Symfoware Server Mirroring Controller セットアップガイド |
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第1章 セットアップの準備 | > 1.3 資源の見積り | > 1.3.1 データベースサーバの資源の見積り |
ここでは、RLPを構成する各ファイルの見積りを説明します。見積りを行った各資源は、見積り値以上の容量を準備してください。
RLPを構成するファイルは以下のとおりです。
両ノードの共通ファイル
RLM
RLCファイル
RLP管理オブジェクト(注)
注)RLP管理オブジェクトは、Symfoware/RDBの表およびインデックスです。
副系ノードの二重化処理で使用するファイル
RERUNログ抽出ファイル
RERUNログ抽出作業域
RERUNログ引継ぎファイル
各ファイルの配置や個数については“ファイルの構成”を参照してください。
DCUの中で、両ノードで共通のファイルの見積りを説明します。
RLP定義ファイルで指定するRLMのパスには、1メガバイトの空き容量を確保します。
RLP定義ファイルで指定するRLCファイルのパスに、RLCファイルの容量として、以下の2種類の値を見積もる必要があります。
RLCファイル1つあたりの容量
RLCファイル数
以下にRLCファイルの見積りを説明します。
RLCファイルの全体容量(RLC数×RLC容量)を、以下の観点から見積りを行います。
一定期間の利用者業務で発生するRERUNログ量
副系ノードの保守作業や副系ノードの異常などにより、RERUNログの反映処理が動作できない時間を考慮し、その期間内に発生するRERUNログ量を見積りする必要があります。
利用者業務で長時間にわたるトランザクションがある場合、長時間トランザクションの処理時間が、すべてのRLCファイルを一巡する期間を超えないようにする必要があります。
RLCファイルの個数とRLCファイルの容量については、以下に式が成り立つように設定します。
なお、一般的には、RLCファイルの枯渇(RLC交替での容量監視)と運用の簡易性(ボリュームの管理など)を考慮して、RLCファイル数は10程度で見積りすることを推奨します。
RLCファイルの個数 × RLCファイルの容量 > 必要な全体容量 必要な全体容量 = 単位時間あたりのRERUNログ量 × 運用時間 |
例
以下の条件の見積り例を示します。
単位時間あたりのRERUNログ量:5メガバイト/秒
RERUNログ反映ができない最大の時間
副系ノードの保守作業の最大時間を想定:6時間 = 21600秒
RLCファイルの全体容量の枯渇(RLC交替での容量監視)と運用の簡易性(ボリュームの管理など)を考慮して、RLC数は10とする。
必要なRLCファイル容量
必要な全体容量 = 5メガバイト/秒×21600秒 ≒ 105ギガバイト |
RLCファイル容量の見積り
RLCファイル数=10のため、以下になります。
必要な全体容量(105ギガバイト) ÷ RLCファイル数(10) ≒ 12ギガバイト(切上げ) RLCファイルの容量は12ギガバイト |
RLP管理オブジェクトのスペース量の見積り値として、以下の表を参考に見積ります。
DSI数(注) |
RLP管理オブジェクトスペース量 |
---|---|
1000 |
10メガバイト |
5000 |
37メガバイト |
10000 |
71メガバイト |
100000 |
684メガバイト |
1000000 |
6800メガバイト ≒ 6.8ギガバイト |
注)DSI数:表のDSI数+順序の数
副系ノードで利用するファイルの見積りを説明します。
RERUNログ抽出ファイルの見積り式を以下に示します。
RERUNログ抽出ファイルのサイズ = (2キロバイト + BLOCK(Lr) ×RLCファイル1つあたりに格納される最大のトランザクション数) × 1.5(安全率) Lr : トランザクションのRERUNログ量の最大値(バイト数) BLOCK : カッコ内の式を、256キロバイトバウンダリで切り上げます |
RLCファイル1つあたりに格納される最大のトランザクション数
1つのRLCファイルが満杯となる間に、正系ノードで実行されるトランザクション数を指定してください。
RLCファイルの容量見積りについての詳細は、“RLCファイルの容量見積り”を参照してください。
トランザクションのRERUNログ量
トランザクション単位のRERUNログ量は、以下の式で見積ります。
トランザクションのRERUNログ量 = (AIログ量 + 24バイト) × トランザクション内の更新件数AIログ量
Symfoware ServerのAIログ量です。
Mirroring ControllerがAIログに付加するログ量の見積りは、“Symfoware ServerのAIログ量の見積り”を参照してください。
RERUNログ抽出ファイルは、正系ノードのトランザクションが出力するRERUNログ量から見積ります。トランザクションが収集するログにトランザクション間でばらつきが大きい場合は、本見積り式の誤差が大きくなるため、実際に動作させて、必要ならRERUNログ抽出ファイルを格納するディレクトリのサイズを大きく確保してください。
RLP定義ファイルで指定するRERUNログ引継ぎファイルのパスには、RLCファイルの2倍の空き容量を確保します。
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