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ETERNUS SF Disk Space Monitor ユーザーズガイド

4.4.2 PRIMECLUSTERクラスタシステムで運用する

4.4.2.1 導入・環境設定

本節では、PRIMECLUSTERのクラスタシステムにETERNUS SF Disk Space Monitorを導入する方法について説明します。項番にそって導入・設定してください。

注意

  • 本節では、PRIMECLUSTERのクラスタ環境にETERNUS SF Disk Space Monitorの環境を構築する手順について説明しており、PRIMECLUSTERの設定を含んでいます。本節を読むにあたり、PRIMECLUSTERの基本的な理解と、実務知識が必要です。

  • 本節の設定は、システム管理者権限でログインして行ってください。


4.4.2.1.1 共有ディスクの設定およびIPアドレスとホスト名の割り当て

本節で説明する作業を行う前に、PRIMECLUSTERのインストールおよび環境設定を行っておく必要があります。

参照

PRIMECLUSTERをインストールし、新しくクラスタ環境を構築する場合の手順については、必要に応じて「PRIMECLUSTER導入運用手引書」を参照してください。


共有ディスクの設定

現用系ノードと待機系ノードのETERNUS SF Disk Space Monitorが共有するファイルを格納する共有ディスクを設定します。

参照

共用ディスク装置の設定の詳細については、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。


IPアドレスとホスト名の割当て

注意

以下の条件の場合、IPアドレスおよびホスト名を新規に割り当てる必要はありません。

  • Systemwalker Centric Managerとの連携を行っている場合

クラスタシステムを構成するノードでは、それぞれ複数のIPアドレスおよびホスト名を管理します。

参照

IPアドレスとホスト名の設定の詳細については、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。


4.4.2.1.2 現用系サーバでの導入
  1. 現用系サーバでETERNUS SF Disk Space Monitorをインストールする

    注意

    共用ディスクにはインストールしないでください。

    参照

    インストールの方法については、「4.1.1.1 インストール」を参照してください。


4.4.2.1.3 現用系サーバでのクラスタセットアップコマンド実行
  1. 現用系サーバでクラスタアプリケーションを停止する
    クラスタアプリケーションを停止します。

    注意

    以下の条件の場合は、Systemwalker Centric Managerのサービスも停止してください。

    • Systemwalker Centric Managerとの連携を行っている場合

  2. 現用系サーバから共用ディスク装置にアクセスできるようにする

    現用系サーバ側で共用ディスク装置にアクセスできるようにしてください。

  3. 現用系サーバでクラスタセットアップコマンドを実行する

    現用系サーバでクラスタセットアップコマンドsqcsetupclpを実行します。コマンドの実行形式は以下です。

    /opt/FJSVssqc/bin/sqcsetupclp -m <共用ディスク装置のマウントポイント> -h <論理ホスト名>

    参照

    クラスタセットアップコマンドの詳細については、「4.4.3 クラスタセットアップコマンド」を参照してください。


4.4.2.1.4 待機系サーバでの導入
  1. 待機系サーバでETERNUS SF Disk Space Monitorをインストールします。

    参照

    インストールの方法については「4.1.1.1 インストール」を参照してください。

    注意

    ETERNUS SF Disk Space Monitor環境は、現用系サーバ、待機系サーバとも同一環境(同じデバイス名、共用ディスク装置、かつ同じインストールパス)で作成してください。

    なお、共用ディスク装置にはインストールしないでください。


4.4.2.1.5 待機系サーバでのクラスタセットアップコマンド実行
  1. 待機系サーバでクラスタアプリケーションを停止する

    クラスタアプリケーションを停止します。

  2. 待機系サーバから共用ディスク装置にアクセスできるようにする

    待機系サーバ側で共用ディスク装置にアクセスできるようにしてください。

  3. 待機系サーバでクラスタセットアップコマンドを実行

    待機系サーバでクラスタセットアップコマンドsqcsetupclsを実行します。コマンドの実行形式は以下です。

    /opt/FJSVssqc/bin/sqcsetupcls -m <共用ディスク装置のマウントポイント>

    参照

    クラスタセットアップコマンドの詳細については、「4.4.3 クラスタセットアップコマンド」を参照してください。

4.4.2.1.6 リソース登録

ETERNUS SF Disk Space MonitorのデーモンをPRIMECLUSTERのリソースとして登録します。

ここでは、現用系サーバでのリソースの登録方法について、以下に順に説明します。

全体の手順は以下のとおりです。

4.4.2.1.7 userApplication Configuration Wizardを使用して登録する

Solaris版】

リソースの作成

PRIMECLUSTERのuserApplication Configuration Wizardから、[Resourceの作成]を選択し、以下のResourceタイプを設定します。詳細は、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。

クラスタアプリケーションの作成

PRIMECLUSTERのuserApplication Configuration Wizardのトップメニューから、[userApplicationの作成]を選択し、アプリケーションを作成します。詳細は、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。

4.4.2.1.8 RMS Wizardを使用して登録する

Linux版】

PRIMECLUSTERのRMS Wizardを使用して、アプリケーションを作成する場合の説明をします。

事前設定

共有ディスク、および論理IPアドレスを使用するため、事前に設定を行ってください。

設定方法については、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。

クラスタアプリケーションの作成

RMS Wizardを起動しApplicationのResourceとして、DiskSpaceMonitorを登録してください。

また、LocalFileSystemに共有ディスクのマウントポイント、IpAddressに論理IPアドレスを指定して登録してください。

4.4.2.2 アンインストール

クラスタシステムからETERNUS SF Disk Space Monitorをアンインストールする場合は、以下の手順に従ってください。

  1. クラスタアプリケーションの停止
    PRIMECLUSTERのCluster Admin GUIを使用し、ETERNUS SF Disk Space Monitorサービスを停止します。

    参照

    停止方法については、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。

    注意

    以下の条件の場合は、Systemwalker Centric Managerのサービスも停止してください。

    • Systemwalker Centric Managerとの連携を行っている場合

  2. アプリケーションとリソースの削除
    4.4.1.1.6 リソース登録」でクラスタシステムに登録したETERNUS SF Disk Space Monitorのアプリケーションとリソースを削除してください。

  3. 待機系サーバでクラスタアンセットアップコマンド実行
    共用ディスクをオンラインにし、待機系サーバでクラスタアンセットアップコマンドsqcunsetclを実行します。コマンドの実行形式は以下です。

    /opt/FJSVssqc/bin/sqcunsetcl

  4. 現用系サーバでクラスタアンセットアップコマンド実行
    現用系サーバでクラスタアンセットアップコマンドsqcunsetclを実行します。コマンドの実行形式は以下です。

    /opt/FJSVssqc/bin/sqcunsetcl

  5. アンインストール
    現用系サーバと待機系サーバで、それぞれのETERNUS SF Disk Space Monitorをアンインストールします。

    参照

    アンインストールの方法については、「4.1.4 アンインストールについて」を参照してください。

  6. 共用ディスク装置の不要なディレクトリの削除
    共用ディスク装置内の不要なディレクトリを削除します。

  7. クラスタアプリケーションからETERNUS SF Disk Space Monitor用の共用ディスク装置の削除
    共有ディスクの設定」で登録した以下の共用ディスク装置を削除します。

    • ETERNUS SF Disk Space MonitorのクラスタアプリケーションからETERNUS SF Disk Space Monitorがクラスタ運用に使用する共用ディスクを削除します。

    注意

    以下の条件の場合は、「CentricMGR Group」からETERNUS SF Disk Space Monitorがクラスタ運用に使用する共用ディスクを削除します。

    • Systemwalker Centric Managerとの連携を行っている場合

  8. ETERNUS SF Disk Space Monitor用のクラスタアプリケーションの削除
    ETERNUS SF Disk Space Monitor用のクラスタアプリケーションを削除します。

    注意

    以下の条件の場合は、クラスタアプリケーションの削除は必要ありません。

    • Systemwalker Centric Managerとの連携を行っている場合

  9. 手順 1. で停止したSystemwalker Centric Managerのクラスタアプリケーションを起動してください。