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ETERNUS SF Disk Space Monitor ユーザーズガイド

4.3 Managerの二重化運用モデル

Managerの二重化運用とは、2台のManagerで、同一のシステムを監視することで、システム全体の高可用性を提供する機能です。

同じ機能を持つManagerを設置するので、それぞれで管理情報を保有し、一方のサーバでトラブルが発生した場合でも、切り替え作業を行うことなく、もう一方のサーバで監視業務を続けることができます。このため、業務の停止時間を最小にし、高可用なシステムを実現できます。

Managerの二重化運用を導入する手順を、新規にETERNUS SF Disk Space Monitorの環境を構築する場合を例に説明します。

各手順の詳細な内容については、参照箇所欄を参照してください。

ポイント

参照箇所欄で節が示されている場合は、指定の節(子の節があればそれを含む)のみ実行し、次の節には進まないでください。

ポイント

すでに単独のManagerで運用を実施している環境から、Managerの二重化運用に移行する場合には、以下の手順のみ行ってください。

  • 2台目のManagerについて 項番 1

  • 既存のAgentで5.2 Agentを行った後、項番 2 の手順 2-3, 2-6, 2-7

  • 2台目の運用管理クライアントについて 項番 3


項番

作業場所

手順

作業内容

参照箇所

1

Manager

1-1

インストールします。

4.1.1.1 インストール

1-2

(Pull運用を行う場合のみ)

Pull運用の設定を行います。

12.1.1 Pull通信定義

1-3

(Pull運用を行う場合のみ)

Managerの二重化運用Managerセットアップコマンドを実行します。

ポイント

このコマンドは、片方のManagerのみで実行してください。

4.3.1.1 Managerの二重化運用Managerセットアップコマンド

1-4

常駐プロセスを起動します。

2台目のManagerについても、上記の手順 1 から 4 を行います。

5.1 Manager

2

Agent

2-1

インストールします。

ポイント

接続するManagerは、2台のManagerのうち、どちらか片方を指定します。

4.1.2.1 インストール

2-2

(Pull運用を行う場合のみ)

Pull運用の設定を行います。

その際、dcmの起動は行わないでください。

12.1.2 Pull通信セットアップコマンドの実行

12.2.2 PushからPullへの切り替え

2-3

Managerの二重化運用Agentセットアップコマンドを実行します。

4.3.1.2 Managerの二重化運用Agentセットアップコマンド

2-4

(ミドルウェアの性能管理を行う場合のみ)

連携するミドルウェアによっては、ミドルウェア側での準備/確認が必要なものがあります。

ミドルウェア側での準備/確認を行ってください。

第6章 連携製品、及びその他補足/注意事項

2-5

ポリシーの作成を行います。

13.1 サーバ内リソース情報収集ポリシー作成

2-6

ポリシーの適用を行います。

13.2 ポリシー適用

2-7

常駐プロセスを起動します。

5.2 Agent

3

運用管理クライアント

3-1

2台のManager用の運用管理クライアントをそれぞれ導入します。

4.1.3 運用管理クライアントの作業


本節では、Managerの二重化運用セットアップコマンドについて説明します。

ポイント

Managerの二重化運用を解除する場合は、運用管理クライアントでの作業は必要ありません。上記のManagerおよびAgentの手順を適宜読みかえて設定してください。