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Symfoware Server V10.1.0 セットアップガイド

6.3.2 MSCSへの登録

Symfoware Serverのサービスやアプリケーションなどを、クラスタアドミニストレータを使ってMSCSに登録します。

ここでは、以下の操作手順について説明します。

グループの登録

フェイルオーバ運用は、クラスタ内のグループ単位に処理されます。

運用系と待機系の一対の環境を1つのグループとして、MSCSに登録します。

グループの登録の操作手順を以下に説明します。

  1. グループ登録を開始する

    [クラスタ アドミニストレータ]の[ファイル]の[新規作成]の[グループ]をクリックします。

  2. グループの名前を指定する

    新しいグループの設定画面が表示されます。
    登録するグループの名前、グループ説明を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。

  3. グループの優先所有者を指定する

    登録するグループが、どのノードで優先的に実行されるかを判断するときに必要になるノードの順番を指定します。

    [完了]ボタンをクリックすると、グループが登録されます。

ポイント

1つのRDBシステムが1つのグループとなるので、どのRDBシステムか認識しやすいグループ名を付けることをお勧めします。

クラスタIPアドレスの登録

グループ用のクラスタIPアドレスを登録します。

クラスタIPアドレスの登録の操作手順を以下に説明します。

  1. リソース登録を開始する

    [クラスタ アドミニストレータ]の[ファイル]の[新規作成]の[リソース]をクリックします。

  2. リソースの名前を指定する

    新しいリソースの設定画面が表示されます。
    登録するリソースの名前、説明、リソースの種類、グループを指定し、[次へ]ボタンをクリックします。

  3. 実行できる所有者を指定する

    実行できる所有者の設定画面が表示されます。
    ノードを指定し、[次へ]ボタンをクリックします。

  4. 依存関係を指定する

    依存関係の設定画面が表示されます。
    MSCSでオンラインにする必要があるリソースを指定し、[次へ]ボタンをクリックします。

  5. クラスタIPアドレス パラメタを指定する

    使用するネットワーク、アドレス、サブネットマスクを指定し、[完了]ボタンをクリックします。

    以下に、登録するクラスタIPアドレスの設定値を示します。

    項目

    設定値

    リソースの名前

    任意の名前

    リソースの種類

    “IP アドレス”

    グループ

    RDBシステムのグループ名

    実行できる所有者

    クラスタシステムを構成するノード

    使用するネットワーク

    ネットワーク名

    アドレス

    TCP/IPアドレスの値

    サブネットマスク

    サブネットマスク


ネットワーク名の登録

IPアドレスに対応した仮想的なネットワーク名を登録します。

このリソースには、IPアドレスが必要となるため、対応するIPアドレスを同じグループに登録し、依存関係を設定する必要があります。

ネットワーク名の登録の操作については、“クラスタIPアドレスの登録”を参照してください。

共用ディスクのグループの変更

MSCSでクラスタシステムを構築する際に定義した共用ディスクを、“グループの登録”で登録したグループに移動します。

共用ディスクのグループの変更手順を以下に説明します。

  1. 共用ディスクを選択する

    移動する共用ディスクを選択し、[クラスタ アドミニストレータ]の[ファイル]の[グループの変更]をクリックします。

  2. 移動先のグループを選択する

    作成済のグループ一覧から、移動先のグループを選択します。

サービスの登録

Symfoware Serverのサービスを1つのリソースとして、MSCSに登録します。

サービスの登録の操作手順を以下に説明します。

  1. リソース登録を開始する

    [クラスタ アドミニストレータ]の[ファイル]の[新規作成]の[リソース]をクリックします。

  2. リソースの名前を指定する

    新しいリソースの設定画面が表示されます。
    登録するリソースの名前、説明、リソースの種類、グループを指定し、[次へ]ボタンをクリックします。

    リソースの名前、リソースの種類、グループ、依存関係などの情報を指定します。

    以下に、登録する各サービスの設定値を示します。

    項目

    設定値

    リソースの名前

    任意の名前

    リソースの種類

    “汎用サービス”

    グループ

    クラスタIPアドレス、RDBの共用ディスクと同じグループ

    実行できる所有者

    クラスタシステムを構成するノード

    依存関係

    RDBの共用ディスク

    サービス名

    “SymfoWARE RDB x” (注)

    注) xは、任意のRDBシステム名です 。RDBシステムが複数の場合は、各サービスもそれぞれ複数になりますので、すべてのサービスについて処理を行ってください。