのページ数
BUFFER1Kの省略時は、ページ長が1Kのページ数として32が指定されたものとみなします。
BUFFER2Kの省略時は、ページ長が2Kのページ数として32が指定されたものとみなします。
BUFFER4Kの省略時は、ページ長が4Kのページ数として256が指定されたものとみなします。
BUFFER8Kの省略時は、ページ長が8Kのページ数として32が指定されたものとみなします。
BUFFER16Kの省略時は、ページ長が16Kのページ数として32が指定されたものとみなします。
BUFFER32Kの省略時は、ページ長が32Kのページ数として32が指定されたものとみなします。
Symfoware/RDBに与えるIDを指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBSYSTEMID = システムID
RDB2_TCP接続(Connection Managerを経由する接続を含む)を処理するデーモンの数を指定します。
数千コネクションを持ったワークユニットの起動時の性能など、CONNECT文の処理速度を向上させたい場合に、本パラメタをチューニングしてください。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBTCPIPNUM = RDB2_TCP接続を処理するデーモンの数
RDB2_TCP接続を処理するデーモンの数(RECVデーモンとSENDデーモンの対の数)を1以上の値で指定します。
ここで指定する値の概算方法を以下に示します。
RDB2_TCP接続を処理するデーモンの数 = MAX_CONNECT_TCP ÷ 1000 (注)
注)除算の結果の小数点以下は切り捨てて指定します。除算の結果が1未満の場合は、1を指定してください。
本指定の省略時は、1が指定されたものとみなします。
注意
RDB2_TCP接続を処理するデーモンの数を大きくするとRDB2_TCP接続処理の性能は向上しますが、CPU使用量(system)が増加し、逆に性能劣化となる場合があります。
性能劣化防止の目安として、指定する値が以下の値を超えないように注意してください。
RDB2_TCP接続を処理するデーモンの数 = CPU数 ÷ 8 (注)
注)除算の結果の小数点以下は切り捨てて指定します。除算の結果が1未満の場合は、1を指定してください。
テンポラリログファイルの使用済み領域が一定の割合に達するか空き領域が不足すると、Symfoware/RDBはテンポラリログファイルの使用状況のレポートファイルと警告メッセージを出力します。
本パラメタはこれらの出力契機を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBTEMPLOGTHRESHOLD = しきい値
テンポラリログファイルの使用済み領域の割合が何パーセントに達したときに、レポートファイルと警告メッセージを出力するかを指定します。
指定できる値は0~99です。
省略した場合は85が指定されたものとみなします。
0を指定した場合は、テンポラリログファイルの空き領域が不足した場合も含め、レポートファイルや警告メッセージを出力しません。
テンポラリログファイルの使用状況は、RDBCOREで指定したディレクトリに以下のレポートファイル名で出力されます。
Symfo_RDBシステム名_[ロググループ名_]templogshort_ファイル通番.txt
RDBシステム名をつけない運用の場合は、“RDBシステム名”の部分はRDBIIとなります。スケーラブルログ運用をしている場合には、“[ロググループ名_]”の部分にロググループ名が付加されます。
ファイルはロググループごとに最大200個まで作成されます。200個まで作成すると、次は最も古い通番1のファイルが上書きされます。
rdbupsコマンドにより過去に設定した最適化情報をRDBディクショナリに保持するか否かを指定します。
保持する場合、最大3回前に設定した最適化情報をRDBディクショナリに保持します。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBUPSBACKUP = 最適化情報保持の可否
ソート作業域、作業用テーブル域用のリーダ/ライタ数を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBWKSNUM = リーダ/ライタ数
複数のSymfoware/RDBの動作環境を作成する場合、RDB構成パラメタの定義時に注意しなければならないパラメタについて以下に説明します。
RDBDIRSPACE1とRDBDIRSPACE2で指定するディレクトリに、他のSymfoware/RDB環境で指定したディレクトリ名と同一のものを指定すると、他のSymfoware/RDB環境のRDBディレクトリファイルを破壊します。必ず、他のSymfoware/RDB環境とは別のディレクトリを指定してください。
RDBシステム名が“rdbsys1”の場合の、RDB構成パラメタファイルの記述例を以下に示します。
# # 作成日 : 2008.10.14 # RDBDIRSPACE1=D:\SFWD\RDB\USR\DIR RDBDIRSPACE2=D:\SFWD\RDB\USR\DIR RDBLOG=512,512 RDBCORE=C:\SFWSV\RDB\CORE RDBEXTMEM=13208 RDBCNTNUM=712 RDBPRJCODE=0xdb RDBSYSBUF=C:\SFWETC\RDB\ETC\rdbsys1 RDBSQLENV=C:\SFWETC\RDB\ETC\rdbsys1.ENV RDBDBSNUM=32 RDBWKSNUM=3 RDBNETDBSNUM=32 RDBLOGMANAGE=D:\SFWD\RDB\USR\LOG RDBSYSTEMID=1 RDBREPORT=C:\SFWSV\RDB\MSG RDBREPORTSIZE=10485760 RDBPM=C:\SFWSV\RDB\PERFORMANCE RDBLOGGROUPMANAGE=D:\SFWD\RDB\USR\ULOG , SCLDIR_USE