Managerの二重化運用とは、2台のManagerで、同一のシステムを監視することで、システム全体の高可用性を提供する機能です。
同じ機能を持つManagerを設置するので、それぞれで管理情報を保有し、一方のサーバでトラブルが発生した場合でも、切り替え作業を行うことなく、もう一方のサーバで監視業務を続けることができます。このため、業務の停止時間を最小にし、高可用なシステムを実現できます。
Managerの二重化運用を導入する手順を、新規にETERNUS SF Disk Space Monitorの環境を構築する場合を例に説明します。
各手順の詳細な内容については、参照箇所欄を参照してください。
ポイント
参照箇所欄で節が示されている場合は、指定の節(子の節があればそれを含む)のみ実行し、次の節には進まないでください。
ポイント
すでに単独のManagerで運用を実施している環境から、Managerの二重化運用に移行する場合には、以下の手順のみ行ってください。
2台目のManagerについて 項番 1
既存のAgentで5.2 Agentを行った後、項番 2 の手順 2-3, 2-6, 2-7
2台目の運用管理クライアントについて 項番 3
項番 | 作業場所 | 手順 | 作業内容 | 参照箇所 |
---|---|---|---|---|
1 | Manager | 1-1 | インストールします。 | |
1-2 | (Pull運用を行う場合のみ) Pull運用の設定を行います。 | |||
1-3 | (Pull運用を行う場合のみ) Managerの二重化運用Managerセットアップコマンドを実行します。 ポイント このコマンドは、片方のManagerのみで実行してください。 | |||
1-4 | 常駐プロセスを起動します。 2台目のManagerについても、上記の手順 1 から 4 を行います。 | |||
2 | Agent | 2-1 | インストールします。 ポイント 接続するManagerは、2台のManagerのうち、どちらか片方を指定します。 | |
2-2 | (Pull運用を行う場合のみ) Pull運用の設定を行います。 その際、dcmの起動は行わないでください。 | |||
2-3 | Managerの二重化運用Agentセットアップコマンドを実行します。 | |||
2-4 | (ミドルウェアの性能管理を行う場合のみ) 連携するミドルウェアによっては、ミドルウェア側での準備/確認が必要なものがあります。 ミドルウェア側での準備/確認を行ってください。 | |||
2-5 | ポリシーの作成を行います。 | |||
2-6 | ポリシーの適用を行います。 | |||
2-7 | 常駐プロセスを起動します。 | |||
3 | 運用管理クライアント | 3-1 | 2台のManager用の運用管理クライアントをそれぞれ導入します。 |
本節では、Managerの二重化運用セットアップコマンドについて説明します。
ポイント
Managerの二重化運用を解除する場合は、運用管理クライアントでの作業は必要ありません。上記のManagerおよびAgentの手順を適宜読みかえて設定してください。